議会報告
神石高原町議会議員
木野山孝志
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 平成23年12月定例会 一般質問
  
 平成23年度12月定例会 一般質問

 「地方の時代を迎え、攻めの方式は」


木野山 今は、地方分権・地方の時代を迎え、民間では規制緩和により商圏のグローバル化が進み無差別の競争の真っただ中にあります。公でも同様に、「まちの生き残り」をかけてどうするかが問われています。まさに、「まちづくりが地方の力量」にかかっています。

 「攻めの体制づくりの確立」が必要で、「差別化と挑戦」が大事です。結果として、安定した収入に繋がる産業の確立・雇用の確保に繋がると思います。まさに、「オンリーワンを目指して世界で羽ばたく神石高原町」の実現です。

 「地方の時代を迎え、攻めの方式は」と題し、「物」と「人」の2点に分けて町長のお考えを伺う。

 まず、「物」の面で、神石牛、神石郡で生産される牛乳のブランド化によって、全国制覇を目指せ。ですが、町長の言われる「赤」と「黒」の産業振興の中に於いて、「赤」のトマトは、団地を造成中です。「黒」の「牛」については、以前は「広島の牛」といえば神石牛が代名詞だった。ところが、昭和58年の神石牛と比婆牛の交配実験を始めたのを皮切りに、比婆牛、神石牛を中心に双三、高田の牛4種の育種圏の統一を図り、より改良され良質な牛肉である「広島牛」として全国展開されています。

 このままでは、伝統の神石牛は広島牛の中に埋没してしまう。神石高原町の牛肉の産地としての特色を出せない。他の産地と差別化は出来ないか。と9月定例会でも少し触れましたが、産業課長の答弁では。@次世代に引き継げる肉用生産基盤の確立、A子牛の供給産地として再構築を行う、B地域内での一貫生産モデルの確立、C販売力の向上と直産体制の整備、この4つの視点で「神石牛」ブランドに向けて取組みたい。との答弁でした。

1)広島牛ブランドとして、種の統一がなされたが、神石牛産地の確立と拡大は出来ないか。

2)そのためには、種の広島牛からの脱却が必要で、神石牛として種の確立が出来るのか。

3)現在の、「和牛の里」再構築プロジェクトの進捗状況について。

お伺いします。


町長 問題は大きいテーマです。神石牛は昔からのブランドです。以前は益牛だった。大正天皇の棺を牽いた。牛の資質、従順さ、人の言うことをよく聞く、などが全国的に質のいい牛と評価された。それが益牛から研究開発によって肉牛に変わった。

 松阪牛は、松坂市のある地域を決めて一定期間肥育を行ったうえで解体処分して肉として松阪牛として売る。肥育牛の供給先は限定していない。一番は田島牛、大半は今は宮崎から入っている。

 神石牛とは生産牛として意義付けていた。今はそうではなく肥育した段階で、系統の良い牛なら肥育して広島牛だったらA4以上でA5、A4とランク付けされその中でも12階級あるといわれます。それが広島牛・広島和牛となる。

 生産の場合では広島県内の和牛、広島県産の和牛と言う事になる。広島牛とは言わない。ブランド名を使うにはかなりのハードルが高い。

 問題となるのは神石郡内に肥育農家が何軒あるかといえば、主だったところで3軒、あと2軒は「なかやま牛」とセットとなられている。神石牛のブランドとして肥育しようとすれば元牛となる生産牛も増やさねばならない。肥育をして神石で育てていくのが、神石牛としてのブランドの第一条件になる。問題は広島牛としたのは、神石牛と比婆牛では頭数が足りない。広島県の全体の牛として質の良いサシの入ったA4・A5のランクの牛を広島牛とした。

 神石牛のブランドを作ろうと思ったら肥育農家を育成強化し、生産牛の元牛となるものを出来るだけ神石郡内で飼育し、純粋の神石牛となれば、松阪牛・神戸牛に劣らないようになると思いますが、それには50年くらいかかるのではないか。

 難しいが、芽はあります。町内の販売店の息子さんが子牛の生産から肥育までの一貫生産を手掛けておられる。これが手っ取り早いかもしれない。


野山 牛の頭数が足りないことは聞いている。

 神石牛としての種の確立は難しい。系統を過去に探っても県の方策によって純な種が拡散というか薄まってしまっている。神石牛として売る生産の牛が確定できない。という事になるのか。どうですか。


町長 確立するのに50年と言ったら、不可能と言う事になるので、長い期間かかると言い換えます。

 不可能ではないと言う事に繋がると思う。一貫生産を行うことにより神石牛としての商業ブランドを取っていける。松坂牛とか神戸牛は、生産は他地区なわけで、肥育を行って初めて神石牛の基礎ができる。神石で生まれた牛が神石牛と思っていたがそうではなく、元牛は良いものなら他地区から入れる。基本的には町内で肥育農家の強化を行い量的に確保できれば可能だ。

 行政としても、長い期間かかりますが、神石で何が残るかといえば、神石牛は歴史が長いので広島牛としてではなく神石牛として再生することは意義があると思います。


木野山 理想としては理解できるという事ですが、今の取組みはどうなっているのかと、長期的にはどのような絵が描けるのか。現状と今後の取組みについて、具体的に伺う。


産業課長 和牛再生プロジェクトの進捗状況ですが、H176月に設立、H22年度を目標年度としてこれまで取組みを進めてきました。福山府中神石広域において当初飼養頭数が8938頭でしたが、これをH22年度の目標年度には10,350頭にするという目標を掲げてきました。10年後のH27年には飼養頭数を12,000頭にするという目標を掲げ取り組んできました。

 神石ではH22年度では8829頭で目標率に対しての達成率は85%でした。これは高齢化による廃業もひとつの要素ですが、繁殖牛でみると頭数がが950頭だったのが1235頭と増頭になっている。

 これまでのプロジェクトの成果といたしましては、H205月には農事組合法人「神石高原和牛の里」が設立。ハード面でみると、旧飼畜場内の草地改良、堆肥舎の整備、350頭の飼育を目標として新しく60頭規模の牛舎の整備を行ってきた。ハード面ではH23年度で終了となっています。350頭規模の飼養頭数を目標としている訳ですが、現状では全農さんの当初の目標頭数が200頭でしたが現在130頭前後です。神石高原和牛の里法人さんでは60頭前後の飼養頭数が現在の状況です。という事で現在は、目標350頭に対し200頭前後の飼養頭数となっています。

 さらにもう一つ成果として挙げられるのが新規就農者の就農があったことです。また、法人などにおける和牛の飼育状況は3法人で和牛の導入が実現しており成果の一つと思っています。さらに耕畜連携の面から見ると、飼料イネの作付面積がH22年度では23.36haと増加しています。また藁と堆肥との交換で資源循環型農業も推進してきている事も成果の一つです。

 以上H22までの成果と思いますがそれを踏まえ、H23年度からH27年度まで5カ年のビジョンを策定していますが、産業として自立できる農業、あるいは畜産業としての目標を掲げ、9月定例会で御答弁申し上げましたように、4つの柱、@次世代に引き継げる生産基盤の確立、A優良子牛の供給、B繁殖・肥育・販売と地域内の一貫生産体制の確立、C市場流通量の向上と飼育から販売体制の整備、の下に今後取組みを進めます。

 神石高原町の体系と致しましては繁殖牛が中心となっていますので優良な子牛を生産し優良な成牛に育てていくという事を一番の目標にしたい。具体的には優良な子牛を育て供給することを掲げる事が必要と思っています。

 向う5カ年の数字目標は、神石高原町内でH22年度では1443頭の飼育頭数をH27年度では2000頭の目標頭数に掲げて行きたい。


木野山 大きな成果が上がっている。畜産へ力を入れた若い方の新規就農から資源の循環型の体制まで理想的な形が出来た。肥育センターも出来た。

 私もそう思いますが、攻めの神石牛の形を作って行こうと思えば、神石牛とういブランド、無理ならそれに似通ったブランドが必要です。巷ではすでに「神石牛なんとか」という製品が溢れている。その商品の産地はどうなのか、と言えば頭を傾げるようになってしまう。神石牛の繁殖と肥育の関係は現実にどうなっているのか。「全農」の肥育の関係と民間の「なかやま」畜産・なかやま牛との関係、その関係で、処分も福山と三次でほとんど為されている。高原町の独特の施策として、そこに入り込める余地があるのか。調整や統合をどこへ求めるのか。一番考えるところです。

 いま言われる「一貫体制」ですが、町内のお肉を販売されている方が油木のセンターで60頭を目標に、生産から肥育、販売まで一貫体制で行おうと思いきった取組みをなされている。それがひとつの足がかりとなるとの答弁でしたが、私もそれが広く拡がれば良いと思いますが、長期的に行うとのことですが、表現はどうかと思いますが、先ほど言った民間のおおきな「壁」、民間の「なかやま牛」、全農のひらがなの「ひろしま牛」は破れるのか。町内の繁殖牛農家と、肥育農家をどう伸ばすのか。今も神石牛ブランドで商品販売をされている方もおられますが、堂々と神石牛ブランドとして売っていける体制づくりが必要だ。一貫体制でやれば堂々と神石牛として売れる。

 長期的に取組むとの事ですが、来年度からのまず「第一歩」は何が必要と思っておられるか。


町長 これは私の考えであって、生産農家の方や関係者がそのような考えになってもらわないといけないと思います。いま議員の言われるように町内の生産牛を拡大、頭数を増やす努力も必要ですし、肥育農家の育成強化も必要と思っています。新たに肥育だけするというのは、新規参入は難しい。それとあわせて子牛の生産農家を肥育まで一貫畜産農家に育てていくという努力も必要で、2本立てで行う。

 お肉屋さんは、販売するだけの量があれば何時でも「神石牛」という看板を掲げても良いと言われる人も居る。要するに1年間販売できるだけの量が無いから神石牛として全農から仕入れないといけない。全農の了解を得なければいけない。流通段階において非常に難しい。子牛の生産頭数も拡大するしそしてまた肥育農家の育成強化も行う。大変そう簡単には行かないと思いますが、3年は投資して収入になりませんので難しい。

 しかし神石の名産ですから、町としてもこれからゼロからスタートの気持ちで行わないと難しいと思いますが、取り組みたいという強い意欲は持っております。


木野山 力強いお言葉と受け取ります。私の提案としては、一貫体制づくりのために、ひとつの協議会のような協議をする機関をまず創り、ブランドの登録など手掛け、最終的には新しい会社を立ち上げて挑戦するというのもどうかなと思います。すぐに今日・明日出来るものではないので長期的にどうするか、来年検討する組織をお創りになって平成25年から27年までのプロジェクトの中に含め検討され、神石牛ブランドの確立、神石牛の肉の産地としての確立が出来たらと思います。


木野山 9月の一般質問では、文科省の全国学力状況調査の中止のより、9月から10月にかけて本町で学力テストを実施するとの事でした。そこで22年度の課題に向けての取組みの結果はどうだったか。課題は解消されたか、また新たな課題が発生したかなど今後の取組みについて伺う。


教育長 平成23年度の全国学力状況調査は、3月の東日本大震災の影響で文部科学省は中止と致しまして希望する資料冊子などは希望する自治体などに配布しその後の活用は各自治体に任せるという事でした。これを受けまして本町では町内の全小中学校に9月から10月に掛けてこの調査を実施し採点集計は数値の正確性、昨年度との比較の信憑性の確保という観点から業者委託を致しました。

 この事から今年度は県単位の集計は行われていませんが結果については表のとおりです。

 全国調査ですが業者委託していますが委託業者が預かった生徒数は全国一社が調査していないので町が委託した業者が預かった内での結果となっています。

 全国学力状況調査では、小学校に於いては算数のA問題が全国の平均正答率を1ポイント下がったのみで国語AB、算数問題Bともに全国の平均正答率を上回っております。中学校に於いては、国語のAB、数学のABともに全国を昨年度以上に上回っているという結果です。

 この事から、基礎的・基本的事項は小中学校ともに概ね定着して来ていると言えますが、小学校算数の基礎的・基本的事項がマイナス1ポイントでした。

 また、活用に関する問題はプラス0.7ポイントという事で昨年同様に課題の部分だと思っております。

 平成23年度の広島県基礎基本定着状況調査ですが、小学校中学校におきましても何れも県の状況調査を上回っているという状況です。

 昨年度の課題として挙げました、@小学校の将来の夢や目標はかなうと思いますか、A自分には良いところが有ると思いますか、B自分の良さは周りから認められていると思います、に於いて@、Aは県の平均値を下回っているものの、その差については改善がなされています。Bについては、県の数値を今年度は上回りました。Aについては5年生で受ける県の調査と、6年生で受ける国の調査に同様の設問が有りまして同じ児童の意識の変化を見てみると大幅に改善されているという結果が出ています。平成22年度の県の調査でマイナスの8.2ポイント県平均より低かった子供が6年生になって14.3ポイント上回っている結果となり大きな改善になっています。

 結果として、自己肯定感や将来の夢に関しては改善の方向にあると捉えているところですが、引き続き指導の充実に当って参りたいと考えています。


木野山 将来の夢や目標を持っているか。自分の自己肯定感については、非常に自己形成の上で大事だし、郷土を愛する気持ちへも繋がってくるからその辺はどうですかとずーとお願いしてきた訳ですが、縷々年を追う毎に改善をされて成果が出ているとのことです。力強く思っています。

 町長も教養のまちづくりと言う事で読書の提言もされていますが、読書については昨年▲でしたが今回は改善されていると思います、将来に希望を持つ子どもが本町から育ちこちらに帰ってくるとか、指導者に成ってくれればと思います。

 その結果を踏まえながら、環境整備ですが、教育委員会はどう考えておられるのか。

 出来れば、目標を持った教育環境の整備が成されたら良いと思っております。


教育長 教育環境の整備ですが、本町では小中連携教育の充実という事で各小中学校と連携しながら取組みを進めておりますし、今年度からは連携型の中高連携教育の推進を進めていますがこれからこれの充実に努めて行きます。平成26年度にはひとつの形を作るよう取組んでいます。特に学力面で申し上げますと中学校が今年で3年目になりますが中学校の学力向上対策事業において各学校の連携により各学校ともに学力が相当向上してきたという結果が出てきました。この中学校の学力向上対策事業は今後とも継続的・発展的に取組みますが、小学校に於いても学力の面で取組む必要があると思っていますので、来年度から小学校にても実施して行きたいと考えています。

 読書活動の充実や、今年度から中国新聞とNIEに係る契約を締結し新聞記事の活用などで言語活動の充実を行う、読書活動により文字・活字に触れて行くことで、思考力・判断力・表現力の育成を図って行きたい。

 小学校では体験教室が、集団生活の中で規律を守ることで規範意識を学ぶことも必要と思いますので次年度6年生となる5年生の体験活動を充実させたいと思います。

 郷土を愛する子どもを育てるために、地域の連携も含めてそういう取組みを進めてまいりたい。


木野山 目標は非常にすばらしい。是非ともお願いしたい。

 出来れば、実現できるハード面での整備につきましても、スポーツ設備など充実を宜しくお願いしたい。




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 平成23年9月定例会 一般質問
 
平成23年度9月定例会 一般質問


T)CATVの利用促進について

木野山 20億を超える投資となりましたが平成21年度から取り組まれた地域情報通信網基盤整備事業も完了し今年度の6月から本格的運用となりました。IP告知放送端末機・デジタルテレビ放送(11ch)を利用した町や地域情報の告知において、告知放送に絞ってお伺いします。

 情報発信には、告知端末、デジタルテレビ11チャンネルの利用において多くの利用方法が考えられています。情報が統一されて4地域に同時に配信されるという事は、まちづくりにとって非常に重要です。

 地域での自治会や地域おこしボランティア団体が実施する行事に関する情報は、積極的にそれぞれの団体が発信すべきであり、多ければ多いほど、地域の方が関心を持つことが増え、神石高原かがやきネットの視聴率も上がり、また地域の行事も活発になり地域の活性化に繋がる。

 その利用には色々なパターンがある。どのように発信すれば良いか考えておられます。11チャンネルの右上に表示される「知っとくネット」というのが有ります。これは広告放送を取り扱うものです。

 私は、情報は地域の人が自由にどのような方法ででも発信できるようにすべきと思います。

 その点について、現在の方法と、今後どのようにすべきとお考えか伺います。

町長 告知放送端末を利用した告知放送については、町内全域を対象とした一斉放送とページング放送機能を利用した地域を限定した放送を行う事が出来ます。自治振興会長から自治振興会に向けた放送、班長から班の世帯に向けた放送、学校から学校区内に向けた放送、消防の分団から区域内にと地域を別けた放送が出来る仕組みとなっています。放送の内容によってこの機能を使い分ける事が利用促進に繋がると思っています。これは町内はもとより町外からも出来ます。

 また自主放送チャンネル・11チャンネルを利用したお知らせ放送につきましては、データー放送によるお知らせ、お悔やみ、自治会回覧板、産業情報、病院情報、ふれあい号時刻表などの整備を行っている。今月から各自治振興会向けの自治会回覧板の利用説明を始めている。自治振興会を中心とした各種案内に是非活用頂きたい。公共性を尊重することから、政治活動、宗教活動、営利を伴う活動に利用を控えて頂いている。

 「知っとくネット」もありますが、もう少し平たく地域おこしなどの行事も放送できれば、と言う事ですが、ケーブルジョイとの契約で、営利を目的とした事に繋がるのか、そうでないのか、きちっと整理をしなければ、はい良いですよとはいかない。専門的な事なので担当課長から説明します。

まちづくり推進課長 平成21年度から22年度にかけ、ハード事業を整備した。今年の4月からのスタート予定でしたが諸般の事情で本格的な始まりは6月となりました。特にソフト部分、放送内容などにつきましては、充分に吟味されずに基本的には町全体に係る公共的な部分だけを優先的に行おうとスタートしています。各旧町村で聞かれていた以外の放送などあり戸惑っておられる部分も有るかと思っています。いま、庁内委員会を設立しご指摘の部分につき明確な線引きをするようにとの指示が出ています。早急に取り纏めをしたい。政治活動、宗教活動、営利を伴う活動の線引きは難しい。グレーな部分を限りなく白に近づけると放送内容が少なくなってしまうし、黒いほうにすると凄い情報量が流れてしまい長すぎてしまったり、情報が多いと機器自体が動きが遅くなったりします。ケーブルジョイとの契約でどんどん情報を放送となれば新たな契約も必要になり詰めが必要になるかもしれません。せっかく出来た機器ですので皆さまにお役に立てる方向で検討してまいります。

木野山 大枠では、言われるとおりです。町は費用対効果を考えて行わねばならないし、住民側は出来るだけ放送して欲しいという気持ちです。テレビの操作に慣れない人は耳から音声で入った方が分かりやすい。基本的には告知端末からの音声放送を第一に考えることが大事だと思います。

 次に、政治活動、宗教活動、営利を目的とする活動かの選別ですが、新しいシステムでは公の公共放送ではそれらの活動は取り扱わない。知っとくネットを活用して頂く。という事になった。

 解釈としては、これでいいのか。

まちづくり推進課長 基本的には、営利などを目的とする放送は知っとくネットを利用して頂きたい。料金も今までの旧三和町で行っていた有線放送よりも映像・音楽を含めて時間で割ると格安になるよう設定しています。

木野山 知っとくネットに関しては、一週間、一月、半年、一年単位で契約となっており、一年単位でも10万5千円である。おおいに利用価値が有る。

 問題は、地域の自治会や地域おこしのボランテイア団体が行う行事が必要経費を捻出するために入場料などの名目で入場者に負担させた場合、公の活動か営利活動かの線引きが難しいという事です。入場料を取っているので営利と見なし公共放送として認めないと厳しくすると、地域のボランティア活動が衰退するのではないか。上から押さえつけるように成るのではないか。所謂、グレーゾーンで一定の基準が有ればいいと思います。庁内委員会で検討するとの事ですが、これは住民も含んだ町内委員会か。

まちづくり推進課長 ちょうないとは本庁舎の庁、庁内です。副町長、担当課長、関係課長などで委員会をつくり検討する。地域限定のページング放送は旧三和以外の地域では初めてでまだ慣れていないので手間取っていますが利用頻度が上がれば、地域の情報は全体放送をしなくてもページング放送で地域限定のお知らせが出来るようになると思っています。

木野山 ページング放送でも同じように線引きの問題が発生する。

 営利、非営利の選別の基本的な考えをお聞きしたい。

副町長 棲み分けですが、町長は庁内委員会を作って整理をしろ。まだ始まったばかりで色々の意見がある。原則として営利のものは放送しないとなっていますが、どこまでが営利か委員会で整理をさせて頂いてきちんと報告をさせて頂くという事でご理解を頂きたい。

木野山 整理中という事ですが、出来るだけ地域おこしを目的としたボランティア団体や自治会の行う行事については、金銭をともなう活動であっても公(おおやけ)の行事として公共放送として放送する方向で纏めて欲しいと思います。

 知っとくネットについては、、営利を目的としない行事、イベントなどでもあえて放送を行い地元・地域を盛り上げようとジョイネットと契約をする団体も増えている。各地区で取り組みがなされている。有料放送を利用して宣伝を行ったら、町では告知を行わない、などの規制をかけないようにお願いをしたい。自由に使えるようにやって欲しい。

副町長 知っとくネットにおける取り組みは非常に良いことなので大いにやって欲しい。町民にとってキチンと伝えなければならない情報は、そのように行政の中でキチンと伝えなければいけない。そのようにやって行きたい。宜しくお願いしたい。


U)「猪」被害の復旧対策について

木野山 近年、猪が増え、賢明の捕獲にも拘わらず、猪による被害が増大している。町有地となる町道や農道については復旧がなされるが、私有地については、保険対象農作物の補償が行われる程度で復旧費の補助規定は無いのが現実である。

 農家は困っており、放置すると耕作放棄地は益々増え、そこに猪が出現し農地の荒廃を招く、と悪循環となっている。

 対策は考えられないか。里山を守るためにも必要と思われるが。

町長 従来は、電気木柵、わな購入などについて一定の補助をしていた。農地がイノシシに荒らされたというのは現状は惨憺たるものです。その助成制度は今のところ無い。これは考えてみたい。

補助するという事で考えてみたい。

木野山 補助するという方向で考えるという前向きな回答を頂いた。有りがたいと思う。他の市町も限度額は設けているがかなりの補助制度を設けている。来年度の予算には是非反映して欲しい。

V)全国学力・学習状況調査について

木野山 本年度5月26日文部科学省は、従前の全国学力・学習状況調査を見送ると通告しましたが、検証・改善サイクルの継続の支援のために、9月下旬を目途に問題冊子などを配布すると発表している。平成21年、22年に実施した学力・学習状況調査によって把握された本町児童の課題と、それに向けてこの一年間どういった対応をされたか、また本年度の学力・学習状況調査への具体的な取り組みを伺う。

教育長 本町では学力・学習状況調査について継続することが意義があるので町教育委員会として町内全小中学校に於いて実施することにしている。具体的な今後の予定は、9月26日に問題冊子が各学校に届き、9月29日から10月5日までの間で各学校において適切に日程を決定し実施するように計画している。採点については、数値の正確性、昨年度との比較の信憑性の確保という観点から、業者に採点データー処理を委託している。結果が届き次第本町における分析を行い指導改善に繋がるよう取組みたい。

 平成22年度に実施した調査の課題は、知識はある程度ついているが、その知識を活用する力に課題があると考えている。中学校は学力向上対策授業ということで特に言語活動に力を入れて取組をしている。試験科目以外にも言語活動を高めていくところから他科目への波及を図っている。一つのテーマを決め全校の教員が一か所に集まり研修を行うといった取組により学力向上に向けた成果は上がっている。

木野山 調査は全校で実施されるのか。

教育長 各学校で日程を調整し一定期間の中で全校が実施します。

木野山 22年度の課題解消への取組についてですが、平成22年度は学力については小学校の国語、読むことが県平均をわずかに下回るだけで全て国・県の平均値をかなり上回っており、基礎学力等についてはかなり付いてきている。本町の学力また指導面についてはかなり高い評価を得ている。本年度も同じような結果になればいいなと期待しております。

 問題だと思われるのは、生活・学習のところで、国・県レベルを下回っており平成21〜2年にわたり解消されていない部分が有る。自己肯定感、将来の夢・目標をもっているか、自分たちの郷土に誇りを持っているかの部分が平均を下回っていた。その点については昨年の9月の答弁でその点については統一して小中校、住民、学校一緒になって取り組むとの事でしたが、どう取組まれたのか。

教育長 生活の中での問題、生徒児童の自己肯定感などの部分に関しては、道徳教育推進協議会を立上げ、その中で自分の考え方、生活の中での取組などについて道徳教育を中心に取り組みを進めてきた。また生活習慣の改善について家庭との連携に努めてきている。

 本年度の学力・学習状況調査はまだ行われていませんが、肯定感とか夢、学校が好きだとかいう点についても今年の調査に含まれていますので今後に繋いでいきたい。

木野山 もうひとつ気になる事は、読書、読書習慣についても全国、県レベルを下回っている。本町は、町長の方針で教養のまちづくり、読書習慣をつくるために頑張って頂いている。住んで良かった町、住みたい町になるように諸策の展開がなされている。

 しかし子どもが将来の夢を持てないなどの部分が全国の平均を下回っているのは今後「まちづくりを行う」上で考えていくべき問題と思う。これはまち全体の問題というより日本の問題、戦後教育のことかなと思ったりしますが、日本全体の問題ならレベルがどうかという事にもなる。今年の学力調査がどういう結果になるかは分かりませんが、出来るだけ子どもたちが本町に夢をもって意欲のある子どもに育ってほしい。すぐに解消が出来なくとも、そういった子どもに育って欲しいと思います。宜しくお願いを致します。





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 平成23年決算質問(平成22年度分)

平成23年度9月定例会「決算質問」

【会計全体】

<総務課>

@各会計において、単年度収支が赤字の会計が、6会計あります。赤字合計額は▲8,204万4千円となっていますが、財政運営に於いては、各会計とも年度間の収支の均衡を図っていく必要があるともいわれます。単年度収支が赤字の場合、次年度歳出に赤字解消分を計上する必要があり、その額については2倍の圧縮が必要となります。

 赤字の原因と、財政運営について今後の考えを伺う。

前原総務課長 赤字の原因は、医療会計が4会計、飲料水供給と集落排水の2事業会計の6会計が赤字。

 医療会計は3月に最終補正を行うがその後5月までに医療費の支払いを行う。予算は最高額みているが、最終的に5月決算時点で医療費が伸び限度額一杯になった場合に、歳入の国の補助金等は次年度清算となっているので当該年度は歳出が増え繰越が無く次年度は逆に国庫補助金等が清算によって返ってくるのでその年度はその部分は次年度の繰越に計上される。赤字と黒字が入れ替わる形となる。医療費が最終予算後に増加すれば当年度は赤字。

 事業会計は、維持修繕費など計上しているが切詰めると繰越額が発生する。逆に3月末にて多額の修繕費が発生すると繰越が出ない。3月時点で補正等で対応できなった場合赤字となる。

 今後の財政運営は、医療会計では2カ年での清算となる単年度で赤字になっても次年度と合せるとそれほどの赤字にはならない。

 本町は、どの会計も累積して赤字となっていない。まずまずの財政運営であろうと財政担当課としては思っている。今後は国庫補助等も厳しくなってくると思われるので、財政運営はより一層厳しく状況を注視しながらやって行きたい。

木野山 ますます厳しくなることが予測されるので、基金積立、繰上償還など財政運営は抜かりなくやって欲しい。


【一般会計】

<まちづくり推進課>

A「夢」創造委員会推進経費(成果の報告書P10)
○H22.12/14日、5つの夢創造プロジェクトの提案書が「夢」創造委員会から提出された。
  ◎H23年度予算に反映されたものがあるか。
  ◎参考にした事業は何か。         

まちづくり推進課長 五つの夢創造プロジェクトを提案頂いている。それぞれのプロジェクトのビジョン(将来像)が語られていますが、

@100歳万歳プロジェクト、全国有数の長寿のまちですが、継続事業となっていますが見守り事業、医療費の安定した運営など今までの事業に包含されていたり、源流の里対策も合せて、安心・安全なまちづくりなど個別の事業に反映している。

A自然エネルギー活用・定住プロジェクトの中では、エネルギー自給自足の美しいまちですが、太陽光発電補助、雨水利用、薪ストーブ補助など予算に計上している。

B生命(いのち)への敬意を育む教育・交流プロジェクト、生命への敬意を育む教育・交流のまちですが、高校生のサテライト事業、光をそそぐ交付金事業を活用した事業、読書のまちづくり事業などで反映している。

C世界に誇る医療拠点創造プロジェクトでは、全国有数の医療拠点のまちですが、テーマが大きくすぐに医療ツーリズム等が取組めている状況にないが、考え方としてはこのような方向へ動いています。

D神石高原ブランド育成・6次産業化プロジェクトは産業の自立したまちを謳っていますが、商工会を中心に第6次産品の開発、神石高原マルシェでの独自ブランドの開発など考えている。ローソンの進出に伴うローソンファーム、ローソン牧場などでの新しい独自産業・産品が出来ないか模索している。

 提言頂いた意見は、今後より具体化しそれぞれの分野でオンリーワンを目指して行く気持ちで予算編成などに当たって行く所存です。

木野山 多くの夢の中から5つに絞り込み、「オンリーワンのまちを目指して」とあるようにこれからの本町のあるべき姿を、夢としてではなく現実として実現できるものをご提言頂いている。いっそう具体化をされ大きなビジョンが現実となり「住みたくなる、住んで良かった神石高原町」になるようお願いしたい。


B源流の里維持再生事業(成果の報告書P13)

○3つの柱で取り組みをサポート
 イ)総合対策事業
 ロ)維持再生事業
 ハ)機能集約事業
 ⇒※取り組まれたそれぞれの事業を示し、その成果と新しい制度で今後の取り組みにどう生かすか。最終的な目標は。

まちづくり推進課長 維持再生事業と機能再生事業とあり、この二つを総合的に行う場合、総合対策事業として、10分の10の補助額となる事業です。5つの自治振興会が取組み、機能再生事業を取組んだのは広石班(えいのう広石)だけである。他は、総合的事業です。

事例1/小野自治振興会(対象集落9)「小野農業尋常小学校の開校」
 農業体験を通じ、都市住民に食と農について考える機会をもたせ、水、土など自然の大切さを学ばせた。授業料を徴収することで、小野地区に小さな経済を興した。

事例2/新坂自治振興会(対象集落7)「地元再発見から小さな経済創出」
 山野草などを研究し、誰でも、少しでも採取し、加工施設で健康茶などに加工し、産直市場で販売するだけでなく、新坂地区出身者を通じて都市住民に販売。そのことを通じて地元住民と都市住民との交流を図り組織化する、など取組まれた。

事例3/城山、西油木、東油木、仙養東自治振興会(対象集落5)「山菜倶楽部による地域おこし」
 高齢者でも比較的容易にできる山菜を研究。自生、栽培両方から少しずつ販売することによりいわゆる「小金」を稼ぐ。広範囲なネットワークが出来上がった。

事例4/広石集落「広石の維持・再生・活力ある地域づくり」
 広石の歴史を整理し残していく活動をすることが、地域住民の活力を生み出す。と言う事で里山の環境保全も合せて行われています。

事例5/南自治振興会(対象集落4)「心が和らぐ里づくり」
 レンゲ草を景観作物として自分の荒廃地などに作付し地域の景観向上と集落の活性化、昔懐かしい農村風景の再生を図る。これらを通じてミツバチの飼育などにも取組まれている。

 今後の取組みですが、新しく新制度が出来まして、集落支援員配置の取組みを自治振興会単位としました。具体的には8月10日委嘱し、各地区ごとに課題を見つけて頂いている。これらを基に協議・検討されそれぞれの課題に沿った活動が進められてくる。この事業も引き続き活用を頂きたい。

 最終的な目的としては、その地域で持続可能な運営が出来るという事で、そのためには外部人材の活用、地域リーダーの育成、行政との連携などが必要になってくると思われます。平成23年度の場合8月からスタートしました。集落支援員さんの掘り起こしも含め様々な取り組みが成されると思っています。

木野山 昨年の成果を基に、本年度新たに取組まれている事業があるか。

まちづくり推進課長 新しい集落支援員さんが多く、昨年の取組みの成果集などを基に具体的に月に1回の研修会を行っており、それらを通じてPRを図っている。事業の具体的な手法についてはこれからPRしていきたい。

C道の駅実証実験事業(H22年度9月補正分)

○295万3千円、全額国費事業でしたが、実施された事業内容とその成果、道の駅や神石高原町の産品にその成果がどう生かされたか。

まちづくり推進課長 事業には3つの柱があります。

1)調査事業 源流の里にある資源を活用し、道の駅で試食などの調査を行う。対象道の駅は、1、道の駅蛍街道西ノ市(山口県下関市)、2、道の駅湖畔の里福富(広島県東広島市)の2カ所で行いました。

2)検討会 モニター参加者とのワークショップによる商品化の検討。と言う事で、道の駅蛍街道西ノ市(山口県下関市)にて下関市在住の44歳から52歳までの女性5名を対象にモニターを行っています。

3)報告書作成 以上について各商品の評価、商品化の可能性について報告書を頂いています。

 対象とされた集落は、源流の里しんさかです。

 対象商品は、造られた商品の内40種類について商品化できるか試食を行いました。一番人気は「梅干し」でした。他にも、黒大豆味噌、トウガラシみそが商品化の対象となっています。

 委託業者は、NPO法人中国・地域づくりハウスです。

 成果としましては、1)外部人材の登用で業務委託先業者を通じて道の駅にてワークショップに参加できた、NPOとの繋がりが出来た。これらのつながりが将来の販売先やモニターとして活用できる、と言う事です。2)意識の変化としては、家庭料理を試食会や企画会議に持ち込むことによって販売出来ることがわかり、それを作る高齢者の元気と販売による小さな経済が創出している。今後、マルシェとか地域イベントへ積極的に出店されるように成った。と考えています。

 生産者は、地域の消費者の嗜好を知る事が大事で、地域的・文化的「食」を残し伝えることは、日本の農業を守る事につながり「食育」のためにも大事である。グリーンツーリズムやロハスな生活に関心のある人の窓口が道の駅であり、6次産業を進めるためにも「道の駅」が活用できる。生産者に近い「道の駅」が商品化実証の場ともなります。新しい産品が出来たときに道の駅で試食したり販売をすることが、今後の成果として活かされるのではないか。と思います。

木野山 道の駅182ステーションとか百彩館では、なにか動きはあったのか。

まちづくり推進課長 百彩館、182ステーションともにまだ定番として販売はされていないが百彩館祭りやマルシェへは参加しており、実際に作ったものが商品化されつつあります。

木野山 実証実験などが活かされつつあると理解します。今後とも指導をお願いしたい。

<情報政策室>

D情報通信基盤整備事業(成果の報告書P24)

(成果)共架することによる工事費の軽減。

公設民営となっており、ケーブルなどは本町が管理し、ケーブルジョイに貸付け、使用しているという形となっている。ケーブル電柱供架料などが本町の収入となる。
IRU契約の内容を⇒ケーブルジョイの負担金について、積算根拠を示し詳しく説明を。
最初の取組みの反省点を含めてどのようなせめぎ合いになっているのか。

まちづくり推進課長 IRU契約の基本的な考え方は言われるとおりです。町の施設を無償で貸付け運営を委託する。収益が上がればその内の4分の1を町へ出して頂く。

 実費の伴うものは負担金として頂く事になっている。利用料で大きなものは、電柱供架料で年間約2200万円、この設備の保険料が約260万円、センターの電気料220万円、土地借上げ料50万円、などです。

 ケーブルジョイの負担するものは、システム保守、伝送路の維持管理費、番組制作費、事務所費などですが、初年度については現在放送しているかがやき便りや議会中継などは全てケーブルジョイの費用で運営いただいている。今後は、これらの番組の充実と一年間の実績などを勘案して負担割合を考えていきたい。

 先般の落雷などで多くの被害がでましたが、こういった特別な経費は町で発注し必要なものは町が支払うことになっているが通常の管理費はケーブルジョイが支払うことになっている。

木野山 加入率は、法人を含めると約96%との事ですのでケーブルジョイの収入もかなりのものになると思います。町の情報発信についても出来るだけ相手方が負担するようなせめぎ合いの契約にして欲しい。議会中継でも時間当たりで積算すると高額になる。これらを含めて次年度の契約更新のときにはしっかり攻めて欲しい。


<福祉課>

E保育所事業(成果の報告書P53)

○保育所の指定管理者制度導入が検討されていますが、H22年度までの保育所事業に於いて、財政的な課題があるのか。

福祉課長 保育所の運営については、以前は一定の基準のなかで国、県から補助金がありましたが、現在は国の行政改革のなかで補助金という形ではなく交付金に含める事になった。保育所運営は単独事業なので、保育料収入と一般財源で運営を行っている。状況は以前から変りませんが、平成22年度の決算ではお子様一人当たり年間約130万円の運営経費が必要となっています。これは本町の保育所数、地形にもよると思いますが、財政的問題があります。またどの保育所も老朽化しており修繕費も毎年発生しており年々増加傾向にあります。

 指定管理については、近年は勤めの関係で(介護保険施設・病院などへ多く勤務している)土・日曜日の保育要求などあります。子どもを預ける側からのニーズに対応するには、弾力的な運営が必要であり、町での直営ではそれが難しいことも検討要因となっています。

木野山 子どもは誰が育てるのかということも有りますが、指定管理をどうするかのところで改めて議論します。


<産業課>

F畜産団体育成事業(成果の報告書P79)

○神石郡で生産される牛肉のブランド確保対策をどうするか。
 →他の産地との差別化ができるか。

「神石牛」という商標登録は可能か。どのような取組みを考えておられるか、伺う。

産業課町 本町では繁殖牛を中心とした飼育がなされており、優良な子牛を確保し、生産から販売まで一貫した取り組みを行う事によって、ブランド化に繋がると思っています。

 現在、和牛プロジェクトという組織がありますが、このプロジェクトの中の和牛再編ビジョンとして4つの視点を持っています。

 @次世代に引き継げる肉用牛生産基盤の確立
 A子牛の供給産地として再構築を行う
 B地域内での一貫生産モデルの確立
 C販売力の向上と直産体制の整備を行う

この4本柱でブランド化を目指して取組んでいきます。

 また、「神石牛」という商標登録につきましては、現在「神石牛」という商標登録がなされていなければ、商標登録することは可能です。

 販売者次第でどういった名前を付けるかは自由なので、可能ですが、広島牛特産化促進対策協議会では、昭和61年から肉質の一層の改良を目指して、有名産地であった比婆・神石・双三・高田の育種圏を統一し比婆牛と神石牛系統を交配し優良な「広島牛」を造成しようという方向になって来ました。現段階では、この協議会のなかでは「広島牛」に統一することによって「広島牛」のブランド化を目指しています。

 本町では、先ほど言いました4つの視点をもって「神石牛」のブランド化に向け取り組みたい。

木野山 「神石牛」という名前の登録はまだ無いと思います。行政が自身での登録は難しいので、○○協議会というものを立上げ、そこで早く商標登録をしてしまえば良いと思います。そこで確立した上でプロジェクトで取り組めば良い。牛の種については、もう混ざってしまっているので、出来るだけ元に戻しもう一度古いところから種を探し、神石牛を元から復活されたら良いと思っています。研究して下さい。


<教育委員会>

放課後子どもプラン事業(点検評価報告書P17)

○公平性=総合評価が「当面は余地なし」となっているが、保たれていないのではないか。

 昨年の計画では統合後も高蓋地区の子どもについては総合センターまで送り迎えを行い実施すると成っていましたが、現在実施されていない。

 原因と今後の対策は。

生涯学習課長 スクールバスの時間が4時20分に校門を出発なので時間的に子どもを見られない事情があります。木曜日は早く帰るので可能かと思う。地域の保護者の要望を聞きながら検討します。


【特別会計】

<総合開発特別会計>まちづくり推進課(成果の報告書P135)

○事業推進経費2,029万7千円はH22〜24年計画6,305万6千円のH22年度分ですが、販売計画の進捗率はどうか。目標に対してどうか。

○監査委員の審査意見書に言われる「順調な経過をたどっているが、景気が低迷は続き、金融規制も厳しく今後の展望は楽観できない。」という指摘に対してどのように判断されているか。

まちづくり推進課長 平成22年度は仮予約でありまして実際に販売契約を行ったのは23年度になってからで、22年度は17区画であり概ね順調な数字と思っています。今年度に入り追加の申込が予約を含めて10件程度あります。今年の目標は20戸ですので、もう少し馬力をかけたいと考えています。

 予断を許さない部分については、交渉に当たって、景気の低迷で若者の収入が伸び悩んでおり借入が難しく、折角申込み済みであってもローンが下りないために成就しない契約が発生する恐れが有り今後も予断を許さないとなっています。

木野山 今のところは若干鈍っているけれども目標のとおりだという事のようですが、私は早期に販売をするという事は大事だと思います。なぜなら長くなれば成るほど管理経費が多くなってくる。監査委員の意見が、「維持管理費が嵩むので早期に販売完了されるよう販売戦略や販売条件の再検討を望む」となっている。にも拘わらず、先ほどの同僚議員の質問に対する町長の答弁では、そういう風にはしない(販売戦略や販売条件の変更は行わない。)と私は受け取りました。これはどういう事なのか。

 私は、当初の販売条件として、もう少し、売り易いと言うか買い易い条件にして売却してはどうかと提言致しましたが、その点に付きましたは意見が相違しており今の条件となりました。府中市の団地の例も有りかなり条件の緩和を行い売却に漕ぎ着けたと言うこともあり、最初から府中市並みの条件ではどうかと申し上げましたが、現在そうは成っておりません。販売開始から1年や2年で販売条件の緩和を行うと、前に契約をした方から条件の変更で不満が出ると言う事ですが、不満が出るような条件の緩和ではなく、契約に障害があるような条件につき戦略の面でいくらか再検討を行い緩和の方向で検討すべきと思います。そうしないと目標の平成24年に50戸という数字は達成できそうにない。

 目標は目標なので、売れなくても良いなどという町長の考えは私には信じられないのですが。見解を。

町長 誤解されている。売れなくても良いなどとは言っていません。ここで私が条件を緩和すると言えば直ぐにこの事が拡がります。そうすると今までに建築されたり契約された方が「それならば・・・」と言う事に成るので、この点については我々執行者にお任せいただきたい。早く売るのが賢明と言う事は自明の事です。良く分かっております。条例改正が必要なら行いますが、前もってお話しするのは大変失礼な面がある。基本的には早く売りたい、50ではなく全部売りたい。という思いです。

木野山 条件変更と成らない緩和措置はいくらか考えられると思います。例えば、住宅建築要件の3年を5年に延ばすとか金利のところとか有りますし、宣伝方法、進入路とか色々な条件整備が出来ればやるべきだ。また、総合開発の部分で個人へ全部売却すると言うのではなく、企業の社宅や公営住宅の建設も長期的な観点から考慮しながら、早く売却する早く処分することが重要だ。

町長 意見は良く分かります。タイミングを計っているので我々執行者にお任せ頂きたい。、誤解の無いようにご理解いただきたい。



平成23年9月度定例会「補正予算」質問


<一般会計>

まちづくり推進課

ふるさとふれあい事業(ファンド事業)

木野山 366万9千円、4事業ですが、今までのファンド事業の成果・効果についてはそれぞれ決算において審議を致しましたが、今回採用の4事業についてどういう事業効果を期待しての事業採択となったのか。事業主体と事業内容についての詳細説明を。

まちづくり推進課長 この事業は、民間の有識者などで組織した審査委員会(会長:野原元広島県立大学教授)が判断を下している。私達が直接コメントする立場にない。
採択の中身は、

@源流の里維持活性化事業(481万5千円)は、井関学校食堂(くるみる会)裏の敷地にイノシシを解体し有害鳥獣肉を販売できるシステム作りを行う。(保健所の許可は取得済み。)有害鳥獣は捕獲しても個人的な消費しか出来ないので、将来的に拡がればジビエマルシェ(鳥獣肉市場)と言った事に拡がっていく。(団体名:井関山くじら、代表川上学)

A神石高原町仙養ヶ原アートプログラム(400万6千円)は、先般、作品展示が行われた。広島市立大学と仙養ヶ原がコラボして「石の芸術」を行う。本町は神石高原で「かみのいし」と言われ、こう言ったアートが全町的に拡がれば神石高原町のPRとなるし、日頃芸術とふれあう機会のない町民にとっては良い事だと思います。(団体名:神石高原町巨大石アートプロジェクト実行委員会、委員長河相昇)

B輝くふるさと時安を22世紀へ(659万円)は、時安文化センターのステージが暗いので照明設備を設置し子ども神楽などの出演を促し、外部からも招致出来る。(団体名:時安自治振興会、代表西屋洋右)

C旧相度小学校を活用した有機農業塾の設立(392万9千円)は、相度地区で有機農業を行っている方が研修などを受入れても教室が無いので旧相度小学校の一部を改修して有機農業塾をしようという試みです。ローソンファームなどの基盤になればと考えている。(団体:かたつむりの会、代表田辺真三)

木野山 5000万円があと僅かになっていると聞いていますが、今までの事業効果については町民から疑問視する声もある。最終的な検証については民間に任しているので知りませんではどうかと思う。どういう効果が上がったかについてはしっかりと検証すべきだ。ソフトでなくハードなので残るものなので効果・成果の判断は必要だ。

まちづくり推進課長 採択の決定は審議会で行いますが、事業効果についてはミント機構への実績報告、翌年度に事業効果の発表会、など行っているので今年度の事業についても来年度に発表をいただく。それらも含めて事業検証を行います。


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 平成23年3月 総括質問
 
平成23年3月度 総括質問

 2期目後半にあたる本年度は、財政の健全化路線を継続しながら「創造」を柱に、定住対策、過疎高齢者対策、子育て支援、農林業振興対策、保健医療福祉対策を中心にまちづくりの基盤整備に取組む。「光とやすらぎを求めた予算」と位置づけ、こうした方向づけが、地域を活性化させ「住んでみたい、住んで良かったまちづくり」に繋がるよう期待するとのことですが、以下お伺いします。


【コンビニ】

木野山 @公設となるコンビニ誘致は、多額の投資となるが、公益性はあるのか。また公費投入のリスクはどうするのか。

町 長 コンビニの公益性について、現在の道の駅182ステーションは立地条件も良く利用客が多いが更に町の玄関口としての機能を付加し充実した施設に変革したい。

 コンビニ誘致もその一環であり、若者の利用を促進することがそのコンビニを拠点とした限界集落対策の取組みとして公益性があります。

 公費投入のリスクとしては、試算により若干の黒字と予測されておりますが道の駅の総合的な取組みによって、よりリスクヘッジをしてまいりたい。

木野山 建前としてのコンビニ誘致の目的は、182ステーションを町内発展、活性化を図る核として改革をしていく必要があるが、その戦略のひとつである、と言われる。

 182ステーションは本町の玄関口であり182ステーションを核として整備を図ることの重要性は以前から私の主張しているところです。しかし、何故多くのリスクを伴うコンビニの誘致なのか。

目的は、限界集落、買物難民対策と若者のニーズに応える。と、2点言われましたが、以前の説明では、雇用の創出、新しい経済の創出、地元商店などの活性化。地域資源を活用した産品・加工品をローソンを通じて関連企業などへの出荷、さらに全国展開。他の業態への進展の可能性、これは農場・牧場・町内業者と連携した移動販売など。道の駅と一体で整備する事によって、相乗効果による道の駅の収益増が期待できる。町の政策として多方面への事業展開が可能。2月の補正予算での副町長の答弁のとおりです。

 公費の投入のリスクがどうしても気になる。若干の黒字と言われるが理解できない。

 リスクといった場合、民間の投資ならばその民間がリスクを負うが、公の場合、執行部側の町長がリスクを負うのではなく、住民が、町がリスクを負うわけです。意志決定の場合、責任が伴うともいえないが慎重にせねばならない案件である。

 黒字になったシミュレーションの内容と、どういった調査をされたのか。

副町長 先ほど言われたことが、いわゆる公共性ということであり、たまたま交付金がタイミング良く来て道の駅の改造となった。その中に併せてコンビニを誘致するのは戦略会議でも協議したが、普通だったらコンビニの方にリスクがあって来れないと言うことですが、この度は理解のあるオーナーで「良いでしょう。販路の経費も持ちます」と言われ誘致にこぎ着けた。

 その中に公共性があると思われるのは、ただ都会のようなコンビニを経営するのではなく、先ほど言われたような特色のある店を経営すると言うことで公共性があるということです。

 リスクと言われるが、将来に向けて政策判断をすると言う意味では、やはり政策にはリスクが伴う、何をやってもリスクが伴うからこうして議論を行いどうかという話になっている。店もシミュレーションでは単体では赤字にならない。公共性があるのでコンビニを誘致した。以前から住民の要望もあった。個人商店では出来なかったという経緯もある。コンビニのオーナーが限界集落に対する新たな支援が出来るという事も町とも整理がつき、この度、誘致をする事となった。

理 事 シミュレーションですが、個人での出店の場合、店舗建築費の償還などが障害となって出店できない。通常のコンビニの経営では赤字になるであろう。営業時間、品目、182ステーション販売品目との競合、などのシミュレーションを行っています。結果として単体で言えば少し黒字になるであろう。

木野山 どういった形態のコンビニなら黒字になるのか。そこが問題だ。

 普通の形態なら加茂から東城間は経営が成り立たないのは明かで、若者の風紀の問題で地元の反対も過去にはあった。

 私は、コンビニ誘致は相応しくないと思っている。

 限界集落の買物難民に焦点をあてれば、商工会などで受注システムを立ち上げれば、CATVも完備されるのでコンビニがなくても解消は可能と思う。

 コンビニも無い神石高原町といったイメージ的な感じの政策となるのか。

 また、現在はコンビニ業界そのものが飽和状態になっているなど多くの問題点を抱えながら、新しい展開をコンビニが考えている。この課題と高原町の抱える課題とがマッチして問題解消となるのかとも思いますが、深く考えるとそうとは限らない。例えば、フランチャイズ方式でロイヤリティーがかなり取られる、市場は臨界点に達している、防犯・風紀の問題、商品展示の関係でロスが発生し毎月平均で4〜50万円の破棄がおこっている。そう言ったことが、果たして今のニーズに合っているのだろうか。

 本当に便利だと言うことで経済というものが動いて良いのだろうか。もう少し議論をする必要があるのではないか。

 リスクの面については、182ステーションとコンビニの取扱商品構成を考慮すると、どう考えても黒字となるとは思えない。赤字になった場合の対応は考えていないのか。

副町長 心配事を挙げれば言われるように有ります。コンビニ側とはこの事は整理しながら検討している。赤字・黒字の話は平行線だ。要因として厳しいと思います。コンビニ側のシミュレーションは交通など考慮し黒字となっている。道の駅の改革プランはコンビニ誘致と併せてコンビニのオーナーとの連携・共生も本町には必要だろう、コンビニもそこを模索しようということで、全国で今まで行ったことのないことを本町で模索していこうという話なので、オンリーワンのまちづくりを目指してリスクを負いながらやっていきたいとの思いです。

木野山 ここまで来れば、シミュレーションの内容を見せて貰わないと分からない。リスクを負いますよ、と言うことはここでハッキリ提言をしておきます。非常に厳しい状況になるだろうと思います。

 日本経済は、小泉改革以来、市場原理を導入し大きいところは儲かり小さいところは厳しい。経済格差は広がり、都会と田舎の差も広がってくる。田舎の若者は都会に出て行き、雇用も無くなる、これは規制緩和し市場原理を導入したことに原因がある。

 コンビニという大企業の店舗がこの山の商圏に進出してくる。厳しい競争状況がまたこの町内で始まります。安田教授の「山は市場原理と闘っている」という講演も有りました。「自由貿易は民主主義を滅ぼす」というトッドさんの本も有ります。これからは、町長も書かれているとおり「M、M、K」、昔の日本のあり方を探っていくようなやり方が大事になってきます。いたずらにこの競争原理を町が持ち込むことはどうかな、と思います。

 このコンビニ誘致の件は、商工会や出荷者組合にもしっかり情報提供し議論をおこなった上でやっていきたいと思います。

 コンビニ誘致は本決まりですか。12月の時点では検討中。2月ではまだ相手と交渉中。ということで建物は建つがまだ本決まりではないと思っておりましたが。どうか。

副町長 小泉改革の市場原理、規制緩和が田舎を潰した、ということは有りますが、それをイクオール本町に持ってこようという思いでは決してありません。大企業と言ってもひとつのコンビニが新たに地域を救っていく、小泉改革で疲弊した地域をひとつの店が救っていく道を模索しているということを理解して欲しい。これから色々な場で説明をしていきたい。商工会、出荷協へも縷々説明をします。理解を頂けると思う。

 道の駅の改造費の中でコンビニが入れるように調整がつきました。コンビニ本社も了解したので本決まりと思って頂いて結構です。

木野山 商工会、出荷協や町民に対して、具体的にシミュレーションの内容を含めしっかり説明を行い、理解を得るよう説得する努力をすべきだ。本決まりなので説明しますでは順序が逆のような気がします。


【国際貢献 海外難民】

木野山 A海外難民など国際貢献にも取組むとのことですが、その重要性、大切さは十分に承知していますが、いま何故唐突に国際貢献なのか、またなぜモデル事業の提案が海外難民受入なのか。

町 長 海外難民受入事業は、手詰まり感のある農業振興なり定住対策等の対策のひとつの方向としてチャレンジすることが大切と考えている。広島県に23〜4の公共団体があるが、神石高原町の団体は最終を走っているランナーだ。それを一気に逆転トップになるのは、こういった海外難民受入事業のような奇抜な事業を取組むことによって逆転が可能となると思っている。なぜ唐突な国際貢献なのかと言われるが、こういう事もあるし、昨年から日本の人道支援として政府も3年間で90人を受け入れることになっている。本町の思いがこの人道支援にマッチングするので、手を挙げて参加することになった。発想の転換ということがこれには含まれている。内外への発信とすれば、そんなことが神石高原町でも可能なのかとハッと驚くようなことであり、農村地域なので受け皿があれば非常に容易くできるという面もあり、この際決断をした。

木野山 海外難民受入は、唐突に聞いた。これは発想が、難民の救済が先なのか、国際貢献を行おうというのが先なのか。

副町長 国際貢献も人道支援もイクオールです。

木野山 イクオールじゃ無いでしょう。国際貢献と言ったらメニューは沢山ある。本町が、国際貢献を取上げるなら隣の岡山県も行っているし他にもいっぱいある。平成3年頃からこのモデル事業は始まっている。国際貢献には沢山メニューがありその内の一つを取上げると政府から許可が下りて300万円の補助金が交付される。ですから、何故、難民受入なのか。

副町長 国際協力の中に色々メニューが有りますが、本町はその中から難民受入を良いと思ったから選んだ訳です。

木野山 やはり難民支援をしようと言うことが最初ですね。

 国際貢献に反対しているわけではないが、先ほど言った唐突という意味は、事業採択するときに9月から11月の間に提案をしないと採択がされない事になっている。と言うことは、この難民受入は昨年の内から考えられていたということです。ならば12月の議会で平成23年度予算編成をお尋ねしたときに、国際貢献についても考慮に入れていると答弁があれば、国際貢献についてメニュー選択など議論の余地があったと思います。

 今回は、予算大綱を頂いてすぐにテレビなどで住民に周知された。このことが問題だ、と言っている。こういう意志決定、事業の選択を問題にしている。執行部側の考えを伺う。

町 長 妥当な面も有ると思う。日本人は一度決定するとそれ行けどんどんとなるがそれにブレーキを掛けることは意義がある。

 若者に聞くと、神石高原町は合併して一つも良いところがない。コンビニも無い。いつもどん尻を走っている。しかし、この度こうした一つのチャンスが来た。チャンスにはリスクが伴う。神石高原町で国際貢献のようなことが出来るのか、という不安もある。私も自問自答もしましたが、こういう時期だからこそ町民の閉塞状況、気持ちをスカッとする国際貢献、出来ることの国際貢献がある。それと本町の農業従事者が少ないという課題、有機農業者は進んで受入れると言われる。合意が出来やすい状況なので、やらせてみるという気持ちになった。ローソンの件も、儲け主義だけでなく活性化に向けて支援をするという新しいローソン側の事業展開、市場の先頭を走る事業にリスクもあるが乗ってみる事も、案ずるより産みがやすしということわざにもあるとおり、良いのではないか。

 閉塞状況にある神石高原町に意識改革を行い町のイメージチェンジをする。英断をお願いしたい。

木野山 リスクも伴うし責任もあります。難民といえば移民でもないし経済協力でもない。難民という人は事情があるとはいえ自分の国が無い人です。そういう人を受入れることは住民側のリスクはないのか、国、地方ともに経済的に苦しい中で支援を行う事に理解が得られるのか、そういった意見を勘案しながら町民のプラスに繋がるよう事業展開して頂きたい。

 ミャンマーからの、国の事情でタイ国を経由した第三国受入れで日本語研修も行った3名の受入れという事ですが、この事業は、日本のパイロットケースに乗るわけですから、善し悪しは別として、トラブルのない形で神石高原町が注目をされる町になりますよう期待しておきます。


【夢委員会提言】

木野山 B昨年の12月、夢創造委員会より「夢創造のビジョン」が提言されました。「オンリーワンを目指して」と、夢とはいえ実現可能と思われるビジョンが多く語られています。具現化への取組みはどうされるのか。

町 長 先般の議会議員との懇談会もその具体化へ向けての取組みであった。予算措置については直接計上した事業は現在のところありませんが関連した取組みも多くある。今後においては長期計画あるいは過疎計画に照らし総合的な取組みを目指して行きたい。

木野山 夢委員会の提言につきましては、昨年の12月から冊子にもなりましたし、検討しながらということですが、住民からの提言なので是非とも良いものは予算化して欲しい。

 夢委員会の提言は、下から積み上げたもの。上から降りてきたものではない。協働で、ということに繋がる。是非ともお願いしたい。


【小中一貫教育】

木野山 C先の12月一般質問において、同一敷地内設置となった統合三和小学校と三和中学校について、小中一貫教育の検討を提案しましたが、企画委員会を設置し連携について検討頂いているとの答弁でした。平成23年度教育行政方針では中高一貫教育導入のあり方の検討としか記述がないが、小中一貫教育については、その後どうなったか。

教育長 小中一貫教育について先の議会で木野山議員から提案を頂いている。この度の統一小学校は、三和中学校と同一敷地内に整備した事は、小中連携が図りやすい、また将来小中一貫教育としたときに立地条件か適います。本町で小中適正化方針のなかで、小中一貫教育に取組んでいる学校は全国、県内でも数が少なくまた歴史も浅い。従って実践例が少なく、メリット・デメリットを整理する段階に至っておらず今後の課題とする。となっている。小中一貫校を導入している学校は、連携を充実させその後一貫校とする例が多くある。まずは連携事業を充実してまいりたいと考えている。この事から三和地区の来見小学校、三和小学校と三和中学校との連携強化を図ることを目的に統合三和小学校企画委員会で検討して頂き、現在、県の教育委員会に小中連携推進加配教員を要望し、中学校から小学校への音楽の乗り入れ授業や小中合同の研修会また授業研究会、文化祭、学習発表会の総合参観、児童会・生徒会交流など多くの授業が計画されています。詳細については4月に小・中三校で推進委員会を設置して進める事となっている。

木野山 連携の後一貫校を目指すとのことですが、そう聞くと、本町の教育は何を目的にしているのか、あの統合は何だったのかと思ってしまう。耐震と児童数激減という課題克服のために統合を行った、良い場所が無いので、たまたま広く、造成の必要のない中学校の敷地内に建設した。ということになってしまう。こういった形で新しい学校がスタートするのでは、おもしろくない。

 小学校統合の目的は、神石高原町の新しい教育体制を考えたうえで、小中一貫校とすることで、本町の教育課題を解消するチャンスとなる、モデル校としての取組みをする、と町民にうったえておれば、もっとスムーズに統合できたのではないか。

 同一敷地内に建てたのだから、小中一貫校でいくべきだ。一貫校にして、その対策として連携を考えるのが本筋、普通だ。府中、呉で小中一貫校実施校における研究会が開催されていると聞いている。色々な課題を持ちながら一つの教育目標をもって学校建設なり教育がおこなわれている。

 折角ですから、この一年小中一貫校を目指して取組まれたらどうですか。

教育長 府中、呉では小中一貫校で、校長は1名体制、9年間のカリキュラムで行う、3年間で前期・中期・後期の学年割も含めて先進的な取組みをされている。府中市では、これを計画するのに4年間を費やしている。人的体制を含め、本町に小中一貫教育が馴染むのか検討する必要がある。府中市で行われている小中一貫教育では、中1ギャップの解消とか、学力・学習意欲の向上とかいうものを課題として取組まれている。小中連携に於いても、同じ目標の下に行うわけです。小中連携も一貫も同じくカリキュラムを組んで行うので基本的には両方をある程度抱合わせた形で行うが、制度的に取組むのはある程度時間が掛かると思います。

 今回の統合に於いては、住民の皆様に小中連携を深めて将来的には小中一貫教育を視野に入れた設置ということで説明している。検証を十分に行いながら一貫については教育委員会の中で論議を行い検討する中で方向性を見いだして行きたい。

木野山 連携のところでの協議会ですから、一貫教育を頭に置いた協議会を立ち上げる気持ちは無いのか。

教育長 教育委員会の中で論議を行い詰めていきたい。協議会ですが三和地区の小中の連携についての方策も十分に検証しながらそれに基づいて検討会を開催したい。


【医師の確保】

木野山 D町立病院も開院以来まる2年となり、この度神石高原町の地域医療確保のため平成23年度神石高原町立病院改革プランが示されました。

 @規模形態では、運用形態と病床数の見直し、検討を同時に進めることが必要

 A診療科では、内科以外では対応が十分でなく整形外科を希望する患者は多い

 B収入確保では、外科が無いのが問題

とあります。医師の確保対策については、記述がありません。

医師確保の見通しと、具体的な対策を伺う。

町 長 改革プランは25年度までのもので23年度に限定したものではない。

@病床数は100床だった平成2年では人口が14,000人、療養病床を加えて95床だった平成12年では12,500人だった。現在は、11,000人を切っている。近い将来その適正規模や高齢化率の状況も考え福祉施設への転換、病床数をどうするか考える必要がでてくると思う。年数から病院の建替えを検討するときも病院の適正規模、形態は重要なポイントと思う。

A町立病院の常勤医師は内科医師ばかりである。急患があれば他の病院を紹介することになる。町立病院で整形外科を必要とされる患者で高齢者の多くは、関節症や変形症と言った病名の患者が多く長年の労働等でそういった症状が現れ他の病院へ行かれる患者も多い。

B単価は内科系より外科系の方が注射や検査、手術が多く高い。町立病院でも透析は外科の扱いとなり単価が高い。町立病院は入院患者は常勤医師が主治医となるので内科扱いとなる。透析や処置の多い患者さんは単価が高い。そう言う意味からも総合病院の後方病院として連携していけば処置を伴う患者さんもおられると思う。決して他の患者さんを排除する意味ではありません。

 医師の確保対策については、プランに直接記述していませんが、基本理念に地域の特性と需要に応じた医療提供の推進、人材確保と育成のなかに医師を含めた医療資源の確保を述べているつもりだ。医師確保は以前から申し上げているとおり陽正会の理事長に私からも副町長からも直接言っておりますが「汗を流しその成果を出してほしい」とも言っております。広島大学や県立病院との関係を保ちながら確保に努力されているところであり、いろいろな関係を探ってもらっているところです。

 一昨日帝釈観光の件で県に要望に行ったときに、医師の確保・病院経営の件で、知事、健康福祉局長、部長、次長に要望を行った。

「県病院の移管時の藤田知事、副知事に人的、経済的支援もすると約束もある。県が指導できるのは自治医科大学の先生の派遣であり、今2名の医師が自治医科大学出身である。その内、井原先生は妊娠・出産で中期的な休暇が必要である。井原先生の中期的な休みの替わりの先生をお願いする」と要望した。

 その答えはまだ出ていないが、なかなか自治医大の先生も数に限界があり、が、なかなかこちらの要望どおりにはいかない。と思っている。

 私の頭の中には病院の事が半分以上占めている。

 町立病院は、せめて陽正会との契約の間は今の現状維持を貫きたい。それに伴う環境は非常に厳しい。医師不足と、また県の担当者が頻繁に代わる、県は原則論で来るので旧の約束は協定書ですが、約束事がだんだん薄れてくる危機感をもっている。そう言ったことですが、県にも強く申し上げています。

 外科医の不足は病院の患者としても不安があるので、陽正会の方へ昨年退院してから陽正会へ要請にまいている。答えは消極的であったが「町長がそこまで言うなら鋭意努力はする」とは頂いておるが、なかなか全体的な医師不足の中では簡単に右から左という状況ではないと言うことは私もそれなりに理解をしている。

木野山 医師の確保は大きな課題である。心配をしているのは、協定書は5年間生きているにも拘わらず、医師の確保が出来ないので協定書の変更を行いベッド数を減少するといった提案が指定管理者からあり、それに乗るといったことになることで、それは協定書違反となる。そのことは陽正会に要請して欲しい。毎回の事ですが宜しくお願いしたい。

 医師確保について、何らかの対策、決意があれば聞かせて欲しい。

副町長 信念は5年間は協定書どおりにやって頂きたいというのが本音です。事務的には協議しているが実際の生々しいはなしでは、ドクターの状況が先ほど言ったとおりである。対応はドクターをどこからか派遣をする情況か、院長が不在となったら陽正会から確保できるのかという情況もある。町はあくまでも協定書に書いてあることは守って欲しい。そういう腹で協議を行っている。内面的に色々な情況がでましたら縷々相談をさせて頂きます。そこでご批判なりご議論をお願いしたい。




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 平成23年3月 当初予算 事項別質問
 
平成23年3月度 予算事項別質問

<一般会計>

【まちづくり推進課】

木野山 定住促進事業 29,250千円ですが、事業に掛かる奨励金は、以前は商品券の対応であったが平成22年度から現金対応となっている。平成23年度、「地域通貨券」の発行が予算化されている。各報償金のうち可能なものは、「地域通貨券」発行で対応したらどうか。

垰本理事 平成22年度から、新定住促進事業ということで行っている。現在やまなみ商品券で対応しているのは、新婚定住祝金事業、仲人報奨金支給事業で、それぞれ3万円と10万円です。

 これ以外は現金としている。1期目の定住促進事業を検証するなかで現金でないと使いにくいという声もございましたが、地元の商工会等がおこなっているやまなみ商品券とも利用したいと思い吟味したうえで2つのメニューについて適用としている。

 新たに発行する地域通貨券については全容を把握していませんのでそれがどれに馴染むか分からないので返答することが出来ない。メニューによってそれが馴染むものがあれば見直しを検討したい。

木野山 地域通貨券というのは以前の商品券というものではなく、地域で通過する「お金」を発行するという考え方のものです。ですから、地域で流通するお金が多ければ多いほど経済が活性化するという経済学者の考え方に従って実施するものであり、神石高原町という小さな単位で行えばどうかという提案です。出来れば、定住促進事業への対応だけでなく、もう少し枠を広げて頂きたい。例えば他町では、町長公債費の8割方を地域通貨券にて対応している事例もある。

 町内の商店活性化のためにどうするかについてもご検討頂きたいと思っている。

上山副町長 交際費を適用するということの是非は別と致しましても、馴染むものがあるのか、と言うところから整理をさせて頂いて商工会と協議をおこない出来る出来ないの判断をしたい。

木野山 自治体国際協力推進事業 2,970千円ですが、モデル事業、国際貢献の難民事業ですが、その成果・最終的な目的は。

垰本理事 難民支援という人道支援をメインに荒廃農地の多い我が町で農業に従事して技術の習得をしてもらい難民の夢が叶うことと本町の地域再生が上手くマッチング出来るかどうかの可能性について検証することが目的です。

 究極は難民の皆さんが思っている地で就職することが出来、尚、地元の人が喜んで受入れが出来るという体制が出来れば一番どちらにとっても良いとなります。今年度は検証が目的なのでこういった形が取れるかどうかの調査となります。

木野山 今年のということは、来年も続くのか。

垰本理事 今年度この事業で調査・研究したのちに、受け入れた方が良いという方向に向けば受入れる。法的問題、地元の体制あるいは本人達の適応性などを吟味し入れない方が良いとなれば中止する。今年は可能性を探る調査が目的です。

木野山 この事業は自治体協力促進事業ですね。その部分で国の方もモデル事業でパイロット事業となっており実験と位置づけている。国の目的と本町の目的とを、どういう風に関連づけるのか。説明が足りないと思うが。

垰本理事 今回の平成22年度事業で、日本が受入れた27人は三重県鈴鹿市と千葉県市川市でありこれで全てが埋まります。23年度の30人については又新たに受け入れ先を探すという事で外務省も手を挙げるところを調査している。先に手を挙げればそこからのアプローチもあると思っている。

木野山 農業研修は2週間と聞いたが、たった2週間で検証出来るのか。300万円のうち町職員の給与は補助金の対象となっていない。町費もかなり注ぎ込む事になると思うが300万円ではとても足りない。この事業は委託となっているがその点ももう少し詳しく説明を。

 町の長期的な取組みについても整理しなければいけない。農業の人的支援ならば難民でなくとも良い。町の基本的な考え方を示して欲しい。

垰本理事 この事業の内訳は、モデル事業であり全額補助で考えている。総務省、経産省、国交省などが色々な応募型事業を出して来ますので、そのうちの一つとして手を挙げている。調査費は外務省からここへ受入れるための資金など、法的にクリアしなければいけない案件など私どもには分からないので委託もしていかなければいけない。2週間の農業研修で学んだことを元に次に受入れるとしたら手引き書も作成する必要がある。ミャンマー語、英語など専門的知識も必要となる。故に委託して事業を行う。相手方は、非政府組織でありますPWJ(ピースウイングジャパン)を想定している。受入は有機農業をされている方はどうかということで進めている。

 何故、難民の受入かということは、何も定住施策とか新規就農者対策とか行わないで難民受入を行うとおかしい気がしますが、本町では定住促進でI・Uターンを含めて受入の手を挙げているし、新規就農者にしても高額の補助金だと思うが、こういったものを大いに受入れて行こうと国内的にはやっているが国外へ向けての発信というのは今までに無かった。
 夢委員会から提言された「世界に羽ばたく神石高原町」ということで、これは一つの例であって東日本災害の人道支援も含めて出来ることはやっていこうというということで、国際貢献の一つとしてこのアイテムを提案させて頂いた。他に手法が無いわけではないのでご意見があればお聞かせ願いたい。


木野山 難民の受入れという点で町民にもアレルギーがある。この事業は地元の協力が最も重要で不可欠ということなので、周知徹底を図って頂き、町の目的が住民に良く分かるように十分に説明して頂き、良い結果が出ますように期待を致します。


【財政課】

木野山 CATV関連事業について。かがやきネット管理運営基金に収支を計上するとのことだが、どういう形でこの事業の収支が公表されていくのか。資本的収支と収益的な収支が分かるように記帳すべきと思うが。運営基金のところで整理は出来ないのか。

前原財政課長 かがやきネット管理運営基金の収支については全て予算、一般会計予算に計上し記帳する。従って各会計予算の時点で把握頂ければ良く分かると思います。

 公表については、かがやきネット管理運営基金は一般会計予算に含まれている予算です。この基金だけについて公表することはない。一般会計全体に基づく会計公表となる。

木野山 CATV事業の収益が分かるように基金勘定を分けて公表するという考えは。

前原財政課長 かがやきネット全体の収支状況、運営状況に関しましてはまちづくり推進課とケーブルジョイとの協議のなかでどういう形で出されるかは分かりませんが、使用料・利用料を本町が直接徴収した場合は特別会計で処理しますが、全てケーブルジョイで徴収するようになっています。一般会計全体でのバランスシート的なものに関しましては平成22年度の決算をもとに平成23年度からは公開制制度により本町でも公表していくことになります。その時に全体として総務費の事業としては出てまいりますが、かがやきネット部分だけでは出てきません。

 まちづくり推進課でかがやきネット部分だけ抽出して減価償却など計算する形を執られれば、いまのバランスシート的分析が出来るのではないか。設備・機械などの耐用年数の基準が正確に把握できるかが課題です。財政課としては全体としての資料提供しか出来ない。

木野山 まちづくり推進課において、経費面など収支が分かるように住民に公表されたら良いと思います。


【教育課】

木野山 児童生徒送迎対策事業における、教育委員会としての基本的な通学バス運行についての考え方を伺う。

藤井教育課長 学校統合により、あるいは寄宿舎の廃止などで遠距離通学となった児童生徒については義務教育の円滑な実施のために文部科学省が示している遠距離通学基準に準じまして原則として通学距離が4q以上の小学生、6q以上の中学生を対象に通学バスを運行します。

 利用者については、通学バス運行委員会を設け、要項に基づきそれぞれの地区で運行委員会をつくって協議頂いている。

木野山 運行コース、その他は教育委員会でなく運行委員会に任せているのか。

藤井教育課長 新三和小学校の通学バスについては、素案は教育委員会が出し地区の運営委員会、利用者と協議して頂いている。

木野山 地元の運行協議会で十分協議し、臨機応変に対応して頂きたい。


<総合開発特別会計>

【まちづくり推進課】

木野山 総合開発事業 23年度の売上計画が1億1,900万円、その内2,500万円が推進経費となっており、約9,000万円が基金積立てとなっています。売上げが約1億2,000万円に届かなかった場合基金積立基金のところで修正を掛けられるのか。9,000万円の積立て基金は、23年度以降24年度25年度でどのように基金運用されるのか。

垰本理事 売上げから掛かった経費を差引き残ったお金を基金として積立てる計画です。経費の方が多ければ調整基金を取り崩す事になる。基金のなかで売上経費を賄っていく事になっている。

木野山 基金をみれば、総合開発の資金運用状況が分かると解釈しても良いのか。

垰本理事 総合開発事業では売上から経費を引いた残った部分を積立てるところがかがやきネット運営基金と違う点です。(かがやきネットは収益を全部基金に積立て、基金から経費を支出する)

木野山 基金が足りなくなって補填をするという会計が出てくると、これは赤字になっていると見れば良いわけですね。


<病院事業会計>

【病院事業室】

木野山 平成23年度の病院会計収支明細書において、医業外収益の基金利息1,210千円の内、貸付利息はいかほどか。また医業費用経費で交付金70,340千円の内訳を。

後藤病院室長 基金利息の内訳は、貸付利息120万円、預金利息1万円。

 交付金の内訳は、政策医療交付金6,660万円、手数料徴収事務交付金74万円、職員確保対策交付金300万円です。

木野山 貸付利息120万円の根拠は。陽正会に対する運転資金1億円の貸付けだと思うが、この貸付けは洗い替え方式であり、あくまで予算なので、陽正会から新たに要請があったら計上すべきものだ。平成23年度についても要請があったのか。

後藤病院室長 独立行政法人福祉医療機構の医療貸付利率によって算出した金額で、貸付金1億円に対するものです。予算を計上する段階では申し込みは無かったと思う。意向を汲んで予算を計上したものです。

木野山 意向があって予算に計上するのはおかしい気がする。あくまで正式な申込みが必要と思うが、どうか。

牧野町長 当然、継続ではなく洗い替え方式ですが、私が正式に聞いております。

木野山 政策医療交付金6,660万円の根拠は。平成21年度は、5,700万円程度でしたが。

後藤病院室長 協定書の中に政策医療を行った経費は町で負担することになっている。基準として地方交付税算出額があるのでその中の金額です。平成21年度は、5,700万円程度でしたが、平成22年度は、6,600万円なにがしだった。23年度も交付税基準額として把握している金額が6,660万円となっている。決算がまだなのであくまで予算である。

木野山 陽正会の提出する決算に基づいて計算される金額であり、町民の目を良く引く金額だと思うので、この点につきましてはしっかりと吟味を頂き、指導とまでは行かないと思いますが交渉の時点で宜しくお願いしたい。



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 平成23年1月

 平成23年1月 (平成22年度1月補正予算質問)

木野山 

@地域活性化交付金事業(住民生活に光をそそぐ交付金) 教養のまちづくりを目的として「知」の地域づくりの基礎となる研修・講演会などの開催するために、報償費500万円が計上されているが、普通の講演会としては多額である。具体的な計画・中身は。

A同じく地域活性化交付金事業(きめ細かな交付金) 産業振興施設等改修工事のうち、道の駅改修工事に7,920万円の計上でコンビニ整備等(改修・店舗拡張)とある。昨年の12月定例会では、コンビニの出店については検討中との事だったが、その後出店が確定したのか。もしそうならば、定例会以降の経過説明を。運営形態など具体的に。また委託料600万円の中身を。

百採館改修工事2,500万円について明細を。

B同じく、住民生活に光をそそぐ交付金学校図書の充実を目的として550万円とあるが、三和地区小学校廃校により発生する多くの蔵書の管理と購入図書の明細を。

C同じく住民生活に光をそそぐ交付金にて、町内の特徴的な郷土料理の編集、製本を行い伝承をはかる、作成部数は500部、またシルトピア図書館の図書購入と三和小学校図書のシステムバージョンアップなどに450万円、とあるが、郷土料理本の編集と本の活用方法は。


垰本理事 @事業メニューがDV対策、自殺予防などに限定されている。各課(保健課、福祉課、まちづくり推進課、教育委員会)にて講演会を実施する。この講演会の総額予算である。

 A182ステーションの改修は、店舗改修費として工事費4,000万円。中央にあるトイレを外に移動し店舗を拡張する(売り場を現在のトイレ近くまで広げる)。店舗拡張工事として3,000万円。現在の円形広場を撤去しコンビニ店舗を整備する。設計管理委託料400万円、什器備品500万円、消耗品20万円で7,920万円。

上山副町長 コンビニの経緯について。誘致については、合併以来若者を中心に本町にもコンビニが欲しいという話があった。当時は経費の面などで話が合わず、立ち消えになっていた。

 この度、町長のシンクタンクである「戦略会議」のなかで、コンビニについても討議した。

 高齢化や町内店舗数の減少に伴う買い物難民の発生、産品売り場の確保、など町の活性化対策などを目的としたコンビニ誘致を検討。戦略会議座長大西氏の紹介により、ローソンと交渉。

 ローソンの営業担当の調査によると加茂から山間部にかけてはコンビニの営業は成り立たないとの事だったが、中山間地において、建物、経営、商品などに特徴が有るコンビニ店舗の展開、「マウンテンローソン」を提案した。官と民が中山間地を支えていくシステムを開発したいと伝えた。
 ローソンの社長は、建物を建ってもらえれば商品の運搬経費、運営費などもローソン側で負担しても良いなど話され、経営的にはリスクが伴うが、事業経営として、「空き家ローソン」「移動ローソン」野菜農場ファーム・牧場の展開など可能性があり、中山間地のモデル的な店舗展開について、具体的に検討する事になった。

 この度、若者の定住、農業の振興、福祉、限界集落対策など多くの効果が望めるので広く町の活性化のために、交付金事業として3,000万円のうちで取上げることとした。

 運営形態については、場所は、182ステーションの円形広場近辺。経営主体は、現実に182ステーションがその場で営業をおこなっており、集客力のアップなど相乗効果も期待でき、競合しない地域のものをローソンで売れば、売上げにも貢献できる。など採算性もあり、雇用も可能なので、()182ステーションの経営ということで具体的にローソン側と検討・交渉している。話がまとまれば、()182ステーションにおいて臨時役員会を開き了承を頂ければ契約と言うことになる。

 具体的には、これからローソン側と交渉するが、方向性としては町と一体となって推進したいという考えで一致している。

馬屋原産業課長 百採館改修工事2,500万円の明細は、百採館本体な外装の模様替え、国道側の廂(ひさし)の改修、自動販売機を置く小屋の屋根を交換が主なもので、他に駐車場の段下げ、国道と百採館の間の傾斜を改修する。

藤井教育課長 B図書の購入は毎年予算化しています。今回の交付金でそれぞれの学校に不足している購入費を配分し図書の追加購入をする。管理や購入する図書の選定はそれぞれの学校に任せている。

 閉校する学校の図書は、現在整理中であり、三和小学校へ9,000冊を在書する予定です。

 C町内の特徴有る郷土料理の編集は、それらの料理を後世に残すことを目的に編集するのもで、公民活動として神石公民館にて編集していたものを、この度追加編集し町全体のものを作りあげる。置く場所は、公民館を中心に図書館、学校、振興会、教育委員会とし、有効活用をお願いする。


木野山 @講演については500万円と多額なので、年度内に各課において数回実施するのもと理解します。

 Aコンビニの件は、合併前ですが、182ステーションを建設するときに、同一敷地内には町内から新しい店舗展開は出来ないという内規というか約束事があったと聞いたことがありますがご問題ないか。新しくコンビニが出来ると、町内の業者へも大きな影響があるが、商工会などへの対応はどうするのか。182ステーションの経営と言われたが間違いないか。両立するのか不安もある。

 B学校図書の購入にこの交付金を使うと言うことですが、財源を振り替えであり計画性がないように思えますがどうか。事業の目的に沿うのか。

 C郷土料理の編集・製本については、もう少し活用が広がらないのか。郷土料理といえばある意味では他地域と神石高原町を差別化する資源でもあると思います。教育委員会のなかだけでなく、もう少し広い範囲で、例えば他の課との連携など活用が考えられないか。


垰本理事 @講演会は、メニューに沿って各課にて実施し財源を有効に活用したい。今期内というわけにいかないので、事業を繰越して執行したい。

A182ステーションについては、予算1,000万円の「地域サポートネットワーク協議会」関連の道の駅調査や駅同士で商品をやり取りするという事業とは関係ない。

上山副町長 A内規という事については、町有地であるし、任意で残っているのであれば問題ないと思う。

 商工会については、まだ具体的に説明は行っていないが商工会長さんが()182ステーションの取締役でもあり、コンビニが来ること事態は大賛成ということでした。しかし、町内には商店があり、中山間地のローソンと言うことで、「空き家ローソン」など形態はいろいろ考えられるが町内の商工会の営業されている商店に影響がある事は避けていきたい。調整を行いトラブルが無いようにしたい。

 182ステーションの営業については、販売の増進に向けていろいろ検討しており、先般の取締役員会に於いては反対はなかった。もう少し詳細が決まったら取締役会を行い前向きの方向を決めたい。

藤井教育課長 B学校図書の件は、それぞれの学校において必要な本、老朽化した本など沢山あり、この度の予算で新たに本を購入し図書の入れ替えを行い読書に親しんで頂く機会を増やしたい。

 C地産地消、各イベントなどに活用できると思います。産業課、まちづくり推進課などと連携し有効に使いたい。


木野山 C郷土料理の本については、広範囲に有効に使って頂きたい。

 B学校図書も、読書の推進にしっかり役立てて欲しい。図書の選定については、学校に全部お任せではなく、教育委員会において、例えば情緒豊かな子どもが育つよう優良な図書の選定をお願いしたい。

 Aコンビニの誘致については、検討の段階を過ぎて決定と理解しますが、円形広場の辺りだとあまり大きい規模ではないので、中山間地の地域に似合った形態で、あまり経費のかからない、相乗効果の期待できる店舗展開をお願いしたい。先ほど言ったような約束事が本当にあるのなら解消し、トラブルのないように、町民の方にもしっかり御理解が得られるような形で、事業展開をして頂きたい。

 総体として、繰越しての事業執行になるとのことなので、またその時にしっかりと議論したい。



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議会質問集
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*平成23年1月(平成22年度1月)補正予算質問
*平成23年3月定例会 ○総括質問  ○当初予算 事項別質問
*平成23年9月定例会 ○一般質問  ○H22決算質問 予算質問
*平成23年12月定例会 ○一般質問