diary / 2002年01月上旬

2001年12月下旬
2002年01月中旬
Past

nowadays
toppage(with frame)
toppage(without frame)

警告
ミステリ・ホラー系HP及び掲示板近辺で
悪質なウイルスメールが氾濫しております。
被害の拡大を防ぐためにも、
ウイルス検出駆除ソフトを各自導入されるか、
オンラインでの検出サービスを利用して
手動での駆除をお願いいたします。
オンラインウイルス検出


2002年01月01日(火)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20020101~.htm#Day01

謹賀新年
2002年もどうぞどうぞ宜しくお願いいたします。

 ――というわけで、お約束通りの正月暇潰し第1弾は50000Hit記念アンケート集計結果発表であります。発表したものは全て名前が解らない状態になっております――がよくよく観察すると割と個性が出ていたりして、その辺を想像していただくのも愉しいかと。しかし、結局のところ誰よりもこの結果を愉しんでいたのはやはり私であるような。ああっ、あなたがなぜそのようなっ?!

50,000Hit記念特別アンケート
実施期間・2001/11/17〜12/14
皆様のご協力に心より感謝申し上げます。
集計結果
青木みや様/浅井秀明さま/嵐山薫さま/内田竜宮丞さま/GAKUさま/風間真さま/河内実加さま/きばやーしさま/クーヌツさま/日下三蔵さま/くろっくはちさま/ジェニアス・ローサイさま/鈴木(Dr.)さま/蕎麦ヤクザさま/谷澤森さま/近田鳶迩さま/春都さま/ひろさま/福澤徹三さま/政宗九さま/三澤未来さま/茗荷丸さま/滅・こぉるさま/ゆきりんらじさま
(公表了承の方のみ・50音順)

 ……まだ、年賀状書いていない。まる。

 毎年断片的に見る紅白だが、今回ちと本気で腹が立ったのが堀内孝雄。河島英五の『酒と泪と男と女』を歌ったのだが、プロでありながらいきなり涙声。その後、河島英五のビデオ映像とデュエットしている場面ではハーモニーを取っているつもりで邪魔をしている。本気で追悼したいと思うのなら淡々と歌うべきじゃなかったのか。お陰でこっちは醒めきってしまったわい。
 私が勝手に師と仰ぐひとり・さだまさしは例年通り、ギタリストの石川鷹彦氏のサポートを受けて淡々と歌い上げておりました。寧ろこれでいいんだと思うのだが。ちなみに、年明け早々に初荷のように届いたさだまさしファンクラブの会報によれば、石川鷹彦氏は待望のソロアルバム『WORDS 3rd』を発表したとのこと。うわぁぁぁ、全然知らなかったっ。

 両親は茅ヶ崎方面の親類の元へ向かったので、その間に私は今年初めてのお買い物に出かける。無論主な目当ては石川鷹彦氏のサードアルバムだ。

 本日のお買い物
1,『スペースカウボーイ』
2,『ディレクターズカット ブレードランナー最終版』(以上、Warner Home Video/DVD Video)

 が、どうも店員に訊ねてみたところ、行き付けの店には入荷していなかった模様なので、時間がかかることは承知で注文する。毎度のオリジナル曲に加え、『夜空ノムコウ』も収録されているとのこと。楽しみやぁぁぁ。
 で、兎に角今年最初のお買い物は、指定商品二枚以上買うと一枚あたり1500円、という向上にまんまと引っかかって購入。まあ、どっちもそのうち買おうと思っていたものだし。
 1はクリント・イーストウッド監督・主演の空飛ぶ技術者のお話。イーストウッドはジャズをモチーフにした映画を二つも撮影し、自らが製作した作品に幾度もジャズを導入している筋金入りのマニアであり、本編でもサントラは新旧の様々な名曲・名演を採用している。故に公開当時も観たいと思っていた作品なのだが、色々あって今日までその機会が得られなかったのである。
 2は、映画ファンならずともSFファンならよく知っている、リドリー・スコット監督の出世作、公開数年を経て監督が当初構想していた形に戻し、更に新しい観点から再編集を施した最終版。いま強いて観たい、という感覚はなかったのだが、1500円の棚にあった作品では1に次いでこれに食指を誘われたのである。『ロミオ・マスト・ダイ』やらのアクションものにも惹かれたが、どっちかというと優先順位はこっちの方が上だったかな、と。

 一時は随分こまめにユーザー登録を行っていたため、以前はゲーム会社の年賀状もよく届いたのだが、今年は年賀状自体はケロQだけ。が、年賀状込みの年賀郵便としてLeafから届いたものには、ちょっと呆然とした。
 ……『ABYSS BOAT』
 ……随分昔、初の3Dゲームに着手したとして内容を公表した際、「海中版バイオハザード」(題名も『アビス』込みだし……)としか言いようのない粗筋とスタイルに首を傾げたのだけど……何ゆえ、ファンクラブサービスに供出? きちんとアンケートも入っており、今後の3Dゲーム作成の参考としたいとあるが……
 基本的にサポート対象外、という表記もあって、遊ぶか忘れるかいま悩んでいる真っ最中である。だって、なあ……


2002年01月02日(水)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20020101~.htm#Day02

 夜が明けてから、昨日の記述に書き忘れていたことをちょっち追加。末尾を御覧下さい。ついでに、アンケートのコメントを若干追加し、見易いように少し手を入れてみました。

 年賀状、……書いてません。それもこれも『えあふり 観鈴ちん危機一髪 The 61th winter――』(渡辺製作所/Windows98・Me・2000・XP対応ゲーム)のせいだ。システムは『フ○ッキー』を、意識したなんてもんじゃなく問題を感じるほどにそのまんまだが、それ故にもう余計なことを考える必要もなく愉しい。冒頭でプレイキャラを観鈴・佳乃・美凪のいずれかから選択できるのだが、それぞれの集めるキャラが観鈴=カラス、佳乃=ポテトはまた許容できるとして、美凪=みちるというのが笑える。というのも、システムは『フリッ○ー』そのものなので、宙に浮いているひよこを集めて家に返す、というテーマをそれぞれの友達に置き換えているわけだ。カラスは空を飛んでいて当たり前(微妙なツッコミは排除)、ポテトは……異次元生物だからきっと宙に浮くぐらいどーってことはないだろう、がみちるはどうだ。しかもそれが一面につき8人配置されていて、それが美凪の後ろに連なっている(しかも一部色違い)様の何とシュールなことよ。
 また、10面ごとに倒さなければならないボスキャラが登場するが、それもちゃんと『AIR』の設定をお馬鹿に踏まえていて、倒さなければいけない事実を忘れて笑ってしまったりする。『AIR』の話通りとは言え40面のボスが**でしかも無茶苦茶強いってどーいうことだろう。製作した渡辺製作所ではMBプロジェクトに労力を割かれているためあくまでミニゲームとして提示したものだが、1000円でこれだけ遊ばせてくれれば満足。

 それは兎も角、お正月の暇潰し企画第二弾として2001年度公開映画私的ベスト15をお送りいたします。数が半端なのは絞りきれなかったからに他なりません。15まで選んでも下位は依然気持ちの中で揺れております。とは言え、上位10までは基本的に太鼓判を押すつもりで出しておりますので、DVDを選ぶときの参考にでも利用してくださいませ――まだ出揃ってはいないが、というより第一位は公開中だ。観て。

 ――にしても、どうすればいいんだ。それはまさしく紙箱を開けたときの私の心境であり、今もって変わらない思いだったりする。(らじさん、情報提供ありがとーございます)


2002年01月03日(木)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20020101~.htm#Day03

 年賀状、書いてます。まだCGを。なので投函できるのはどんなに早くても4日の夕方でしょう。やや時季外れに届いても許して下さい>関係諸氏 しかし時間がかかった割にほんとーにどーしよーもないネタです。

 やや早起きして電車に乗り目指すは新宿。縄張り(おい)とはほぼ反対方向に位置するここまでわざわざ足を運んだわけは、今年最初の映画鑑賞に新宿武蔵野館にてモーニングショーとしてかかっているのが最も深川の住居から近いという『少女たちの遺言』(オンリー・ハーツ・配給)を選んでしまったから。何といきなり韓国映画である。昨年の同じ時期には見に行きたくても面倒くさがるだけだったことを考えると成長したというか道を踏み外したというか。しかし可愛い制服の女の子(この場合「可愛い」は制服・女の子双方にかかっていると思いなせえ)観放題ですっかり満足して、ついでに紀伊国屋書店でかるーく資料本を一冊見繕うと、昼前に嬉々として帰途に就いたのであった。今年最初の感想文はこちら。ちなみに原題は『Memento Mori』――使いたくてもこの時期は使えなかったのねきっと。

 さて、時々思い出したように確認してみる現在・近々観たい映画。
 現在公開中のものでは、保留したっきりの『ムーランルージュ!』、『バンディッツ』、イスラエル発の戦闘シーンがない戦争映画『キプールの記憶』、最近官能とつくとチェックしてしまう『青い夢の女』、可能なら『スパイ・ゲーム』と『バニラ・スカイ』の再鑑賞にも出かけたい。
 今後上映開始予定のものでは、ジョニー・デップ主演(またかい)の切り裂きジャックに取材した作品『フロム・ヘル』、泥棒探偵と鏡の顔を持つ怪人の対決を描くフランス映画『ヴィドック』、――他にも色々あるはずだがすぐに出てきません。ともあれ、映画狂いはまだ止まる気配すら見せません。

 本日のお買い物
1,山口 博『王朝貴族物語 古代エリートの日常生活』(講談社現代新書1208/講談社)
 だけ。エリートよりも民衆の生活の資料が欲しいのだが、まあ何とかなるでしょう。

 既に昨日の話だが、鮎川哲也『人それを情死と呼ぶ』(鮎川哲也コレクション 鬼貫警部事件簿/光文社文庫/光文社)を読了。鮎川師匠で年を越しました。詳しいことはそのうちに別ファイルで――かければいいね(依然弱気)。ともあれ、『黒いトランク』と並べて読むと『黒いトランク』の驚異的な論理性が、『人それを情死と呼ぶ』の巧妙なプロットと小説としての成熟が窺われる。深いのう。


2002年01月04日(金)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20020101~.htm#Day04

 年賀状、書いてます……まだ。なので投函できるのは(以下略)

 先頃両親が購入した車の特典としてDVDをもらい、先日両親の部屋に導入した。基本的に私の持っているソフトで充分間に合うのだが、生憎と両親好みの戦争映画がない。なので、昼間お金をおろすついでに探しに行く。自分の観たいものも一本一緒に買おう、と小一時間ほど問い詰め見て回った、が……。
『プライベート・ライアン』は見当たらない、『シン・レッド・ライン』は何故だかピンとこない、個人的には『グッドモーニング・ベトナム』が気になるが記憶が確かなら純粋な戦争映画とは言い難い、『7月4日に生まれて』も微妙に違う、『遠すぎた橋』――これが値段的にも内容的にもしっくりくるが如何せんちと古いような。同時に自分の欲しいものも探し回る――が第一候補の『マレーナ』も『ゲーム』も見当たらず、他にも欲しいものはあるがどーにも絞りきれない。そして、そろそろ帰宅しないと食いっぱぐれると思い始めた頃には、何を買うべきか全く解らなくなっていたのだった。そののち、銀行に寄ろうとしている矢先に自宅からの電話が入り、慌ただしく帰宅する羽目になる。要するに何の収穫もなし。
 帰宅後、両親に先程の五作品を提示してみたら、『遠すぎた橋』が一番受けがよかったのだった。んなら買っておけば良かったねえ。

 頭が痛いので今日はこれだけー……いたたたた。それでもこれ以上時期を外すわけにはいかないので、年賀状だけはちゃんと書かないと。

 と書きつつひとつだけ追加。鮎川哲也『準急ながら』(鮎川哲也コレクション 鬼貫警部事件簿/光文社文庫/光文社)読了。先に読んだ『ペトロフ事件』『黒いトランク』『人それを情死と呼ぶ』と較べるとヴォリューム面でも本格としての味わいの上でも物足りないが、思わぬ方へ思わぬ方へと転がっていくプロットが巧み。よくよく読むと、実は本当の黒幕は最後まで姿を見せないまま、というのが最大の着眼かも知れない。そして私は引き続き『戌神はなにを見たか』に着手するのであった……止まらない。きっとこの次は出版芸術社の鬼貫事件簿を発掘して読み始めるでしょう。


2002年01月05日(土)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20020101~.htm#Day05

 年賀状、書き……終わりました。明日投函してきます。それにしても、どういう基準でお出しする人を選んでいるのか自分でもよく解らない。取り敢えず、昨年の年賀状を含めて書面での通信があり、かつ喪中という報告を戴いていない方にはお出しする形にしました。間違いがありましたら御免なさい。書くことに手一杯でそこまで確認する余裕ありませんでしたぁぁぁ……

 それは兎も角、週末なので今年二本目の映画鑑賞。昨年末から保留しっぱなし、と言っていたムーランルージュ!』(20世紀フォックス・配給)を選択。……昨年中に見ていたら、私的トップ10入り確実だった。勿体ないと言うべきか、公開から一ヶ月半も保っていることを素直に喜ぶべきか。観客動員もそこそこ行っているようで、多分まだ暫くは大丈夫だろう。お薦め。始まってから二十分近く開いた口が塞がらない感覚、というのを私は初めて味わった――いや褒めているのだがいちおう。ともあれ詳しい感想はこちらをどうぞ
 実はこの作品、今年のゴールデングローブ賞において最多ノミネートとなっている。ノミネートが多くても全部転けるのはよくあることだが、そーいう世評はさておいても一見の価値はある、と敢えて言い切る。何せ、『スパイ・ゲーム』同様本気でもう一回見ようかなと思ってるものこの私が。

 映画館からの帰途、年が明けてから初めて行き付けの書店を訪れる。単行本やコミックの類は来週あたりから配本が始まるようで、購入したのは定期購読誌のみ。……微妙に、つまらん。

 来月スニーカー文庫から刊行、ということは実質今月の25日くらいだろうか、稲生平太郎『アクアリウムの夜』。どっちにしても期待は高まるばかりなのだった。


2002年01月06日(日)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20020101~.htm#Day06

 枕元に積み上がった本をちと片づける。が、片付け始めるとなかなか終わらないのはいつものこと。例によって山を一度崩し、その一部を箱詰めし退避させてまた低めに積み上げる、という手続までしか出来ないのだが――というのも、続き物の漫画などは完結したあとにひとつの箱に収めておきたいのだけれど、最近はやったら長引くものが多くなかなか片づけられないのだ。外出や昼寝などを挟んで午後九時近くまでばたばたと山をいじり、取り敢えずの妥協点を見出して手を止めたところ。本当は、明日からの営業再開を前に、停滞しているホームページ用のCGを仕上げておこうと思っていたんだが。

 両親の部屋にも正式にDVDが導入され、すっかり用無しとなってしまったLDプレイヤーを、従姉に譲ることにした。昼食に遠出するついでにと、車に数枚のLDとともに積み込んで運ぶ。我が家で所持していたLDの大半は既にDVDで発売されており、そのかなりの数を私が買い直していたので、譲ってもあまり問題はないのだ。
 母方の伯父一家が暮らすのは14階建てマンションの最上階、風が強く寒いが眺望は素晴らしい。今日のように陽気がいいと富士山も見える――但し窓の向きゆえに窓から若干身を乗り出さないといけないのが辛い。そんな風に景色を確認しかるーくお茶を御馳走になってからお暇する。帰途、行き付けの蕎麦屋に寄るつもりだったがまだ正月休みで、別の店で食事を採ってから帰宅する。そんな感じでまったりと正月休み最後の外出は終了したのであった。
 ……あとで確認してみたところ、譲ったLDのうち『紅の豚』は3月頃にDVD化予定、『フォレスト・ガンプ 一期一会』『夜会 花の色は(以下略)』は既にDVD化済みだが未購入。気になるのは『ダンス・ウィズ・ウルブス』がいつDVD化されるのかだ。どーしてケヴィン・コスナー主演作は私のお気に入りに限ってDVD化されてないんだろう。あと『フィールド・オブ・ドリームス』に『パーフェクト・ワールド』。

 ……さて、明日からちゃんと再始動しないと。


2002年01月07日(月)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20020101~.htm#Day07

 仕事始め……案の定、淡々とした初日であった。例によって時間を縫うように創作の方も再始動。……年末に想定していたのとウェイトのかけ方が違っているのだが、まあ追い追いバランスを取っていけばいいでしょう。

 本日のお買い物、仕事が始まった途端に従来のペースを取り戻したりして。
1,筑波さくら『目隠しの国(5)』
2,なかじ有紀『ビーナスは片想い(6)』(以上、花とゆめコミックス/白泉社)
3,Vladimir Shafranov Trio『White Nights』(澤野工房/CD)
4,今邑 彩『双頭の蛇』
5,牧野 修『だからドロシー帰っておいで』(以上、角川ホラー文庫)
6,近藤史恵『桜姫』(以上、角川書店)

 1は何故かチェック漏れ。どういう結末に持っていきたいのか判断がし辛いが、それはそれで嫌いではないのだな。登場人物が皆どこかしら愛らしい2も好き。こういうものを読むときは理屈を捨てた方がいいのかも。
 3はジャズ専門のレーベル・澤野工房作品久々の購入。「幻の名盤」というフレーズに弱いのです。確かにマイルスやコルトレーン、ピアニストで言えばキース・ジャレットやチック・コリアのような派手さもインパクトもないが、優しく肌に馴染むような演奏がいい。取り分け、意外な解釈で攻めた『Giant Steps』が秀逸。
 4は、……未読故断言出来ないのが辛いが、『蛇神』『翼ある蛇』に続く作品……なのか? ただ蛇で続けているだけなんだろうか? 御存知の方教えて下さい。牧野氏のは、概ね普段通りの模様。6は昨年末から延期が繰り返されていた、歌舞伎に取材した最新作。……今日早速これらを読み始めれば、赤字なしの読書が出来る……のだろうか私は。
 他に定期講読が二冊。情報を戴いたので『The Sneaker』も確認してきましたが……流石にこの財政状態で、2ページのインタビューのために購入に踏み切ることは出来ませんでした。挿絵が緒方剛志氏というのが想像通りでなんというかむにゃむにゃ。

 そう言えば『ムーランルージュ!』ってゴールデングローブ最多ノミネートと聞いていたが、一体どの部門に挙げられているんだろう、とふと思い、公式サイトを確認してみた。結果から記すと作品賞(コメディ&ミュージカル部門)、主演男優(同左)=ユアン・マクレガー、主演女優(同左)=ニコール・キッドマン(何と『The Others』での演技でドラマ部門でもノミネートされてる!)、監督=バズ・ラーマン、オリジナル作曲=クレイグ・アームストロング、オリジナル主題歌=“Come What May”、という具合だったのだが、ついでに幾つかの発見をする。ビリー・ボブ・ソーントンがやっぱり主演男優でドラマ部門(The Man Who Wasn't There)とコメディ・ミュージカル部門(バンディッツ)双方にノミネートされてるとか、ジュード・ロウが『A.I.』の演技で助演男優賞に挙げられてるー! とか。
 しかし個人的に嬉しかったのは――先日日本でも公開された『バニラ・スカイ』のこと。主演のふたり、トム・クルーズとペネロペ・クルスの根津愛、もとい熱愛が報じられてからというもの、すっかり無視された格好になっていたのがキャメロン・ディアスである。劇場で作品を観て、前述のふたりよりも遙かに熱の入った演技をしており、もーちょっと注目を浴びてもいいんでないかい? と思い、鑑賞直後の感想でも同様のことを記したのだが――何と今回のゴールデングローブ賞、主演ふたりの名前は全く挙がっていないのに、キャメロン・ディアスひとりが助演女優賞にノミネートされているのである!(作品としては、他にポール・マッカートニーがオリジナル主題歌部門で登場しているのだが)――訳もなく優越感に浸ってみる。このまま受賞してしまえー。

 ダンサー・イン・ザ・ダーク Special Edition』(松竹ホームビデオ/DVD Video)、購入から半年強を経て漸く鑑賞。……名作。だが、反面よくこういう展開でヒットしたよな、と思わなくもない。『ムーランルージュ!』と同じミュージカルと言うが、『ムーランルージュ!』が作品そのものを空想世界に封じ込めているのに対し『ダンサー〜』での歌声は基本的に主人公・セルマの裡にのみ存在している点で明らかに性格が異なる。どちらも従来のミュージカル映画と同軸で語れないことでは同じだけれど。


2002年01月08日(火)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20020101~.htm#Day08

 Feb. 12th, 2002――本気で、首を長くしてその日を待っております。いいのこの際、輸入盤でも。

 腹をくくり、作業と読書とを平行して進めるようになったら途端に、気分も頭の中も清澄になりつつある。名案があとからあとから湧いてくる、という状態にはなりそーもないが、取り敢えず書くのも読むのも心地よい、というのが今は妙に倖せなのである。

 というわけで読了報告。まず昨日の報告し忘れ、J・さいろー『SWEET SWEET SISTER』(コアノベルズ/コアマガジン)。感想はこっちをご参照下さい。詳細な粗筋つき、というのがそこそこに好評だったようなのですが、現状では負担が大きすぎるので、今後は御覧のように感想のみ、しかも可能な限り簡潔に纏める方向でいきます。でも映画の感想は相変わらず粗筋つき、何故かというとこっちは元が映像なので、文章に落とすときに原文のイメージを考慮する必要が少ない分若干気楽だから。
 そして本日読み終えたのは、鮎川哲也『戌神はなにを見たか』(鮎川哲也コレクション鬼貫警部事件簿/光文社文庫/光文社)。光文社文庫鮎川哲也コレクション、現在刊行分コンプリート。大晦日に申しましたとおり、今年は鮎川作品に限り詳細に扱うことにしておりますので、感想は後日別枠にて。簡単に言うと……ちと長大すぎるかな、という印象。特に他の『鬼貫警部事件簿』シリーズ収録作は本編より短めできっちりと決まっているので、立て続けに読んだ身には余計にそう思えるのかも知れない。

 本日のお買い物
1,八木教広『CLAYMORE(1)』(JUMP COMICS/集英社)
2,八神 健『ななか6/17(5)』(少年チャンピオンコミックス/秋田書店)
3,ヒュー・ミラー『殺人データファイル 科学捜査が捕えた殺人犯たち』(新潮OH!文庫/新潮社)
4,横溝正史『金田一耕助の帰還』
5,高木彬光『追われる刑事』
6,山田風太郎『山田風太郎ミステリー傑作選9 少年篇 笑う肉仮面』
7,鮎川哲也『黒いトランク 初刊バージョン』d(以上、光文社文庫/光文社)

 1は買い忘れ。悪魔の顔に天使の心を持つ少年を主人公としたギャグ『エンジェル伝説』の著者による新作。今回はシリアスな雰囲気のファンタジーらしい。
 3は店頭でふと目に留まり、資料になりそうだと思ったのでそのまま衝動買い。既に100ページ強読み終えたが、参考にも刺激にもなって大助かり。……即座に役立つネタはないんだが。
 4〜7は本当にこれが2002年最初の新刊か、と思わせる光文社文庫のラインナップ。4は金田一耕助シリーズの短篇で、のちに大幅に改稿されたために単行本などには収録されなかったものを集めた企画本。出版芸術社でいちど刊行されたものだったようだが、珍しく持っていないので私には問題なし。引き続き刊行される『〜新冒険』も同様の趣向だそうな。
 5は久々の高木彬光、近松検事シリーズの一巻。……しかし、既刊目録を見ると、高木彬光のところに同じ近松検事シリーズの『霧の罠』しか残っていないのはどういうことだ。
 6は題名通り少年向け作品集。……ちょっと装幀と内容が不釣り合いという気がしなくもないが、まあ主な読者は少年ではなくマニアなのだから構わないのか、な? ほんとに?
 7……要するに予告通り三冊手許にするつもりなのです。しかし纏めて買うのは自分でもどーかと思ったので取り敢えず一冊ずつ。

 購入品目には記してませんが『異形コレクション マスカレード』を店頭でも確認したので、profileの作品一覧に収録作『白面』に関する記述を追加いたしました。


2002年01月09日(水)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20020101~.htm#Day09

 日本盤は2/27と判明。……約二週間か。だったら輸入盤買っても惜しくないな。よくよく考えると、グループの作品をリアルタイムで味わうのは初体験なのだ。燥ぐのも仕方がないと見逃してやってくださいなー。

 午前中、ちっくりと仕事を片づけると頼まれ物も含めて各種買い出し。二つめの頼まれ物がなかなか見つからず、結局午前いっぱい潰してしまう。……そして、買い物が多ければ多いほどに重労働のこの日記。お陰で本日は作業まっっっったく手付かずです。助けて。

 本日のお買い物
1,梅川和実『ガウガウわー太(2)』(BUNCH COMICS/新潮社)
2,『ゲームコミック こみっくパーティー(2)』(RAPPORT COMICS/ラポート)
3,aiko『ボーイフレンド』(Pony Canyon/CD Maxi)
4,皆川博子/日下三蔵・選『皆川博子作品精華 伝奇時代小説編』(白泉社)
5,都筑道夫『朱漆の壁に血がしたたる』
6,ミステリー文学資料館・編『幻の探偵雑誌(9) 「探偵」傑作選』
7,島田荘司『死者が飲む水 [新装幀]』
8,鮎川哲也『黒いトランク 初刊バージョン』dd(以上、光文社文庫/光文社)
9,田中啓文『UMAハンター馬子(1) 湖の秘密』(学研M文庫/学習研究社)
10,三谷幸喜『三谷幸喜のありふれた生活』(朝日新聞社)

 以上、買った順番通り。
 委員長登場で俄に話題の1だがこの巻にはまだ登場しません。これと2は元バイト先にて購入、一緒に父に頼まれた『マスカレード』5冊も仕入れてくる。
 そこから足を伸ばして秋葉原にて、まず3を購入。アルバムを買うにはちと勇気が要るが、マキシシングルなら手が出てしまうのです。ここまで嵌っているのには理由がありますが、それについてはまたいつか……いつ?
 11時を過ぎたところで某ブックタワーに赴き、4〜7を購入。4はやっとこ。第一巻は元バイト先に配本があり、第二巻は配本こそなかったものの注文で即座に入荷、しかし第三巻は入荷できず。原因は刷り部数なのか、取次の方針変更によるものなのか。
 5と6も元バイト先で入荷されなかったためにわざわざ遠出。5は『七十五羽の烏』(……これも作品一覧から消えてる……)『最長不倒距離』に続く作品。新保博久氏の解説が、変。
 で、何故か今更購入した7は、島田氏の作家生活20周年及び吉敷シリーズ最新作『涙流れるままに』の文庫化に合わせて旧刊の装幀が一括してリニューアルされたので、お気に入りのこの作品を拾ってみた次第。いま手に取って粗筋を読み返してみると――鮎川哲也氏の鬼貫シリーズを彷彿とさせるのだ。なにを今更、と思われるかも知れないが、この辺を読んでいた頃は古本で捜してまで鮎川作品を読もうなどと考えていなかったわけで。改めて比較検討してみるために、近々再読してみるかなー……いや、そんなことより、たかが装幀変更程度でまた揃え直してしまいそうな自分が……
 8〜10は夕方、帰宅途中再び元バイト先に寄って。9はe-novels連載中のシリーズを第三話まで収録したもの。題名で既にいつものペースだが、中身は更に濃密な田中啓文味の模様。10は朝日新聞で連載しているエッセイを纏めたもの。私は連載そのものを読んだことはないのだけど、出先で目を通しているらしい母から面白いと聞いていたので躊躇なく。

 昨日の今日で何ですが、ヒュー・ミラー『殺人データファイル 科学捜査が捕えた殺人犯たち』(新潮OH!文庫/新潮社)読了。感想はこちら


2002年01月10日(木)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20020101~.htm#Day10

 いつも校正に手間取る大手が、最近手回しよく進めてくれるために早めに終わります。それ自体は幸いなのだが、その分暇が身に染みます。……いや、別作業の方は相変わらず山積みなのですが。淡々と進行中。

 本日のお買い物
1,新保信長『もっと笑う新聞 21世紀初の“ゆるゆる”事件簿』(MFペーパーバックス/メディアファクトリー)
2,遠藤明範『真怪談累ヶ渕 髑髏葛籠』(学研M文庫/学習研究社)
3,ジェシー・ダグラス・ケルーシュ『不死の怪物』(文春文庫/文藝春秋)
4,近藤勝重『となりのハハハ 笑う生活のすすめ』(知恵の森文庫/光文社)

 恐怖をお笑いで挟んでみました。
 1は1年ちょっと前に発売した『笑う新聞』の続編。前巻が約十年の濃縮版だったのに対して今回は一年ちょっと、それ故にだいぶ味は薄まった印象がある、がどちらにしても脱力するよーな話は常に転がっているらしく。
 2は、往年のマニアなら名前を見ただけでピンとくるだろう。様々なアニメーションのシナリオを手掛け、ノベライズは無論オリジナルでも散発的に単行本を上梓している。最近ホラーや時代物を文庫で発表しているのは知っていたが、今回は特に私好みの素材だったので購入。……アニメージュ文庫で刊行されていたオリジナル、今ならかなり好きになりそうな気がするのだが……。
 3は、はっきりと推薦者の名前に引っかかりました。まあ、M・R・ジェイムズをあれだけ楽しめたのだから、古典的ホラーは多分性にあっているのだろうし、何より東編集長の推薦だから――……
 意味深な沈黙を挟んでの4は母からの頼まれ物だが面白そうなので、私もあとで読むものとして記録。毎日新聞論説委員でもある著者が著名人・一般人問わずに笑えるエピソードを蒐集し、笑いの効能まで説いた一冊。ラジオで告知をしていたらしいのだが、その際バスや電車の中では読まない方がいい、と警告していたそうなのだが……立ち読みして実感。
 そして現在、早速1を読み始めております。平行して『三谷幸喜のありふれた生活』も。母から「どうしてお笑いばかり読んでいるんだ」と指摘されるが、仕方ないではないか楽なんだから<仕方ないのか?
 他に定期購読誌一冊。同人の計画で、冬あたりに照準を合わせてゲームを作ろうかと考えている。当初、『月姫』(TYPE-MOON/Windows対応ゲーム/18禁)でも使用している、高橋直樹氏製作のツール『NScripter』を使うつもりでいたのだが、昨日某氏の日記で唆された上に今日の定期購読誌でもやけにべた褒めと来ているので、気持ちは『恋愛シミュレーションツクール2』に傾いている。でもなあ……グラフィックまでは死ぬ気で私がどうにかするにしても、音楽がなあ……。

 それにつけても、いま某企画はどの程度進展しているのでしょうか。たまには向こうから連絡してくれないもんかと。それ以前に、また来週くらいから次の締切に合わせて忙しくなる時期の筈で、そしたらまた次の月まで(以下略)

 うああ、何気なくテレビを見ていたらつぶやきシローがっ! 色々と凄まじい噂が流れていたが健在であったか。しかし、「消えた爆笑ヒーロー」を探すコーナーのレポーターというのが……

 今回の『金八先生』はどうやら生徒が生徒を変えていくことに主眼がある、という気がしてきた。息子の看病と職場での軋轢によって金八先生の行動力を制限することで、大半が学生としても子役としても現役である前シリーズの生徒たちの出馬を請い、直接間接にいまの3年B組を刺激している。前回のシリーズと時期が接近しているからこそこういう方法論に至ったのかも知れないが、もし私の推測通りならそれだけで着眼であり、一貫性のある作品となった前シリーズに匹敵する可能性を秘めている、と思う。まだあと二ヶ月半以上あるが、だれずに付き合ってしまいそうである。しかし、なかなか受験の話にならないねえ今回は。

 こっそりと、日記で言及していないサイトへのリンクを1件追加してみる。


「diary」への感想はこちらからお寄せ下さい。深川が空を飛びます(飛ばねえって)
今年も宜しくお願いいたします。

お名前:  e-mailアドレス:
内容を本文で引用しても宜しいですか?: Yes No

 


2001年12月下旬
2002年01月中旬
Past

nowadays
toppage(with frame)
toppage(without frame)