−10月−

−駐車場1−
最近は多くの店の駐車場に,車いすの絵をペイントした一画が設けられています。しかし,中には健常な人が平気でここに駐車していることがあります。これについて思っていたことを,つい授業中に話すことになりました。社会で自動車工場について学習をしている時でした。

−駐車場2−
「人にやさしい車」にはどんな車があると思うか発表している中に「車いすを使っている人が乗れる車」という発言がありました。そこからスーパーの駐車場にある専用の場所の話になりました。時々,その場所に他の人が勝手に車を止めることがあると話すと,「あるある。」という憤慨した声が聞かれました。

−駐車場3−
その場所にはよく「健常者の方はご遠慮下さい」等と書いてあります。そして車いすや妊婦,松葉杖をついた人のシルエット等と共に,「マナーを守りましょう」と書いてあります。しかし,そのマナーを守れない人がいます。

−駐車場4−
マナーを守らずそのスペースに駐車してしまう人は,「ゆずりあいの席」のマナーを守れないのと同じように「人のことが考えられない」「マナーを守ることができない」という障害を心の中に持っていることを示しています。

−宿題活用1−
毎日宿題で漢字練習をしています。漢字ドリルにある漢字交じり短文10文を3回ずつ練習練習帳に書いて覚えていきます。この漢字練習帳を見ると,見事に様々な間違いをしながら,ウソの字をわざわざ定着させていることが分かります。

−宿題活用2−
漢字練習を新出漢字だけの練習にせず,短文で練習することにしているのは,短文に含まれる今まで習った漢字の復習も兼ねているからです。この漢字練習をただ宿題のみで済ませていては,あまり効果のないものになってしまいます。

−宿題活用3−
漢字練習をただ宿題のみで済まさないために,「訂正」と「テスト」を必ずすることにしています。漢字ドリルをよく見ないでウソの字を練習している場合,その字を赤ペンで囲み,練習帳の上の余白まで矢印を引き,そこに正しい漢字を書いておきます。そして,こうして訂正された場合,その漢字を含む短文を3回ずつ練習帳に再度練習することにしています。チェックする時は,全部正しく練習しているものと訂正があるものは別にしておき,昼休憩等に入る前に訂正のある子にだけ練習帳を返却します。再度正しく3回ずつ練習し提出した子から休憩となります。

−宿題活用4−
漢字練習をいい加減にやってウソの字を書いてしまうと「大変なことになる」というイメージを持たせたいと思っています。「適当にやっておいても済む」宿題になってしまうと,本気でやってもなかなか覚えられない漢字がよけい正しく覚えられなくなってしまいます。3回ずつの練習の中で1回でも送り仮名や読み仮名が違ったり,字の書き間違いや画数の間違い(1画で書くところを2画に分けて書いている等)また線の長短(「土」と「士」等)を見逃さずチェックし,その日の内に必ず3回ずつ練習し直させます。「正しく練習できていれば名前を呼ばれて先に休憩,呼ばれなかったら残って直し」を続けていくことで,注意して練習するようになってくれたらと思っています。

−宿題活用5−
漢字練習をしたら,次にその漢字を覚えているかどうかの確認と評価が必要になります。この確認,評価が練習とセットになっていないと,練習がただ手を動かすだけのものになってしまいます。毎日の練習には,毎日の確認をセットにすることで,「練習」が「覚えるための作業」になります。

−宿題活用6−
宿題で練習した10短文のテストを行います。テスト時間は5分間(時間を決めることで,取り敢えず分かる漢字から書くようになります。)で,昼の帯タイムや国語の時間を使います。テストをする前に漢字練習帳のチェックが済んでいれば,間違いのあった漢字を板書し,その説明をします。この時,決してしてはいけないのは,その漢字をどう間違えていたかをわざわざ黒板に書いてしまうことです。間違いを書くとまず笑いが起きます。そしてその間違いの方が印象深くインプットされてしまう子がいるのです。

−宿題活用7−
間違いやすい字が分かるのは宿題をチェックするからです。子どもたちにとって,宿題で漢字練習をすることは,漢字を覚えるだけでなく,自分たちの間違いやすい字を指摘してもらえることにもなり,更にテスト前に気をつける漢字を教えてもらえるという利益につながるのだという(ちょっと押しつけがましい)考え方を大真面目に演説しておきます。

−宿題活用8−
計算ドリル20問の宿題も毎日出します。これも教師がチェックし,間違いのあるものだけ別にしておき,必ずその日に直して再提出させます。これを教師や子どもたちが順に答えを言っていき,○×をつけるだけで終わっていては,ほとんど力がつかないように思います。

−宿題活用9−
今は30余名のクラスを担任していて,どうにか朝や休憩中に宿題のチェックができ,その日のうちに間違い直しをさせることができています。しかし,新採の頃は43名のクラスでとてもその日にチェックすることはできませんでした。休憩中は子どもと遊んでいたので,漢字帳や日記を2冊用意して交互に渡し,子どもが帰った後見るのですが,7時には学校が機械警備になるので,ほとんど毎日86冊のノートを入れたカバンを自転車のかごに入れて帰って見ていました。

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