玄米食は、体質改善に非常に効果的です。特に、慢性病(※1)でお悩みの方は「病は陰陽の乱れ」というように、長年の陰性食品(※2)又は、陽性食品の過剰摂取により、病がおこるのです。
※1)腰痛、肩こり、冷え性、高血圧、貧血、神経痛、リウマチ、関節炎、ぜんそく・アトピーなどのアレルギー疾患、糖尿病・腎臓病などの各種臓器疾患など
※2)陰性食品とは、甘いもの(ケーキ・お菓子・チョコレートなど砂糖を含んだもの)、果物、ジュース類、コーヒー、アルコール類、生野菜、インスタント食品、処方箋などの薬類、水分の多いもの。
陽性食品とは、肉類(牛肉・豚肉・鶏肉など)、卵、魚類などの動物性食品のこと。
なので、まずは自分の食生活で陰陽どちらの食品を摂り過ぎているのかを見直します。そして、それらを断ち、中庸食である玄米を食べることで、少しずつ体質が変わっていくのを実感されると思います。
当院では、この食事療法と鍼灸治療を組み合わせることで慢性病の改善に努めています。
なぜ玄米なのか?
玄米とは、白米を精製する前の段階、つまり外皮やぬか層を取り除く前のことをいいます。
ひと昔前までの日本では、精米技術が今のように進んでいなかったので、玄米食が一般的でした。
ところが、より食べやすいようにと精米技術が発達した現在、米の外皮とぬか層を完全に取り去ることができるようになり、その結果今の白米が誕生したのです。
玄米は、ビタミン・ミネラル・食物繊維が豊富な最強食。
しかし、白米は食べやすくなった反面、栄養分がほとんどありません。精製されてしまった外皮やぬか層にこそ、ビタミン・ミネラル・食物繊維などの栄養分がたっぷりと含まれているのです。
従って、この栄養分を豊富に含んだ玄米を食べることこそ、体内の毒素を取り去り、血液をきれいにし、免疫力を強化する最も完全食に近い食べ物といえるでしょう。
よく噛んで!
ただし、玄米は消化が悪いのも事実です。白米と同じ感覚で食べると、かえっておなかをこわす場合もあります。まず、よく噛むことが大切です。
最低でも、1口30回位は噛むようにしましょう。私も1日1食は必ず玄米を食べています。食べ始めた頃から比べると、随分調子が良くなってきました。