−12月−

−プテラノドン4−
ポカンとしている子どもたちに,「プテラノドンて,昔,空を飛んでいたこんな恐竜です。」と黒板に絵を描いた後,「ここに一匹入っています。」と袋から「プテラノドン」を出して机の上に置きました。

−プテラノドン5−
これは,本屋で見つけた学研から出されている「科学のタマゴ」の付録です。プロペラが2つついていて,手回し発電機でモーターを回すことによって飛ぶようになっています。これを見た時から,何かに使えないかなあと考えていました。

−プテラノドン6−
子どもたちの目の前で手回し発電機を回し,正式名を「クロスコプターEX」という名のプテラノドンを飛ばします。垂直にスッと飛び上がるので,子どもたちからは「オー!」という声が出されます。しばらく空中でホバリングをした後着陸させ,「なぜこのプテラノドンは飛んだのでしょう?」と問いました。

−プテラノドン7−
子どもたちからは「プロペラが回ったから。」等のいろいろな意見が出されましたが,ここは「発電機を回したから。」というポイントで押さえました。そして,なぜ手元のハンドルを回すと電気が起きるのか,電池とモーターの双方向の関係を基に説明した後,本論に入りました。

−プテラノドン8−
人は勉強するから前に進める。みんなは学校で勉強し,家で宿題をするから成長していく。面倒くさいからといって宿題をせずに済ませている人は,どんどんまわりの人から遅れていく。やれば伸びる力があっても,やらなければ何も変わらない。このプテラノドンも,発電機を回すという仕事をするから飛ぶことができる。もしこのハンドルを回さなければ,いつまでも飛ぶことはできない。毎日の宿題をするということは,このハンドルを回すようなもの。宿題をしないのは,本当は飛べるのに,飛ばないプテラノドンのようなものである。

−プテラノドン9−
と,いうようなことを話して終わりにしました。久し振りに学校に来た子どもたちに,何かサプライズを,と思っての室内ヘリ浮遊実験(?)&お説教の巻でした。

−減点法1−
日直や給食当番の仕事は,クラス全体の動きに多大な影響を与えます。どうにかして責任感を持って,効率的で引き締まった活動をしてほしいものだと思ってきました。つい最近,その場の思いつきで,ある減点法を試してみたところ,日直の意識的な活動が見られるようになり,クラスが助かっています。

−減点法2−
ある日,日直が1時間目始まりの号令をかけるのが遅くなったことがありました。自覚の無さによるものです。そこで,遅い号令の後,「はい,日直さん。マイナス1点です。」と言いました。そして,「マイナス点が増えてポイントが無くなると明日も日直ができます。」と伝えました。すると,子どもたちが,ポイントは何点あるのかと聞くので,「365ポイントあります。」と答えました。

−減点法3−
そして,2時間目。またもや友だちに教えられて号令をようやくかけた日直に「はい,日直さん。マイナス300点です。」と言いました。えー!?と1時間目にポイントの数を聞いて安心していた子どもたちはびっくりします。すかさず「当然です。同じ失敗を繰り返したら減点は大きくなるものです。」と説明し,「でも大丈夫,まだ64ポイントもありますから・・・。」と付け加えましたが,今度はその数字がとても心細いものとして一気にプレッシャーを与えることになります。

−減点法4−
勿論,減点ばかりではなく,日直としての活動に積極性が見られた場合はポイントをプラスすることもあります。と言うことで,最近は号令,給食前の台ふき,朝の会,帰りの会等はきっちりと始まるようになり,時間のロスがなくなってみんな助かっています。

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