当院は年齢、疾患に関わらず
「食べたい」を応援します
何十年と培われてきた「食べる力」は、薬より手術より優れた治療手段です。当院では医師・言語聴覚士・看護師・栄養士など多職種からなる嚥下・栄養チームで共有し、連携することで「食べる力」をサポートします。
嚥下機能とは
食べ物を認識してから、口に取り込み、咀嚼し、咽頭・食道を経て胃へ送り込む一連の機能を指します。
認知期(先行期)、準備期、口腔期、咽頭期、食道期の5つのステージに分かれており、このうち、口腔期から食道期までのいわゆる「飲み込む」動作が嚥下に該当します。
嚥下機能評価及び訓練の必要性
食べ物を飲み込むという動作は生まれてから当たり前の様に行われてきました。ですが人間は加齢とともに嚥下機能も低下するため、うまく飲み込めなくなったり、気管や肺へと流れてしまう嚥下障害が起きる場合があります。
嚥下障害になると、栄養を十分に摂取できずに栄養失調になったり、「誤嚥性肺炎」などの病気にかかりやすくなったりするので、健康を維持するためには、嚥下機能の低下を防ぐことも大切です。
嚥下機能評価の流れ
嚥下内視鏡について
咽頭内視鏡等を用いて直接観察下に着色ゼリーを嚥下して頂き、嚥下反射のタイミングや着色ゼリーの残留及び誤嚥の程度を指標に評価します。
当院ではHyodo・komagane scoreを用いて点数化し、今後の食事形態及びリハビリテーションに役立てます。
Hyodo・Komagane scoreについて
① 唾液の溜まり具合を評価
② 反射の強弱を評価
③ ゼリーを嚥下する力を評価
④ 嚥下がスムーズか否かを評価
上記の4項目を点数化し、7点以下(経口摂取可)、8点(リハビリ等にて経口摂取の可能性を検討)、9点(経口摂取困難)と評価します。
嚥下機能評価(嚥下内視鏡検査:VE)のお申し込みについて
・当院ではより安全に評価を行うべく、入院下での検査となります。(基本2泊3日)
通常は金曜日が検査日となっていますので、木曜日に入院し金曜日に検査、土曜日に退院の予定です。
・お申し込みは地域医療連携室までご連絡ください。
地域医療連携室:072-436-2233(月~金9~17時、土9~12時、日祝休み)
嚥下機能評価のご案内