植え込み式ポートの概要 (Page-2)
ポートは、直径2〜3センチメートル(50セント硬貨大)のプラスチックまたは金属製の小さな円盤形で、ポート隔壁と呼ばれているわずかに
盛り上がったゴム製の注入部が付いています。
隔壁が盛り上がっているので、皮膚表面からの位置確認が容易で、注入が迅速、容易に行えます。
隔壁はシリコン素材で出来ており、毎回使用後には、穴を塞いで再び密封状態になります。
本素材により、専用の針で隔壁を数百回繰り返し刺すことが出来ます。
しかも完全な無傷な状態を保つことが出来ます。
ポート基盤には、カテーテルという細い柔軟なチューブが、取り付けられています。
カテーテルは、通常太い血管に挿入し、治療薬をポート本体から体内の血流へ投入します。
腹膜(または腹部)腔のような部位も、カテーテルの配置部位として用いられます。
植え込み式ポートには、様々なサイズ及び型式があります。
例えば、2元式ポートは、1つのポートに2つの独立した隔壁を設けてあり、ポートは同時に2つの異なる用途に使用出来ます。
医師は、患者個別の必要事項を基に、適切なポート形式を選定することが出来ます。
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