ホーム⇒カー用品.あれこれ日記⇒インバーターについて考えた
3.11大震災で停電したとき困ったことのひとつに、携帯電話の充電ができなかったことがありました。
情報機器を使おうにも電気がないとナンの役にも立ちません。
そんな江戸時代にタイムスリップしたかのような環境の中でつくづく思ったのは、
「インバーターがあれば車はイザというときの発電機になるのにナア」
ということでした.....実際はスタンドが閉鎖だったので発電したくても肝心のガソリンがありませんでしたが.....
インバーター(DC12V-AC100V変換機) があれば
車内で家庭用のAC100V用電化製品が使える(使用する機器の条件はありますが)、
環境が実現できるという大変便利なカー用品です。
キャンプや車中泊など、家庭用コンセントが使えない場所で何日か過ごす場合でも、このインバーターがあれば携帯電話やパソコンの充電ができますので大いに役立ちます。
節電や計画停電.次の大震災などの話題も聞こえてくる昨今、
車内でAC100V用電化製品を使える
というインバーターについて色々考えてみたいと思います。
インバーターは自分で電気を作る発電機とは違い、
車のバッテリー電源DC12V(直流)を取り込んで、一般的な電化製品で使うAC100V(交流)を作る装置
です。
基本的には、車のバッテリーを利用し
家庭用の電化製品を車内で使えるようにする装置、
ということになりますが、
電化製品にはそれぞれ消費電力というものがあり、それに見合った電力が供給されないと電化製品は正常動作しません。
(ちなみにトラックなどの大型車はDC24V電源です)
【インバーターの性能を見るときのポイントは】、
の3つがあり、使用上の性能目安は定格出力で判断します。
インバーターを使う場合
インバーターの定格出力電力より大きな消費電力を使う電化製品は使えない
という部分をまず理解しておくことが大事なポイントになります。
電子レンジとかドライヤーなど、大きな消費電力を使うものはキャンピングカーでもなかったら車内で使うこともないでしょうが、
このような電化製品を一般的なインバーターで通常の方法で使用するのは無理、ということになります。
ちなみに、自走式のキャンピングカーは生活するために必要な電力は車載のカーバッテリーからではなく、第2のバッテリー『サブバッテリー』(DC12V)から取り出します。
サブバッテリーは見た目は一般的な自動車用バッテリーと同じですが、特性が異なる『ディープ・サイクルバッテリー』というタイプが使用されます。
通常の自動車用バッテリーは、エンジンをかける瞬間セルモーターを回すのに大電流が必要になるので『スターターバッテリー』としての性能が求められます。
通常自動車用バッテリーは、容量が低下していくとある時点から一気にパワーが落ちてしまう特性をもっています。
一方『ディープ・サイクルバッテリー』は、キャンピングカーでの電気の使い方(小電流をこまごまと長時間使う)に対応して、
パワーダウンが急激に起きず空っぽに近くなるまで使えるという特性があります。( ただし、空っぽのまま放置すると使えなくなってしまいますので注意が必要)
各インバーターの定格出力は後にある紹介記事を参考にしていただくとして、そもそも電化製品の消費電力はどれくらい(何W)あるものなのか、ザット表にまとめてみました。
(あくまでも目安で個々の機器で異なります)
★ 一般的なインバーターの定格出力は120~200W程度です。
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【家電機器の定格消費電力の確認法】
DELLノートパソコンを完全放電させてからインバーターを利用して車内で使ってみましたが、起動直後は"ローバッテリーのエラーメッセージ"が出て使えませんでした。
しかし、そのまま5分ほどインバーターに繋いでいたら(充電されて)、無事立ち上がり使えました。
直接起動できるほどのパワーは無いが、充電するパワーは十分ある
ということでこのクラスのインバーター(定格出力120W)でもノートパソコンは車内で十分使えるようです。
タコ足配線は困りますが、大きな容量のインバーターだと差し込みコンセントが二個以上あったり、と使い方によっては重宝するかもしれません。
車内で使用する機器の消費電力量との兼ね合いになると思いますが、定格出力が120~200W程度で間に合いそうでしたら、無理に上位モデルにする必要もなさそうなので、
購入されるときはこの辺の事情も考慮されて判断ください。
2000~3000円程度の価格でかなり使えるインバーターが売られていますから、この機会にイザというときのお助けグッズとして1台車内に置かれてはいかがでしょうか。
(後ろのページにネットショップで販売されているインバーターを紹介しています。)
インバーターの使用方法には、定格出力に応じて取り扱いに注意が必要な場合があります。
定格出力120~200W程度のインバーターでしたら面倒な作業は一切不要で
車のシガーソケットにインバーターのプラグをつなぐだけで
電化製品がそのまま使えるタイプがほとんどだと思います。
(モチロン使えるのは【定格出力を超えない電化製品】に限りますが...)
しかし、バッテリーからシガーソケットまでの車内電気配線がもともと大容量のインバーターを使う前提で作られていないので、
定格出力が200W~を超えるような大容量インバーターだと、シガーソケット以外の場所につないで使うタイプ(バッテリーに直接つなぐ)もありますので、購入時はこの接続方法をよく確認しましょう。
大容量タイプ(定格出力が大きい)のインバーターはシガーソケットから直接電源をとることが出来ず(そもそもシガーソケットに接続するコネクタがインバーター本体に付属してないハズです)、
バッテリーから直接電源配線を取る
必要があります。
場合によってはサブバッテリー(もう1つ専用バッテリーを準備する.あくまでもキャンピングカーなど特別な使用の場合です)で使う、
というような大掛かりな接続作業が必要になる場合がありますから、そのインバーターの使用方法をよく確認してから購入することがポイントです。
バッテリーから直接電源を取るタイプだと、駐車中ならボンネットを開けて車内に引き込めますが、走行中でも使用するとなると
走行に支障がでないようなんらかの方法で車内まで電源を引き込む工事をしなければなりません。
車の電気関係に詳しいヒトでしたらいいのですが、そうでなければむやみに大容量タイプのインバーターを選択することは、
走行中では使えない事態になることも考慮しておく必要があります。
大容量のインバーターでそのほかに注意する点は、本体の発熱を冷却するためファンが内蔵されていることで、
ファンの音は走行中それほど気にならなくても、停車中などでは個人差でうるさい、と感じる人もいるかもしれません。
そのあたりは、購入を検討される場合、そのインバーターについての【感想コメント】などで確認されると参考になると思います。
実際の操作手順で大事な点は、インバーター本体の電源オンは、必ずエンジンスタートしてから行うようにする、ということと、
使用後には必ず本体の電源はオフにして、バッテリー上がりに注意する、という必要があります。
エンジンをかける前からインバーターの電源をONにしておくと、いきなり大電流が流れて、
インバーターが壊れてしまうことがあります(この辺は購入された製品の取扱説明書をよく確認してください)。
自分が使用している定格出力120Wタイプのインバーターはファンがないタイプですが、カメラや携帯電話の充電という用途に限れば
使い方にもよるでしょうが(連続して使う.密閉空間に置く等)アルミ製本体が発熱して熱くなる、ということはありませんでした。
インバーターが出力する電気の波形は3タイプあり、
という種類があります。
測定器などの精密機器は【正弦波】でしか使用できないなど、機器によっては出力波形の使用制限がありますが、
我々が車内で使う一般的な電化製品はどの波形かなど気にする必要はありませんし、そもそも低価格のインバーターでは【正弦波】など作れません.......
ちなみに、【正弦波】という波形は家庭用電気と同じ波形であり、精密機械やマイコン制御の電気製品(電気毛布など温度調整ができるもの)でも使用することが可能です。
参考のため、自分が購入したセルスター工業社製のHG-150/12V(矩形波出力タイプ)
の取扱説明書に書かれている注意ポイントをあげておきます。
使えない機器......全ての医療機器.重要な事業用機器などには、
たとえ容量が基準値内でも絶対使用しないよう取り扱い説明書に記述されています。
特に注意が必要な機器...定格消費電力と最大消費電力に大きな差がある機器の場合、メーカー.機種の構造によっては使えない場合もありそうです。
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シガーソケットから手軽に使える小型タイプや、バッテリーからの電源線で使う大容量タイプまで幅広くインバーターを取り上げてみました。
もっと大容量なものは、紹介サイト内からご覧下さい。 感想コメントなど参考にご自分の使用目的に応じたタイプをジックリご検討下さい。
自分もネット購入するときには"感想コメント"はケッコウ見るほうで、全面的ではないですがなにかの参考にはさせてもらっています。
ここでも出来るだけ感想コメントが多そうなサイトをご紹介しています。
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