目の疲れによく効くツボ
・攅竹(さんちく)・・・眉毛の内側。目の疲れはもちろん、三叉神経第一枝の出口にあたるため、三叉神経痛にも効く。
・太陽(たいよう)・・・眉毛の末端と目尻を結んだ中点から耳に向けて1寸いったところ。頭痛や不眠、記憶増進にも役立つツボ。
・天柱(てんちゅう)・・・後頭部、盆の窪から指2本分、外側にいった所。肩こりや首の疲れ、不眠などなんでもござれのオールマイティなつぼ。
・風池(ふうち)・・・天柱からやや上で指1本分外にいった所。頭部の血行を良くし、頭痛やめまいの予防にも役立つ。
・曲池(きょくち)・・・肘を曲げた時にできる大きなしわの端。気の流れや自律神経の働きを調節する。口内炎やアトピーにもよく効く。
・大敦(だいとん)・・・足の親指の内側の爪の根元。肝経に属するツボで目と肝臓は東洋医学では、関係が深い。指でもみほぐしてもよい。
目の疲れ・眼精疲労・ドライアイ
パソコンや携帯電話・ゲームなど何かと目を酷使する環境にある現在、目の疲れを訴える人が増えています。眼精疲労から頭痛や肩こり、イライラなどの症状が現れることもあります。また、実は肝臓や胃腸などの内臓疾患や糖尿病や脳腫瘍の初期症状でも現れることがあるのでたかが目の疲れといっても侮れません。
東洋医学では、目の疲労は血液の貯蔵庫である“肝”の失調にあると考えられています。目を使うと、目の栄養源である血液が消耗されますが、長時間パソコンなどで目を酷使すると、さらに血液が消耗されて目に栄養が行き渡らなくなります。そうなると、元の肝の血までが失われて、いわゆる肝血虚という状態になり、単なる目の疲れだけでなく、血行障害による頭痛や肩こり、イライラ、集中力の低下などといった症状までが出てくるのです。
食べ物でいえば、目の栄養源である肝を養うという意味でプルーンやナツメ、カロチンが豊富なにんじんやほうれん草・クコの実などがおすすめです。また、老化に伴う目の疲れやかすみ目には、この他に山芋やゴマ・松の実などが腎も同時に補えるので良いでしょう。目が疲れたなと思ったら、上記のツボを刺激したり、熱いおしぼりなどを目にあて、緊張を和らげるようにしましょう。