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bk1ブリーダープログラム amazonアソシエイト
当サイトは、bk1のブリーダープログラム、及びamazon.co.jpのアソシエイト・プログラムに参加しております。
「本日のお買い物」の後ろにある[bk1amazon]という項目をクリックすると、当該商品の購入画面にジャンプいたしますので、ご利用ください。


〜新作情報〜
2002年11月25日頃発売
コンプティーク編集部・編
『Kanon & AIR SS 茜空編』

(角川書店/本体860円/ISBN:4-04-707103-X-C0076)
『青空編』収録予定から変更となりました)
Key製作のゲームソフト『Kanon』及び『AIR』を題材とした
書き下ろし短篇小説アンソロジー(『青空編』と同時発売)に
短篇『ここにいるよ。』を寄稿いたしました。
『AIR』の作品世界にちょこっとだけ『Kanon』の登場人物を絡めた
内容となっております。
登場人物その他は発売までのお楽しみってーことで。
(ミステリでもホラーでもメイドさんでもありません悪しからず)
扉のカラーイラストは、『放課後メイド探偵』に引き続き
しんたろーさんに担当していただきました。
bk1で購入される方はこちら→『茜空編』『青空編』
amazon.co.jpで購入される方はこちら→『茜空編』『青空編』

100,000Hit記念企画
「俺に訊け。」
当サイトの管理人・深川 拓に何か御質問をお願いします。
今回は賞品も御用意いたしました。
(……だいたい想像通りの内容ですが……)
応募詳細はこちらから
A賞 11/01〜11/30
受付を締め切りました

(抽選結果・12月上旬)
B賞 11/01〜
12/15
(抽選結果・12月末予定)
発表時期・12月末予定

2002/12/11PM23:00現在の応募者・10名
booさん@「鳥羽一郎」/市川憂人さん@「うめぼし(実家編)」かずめさん鵠沼守彦さん@「鋳物」/たーんAさん@「玉こんにゃく」/冬野佳之さん@「十万石饅頭」政宗九さん@「ゲタリンピック」matsuoさん@「シューマイ」茗荷丸さん@「ブックオフ」滅・こぉるさん@「松文館の社長」

『コミックマーケット63』にサークル『light as a feather』名義にて参加いたします。
3日目(12/30) 東4ホール“ヤ”21-b

2002年12月11日(水)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20021211~.htm#Day11

 また自分の手間を増やしてどうする、という気が激しくするが、本日amazon.co.jpのアソシエイト・プログラムへの参加が承認されたので、お買い物商品へのリンクにamazon.co.jpも追加いたします。これで、CDやDVDを買ったときも手抜きが出来なくなったぞと。

『夜会 ウィンター・ガーデン』(幻冬舎)は品切れで取り扱いできない、というメールがbk1から届く。が――――――――ん。決死の覚悟で注文したのにー。いま、amazon.co.jpのほうで再確認してみたところ……こうなっていた、が、入荷できるかどうか。一応試してみるべきか。

 映画鑑賞のために遠出することを厭わなくなった昨今、電車を利用する機会が格段に増えた。長くても30分程度の道程だが、この貴重な時間を無駄にする手はない、と必ず読書中の本を携帯している(そうじゃなくても常に持ち歩いているんだけど)。
 が、どうもハードカバーは車中の読書に向かない。そこで最近は、ハードカバーものと文庫もの(或いは新書サイズの手軽なもの)と並行して読書を進め、電車に乗る用があるときは軽い方を持ち歩くようにしている。
 今週末は電車のみならず、待ち時間も何ヶ所かにあるため本は必須となる。だが……そんなときに限って、どうして読んでいる文庫が700ページもあるのか。ハードカバーとどう違うのだこれは。寝っ転がって読んでいて、眠気のあまり取り落としたときのダメージなど、全く差がない。
 金曜日までに読み終えて、土曜日は別の本を持っていく、というのも手だが……これはあまり急いて読みたくないんだよなあ。資料ではないが、ほら、天帝に捧げる果物だから。ちなみに記録上六年がかりで読んでいる本だったりする。

 昨日触れた気懸かりのひとつを片付けにかかる。バイクの前輪の件。
 どうも予想していたよりブレーキパッドの摩耗が激しかったようで、前輪ブレーキのディスクに傷が付いていたらしい。パッドだけでもとりあえず問題は回避できるそうだが、悩んだ挙句、パッドもディスクも交換してもらうことにする。
 さあ、あとは髪だ……

 本日のお買い物
1,伊藤明弘『ワイルダネス(2)』(SUNDAY GX COMICS/小学館) [bk1amazon]
2,川原 泉『小人たちが騒ぐので』(白泉社文庫/白泉社)  [bk1amazon]
3,ミステリー文学資料館・編『甦る推理雑誌(3) 「X」傑作選』 [bk1amazon]
4,鮎川哲也『偽りの墳墓』(3と4、光文社文庫/光文社) [bk1amazon]
5,『Kanon Anthology(1) プロローグ・美坂栞』(MOVIC/CD) [amazon]

 さー、面倒臭くなったぜベイベー。でも書籍についてはISBNを登録しておけばいずれ検出されるはずだからまだ安心。
 1はいよいよB級アクションへの愛が爆裂しはじめた第2巻。今回の舞台はなんだか『誘拐犯』っぽいぞ。
 親本を持っている気がしたのだが、万一と思って購入してみた2。帰宅後改めて目を通してみたら、やっぱり持ってました。いいけど。何度見てもチーズの匂いのイメージ画は秀逸。
 3は「X」ほか三誌からの傑作選。錚々たる名前が並んでおります。
 4は、もう光文社文庫からは難しいのでは、と思っていた鮎川作品の復刻シリーズ久々の新刊。もう1冊、いちど光文社文庫に収録されながら絶版となった『沈黙の函』の復刊が決まっているようだが、やっぱり『宛先不明』をどうにかしてくれないものか。
 5は昨日の大人買いの遅延分。まだ聴く方が追いついてませんが。

 過去のお買い物、11/05購入分の近藤るるる『黒蘭(4)』(Kadokawa Comics A/角川書店) [bk1]、および12/06購入分の上遠野浩平・緒方剛志『ブギーポップは笑わない(2)』(DC Animation magazine WIDE/メディアワークス) [bk1]にbk1へのリンクを登録。なんで1ヶ月もかかってるんだろう、黒蘭。
 ついでに、昨日大量に届いたCDにもamazon.co.jpへのリンクをつけてみる。ぜーはー。

 ああ、やっぱりYだったんだ……。


2002年12月12日(木)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20021211~.htm#Day12

 バイク前輪の異音は無事に解消。ブレーキディスクは製造元で欠品状態らしく入荷までに二・三週間かかるそうで、取り急ぎブレーキパッドだけ交換してもらった。ディスクの状態が悪いためしばらく利きが悪い、と言われていたが、異音を気にして恐る恐るブレーキをかけていたときに較べれば格段にマシ。
 今後は、異常に気づいたら早めに点検してもらうとしよう……。

 本日のお買い物
1,栗本 薫『グイン・サーガ87 ヤーンの時の時』(ハヤカワ文庫JA/早川書房) [bk1amazon]
2,竹本 泉『ちまりまわるつ』(Izumi Takemoto Dashinaoshi/朝日ソノラマ) [bk1amazon]

 相変わらずハイペースなグイン・サーガはこれで87巻目。……ところで、このオチを某氏の日記で目撃してしまった私はどうすれば。次の巻が出てしまえば粗筋などでバレバレになるのは目に見えているとしても。
 2は宙出版から出ていた単行本の復刻版第二弾。順序が狂っているが気に留める竹本ファンはあまりいるまい。今月末刊行予定のあれのように、初期作品にも拘わらず放置されっぱなし、という場合もあったのだから。何にしても、『魔法使いさんおしずかに!』復刻が決まっているだけでもめでたいめでたい。……『ちまりまわるつ』の話じゃなくなってるし。「少女漫画家」竹本 泉としての魅力がいちばんいい形で(……そうか?)詰まった作品集なので、まだ読んだことのない方はこの辺からどうぞ。いちばん凄まじいのは『アップルパラダイス』だが。……って、商品リストにリンクしようとしたら、オリジナルのホビージャパン版は取扱不可だしせいぜい2年前のノアール出版刊行なんか検索にも引っかからないって……

 以前のお買い物リストのうち、12/06井上雅彦・監修『異形コレクション 酒の夜語り』 [bk1amazon]昨日ミステリー文学資料館・編『甦る推理雑誌(3) 「X」傑作選』 [bk1amazon]鮎川哲也『偽りの墳墓』(すべて、光文社文庫/光文社) [bk1amazon]にそれぞれのbk1商品ページへのリンクを追加。amazonも一緒に並べているのは、そーいうスタイルにしてしまったからで他意はありません。ただ、現状ではamazonのほうがリンクしやすいのは事実であって。

 作業が遅れ気味なので本日はこれだけ。なんか、もうちょっとうまい具合にリズムを掴める時間割を作らないとあかんかなあ。

「俺に訊け。」募集は今週日曜日までです。ご応募お願いします〜。


2002年12月13日(金)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20021211~.htm#Day13

 芦辺 拓『グラン・ギニョール城』(MYSTERY LEAGUE原書房) [bk1amazon]今更ながら読了。今更ながら傑作。今更ながら、芦辺長篇のなかではトップレベルの作品と申しましょう。リアルタイムで読めなかった自分が悲しい。なお、芦辺作品の感想は粗筋も書かなきゃならないため、ちょっと時間をください。来週半ばとか後半になるかとは思いますが。……さー、次は『メトロポリスに死の罠を』だ、あいや、まだ他に読んでおかないとまずいものが……ああああ。

『3年B組金八先生』全シリーズ一挙再放送は、昨日から第二シリーズに突入しました。第一シリーズでは海援隊として登場した千葉・中牟田の両氏がいきなり金八の故郷にいる友人役で登場しているのが何というか。
 生徒役に後年のアイドルとか名優が多くいた第一シリーズに対して、第二シリーズは教師に川津祐介が、金八の故郷の医師役に風間杜夫がいるのに驚かされたくらいで、生徒では沖田浩之ぐらいしか目につかなかった……

 本日のお買い物
1,藤沢周平『春秋の檻 獄医立花登手控え(一) 新装版』 [bk1amazon]
2,山田風太郎『戦中派不戦日記 新装版』(1と2、講談社文庫/講談社) [bk1amazon]
3,Pat Metheny Group『WE LIVE HERE Live in Japan 1995』(Columbia Music Entertainment/DVD Video) [amazon]
4,『らいむいろ戦奇譚 DVD-ROM特別限定版』(elf/Windows98・Me・2000・XP対応ゲーム/18禁) [amazon]

 1と2は期せずして双方ともに新装版。最近文庫は極力拾うようにしている風太郎の2はさておき、1は丁度藤沢作品を読みたい時期に新装版刊行されたので。ただ、全四巻一挙というのはちと辛かったので、第一巻だけ購入した次第。続きは読んでから……いや、結局気が向いたときに、だろうなー……
 3は11日に3本纏めて従来の3800円から2800円(ともに本体)に値下げ・トールケースに外装変更して再リリースされたうちの1本。1995年当時のメンバーによるワールドツアーで2津本を訪れた際の演奏を、日本独自企画として収録した映像である。同時発売のものには、個人的に最も思い入れのある、ペドロ・アスナール在籍時にスタジオ・ライブの形で収録された『More Travels』 [amazon]、ライブ演奏は不可能といわれたソロ・アルバムに基づいたツアーの映像版『Secret Story Live』 [amazon]の2本があるが、敢えてこれを選んだのは、メセニーとしては珍しい歌もの『This is not America』が収録されていたから。オリジナルはデヴィッド・ボウイとの共演だが、流石にライヴ盤では1995年当時のヴォイス担当であるデイヴィッド・ブレイマイアーズとマーク・レッドフォードの2人が歌っている。意外と――というのは結構失礼なのだが、やっぱり意外と巧い。古いビデオ作品である上に、日本人主導で製作されたからかいまいち音の状態が良くないが、『Imaginary Day Live』 [amazon]以来鑑賞する映像版なので、これはこれで良し。
 4は久々に購入したそっち系のゲーム、だがあかほりさとる氏企画脚本でこの内容だとちょっと新味に欠く、というのが正直な気分だったり。架空の日本、明治時代に起きた日露戦争の裏側で活躍した乙女達の物語。このDVD-ROM限定版には、ゲームディスクそのものに特典映像が収録されているそうな。しかしこの忙しい最中、いったいいつ遊んだらいいのやら。なお、amazonのリンク先はDVD通常版となっております。

 あまりの慌ただしさに、知人の美容院を訪れる時間さえ割けず、ようやく手が空いたときには向こうが忙しくなっていた……とほ。来週だ。

「俺に訊け。」締切まであと2日。ご応募お待ちしております。
 なお、明日は無謀なスケジュールのため更新できるかどうかも解りません。出先からPHS経由で簡単な更新ぐらいはするかも知れませんが、期待せずにお待ちください。冗談抜きで、1日4本鑑賞予定なんです。

 と、これだけ書いたところで、bk1から届いていた荷物を発見したので追加。
5,ローレンス・ブロック/田口俊樹[訳]『死者との誓い』(二見文庫/二見書房) [bk1amazon]
 マット・スカダーシリーズ第11作目の文庫判。どうせ読み直すならまた買っても同じだと思い……変ですか私の考え方。同時に『獣たちの墓』 [bk1amazon](こちらは未所有)も注文していたのだが、取り寄せ対象でまだ届いておりません。


2002年12月14日(土)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20021211~.htm#Day14

 箇条書きで済ませるはずが、今日中にこれだけ書けてしまったのはプラスワンスタッフの所為だ。

 予定よりも若干早く目醒めたので、今日一日に観る映画の感想文を書く準備をしておく。日記と同様、いったんテキストファイルで書き上げたあと、htmlに貼り付けていく方式なので、ヘッダと解っている範囲のデータを書き込んでおく。
 食事を摂るとさっさと出発する。前輪の異音がなくなったのでハンドル捌きに遠慮がない。9時ちょっと前に銀座に着く。これだけ幾度もこの界隈に通い詰めているのに、銀座テアトルシネマを利用するのは初めてのことである。
 本日最初の鑑賞作品は8人の女たち』(GAGA Communications・配給)。詳しい感想は後日仕上げるが、ミュージカル風味のクリスティ、随所にハリウッドへのオマージュ込みという仕上がり。やや整合性に欠くが、クラシカルな推理小説の雰囲気があっていい。
 私が鑑賞したのは当然ながら本日最初の上映。朝早めの時間割にも拘わらずなかなかの盛況、と思っていたら第2回は窓口で口にする整理券番号からして明らかに満員御礼。最初の上映も女性率が異様に高かったが、人が増えると如実である。女性を味方に付けるとこうも盛り上がるか、と思いつつ退場する。
 山野楽器で軽く時間を潰したあと、午前11時40分ぐらいに丸の内ルーブル入り。人の入りは『8人の女たち』初回とあまり変わりない、ということはやっぱり2週間限定では盛り上がらないのか。
 本日2本目は、先日からやたら話題にしていたマイクル・コナリー原作、クリント・イーストウッド製作・監督・主演『ブラッド・ワーク』(Warner Bros.・配給)である。こちらも詳細な感想は後日として、原作の雰囲気は見事に再現しているし、中盤まではほぼ筋を壊していない。が、それ以降のオリジナル要素に破綻が見受けられるのが惜しい。しかし、ストレートなハードボイルドをサスペンスに盛り立てる手の入れ方は、映画としては間違っていないと思う。やっぱり2週間限定公開はあんまりだ。終了後、劇場を出るとそこそこに開場待ちの人がいてほっとする。
 さっさと帰宅し、昨日のうちに買っておいた昼食を摂って一眠りする。
 午後5時に起床、ざっと身支度を済ませて今度は電車で新宿まで向かう。だいたい午後6時ぐらいから整理券配布が始まるので、受け取ったら即座に池袋に移動して――……という具合に、キチキチの予定を組んでいた、の、だが。

 現在午後6時45分。観るつもりだった映画はとっくに始まっている時刻だ。私はまだプラスワン地下入口の前から階段沿いに続く列に並んでいる。
 本日の配布開始は午後7時からなのだそうだ。毎回配布時刻は決まっておらず、列が出来てから決めるという不穏な話は聞いていたが、現実には当日ギリギリに、もっと不確かな理由で決まっているらしい。
 とりあえず黙然と配布が始まるのを待っている。が、このてきとーさはそろそろ本気で我慢の限界かも知れない。配布が始まったら、列が掃けるのを待って文句のひとつでも言ってやろうかと思っている。予定していた4本目の開始まで、その程度は時間が余っているのだ。

 で、きちんと文句を言わせてもらいました。対応した責任者の方が真摯に耳を傾け、きっちりと先方の事情も話してくださったのでひとまず納得。
 その後すぐさま池袋へ移動。まずテアトル池袋で入場券だけ購入したあと、近くにあるジュンク堂に立ち寄る。道楽もあるが、年明け早々に開催される予定の河内実加さんのサイン会の整理券があれば確保しようという目論見もある。
 まずはばたばたと買い物。テーブルの都合で品物を確認しながら書けないので後日記すが、最近のランキング絡みで三冊ほど買い、整理券というか予約券も無事に確保した。近くのファーストフードに入り、 これを書いている次第。あと三十分ほどで予定していた4本目が始まるので、手早く済ませてます。

 そのあとの出来事は、可能であれば今日中にもう一回更新してみます。間に合わなかったらまた明日。


2002年12月15日(日)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20021211~.htm#Day15

 昨晩の続き。
 アップロード後、テアトル池袋へ。上映前にトークイベント、それと劇場にて関連DVDを購入した人限定で上映終了後に出演者の河辺千恵子嬢との握手会がついた、和製ホラー映画もうひとりいる』(東京テアトルキングレコード・配給)が目的。
 冒頭のトークイベントは前述の河辺千恵子に本作品の監督(だが本業は制作プロデューサーなのだそうだ)柴田一成氏、それとこのあとプラスワンのイベントが控えているはずの木原浩勝氏の三名が登場し、木原氏がほぼ司会役を務める形で、主に河辺嬢に撮影時の苦労やエピソードを訊ねることに終始した。前列に延々カメラを構え続ける人々が居並んでいたのはまあいいとして、後方にもファンがいたようで時折遠慮のない野次が飛ぶのに、思わずこっちが肩身の狭い思いをしたり。何せ基本的にこの映画本編だけが目的で、たまたま選んだ日取りにトークイベントがプラスされていただけ、という感じなのだ。
 トークの最後には木原氏が怪談の持ちネタを披露。私は前に『新耳袋ライブ』で聞いたネタだったので驚きはなかったのだけど、これを機にホラー女優になっても構わないか、という木原氏の問いに躊躇いつつも「はい」と応えたわりにはけっこう本気で河辺嬢が怯えていたのが印象的であった。
 その後、三方が退場して上映開始。これも順番があるので詳しい感想は後日に廻すが、低予算と制限されたキャスト・スタッフという印象がまとわりつきながらも、非常に丁寧なホラーに仕上がっている。ほぼ1時間という短い尺のために動機や解決手段の鍵がほとんど登場させられなかったようで、いまいち腑に落ちないのが残念だったが、作り手の意志に安さを感じさせないだけでもお見事。個人的に佐久間信子嬢が好みでした<?
 握手会に参加するかしばし迷ったが、あまり懐に余裕がなさそうだったしファンどころか河辺嬢の履歴を寸前まで知らなかった人間が参加するのもアレだろう、と、そそくさと退出。わさわさと人の行き交うロビーで、普通にうろうろしていた柴田監督の姿が妙に印象的だったりもする。
 ふたたび新宿に戻り、集合場所へ。まず30分頃に冬野佳之さんが合流し、移動開始ギリギリに松本楽志さんも無事到着。ロフトプラスワン会場の最前列に陣取る。

 というわけで、今夜のメインイベント『新耳袋28』である。先程の指摘がそれなりに効いたようで、集合場所での点呼は従来よりもきちんとし、プラスワン責任者による冒頭の説明で「次回から前売り券を導入するかも知れない」という発表もあった。まだ次回の正式な日程が決まっていないため本日は販売も行われなかったが、次回以降は参加したその日に次の回の前売りが購入できるようなシステムを確立できれば、という話になったようだ。実のところ、列の混乱さえ生じなければ私自身は並ぶことを厭うつもりはなかったのだけれど、ほぼ常連中心となったイベントなのだから、それが最良の方法だろう。
 ざっと料金のシステムなどを説明したあと、さっそく木原浩勝氏の登場。が、今回のメインは11月23日に「出る」と評判の某ペンションにて総勢23名による怪談を実施してきた中山市朗氏の実体験談及び聴取記録である。更に、聴き手というか相槌役として、漫画家の高橋葉介氏という豪華すぎるゲストが登場した。本当に聴いているだけだったが。
 本日は、前回でゲストが大挙したため持ちネタをセーブする羽目となった中山氏のまったきオンステージとなった。前回発表できなかったネタから、問題の怪談イベントで新たに収穫した話(イベントそのものでの出来事ではない)を含め、細かなネタが出てくる出てくる。途中からは、ある人の怪談で別の人が自らの体験を思い出す、というありがちな連鎖反応を模倣する形で、中山氏の話に出てきたモチーフ――たとえば「人形」から木原氏が思いだしたエピソードを語り、またそこから中山氏が別の話を引っ張り出し、という具合に一種の「怪談しりとり」のような趣向が続いて、ひとまず第一部の幕。
 第二部はまた一つ二つ枕の小話をおいて、メインとなる某ペンションでの怪談イベントの出来事を中山氏が語ることとなった。まず、事前に現場を撮影したビデオを披露し、位置関係などを予習する。日の射す部屋の筈なのに妙に暗い、と最前から語っていた部屋の映像はカメラを通しても暗く、確かに不気味な印象があった。
 通報者自身の体験なども挟みつつ、やがて本題である怪談イベントでの出来事に入る――が、ここでいちばん強烈だったのは、一連の怪奇現象に業を煮やした参加者のひとりが、護身用に持ってきた由緒正しい木刀(真剣と対峙したこともあったそうだ)を室内の異様に暗い一画に差し延べたところ、異様な音が響き渡り、それ以降何も起きなくなってしまった、という一幕だった。強すぎ。てか台無し。
 そこからふたたび小さな体験談の応酬となり(珍しい霊媒師の登場するエピソードの、「長い髪」というモチーフは絶品)店側の要望で四時過ぎにいまいちどの休憩。
 最後は、もう一本小さな話を挟んで、どうしてもそのままでは本の形で発表できない記録を、それでも極力固有名詞や実際の出来事を和らげた上で披露された。個人的に法医学的な見地から大きな疑問を感じたのだが、敢えて省いた部分では語られていたことかも知れない、とその後の質問コーナーでも口を噤んでいた。新耳袋では非常に珍しい展開であり、それ故に確かに生のままでは公に出来ない痛烈な話だった。
 最後に軽い質問コーナーをおいて、本年最後の『新耳袋』ライブはやや時間を超過しつつ無事終了。帰宅後はひと風呂浴びて、毎度の如く泥のように眠る。

 本当は12時からあのイベントの前売り販売がほぼ本日限定で行われていたはずなのだが、先の機会に一緒に参加できるはずだった人々がいずれも断念してしまい、ひとりで参加するのもどーかという気が段々してきたし、何より徹夜明けで万事面倒臭かったため断念。他にもう一つ、別のイベントの参加券も図らず入手していたのだけど、こっちはあまり執着を感じなかった。
 今日は現時点までほぼ何もしていないので、残り時間は映画の感想でも書いてちんたらと過ごします。

 昨日のお買い物(本日は何も買ってない)
1,探偵小説研究会編著『2003本格ミステリベスト10』(原書房) [bk1amazon]
2,エリック・ガルシア/酒井昭伸[訳]『さらば、愛しき鉤爪』(Village Books/ソニー・マガジンズ) [bk1amazon]
3,柄澤 齊『ロンド』(東京創元社) [bk1amazon]

 予告通りランキング絡みの三冊。しかし、1で上位に食い込んでいないものとセットで買うあたりが我ながらひねている。別にランキングに拘わらず2も3も購入しようと思っていたのだが、折角きっかけをもらったのだしあまり時間をおくと初版がなくなってしまうし、というわけで遠出したついでに手を出してみた次第。内容については、もうあちこちで言及されている……わけでもない気がしてきたが(2なんかランクインしてからにわかに話題になった印象がある)どっちにしても今更の感は否めないので省略。

「俺に訊け。」応募は今夜を以て締め切らせていただきます。厳密に0時では切らず、16日の一般的な出勤時間までに送信が確認されたものについては受け付けますので、今まで面倒臭くて躊躇っていたといった方もどうぞご応募くださいませ。
 直前の更新では最後となるはずの応募者をひとかた追加。……件名の「名物」は意外とネックだったかも。


100,000Hit記念企画
「俺に訊け。」
当サイトの管理人・深川 拓に何か御質問をお願いします。
今回は賞品も御用意いたしました。
(……だいたい想像通りの内容ですが……)
受付を終了いたしました。
(抽選結果・12月末予定)
発表時期・12月末予定

応募者・11名
booさん@「鳥羽一郎」/市川憂人さん@「うめぼし(実家編)」かずめさん鵠沼守彦さん@「鋳物」/たーんAさん@「玉こんにゃく」/冬野佳之さん@「十万石饅頭」政宗九さん@「ゲタリンピック」matsuoさん@「シューマイ」茗荷丸さん@「ブックオフ」滅・こぉるさん@「松文館の社長」らじさん@「スズメの丸焼き」
御応募有り難うございました。

2002年12月16日(月)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20021211~.htm#Day16

「俺に訊け。」の募集は昨晩を以て締め切らせていただきました。ご応募いただいた皆様、有り難うございました。滞っているA賞も含め、早いうちに抽選を終えて当選者にはご連絡差し上げます。回答のほうは、約束通り月末までお待ちください。

 なかなか作業にかかれないなあ。年末でそこそこに忙しいからかなあ。なんでだろうなあ。
 但し昨晩については原因は明確である。『らいむいろ戦奇譚』(elf/Windows98・Me・2000・XP対応ゲーム/18禁)を始めてしまった所為だ。
 とりあえず三話まで終わらせてみた印象。……全体に簡略化を施したうえ、そこに18禁のシチュエーションを挿入した『サクラ大戦』。本当に、ただただそのまんまである。
 毎回舞台稽古やらデートやら隠密行動やらといった能動的なイベントがあった『サクラ大戦』に対し、戦艦内の密室で話が展開するためキャラクター性は際立つのだがいまいち話に変わり映えがしない。戦闘場面はルールもシステムも単純で遥かにやりやすいものの、『サクラ大戦』以上にルーティンワークに陥りがちな印象がある。第三話という早い段階で私は早くも、ちょっと飽きた。
 その手のものを含めてヴィジュアル付きのイベントがふんだんにあるし、止め絵のクオリティはアニメ絵でしかなかった『サクラ大戦』よりも向上している。お話を絵で魅せる、という観点からすれば『らいむいろ』の方が優れている。コマンド入力に時間判定を設けた『サクラ大戦』のように、AVGらしからぬ緊張感を省いた分だけ気楽に遊べる作りにもなっている。
『サクラ大戦』と比較されてしまうような作りになっているから粗が目立つのだが、自らの力量に応じて手堅く作り上げた作品だろう。問題は、あまりに手堅すぎて思ったほど突き抜けた点がないこと、か。
 とりあえず面白いには違いないので、ひととおり遊んでみる。ただ、『サクラ大戦』と同様で、全キャラ攻略するのは辛いかも知れず。

 少々突貫気味で8人の女たち』(GAGA Communications・配給)の感想を脱稿。こちらからどうぞ。普段と較べて粗筋が簡略なのは、その方が虚心に楽しめる内容だから、というのもありますが、あいだにあまりにも色々と読んだり見たりしてしまった所為で、出来事の順序をすっかり忘れてしまったから。やっぱし1日3本はきつかった、というか3本も見たらその日のうちにざっと書くぐらいのことはした方がいいらしい。
 ……って、うあ、『8人の女たち』って私が今年劇場で観た88本目の映画やん。

 本日のお買い物
1,上遠野浩平『海賊島事件』 [bk1amazon]
2,霧舎 巧『私立霧舎学園 六月はイニシャルトークDE連続誘拐』(1と2、講談社ノベルス/講談社) [bk1amazon]
3,柴田よしき『猫探偵正太郎の冒険II 猫は聖夜に推理する』 [bk1amazon]
4,黒田研二二階堂黎人『千年岳の殺人鬼』(3と4、カッパ・ノベルス) [bk1amazon]
5,『ジャーロ No.10 2003 WINTER』(3〜5、光文社)
6,天原ふおん『献血ラッシュ(2)』 [bk1amazon]
7,羅川真里茂『しゃにむにGO(13)』(5と6、花とゆめコミックス/白泉社) [bk1amazon]

 だいぶ予定を遅れて、久々のシリーズ第三作刊行となった1。同じく三作目ながらハイペースの刊行が際立つ2。どっちも旧作読んでません。とほ。
 3は猫探偵シリーズ2冊目の短編集、シリーズでは通算4冊目。前短編集と同様に、表紙イラストをあしらった図書カードのプレゼントつき……あ、前巻のイラストもセットだ。
 6はどーにか発売してくれました、の2巻。活動内容が不安定なので続刊が出るのか心配していたのだ。なんか急激に関係が進んでるんだが。
 心理描写や人間関係の輻輳ぶりは巧みなのだけど、最近ちょっと焦点が暈け気味の7。そら確かに、主人公の伊出視点で全部描いたら単なるギャグ漫画になってまうだろうけど。
 以下は書いている途中で到着した、bk1での注文品。
8,安永明子『待賢門院璋子 ―保元の乱前夜―』(日本図書刊行会) [bk1amazon]
9,ローレンス・ブロック/田口俊樹[訳]『獣たちの墓』(二見文庫/二見書房) [bk1amazon]

 8は資料……のつもりだったんだが、届いてみたら小説だった。いずれ読むけど、資料としてはどうなのやら。出来れば参考文献の一覧ぐらいは添付して欲しかった。
 9はマット・スカダー11作目。データを見ると、あと手にしていないのは『倒錯の舞踏』だけなのだが――『墓場への切符』は持っていることになっているのだが、どこに埋まっているのか書いてなくて困る。ともあれ、近いうちに一気に読むの。

 先週土曜日に発売された『Jazz Life』を今日購入。注目は、どーいうわけかの井上陽水ロング・インタビューである。セルフカバー・アルバム『ブルー・セレクション』及び先行シングル『飾りじゃないのよ涙は』がジャズ風味のアレンジになっているからか、と思ったらそれだけではなく、私生活ではジャズ・ヴォーカル中心に聴いているんだそうな。インタビューでの口振りだと今後もこういうアプローチが続くらしい。……買うかな。

『幻想文学』があと二号で終刊とのことです。言葉がない。アトリエOCTAも東編集長もこれで活動を止めるわけではない、とのことなので、そういう心配はあまりしないのですが。


2002年12月17日(火)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20021211~.htm#Day17

 14日に鑑賞した映画の感想その2、マイクル・コナリー原作、クリント・イーストウッド監督作品『ブラッド・ワーク』(Warner Bros.・配給)こちらからどうぞ。しつこいがやっぱり2週間はあんまりだと思うねん。ミニシアターでもいいから2ヶ月ぐらいはやって欲しかったのねん。

『らいむいろ戦奇譚』(elf/Windows98・Me・2000・XP対応ゲーム/18禁) [amazon]続き。
 いきなり「ちゃんと先生をしなかった」という理由で数話をぶっ飛ばされて、一瞬キれた。最低。これひとつで評価が数段階落ちました。授業の目的すらも不明確なのにこーいうフラグ設定していいと思ってるのか。
 調べてみたところ、どうも教務評定という謎のポイントが関わっているようなのだが――いきなり出されてもなあ。各話中盤の授業の組み合わせで評価が出されるようなのだが、この組み合わせも前の話で行った組み合わせとの兼ね合いがあったりで、まるっきり一定しないらしいのだ。先にも書いたが、そもそもの学習目的が提示されていないのに訳も解らず授業をやらされて、その挙句に評価が途中のすっ飛ばしという形で来る、というのはどうだろう。
 何度も遊ばせたいが故の仕掛けのつもりかも知れないが、正直、このシナリオでこういう作り方をされては、逆にあの間の抜けたメッセージが出た瞬間にやる気が失せる。攻略チャートを作ることを目的としたプレイヤーか、もうただ単純にキャラクターのシナリオを全て見たいという人、或いは一連の成りゆきで多少なりとも意地になる私のような人間しかまともに遊ばないんじゃないだろうか、これでは。
 結局、ネット上の攻略ページを参照しつつ、どうにか仕切り直してある程度まともな展開に持ち込ませたものの……攻略ページを見ないと理解不能なフラグ立てはもうやめてくれないだろうか、このゲームに限ったことじゃなく。それはそれで慣れれば楽しい、というのも所詮はひねくれ者の言動だ。
 とろで、どうせ「木綿」なんて漢字を使うなら「ゆう」と読ませればいいのに、とふと思う。つけすぎだけどね。もめんのほうが響きは珍しくていいし。

 そして日中は相変わらず妙に慌ただしい。大量にデータが届いて、というならともかく、分量的にはそこそこなのに、変な直しが入ったり昨晩のうちに送信するとか言っておきながら実際にはギリギリの時刻に送ってきたりとか、人災で作業が滞るケースばかり。始終苛々しながら待っていればそりゃ副業も手につきませんて、ねえ。日記に書くと言い訳っぽいが。

 本日のお買い物
1,藤沢周平『風雪の檻 獄医立花登手控え(二) 新装版』(講談社文庫) [bk1amazon]
2,坂田靖子・橋本多佳子・波津彬子『フレドリック・ブラウンは二度死ぬ』(講談社漫画文庫/1と2、講談社) [bk1amazon]
3,『i am sam music from and inspired by the notion picture』(V2 Records Japan/CD) [amazon]
4,『月下の恋』(Pioneer LDC/DVD Video) [amazon]

 まだ『春秋の檻』未読ですが、行き付けの書店の取り置き棚を埋めているのが心苦しかったので、1冊だけ購入してみました。
 2はちょっと前に発売された新刊の拾い忘れ。SF短篇の名手フレドリック・ブラウンの作品を3人の女性漫画家がコミカライズした1983年の作品集を復刻したもの、だとか。
 3は今年上半期に上映された話題作のひとつ『i am sam』で、劇中に使用されたもの及び本アルバムのために録り下ろされたビートルズのカバーを集めたサウンドトラック。近くのソフト屋に輸入盤はあったのだがCCCDだったので断り、amazonにて注文。ビートルズの名曲を、あまり奇を衒うことなくしかし端正に歌ったものばかりでなかなかの聴きごたえである。ところどころで映画の名場面を思い出してふと涙腺が緩みそうにもなったり。なお、今週末には映画のDVDも発売されます。必見。
 4は某氏に盛んに薦められて、3と一緒にamazonで購入。フランシス・フォード・コッポラが製作総指揮に就いたホラー映画。『アザーズ』と同様に、映像美と丹念な伏線で編み上げられた作品ということで、楽しみにしてます。つまらなかったら恨むから。


2002年12月18日(水)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20021211~.htm#Day18

 14日に鑑賞した映画の感想最後のひとつ、清水 崇監修・柴田一成監督・U-15主演もうひとりいる』(東京テアトルキングレコード・配給)脱稿。こちらからどうぞ。はー、肩の荷が下りた。ちなみに昨日の『ブラッド・ワーク』と本編はともに今週で上映終了となります。……なんとなく悲しい。
 さて、14日見るつもりが時間の都合で先送りとなってしまった奴も早いうちに観ないと。公開が14日だったので、年内は続く筈なんだが。

 昨日購入した『フレドリック・ブラウンは二度死ぬ』(講談社漫画文庫/講談社) [bk1/amazon]が無茶苦茶面白い。オリジナルは読んだことがないのだが、いい機会なので手に取ってみようか、と思うくらいに。坂田靖子ファン故、彼女の手掛けた2作は当然高く評価するのだけど、ベストを挙げるとするなら最もとんでもない絡繰りの待ち受ける『ミミズ天使』だろうか。

 ここ数日滞っていた作業を再会もとい再開。ブランクを埋めるために頭から読み直す。……変な人達。
 時間をおいた所為か、理由もなく詰まっていた箇所をあっさりと乗り越えられた。さて、そろそろエンジンがかかって……くれるといいなあ。日記をアップしてから改めて着手。

 タモリが司会をする、というのでちょっと楽しみにしていた特番『スーパースーパーニュース』だが、冒頭から「現代に甦る「呪い」」という話で一気に萎み、その中で登場する研究者というのが「自ら呪いを請け負っている」と公言して無茶苦茶な作法で実施している様に、完璧に見る気を失くしてしまった。丑の刻参りの作法って非常に厳密で、そんな室内で代用できるほど簡単なものでもないし、反撃の付きまとう「呪い」という儀式を実施する場合、「呪い」を行っていること自体が通常極秘なんだけど……。だいたい、甦るも何も表沙汰にならないところで脈々と受け継がれているのが「呪い」なのだから、そもそも前提からして無知を曝け出しているわけで。
 取材内容にはタモリもキャスター陣も絡んでいないだろうが、それ故に駄目さはレギュラーと同様だと気づいてしまったのだった。仕方なく、夕食まで『月下の恋』を眺めつつ軽く部屋を片づける。いいねえ。まだ終わりまで辿り着いてませんが。

 本日のお買い物
1,『IN☆POCKET 2002年12月号』 [amazon]
2,高田裕三『幻蔵人形鬼話(3)』(アフタヌーンKC/1と2、講談社) [bk1amazon]
3,楠 桂『ガールズザウルス(3)』(少年サンデーコミックス/小学館) [bk1amazon]
4,『AIR アンソロジー・コミック』(SOFTGARE COMICS/SOFT GARAGE) [bk1amazon]
5,島田荘司『セント・ニコラスの、ダイヤモンドの靴』(原書房) [bk1amazon]

 2は久々の第3巻、しかもこの1冊で話が終わってない。妙に水戸黄門じみるこのシリーズが果たして3×3EYESに続く作品となりうるのか。3は結構ハイペースで3巻に達した、と思ったらなんかいきなり「ハッピーエンド」とか書いてあって一瞬驚く。本巻収録分で一旦終了となり、タイトルに「DX」を追加し掲載誌をサンデーGXに移して継続しているのだった。情報を得たのがしばらく前だったので忘れてました。
 4は本書を含む三冊を皮切りに、新たに刊行されはじめたゲームのコミック・アンソロジーである。末尾に作家募集の記事があるのだが……正直に言って、高い水準を求めるわりには本書のクオリティはいまいちです。カバーよりも冒頭収録のカラーイラストの方にいい作品が入っているのも不思議だ。吉田創氏がイラストだけで参加しているのは面白い趣向だけど。
 5は『最後のディナー』同様の変形判による御手洗シリーズ最新作。『季刊島田荘司03』に収録された表題作に、書き下ろしの短篇を追加したもの。凝った装幀は飾るには美しいのだけど、棚に仕舞うと突出してしまうのがちょっと、ちょっと。なお、従来島田氏の公式サイトとしてリンクしていたところがしばらく前から確認できなくなっているので、当面原書房の『季刊島田荘司 on line』にリンクしておきます。


2002年12月19日(木)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20021211~.htm#Day19

『月下の恋』ひととおり鑑賞。ながらだったのであちこち抜け落ちているが、映像の美しさといい古色蒼然たる世界観といい、そして絶妙な怪奇描写といい秀逸なホラー。が、大きな絡繰りのひとつは簡単に解ってかなり拍子抜けしてしまった。そこから意外な展開に至ればもうちょっと高く評価したところだが……まあ、私はこの作品以後に発表された同傾向の作品に馴染んでいた所為もあるので、疵とは言い難い。
 最大の難点は、特典として収録された予告編がどう見てもネタバレになっていることである。当時劇場で観た人は不幸だったろうな、と思うくらいに。
 とまれ、もう一度細部を確認したらちゃんと感想を書きます。……てなこと書いてほったらかしの作品が2・3本あったなあ。

 昨日書き忘れたが、『らいむいろ戦奇譚』(elf/Windows98・Me・2000・XP対応ゲーム/18禁) [amazon]ひととおりクリア。メインヒロインに近い扱いの木綿エンドだったが、トゥルーエンドを狙っていたので実質上は敗北である。その後、攻略サイトを参照しつつ別キャラ及びトゥルーエンド攻略に突き進む。
 いちど好成績でクリアした戦闘はスキップでき、文章も既読未読に関わらず早送りできるので、意外にもリプレイは結構楽だった。ただ、その分『サクラ大戦』と較べて密室性の高すぎる作りがいよいよ鼻につく。楽に遊べるようになった点は評価したいが、故に単純な暇潰し作品になってしまった感があるのは、「あの」あかほりさとる氏の仕事としてはどうだったか。
 進行が楽になったので、出来る限りキャラクター攻略も進めてみることにする。せめて、トゥルーエンドに辿り着かないと見られない第6話に巡り会うまでは。

 本日のお買い物
1,貞本義行・漫画/GAINAX・原作『新世紀エヴァンゲリオン(8)』(Kadokawa Comics A/角川書店) [bk1amazon]
2,柴田よしき『PINK』(双葉文庫/双葉社) [bk1amazon]

 1はきっかり1年振りの第8巻。戦闘シーンなし、ややオリジナルよりも早回しで破局への予兆が現れ始めた、というところだろうか。何度も言ってますがオリジナルは見てません。来年からリニューアル版が発売されはじめるらしいので、もういい加減そこらから付き合ってみましょうかねえ。
 2は2年前に発売された、阪神大震災を背景とするサスペンス。そう言えばこれの刊行当時、サイン会とオフ会が一緒に開催されたのでした。

 今日もなんか忙しく、作業が遅延気味なので日記はこのへんで。


2002年12月20日(金)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20021211~.htm#Day20

 買い物の報告で精一杯です。

 本日のお買い物
1,早見裕司少女武侠伝 野良猫オン・ザ・ラン』(EX NOVELS/ENIX) [bk1amazon]
2,倉田英之『R.O.D. 第七巻』(スーパーダッシュ文庫/集英社) [bk1amazon]
3,小池田マヤ『バーバーハーバー(2)』(ワイドKCモーニング/講談社) [bk1amazon]
4,川原 泉『ブレーメンII(4)』(JETS COMICS) [bk1amazon]
5,野間美由紀『パズルゲーム☆はいすくーる(7)』 [bk1amazon]
6,坂田靖子『ライラ・ペンション/ノーベル・マンション』(5と6、白泉社文庫/4〜6、白泉社) [bk1amazon]
7,『穴』(COMSTOCKPony Canyon) [amazon]
8,『I am Sam [初回限定版]』(東芝デジタルフロンティア松竹) [amazon]
9,『バーバー スペシャル・エディション』(Asmik/7〜9、DVD Video) [amazon]

 1は早見裕司氏がずいぶん前から執筆を宣言していた少女ヒーロー小説、遂に第一巻登場。日記で見られる入れ込みように、私もだいぶ前から楽しみにしてました。早く読も。……ただ、個人的にこのイラスト担当者の方の線は、ちょっとこの雰囲気には太すぎやしないかと危惧してるんですがどうだろう。
 2は……揃えてるだけだなあ。いつの間にか決まったらしいTVアニメ版を前に、突然の外伝ヴァージョン。
 理容師業界でもどーやら評判になっているらしい3。他の連載は続き物になってしまったことが災いしてダーティに方向に流れっぱなしだが、こちらは毎回新しいお客の話を描きつつ1話ごとのフォーマットを堅守しているので、辛辣ながら心地よい読み心地になってます。個人的にはもう少しまんがタイム系列誌に寄稿していたころの和やかな作風をもう一度読みたいのだけど。
 4は何だかんだ言っているうちに川原泉氏最長連載になりつつあるシリーズ最新刊。……ところで彼らの任務ってなんだったっけ。
 コンスタントに復刻進行中の5は、今回黒田研二氏が解説を担当している。6は二種類のシリーズを一冊に纏めての文庫化。それにしてもどーしてbk1は漫画文庫のID発行が遅いのだろう。
 今週末はDVD発売ラッシュである。その中からひとまず選んだのは、お気に入り2作と未鑑賞作品。あと『セッション9』とか『スリープレス』とか色々あるんだけど……ありすぎるんだよ、今月は……。
 7は劇場で観る機会が得られなかった心理サスペンス。失踪した高校生四人組が18日間のあいだ閉じ込められていた穴のなかでの出来事を、唯一帰還した少女が語るというシチュエーション。
 8と9は今年全体を通してベスト20ぐらいには確実に入る名作。8はショーン・ペンもさることながら、娘を演じたダコタ・ファニングの圧倒的な愛らしさが絶品のドラマ、9は先程アンジェリーナ・ジョリーと離婚したビリー・ボブ・ソーントン主演、『ファーゴ』『オー・ブラザー!』のコーエン兄弟監督の犯罪ドラマ。好評からロングランとなった前者は今更語るまでもないが、ハードボイルドの香気に満ちた後者はミステリファンならば一見の価値有り。ちなみに8の劇場鑑賞時の感想はこちら、9はこちら

 11/22に購入した坂田靖子『坂田靖子セレクション第17巻 ビギン・ザ・ビギン(4)』(潮漫画文庫/潮出版社)のbk1IDが確認できたので、当日のリストに追加。ついでにamazonも追加してみたり→[bk1amazon]

 あ、そうそう、『らいむいろ戦奇譚』(elf/Windows98・Me・2000・XP対応ゲーム/18禁) [amazon]は昨晩のうちに全員のエンディングを確認、第六話とおまけシナリオ2本も無事登場させました。最後まで「軽めの『サクラ大戦』」という印象は拭えず、シナリオも全体に消化不良気味。18禁ソフトとしてはかなり丁寧に作ってあるのだけど、事前からあれだけ盛り上げたわりには普通の出来としか言いようがない。

 来週の金曜日から4日連続でお台場入りすることが半分決定。何故半分なのかというと、29日は避けられれば避けて通ろうと思っているからで。
 なお唐突ですが、ここを御覧の方でさだまさし、谷村新司、南こうせつ、いずれか或いは全員のファンであるという方がいらっしゃいましたら今日明日中にメール投稿フォームからご連絡ください。いいことがあるかも知れません。ええ。


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2002年12月上旬
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