−4月−

−糧−
転勤してきて,高学年を3回担任しました。今月からまた新しい1年が始まります。教師にとって一番のご褒美は「子どもの成長」です。そしてその成長を自覚した子どもたちからの感謝の言葉です。また同僚からの評価も大きな励みとなります。昨年度,そういう貴重な言葉をいくつかいただきました。これらのありがたい気持ちを糧として,また今年も精一杯の取組みをしていきたいと思っています。

−講座1−
先月,学校の若い先生に声をかけて,「学力づくり」についてのミニ講座を開きました。

−講座2−
その時作成し,先生方に渡したレジュメがこれです。

       学力づくりについて

1.「学力づくり」の基盤

2.漢字の定着
 (1)読み(速さ)
 (2)意味(国語辞典)
 (3)短文(使用法)
 (4)部首・書き順
 (5)書き順チェック(3パターン)
 (6)短文練習(毎日)
 (7)チェック(2冊)と直し(毎日)
 (8)練習とテスト(ノート)のセット(毎日)
 (9)テストチェックと直し(毎日)

3.確かな計算力
 (1)習熟への責任
 (2)家庭学習
 (3)教師チェックと直し(毎日)

4.正確な読み取り
 (1)根拠を見つける(「思い」の排除)
 (2)知的好奇心(「読み」への意欲)
 (3)発問パターン
   @「○○って?」(イメージ力)
   A「分かること」(暗示・状況)
   B「なぜ?」(仕掛け)
   C「どこ?」「本当?」「何回?」「誰を?」(注意力)
   D「大きなかぶ」(二者択一のシンプル性)

最初,私のクラスで行っている百人一首の様子(40枚の札が2分で終わる速さ)と,漢字学習(K.K式)の様子をビデオで見てもらってから,「そもそも学校で行う学力づくりの基盤って何だと思う?」という問いかけから始めました。


−講座3−
「学校で行う学力づくりの基盤は?」と問われて,「読み書き計算」と答えた先生がいました。確かに個人が学力をつけていくには,基盤として大切なことですが,「学校で」という条件があると,これ以前に必要な基盤があります。

−講座4−
個人で学習する場合と違って,学校という集団で学習する場合は,その学習環境が最も重要な基盤になると思われます。今回の私的な講座で,最初に百人一首を行っているビデオを見てもらったのは,こういうゲームを一定の時間,何のトラブルもなく,全員が楽しく行える集団づくりをしていくこと,又はトラブルが起こらない統率を行うことが,「学校」という「集団」で学力づくりをおこなうための基盤として必要ではないかという提起のつもりでした。

−講座5−
今回のミニ講座の反応に気をよくして,次回は,「日記への赤ペン演習」や「三原色による彩色法」などを勝手に考えているところです。

−最初−
「楽しくて楽しくてたまらない,と言っている。」「家に帰ると学校の話をしてきて,私がトイレに行く時も後からついてきて話し続ける。」と今回の家庭訪問で教えて下さった方がおられました。今年も昨年に続いて5年生を担任することになりました。日記に「先生って似てるかも。福山雅治さんのような声で,ちょっと顔が似てるかなと思いました。」と書いてくれた子もいます。すぐコピーしたのは言うまでもありません。「最初」にはこんなにも偉大な力があります。

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