科学の歴史 (古代〜中世)
時代・年代 | 科学的な発見やできごと | 世界での主なできごと |
エジプト…青銅器(せいどうき)の使用 星座や星の観察 太陽暦(たいようれき)の使用 円周率の活用 バビロニア…10進法、60進法の使用 太陰暦(たいいいんれき)の使用 |
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前5〜6世紀 | タレス(ギ) 「万物を構成する基本物質は水である」 エンペドクレス(ギ) 「万物は火・空気・水・土からなる」 (4元素説) デモクリトス(ギ) 「すべての物質はそれ以上に分割できない 粒子(りゅうし)からなる」(原子説) ピタゴラス(ギ) 「ピタゴラスの定理」「無理数(むりすう)」の 発見 ヒポクラテス(ギ) 観察に基づく治療(ちりょう)を始める。 |
● アテネ・スパルタなどの都市国家(ポリス)など が発達する。 ● 釈迦(シャカ)が生まれ、仏教がおこる。 ● ギリシアとペルシアが戦争をする。 (ペルシア戦争) ● ペリクレスの政治でアテネが栄える。 ● アテネとスパルタが戦争をする。 (ペロポンネソス戦争) |
前4世紀 | プラトン(ギ) 「天体は球で円運動をする」 イデア論を唱え、アカデミアをつくる。 アリストテレス(ギ) 「宇宙は月世界と天上界からなる」 「元素は固有の位置にもどろうとして直線運動 をする」古代科学の基礎となる。 ユークリッド(エウクレイデス)(ギ) 「ユークリッド幾何学(きかがく)が完成する」 |
● ギリシア都市国家がほろびる。 ● アレクサンドロス大王がオリエントを統一する。 ● アレクサンドロス大王が東方遠征(とうほうえん せい)をする。 |
前3世紀 | アルキメデス(ギ) 「てこの原理」「浮力の原理」を発見する。 アポロニオス(ギ) 惑星運動の不規則性を説明するために、離心 円(りしんえん)を導入する。 ヘロフィロス 解剖学者、神経の発見する。 エラトステネス(ギ) 子午線(しごせん)の長さを測る。 地球の大きさ、太陽までの距離を計算する。 アリスタルコス(ギ) 天体運動を研究し、天体の大きさを比べる。 地球の自転と公転を唱える。 |
● 秦の始皇帝(しこうてい)が中国を統一する。 ● 漢の劉邦(りゅうほう)が中国を統一する。 |
前2世紀 | ヒッパルコス(ギ) 惑星運動の不規則性を説明するために、周転 円を導入する。 |
● 中国の漢が栄える。 |
前1世紀 | ● ローマが地中海を統一する。 ● ローマでカエサル、アウグストスが活躍する。 ● ローマ帝国が成立する。 ● イエス・キリストが生まれ、キリスト教がおこ る。 |
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1世紀 | プリニウス 自然知識を博物誌にまとめる。 |
● 中国で後漢(ごかん)がおこる。 |
2世紀 | プトレマイオス(ギ) 天動説をまとめる。「アルマゲスト」を書く。 |
● ローマ帝国が栄える。 (5賢帝(けんてい)時代) |
3世紀 | ● 中国で魏・呉・蜀(ぎ・ご・しょく)の三国時代に なる。 |
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4世紀 | ● ローマ帝国が東西に分かれる。 | |
5世紀 | ● 西ローマ帝国がほろびる。 | |
6世紀 | フィロポヌス(ギ) 空気媒介(ばいかい)説を否定する。 プラフマグプタ(インド) アラビア数字を使って数学書を書く。 |
● 日本に仏教が伝わる。 ● マホメット(ムハンマド)が生まれ、イスラム教 がおこる。 |
7世紀 | ● 日本で聖徳太子(しょうとくたいし)が政治を 行う。 ● 日本で大化の改新(たいかのかいしん)が おこる。 ● 唐(とう)が中国を統一する。 |
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8世紀 | イブン・ハイーヤン(アラビア) 科学の知識を整理する。錬金術(れんきん じゅつ)の考えを書く。 アル・フワリーズミ(インド) 代数学(だいすうがく)のもとになる「アルジャ ーブル」を書く。 |
● 中国の唐が栄える。 ● イスラム帝国(アッバース朝)が栄える。 ● 日本で平城京(奈良)に都は移る。 ● 日本で平安京(京都)に都が移る。 |
9世紀 | ● 日本で藤原氏が摂関政治(せっかんせいじ) を行う。 |
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10世紀 | アビケンナ(イブン・シーナ)(アラビア) アラビア医学をまとめる。「医学典範」を書く。 アルハゼン(イブン・アル・ハイサム)(アラビア) 光の反射(はんしゃ)・屈折(くっせつ)を研究 する。 |
● 中国で唐(とう)がほろびる。 ● 宋(そう)が中国を統一する。 |
11世紀 | ● 十字軍が始まる。 (キリスト教国とイスラム教国との戦争) |
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12世紀 | ● 十字軍の戦いが続く。 ● 源頼朝(みなもとのよりとも)が鎌倉幕府 (かまくらばくふ)を開く。 |