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'06年 12月
12月28日(木)My Birthday

 だんだん、、、一息では吹き消すことができないくらいのローソクが立ってきました。ケーキはすでに穴だらけ。しかし、何歳になっても誕生日を祝ってもらえるのは嬉しいものです。メールありがとう!!そして美味しい食事とワインを、ありがとう!!謝々。
 今になって、ようやく色々なことが見えて、考えられるようになってきたように思います。自分では、ようやく20代くらい
に追い付いてきたかな、、、というかんじ。実際に20代だった頃、現在の考えを持って仕事をしていたら、どうなっていただろうか、、、とも思えます。が、そんな仮説的なことは、考えても仕方がないので、これからも私なりのペースで頑張ってゆきます。

 今年は、実質26日で仕事を終えました。ので、27日は、家の大掃除をしました。一心不乱に汚れと闘いました。カビ取り用の洗剤、コワイです。夜になったら、灯りがいつもより綺麗なんです。周りが虹色に見えて。前日の大雨のせいかしら〜なんて。街灯も、家の中の蛍光灯も全て、ポワンと虹色の天使の輪。。。。。軽い、塩素中毒の症状でした。プールの後、そうなることがあるのだそうです。私、あまり泳いだ経験がないもので、、、知りませんでした。テッテイテキに掃除をした場所、1日経った今日、なおプールの匂いです。以後気をつけます。

 年末に誕生日を迎えるのは、良いものです。齢を重ねると共に、新年について考えられますから。楽しいことも、悲しいことも、今年もいっぱいあったな〜。残り3日間、も少し色々考えてみよう。のんびり忙しく。そして、新年を迎える準備に入ろう。

12月22日(金)Den3コンサート vol.2

 年末の金曜日ということで心配していたわりには、大勢のお客様にお越しいただき、無事にコンサートを終えることができました。来てくださった皆様、応援してくださった皆様、本当にありがとうございます!!
 いやいや、今回は大変体力を要する選曲をしてしまいました。前半3曲、後半2曲。とは言え、すべて気を抜けない曲でありました。後半1曲目の終わりでは、実は右手親指がつりました。演奏中に指がつったのは2度目のことです。
しかも右手親指は一番重要ですからね。どうなることかと思いましたが、すぐに復活して、次の曲にも支障はなく、ホっとしました。
指は特にケガをしないよう、常に注意しなければなりませんが、2日くらい前に急に寒くなった日があり、アカギレができてしまいました。練習中、譜面が血だらけになっており、何故!?と思ったら、左手人さし指の指先から流血していました。これは殆ど不可抗力なのです。指を大切にはしていても、箏や三味線を弾いていると、指先はマメだらけ、左手の人さし指と中指の爪には、常にレールのように筋がつき、ネイルアートなどは一生できないな、、、という有り様。指先の皮膚が固くなるので、アカギレにもなりやすく、冬はMs.ばんそうこう、いや、水絆創膏ナシには生きて行けません。また、アカギレと闘う季節がやってきた。そしてその度に思い出すお話があります。
今井慶松師の「
寒ざらい」。冬の明け方、開け放しの縁側で、寒さと戦いつつ稽古をするというもの。指が凍えて感覚がなくなると、金だらいに水をはった中に手をつけて手ぬぐいで摩擦をしてから、また弾く。水を拭き取れていないと、すぐにあかぎれになって糸が血できしんだり(当時は絹糸なので)、琴爪をはずすと指の皮も剥けるという痛々しい話。当然、健康を損なう。ある時肺炎になり、「寒ざらいをやめないと、死にます」と医者に言われた時、「下手で生きるより、上手で死ぬ方がまし」と、気力で病気も治し、寒稽古を続けた。と、何かで読んだことがある。
とても真似をするどころか、足元にも及ばないけれど、アカギレの流血くらいでくじけてはいけない!!という気持ちにはなる。私の精神力は、その程度か。。。
 コンサートの翌日は、気が緩んだのか、珍しく発熱して1日を寝て過ごした。そう言えば、本番の最中から兆しがあったかも。曲の解説を読もうとして、細かい字が読みにくく、予期せぬところでなぜか笑いをとってしまった。のは、そのせいだったのかも。ということにしておこう。
 今年も残すところ約1週間ですな。Birthdayという大イベントも待っている。体調整えて、新たなる年を迎えられますよう、皆さまも気をつけて!!

★Den3コンサート演奏曲
「トワイライト・シーン」水野利彦、「流動」市川慎、「茉莉花」牧野由多可、
「燃え尽きるまでの形」池上眞吾、「証城寺のスケルツォ」江戸信吾

12月9日(土)小歌

 紀尾井ホールにて、「第八回 市之輔の會」に出演しました。昨年に続き、2度目です。
勘違い???でもないと思いますが、、、ちょっと掴めてきた気がします。となると、楽しみも倍増。また、今回は打ち上げにもお邪魔して、楽しい方々にも沢山お会いすることができました。
 異ジャンルの方とご一緒するのは、楽し〜いです!
小歌、未体験の方は、是非一度お聴きくださいませ。次は、来年の12月です。。。

★木田演奏曲:「梅にも春」「萩桔梗」「淡雪」

12月3日(日)Party

 とあるliveの打ち上げを、我が家で行いました。夕方から、飲み続け食べ続けること深夜に及び。DVD観て反省会。楽器弾いたり叩いたり。しばらく早起きが続いていたので、久しぶりに翌朝の心配をせずにはじけました。

いつの間にか廊下にあった物を勝手に着たりかぶっていた人デス。。。数日前、近所で撮った画像と壊れっぷりがなんだかそっくり。わはは。

ゴメンナサイ。ほんとはスゴ〜イ人なんですよ。bass.でもなくてね。

12月2日(土)「錦木」

 大阪へ行って参りました。「三味線本手組歌の会」。毎年1度、東京、大阪、京都にて順に行われます。今年の会場は、大阪の国立文楽劇場。黒紋付で三味線を持って新幹線移動。
三味線歌曲の最古典といわれる三味線組歌を勉強する機会は、私にとってはこの演奏会の時だけなのだが、
300年以上も前に作られたこの音曲が、今なお面白い。今回の演奏曲は、野川流裏組「錦木」。七歌からなる曲。歴史的なことはさておき、この曲の内容は、一言で言うと、ふられた男の愚痴。意外と庶民的でしょ。そもそも、錦木とは、古代の東北地方で、男性が女性に求婚する時に女性の家の門前に彩色した薪を立てたもので、女性がOKならその木を取り入れ、応える気持ちがない場合は、そのままにする、というものらしい。
この曲の中で私が最も感情移入するのが、5、6番目の歌。男が錦木を持って女性宅の門を叩く。しかし、中からは機織り虫の「キリハッタリチョー、キリハッタリチョー」と鳴く声ばかり。忍び来ても想う女性には逢えず、雨がはらはら、はらほろと降る気分、諦めようか、キリハッタリチョー、キリハッタリチョー。と、歌詞に擬音が使われているところ。それが自棄になっている感じを表しているようなのが、非常に気に入っている。歌のフシも、ここは少し凝っている。聞かせ所に違いない。ちなみに、「きりはったりちょう」は、機を織る音で、中世の表現だそうです(「超切りはったり」ではない)。てことは、当時としても古い言葉が、歌詞に使われていたのですね。
 ところで、行きの新幹線内で乗車券チェックに来た車掌さんは、良い人でした。「おはようございます」と丁寧に挨拶する声が近付いてくる感じから、すでに好印象だったのですが、切符にスタンプを押して戻す際に、インクがつかないように指で押さえてから渡してくれたのです。私が着物だったから特に汚さないように気を遣ってくれたのか、全員にそうしているのかわからないけれど、さりげない気配りに感動しました。早起きは辛かったけど、良い人に会えて良かった〜。