−7月−

−漢字テスト5−
漢字テストをする前から,間違える漢字が分かっている子がいます。前の日の漢字練習で間違えて練習している子です。宿題で練習した漢字交じり短文のテストをするので,その練習段階で違う字を書いている子は当然テストでも間違えることになります。

−漢字テスト6−
間違えると分かっている字をテストで書かせてしまっては,よけい間違いを定着させてしまいます。そこで,その日提出された漢字練習帳を事前にチェックしておき,テストの前に間違いがあった漢字の練習を全体でし,「この字を間違って練習したと思う人。」と聞き,挙手させ,当人が自覚したかどうかを確認します。

−漢字テスト7−
毎日の漢字テストは得点は記録していきますが,評価のためよりも漢字を覚えるために行います。間違って覚えていることが把握できている場合,それが定着しないような手立てが必要です。自分が間違えて覚えていることを知らせた直後にテストを行うことは,その1つだと思っています。

−参観日授業1−
先月の参観日に,昨年と同じように「親に答え合わせをしてもらう」授業をしました。昨年は私のクラスだけでしたが,今年は学年の先生に紹介し,学年全体で行いました。

−参観日授業2−
算数の授業を行いました。計算の仕方を考えていき,最後に練習問題のプリントに取り組みます。問題はステップ1から3まで分かれていて,子どもたちには,それぞれが終わる毎に,後ろを向いて家の人を呼ぶように伝えました。

−参観日授業3−
この授業の直前に廊下には全校で統一された様式の「本日の指導案」と共に「答え合わせ用解答プリント」を保護者数置いておきました。このプリントを見て,家の方は子どもの赤ペンを使って丸をされます。わざわざ家の方にチェックをしてもらうのは,効率性以外に大きな理由があります。

−参観日授業4−
家の方に丸をしてもらうのは,「授業に対する自分の子どもの理解力を知ってもらうため」です。家の方は,ライブで子どもたちが学習をしていく様子を見られ,今学習したばかりの内容の練習問題に対する自分の子どもの解答状況を目の当たりにされます。その時,「こんな授業ではできなくて当たり前だ」と思われるかもしれないし,「あれだけみんなで考えたのに,自分の子は聞いていない」と思われるかもしれません。

−参観日授業5−
参観日は特別な日ですから,しっかりと子ども一人ひとりの活動が見られたり,親子のかかわりの持てる内容にしていきます。5月の参観日には家庭科で,玉結びと玉どめの学習をみてもらいました。当然,授業後半は親子で玉結び,玉どめの練習となります。子ども一人ひとりに専門家がついて指導してもらえることになります。

−参観日授業6−
昨年度は家庭科の授業でミシンを使ってナップサックを縫うところを見てもらいました。4人に1台ずつミシンを用意し,授業の後半に,家の方の前で一人ずつナップサックの片方だけを縫っていきました。授業の後,一人のお父さんは,「こういう授業がいい。」とほめてくださいました。参観日には参観日用の特別な配慮が必要です。

−無言掃除1−
校内で「黙って掃除をする」ことが目標になりました。しかし,これがなかなか難しく,なかなか守れませんでした。そんなある日,「掃除中,話している児童がいたら,他の学級の子でも見過ごさず,注意していくことが大切だ。」という意見が出されたことがあります。

−無言掃除2−
「掃除中の態度」は,普段の学習態度のバロメーターのようなものです。メーターの針をつつけば,その元に変化があるでしょうか。

−無言掃除3−
掃除中に喋ってしまう子は,普段の学習中も集中できない子です。更に,掃除中に喋ってしまうクラスは,普段の学習中も必要のない会話が続いており,それが許されているクラスです。

−無言掃除4−
「普段の学習中」とは,例えば「習字の時間」や「図工の時間」,「算数の練習問題を解いている時間」,「ノートやプリントを持ってチェックしてもらうために並んでいる時間」等を指します。話し合う必要のない場面,個人的に作業をする場面で,集中できずお喋りが続いているクラスでは,当然「掃除中」などに無言で作業ができる訳がありません。

−無言掃除5−
生活指導として,「黙って掃除をする」という目標は,黙って掃除をすることが目的ではありません。掃除という作業を真剣にできる人物の育成が目的です。教室で毎日生活指導をしてきている一つの成果が見られるのが,「掃除の時間」です。もし誰も見ていない場で掃除が真剣にできていなければ,普段の指導に問題があることになります。

−無言掃除6−
「掃除中,話している児童がいたら,他の学級の子でも見過ごさず,注意していくことが大切だ。」という意見が出された時,それはバロメーターの針をつつくようなものだと感じたのは,そういう思いがあったからです。

−無言掃除7−
掃除時間に喋ってしまうのは,学級指導の問題です。掃除時間に通りがかりの教師が注意するぐらいで,解決できる問題ではありません。普段の授業中の姿にこそ指導のポイントがあります。もし本気で学級指導をしてきた教師なら,掃除中に喋っているかどうかが気になるはずです。そして,通りがかりの教師に注意をしてもらうより,様子を伝えてもらうだけでいいと思うはずです。


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