平安時代に創建されたと伝えられる神社です。
連光寺の旧・川崎街道に沿った傾斜地に石垣が詰まれていて、その上に神社があります。
階段を登ると、左右にそびえ立つ巨木の向こうに社殿が見えます。
大きなケヤキは、多摩市指定の天然記念物だそうです。昔の多摩丘陵の自然を今に伝えているのかもしれません。
素朴なたたずまいの神社ですが、大晦日の夜になると地元の人たちが大勢集まって新年を待ちます。境内には、破魔矢やお札などを販売するテントが設営され、ふだんの静かなおもむきとは一変します。
新年を迎える頃には、行列はすでに境内から石段を降りて伸びています。街道まで人があふれ出る賑わいにそなえて、警察や消防団の方が出て、交通整理や警戒にあたります。
(2012年1月)