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観たい映画・俳優

クリント・イーストウッド（Clint Eastwood、本名：Clinton Eastwood, Jr.、1930年5月31日 - ）

アメリカ合衆国カリフォルニア州、サンフランシスコ出身。

「Clint Eastwood」という名前はアナグラムで「Old West Action」（懐かしい西部劇）となる。
親が狙って名づけた名前ではないだろうが、後に“最後の西部劇”とされる『許されざる者』でアカデミー作品・監督賞を受賞することになるのは、 やはりもって生まれた運命、というのは存在するのか。

人生、一度も笑ったことのないような、渋さ満点のクールガイのイメージだが、自分の主演作の試写会(!)へ出かけるのに、招待状を持ったかどうか何度も確認するほどの心配性でもある、 という愛すべきキャラの持ち主の面も。

これまでの人生で映画の役柄以外では一切タバコを吸わない、というかなりの健康オタクでもあるよう。

かつては音楽を勉強しようとシアトル大学に入学したほどのジャズ音楽好きで、生活費を稼ぐために大学はやめざるを得なかったという。

クリント自身クラブでピアノを演奏したこともあり、クリントの息子カイル・イーストウッドはジャズ・ベーシストとして活躍している。

1986年にカリフォルニア州西海岸にあるカーメル市市長に当選、1期2年間務めたこともある。

陸軍に入隊。除隊後ロサンジェルス・シティ・カレッジにて演技を学ぶ。

1950年代初めにユニバーサル映画と契約を結ぶが、当初はB級映画の『半魚人の逆襲』、『世紀の怪物/タランチュラの襲撃』等で端役しか与えらず不遇の時代を過ごす。 本格的に人気が上がるのは1959年からCBSで放映されたテレビ西部劇『ローハイド』で、ロディというカウボーイを演じるようになってから。（日本でもヒットし、この時初来日）

映画の世界では、1964年セルジオ・レオーネ監督にイタリアに招かれ、世界的ヒットを飛ばした『荒野の用心棒』に出演したことで、マカロニ・ウェスタン・ブームに乗り人気が急上昇する。
その後も『ローハイド』の撮影の合間を縫って『夕陽のガンマン』、『続・夕陽のガンマン/地獄の決斗』と都合3作のレオーネ作品に出演した。

イーストウッドの映画俳優としての評価は、これらの映画の人気によりヨーロッパで先行したあと、アメリカに逆輸入されることで高まっていく。

その後1971年、自身最大の当たり役であるハリー・キャラハン役を演じた『ダーティハリー』シリーズで、スーパースターの地位を不動のものとした。

1968年に映画制作会社マルパソプロダクションを設立し1971年に『恐怖のメロディ』で初監督。以降、俳優業の傍ら『荒野のストレンジャー』『アウトロー』などの作品を立て続けに発表する。

「大作」や賞レースに関わる作品には出演せず、小規模ともB級とも呼べる自らのプロダクションで製作した作品のみ主演し、監督業と俳優業を両立しながら地位を確立。 役者のみならず監督としても高い評価を受けるようになる。

1992年、“最後の西部劇”として自分の映画の師であるセルジオ・レオーネとドン・シーゲルに捧げた『許されざる者』で念願のアカデミー作品・監督賞を受賞した。

2004年、74歳というハリウッド最高齢での受賞記録樹立作品となった、『ミリオンダラー・ベイビー』で2度目のアカデミー作品賞／アカデミー監督賞のダブル受賞を果たす。

アカデミー作品賞とアカデミー監督賞を2度受賞するという、単に監督もできる俳優という範疇に収まらない、 「アクション映画から文芸映画まで幅広くこなせる、優れた監督兼俳優」、という不動の評価を確立した。

2008年の『グラン・トリノ』をもって「もう積極的に役は探さない。いまの映画の役は、みんな若い役者向けに書かれているから」と語り、 実質的な俳優引退宣言を行ってファンをガッカリさせるも、2012年には『人生の特等席』で老いたメジャーリーグスカウトマン役として、4年ぶりに映画に出演してくれた。