地域包括ケア病棟とは?
『地域包括ケア病棟』は医療や介護が必要な状態になっても、住み慣れた街や家で暮らし続けたいという方への支援を目的とした病棟です。退院に向けて、リハビリテーションや在宅復帰支援を行います。
地域包括ケア病棟は、急性期治療(手術や検査)が終了した後、すぐに在宅や施設へ移行するには不安のある患者さんに対してしばらくの間入院療養を継続し、在宅復帰に向けての『準備を整える』ための病棟です。ご自宅等への退院準備をしっかり整え、安心して地域にお戻りいただけるようお手伝いすることを目的としています。在宅復帰支援計画に基づき、主治医をはじめ看護師、リハビリテーションスタッフ、医療ソーシャルワーカー等が協力し、効率的に患者さんの在宅復帰に向けた準備、相談を行っていきます。
地域包括ケア病棟に入院の対象となる方について
◇急性期病院から(手術や検査が終了した後) ー入院例ー
【経過観察が必要な方】
治療により症状が改善したが、もう少し経過観察が必要な方
【継続したリハビリが必要な方】
入院治療により症状が安定し、在宅復帰に向けてリハビリの延長が必要な方
【在宅復帰への環境整備が必要な方】
日常生活に不安を感じ、様子をみながらご自宅へ帰る準備を進めたい方
【福祉施設への入所準備中の方】
有料ホームや特別養護老人ホーム等の福祉施設への入所に向けて準備をされている方
◇自宅や福祉施設から -入院例-
在宅酸素療法を行っており、一時的に入院が必要になった方
病状は安定しているが医療的な管理が必要なために福祉施設での短期入所が難しい方
入院期間について
地域包括ケア病棟では入院治療により病状の改善が見込まれる方が入院条件となり、最長で60日以内での退院となります。
地域包括ケア病棟の入退院の流れ
退院支援について
当院は入院される患者さんと、そのご家族が退院後も安心して生活・療養できるように、ひとりひとりのニーズや課題について、医師、看護師、リハビリスタッフ、ソーシャルワーカー(社会福祉士)、その他多職種の専門スタッフが専門的な視点から意見し、入院時より退院後の生活を視野に入れた支援を行っています。介護保険の対象者には、入院中の介護認定の手続きや、退院後に安心して在宅生活に復帰できるように介護支援専門員(ケアマネジャー)と協働して退院後のサービスの調整を行います。又、退院後に継続したリハビリテーションが必要な患者さんには当病院に併設している訪問リハビリテーションや通所リハビリテーションがご利用頂けます。