変額年金保険は途中解約で元本割れ

変額年金保険を利用する人が増えている。
途中解約すると(高校の社会)

変額年金保険とは。変額年金保険のデメリット

  • 変額年金保険は、運用実績により受け取る年金額が、増減(変額)するので、変額年金保険という名前がついている。
  • 年金がもらえるので、変額年金保険というのだが、年金を一生もらえる訳ではない。
  • 変額年金保険だから、死亡時に保険金がもらえる。
    ただし、生命保険が、掛け金以上の保険金をもらえるのに対し、
    変額年金保険は、払い込み金以下の保険金になる場合がある。
  • 変額年金保険は、
    保険金の一括払い→運用期間(据置期間)→年金の受け取り開始
    という流れが基本である。
    養老保険も似たようなものだが、年金を一括して受け取るという点が違う。

    保険金の一括払い

    年金を月10万円もらおうとすると、一括払い込み金は1000万円ぐらいになる。 一括払い込み金は最低100万円以上という制限がつく場合がある。

    運用期間(据置期間)

    据置期間は最低10年というのが普通である。
    据置期間中、一括払い込み金は株式などで、運用される。

    この期間中、「運用管理費」「保険関係費」という名目で、年3%程度が払い込み金から減額される。
    もし両者合計で3%なら、年率3%以上で運用できなければ元本割れになる。

    運用期間中の死亡給付金額は一括払い保険料相当額が最低保証されていますが、 この、相当額というのが曲者。

    年金の受け取り開始

    「年金は支払期間10年の確定年金でのお受取りとなります。」
    の意味は、
    年金をもらえるのは10年間だけで、年金を一生もらえる訳ではない、という事。

    年金支払期間中に被保険者が死亡されたときは未払年金の現価を一括して受取れますが、 この、現価というのが曲者。

    年金費用」という名目で、年3%程度が年金原資から減額される。
    それだけ、年金の受け取り額は減少する。

変額年金保険のデメリット

  1. 変額年金保険は、払い込み金以下の保険金になる場合がある。
  2. 変額年金保険は、受け取る年金額が、変額する。減少もあり得る。
  3. 据置期間中「保険関係費」という名目で、年3%程度が払い込み金から減額される。 年率3%以上で運用できなければ元本割れになる。
  4. 年金を一生もらえる訳ではない。
  5. 未払年金の一括受取りは、「年金費用」という名目で、年3%程度が減額された残りから支払われる。

変額年金保険を途中解約すると

保険金の一括払い後、 1年未満の途中解約は7%、1年以上 6%、2年以上 5%、3年以上 4%、4年以上 3%、5年以上 2%、6年以上 1%の
解約金」を取られる。
保険料を100万円払って、10ヵ月後に途中解約すると、93万円しか戻ってこない。

保険会社の収入

運用管理費」「保険関係費」「年金費用」「途中解約金
などは、保険会社の収入となる。

変額年金保険 アリコジャパンの「北斗七星2」のHP

アリコジャパンの「北斗七星2」のHP
http://www.alico.co.jp/an1/bhp131/va/va_5.doに小さな字で書いてある事

  • 契約者等の不利益となる事項やリスクについてご理解のうえお申込みください。
  • 年金額、積立金額および解約返戻金額には最低保証がなく、特別勘定の運用に伴う投資リスク(主に価格変動リスク為替リスク)はすべて契約者および受取人に帰属します。(自己責任原則

    価格変動リスク為替リスクについて、詳しく知っている人は少ない。

  • 契約日および増額日から10年未満の解約・減額時には所定の解約控除があります。

    控除というと「税金の控除」を連想して、しそうだが、
    この解約控除というのは、上記の解約金の事である。

銀行の変額年金保険

変額年金保険は、商品を作った保険会社が販売する率は1割程度で、残りの9割は銀行などが販売している。

銀行は、変額年金保険を販売すると5%の手数料を保険会社からもらえる。
保険料1000万円を銀行に支払うと、50万円を銀行が取って、保険会社には950万円しか渡らない。

保険料が1000万円の場合。毎年30万円の「運用管理費」と「保険関係費」を保険会社は顧客から取得するので、銀行に支払った50万円は数年で元がとれる。
保険会社も銀行も利益が得られる。

変額年金保険について、朝日新聞(2/17)より引用

銀行は最近、定期預金の満期直前の顧客を狙って、年金保険などの販売に力を入れています。顧客情報を保険販売に使うことは法律で禁じらており、・・・

銀行は保険会社などと比べて情報面で優位にたつため、保険業法は公平な競争を促す目的で、顧客の同意なしに銀行が顧客情報を保険勧誘に使うことを禁じている。

「変額年金保険」記事の解説

顧客情報を本来の銀行業務に使うのは合法である。

預金データから定期預金の満期日が近づいている顧客、生年月日のデータから、退職が近い顧客をリストアップして電話をかける。
という事は、実際、行われている。
一般の銀行員がそういうデータにアクセスできるシステムになっているのだろう。

銀行員にはノルマがある。ノルマ達成の為には、合法的に顧客情報にアクセスして、
違法な変額年金保険の勧誘を行う。
保険料1000万円の契約なら、手数料50万円が銀行に入るのである。
この誘惑にはなかなか、勝てないだろう。

年金、生命保険、損害保険の不祥事

年金や保険で、不祥事が起きるのは何故か。
保険料の払い込みから、保険金の受け取りまでの期間が長いからである。
普通の商品は、代金を払った直後に、その製品の評価をする事ができる。
年金や保険は、そのサービスが適当かどうかは、10年ぐらいしないと分からない。

生保不払い調査 長期化

顧客との連携難航。終了「めど立たず」
生命保険会社の保険金不払いの調査が長引いている。10社以上が6月末までに、調査を終える予定だったが、6月29日段階で調査を終えて、結果を公表した社はなかった。
・・・中堅生保からは「いつ終わるか、めども立たない」との声も漏れる。

生保全38社が金融庁に4月に報告した不払いは約44万件・359億円。この時点で百数十万件の調査が、まだ終わっていなかった。
朝日新聞朝刊(6/30)12面より引用

損保26社 不払い350億円

損保各社は05年9月に最初の自主調査を行い、昨年9月末には自動車保険などの保険金の不払い調査結果を公表した。
しかし、金融庁は調査が不十分だとして、より範囲を広げた追加調査を昨年11月に命じていた。・・・
金融庁が昨年9月末に集計した約188億円に比べ、額は約1.9倍に拡大した。
朝日新聞朝刊(6/30)1面より引用

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
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