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バッテリーの充電について

 しばらくクルマを走らせず、全くエンジンをかけないままにしておくと、イザ、エンジン・スタートさせようとしても、ウンともスンともいわない、という事態になることがあります。

 車は乗っていないときでも、コンピュータ、時計、カーナビ、オーディオなどの電子機器のメモリ保持のため、バッテリーから微量の電気(暗電流)を常時消費しています。     そのため、バッテリーが蓄えている電気容量は、少しずつ減少しています。

 また、使用せずにバッテリーを保管しているだけでも、自己放電という現象により、バッテリーは自然に放電しています。    バッテリーは満充電状態の6~7割程度にまで容量がダウンしてしまうと、エンジンがかからなくなるとされます。

 こうなると、エンジンの始動限界を超えてしまい、いわゆるバッテリー上がり"となるわけです。   ですからバッテリーは常に満充電の状態を維持することが大切です。  日頃から、バッテリーの健康状態をチェックする習慣をつけておきたいものです。

 ちなみに、昨今は環境対策や燃費向上目的で、「アイドリングストップ車」が増えていますが、頻繁にセルスターターに電力を供給するためもあってか、バッテリーが弱っていくことが避けられず、 大半のアイドリングストップ車は、車検毎にバッテリーの新品交換を余儀なくされているといいます。

 ここでは、バッテリー上がりでエンジンがかからなくなった時の対処方法や、バッテリーを充電する充電器の特徴などを見ていきます。(2014.4.27)


    

バッテリーの健康チェツク

 車のバッテリーの役目は、セルモーターを回しエンジンを始動させることです。   車のバッテリーは、クランキングバッテリーとも呼ばれ、エンジン始動時に、 瞬間的に大きな電流を供給するように作られています。

バッテリー寿命は、乗り方や環境などで大きく左右されますが、一般に「2~4年前後」がバッテリー交換の目安とされます。

毎日のように乗っているのに、「エンジンのかかりが悪い」、「ヘッドライトが暗くなった」などという状態になるようだと、バッテリー交換時期が迫っています。

最近では、常にバッテリーの充電状態を管理し、LEDランプの点灯状態で、劣化度合いや、交換時期がわかる、 「LifeWINK」という便利な装置もあります。


 バッテリーは、放電すると化学反応によって水が生成され、バッテリー液(希硫酸)の濃度が低下して、比重が軽くなる、という特性があります。      そこで、この比重を測定することで、充電状態を確認することができます。   時々スタンドで比重計によるバッテリーの健康状態をチェックしておきましょう。      

正常⇐ バッテリー比重値と充電状態 ⇒劣化
比重・1 比重・2 比重・3 比重・4 比重・5 比重・6
比 重 値 1.280 1.250 1.230 1.210 1.200 1.160
充電状態 100% 81.25% 68.75% 56.25% 50% 25%

液温20度の条件で、比重値から充電状態を知る目安。(2021.2.11)


  

バッテリー上がりを防ぐには

 一般的な車は、エンジンをかけると、エンジンに付属しているオルタネータ(発電機)が発電し、バッテリーが充電される仕組みになっています。  走行中でもオルタネーターによって、 バッテリーはほぼ満充電に近くなるまで、一生懸命充電されているわけです。

 逆に言えば、エンジンをかけない限り、バッテリーに充電されず、消費する一方となります。  ですから、しばらく車を動かさずにいると、バッテリーが蓄えている電気はドンドン失われていきます。    バッテリーを長持ちさせるためにも、なるべく満充電の状態を維持することが望ましいとされています。

 1か月も全くエンジンをかけないと、エンジンのスターターを回すバッテリー・パワーが足りず、なかなかエンジンが始動しないとか、 最悪、バッテリーの限界を超えた「過放電状態」となってしまい、エンジンがかからなくなる悲劇に見舞われる可能性が高まります。

 例えエンジンをかけても、アイドリング程度では充電量が少なく、弱ったバッテリーには効果はあまり期待できません。 バッテリーを十分に充電するには、 やはり走行することが必要です。   中にはエンジンをかけただけでは、発電しない車があったりしますから。

 バッテリーには、それ以上放電(消費)してはいけない電圧を示す、「放電終止電圧」というものがあります。  その電圧になってから、さらに放電を続けてしまうと、 いわゆる「過放電状態」となってしまいます。

 過放電状態(容量の75%以下に電圧が低下した状態)になると、極端に蓄電能力が低下してしまいます。  そうなったバッテリーは、何回充電しても元の性能を回復できなくなります。

 こうならないためにも、普段からバッテリーの状態はチェックし(スタンドにある比重計でできる)、特に普段あまり乗らない車は、定期的に走行するなどして充電を心がけ、 バッテリー上がりなどという悲劇を避けたいものです。(2014.4.27)


  

至る所に潜む「バッテリーあがり」の危機

 最近の車は電装品の装備数がハンパないですし、大音量のスピーカ搭載、多数モニターなどを追加装備していて、 「電力消費(放電)の多いバッテリー環境」になっている車も多いようです。    例えばオーディオ装置も大型のウーファーを積むなどカスタム化が流行ですが、当然バッテリーの消費も激しいので、停車中にエンジンもかけず音楽をガンガン聴いていると、 急にバッテリーが上がるということもあります。

 エンジンをアイドリングしていても、例えば真夏の大雨の夜、大渋滞した高速道路で停車してしまい、エアコンをガンガン効かせ、ワイパーフル稼働で音楽を聞き、後部座席では子供たちが車載テレビを見ている、 というような電気大食い状態(放電)では、「バッテリーあがり」(過放電)の可能性が高くなります。

 車種や年式にもよるでしょうが、バッテリーをフル充電させるエンジン回転数は、1200回転~1500回転程度で十分とされています。  もし上記のような場面に遭遇したら、 ギヤをニュートラルにし、エンジン回転数を数分間上げる、という操作を定期的に繰り返すことで、「バッテリーあがり」の危機を回避できますから、覚えておいてソンになりません。

 最近の車は、オルタネーターに負荷がかかる(発電量が消費量に負けそうになる)と、エンジン回転数自動調整装置が働いて、エンストさせないように 自動的にアイドリング回転数を上げる装置がついています。

 バッテリーが上がるケースでユニークなのが、車高を自在に変化させられるよう、スプリングの代わりに、空気を出し入れできるエアバッグを使うエアサスペンション、いわゆる「エアサス」を組み込んでいる場合です。     停車時はかなり低い車高にしておき、走行時には車高を上げ普通に走る、というハイテク装置です。

 これを見せびらかそうと、調子に乗って停車時にエンジンも掛けずに、車高を上げ下げし過ぎると、バッテリーが上がってしまい、車体が持ち上がらず「亀の子状態」となってしまいます。  レッカー車のお世話になるハメとなり、 周りからは嘲笑をくらう、というハズカシイことにもなりかねません。(2021.3.7)


    

バッテリーがあがってしまったら

 一般的な12V自動車バッテリーでは、電圧が10V以下に低下してしまうと、いわゆる「バッテリーあがり」になり、 最悪、自力でエンジン・スタートはできなくなるとされます。

 こうなってしまったら、対処できる方法は大きく三つに限られます。  ①.外部から電気をもらってエンジン・スタートさせる。   ②.「急速充電」(後述)する。 ③.正常なバッテリーに交換する。

 外部から電気をもらう方法で、昔からあるのが、救援車と故障車のバッテリーを、「ブースターケーブル」で繋いでエンジン・スタートさせる「ジャンピング・スタート」、という手段です。

 昔のバッテリー性能が低かった時代のドライバーたちは、 こういう時のために、自分の車のトランクに「ブースターケーブル」を備えておいたものです。   ただ、 「ジャンピング・スタート」は救援車が必要ですから、例えば山中などで周りに誰もいないときは、お手上げです。

 最近は「ジャンプスターター」という携帯型の電気供給装置が人気です。 これを1台車に常備しておけば、たとえ人っ子一人いない場所でも、 自力で生還できる確率が高まります。  ただし、1台ですべての車種に使えるわけではありませんから、選ぶときは吟味が大切です。

 充電器の中には、ブースターチャージャーと呼ばれる、ブースト機能(エンジンスタート機能)を持ったものもあります。  ブースト機能とは、バッテリーあがりでエンジンが始動できなくなった時、 クランキングさせるために必要な大きな電流を、瞬間的に流す機能です。  ただ、安物の充電器では役に立たない場合があります。

 最終手段は、バッテリーを交換してしまう、という方法です。  ただ、万が一のトラブルを避けるためにも、バッテリー交換作業には多少のコツがありますので、 以下の交換方法などを参考にしてください。(2014.4.27)

バッテリー「125D26L」
《バッテリー交換日記》
ダイハツ・ミラ ブーレーキパッド交換
《ブレーキパッド交換》



  

「ジャンピング・スタート」の事前準備

 救援車のバッテリーを利用してエンジン・スタートさせる「ジャンピング・スタート」を行うには、まず、基本的に救援車が搭載しているバッテリーが、 故障車のバッテリー容量(パワー)と同等以上であることが必要です。

 車種により搭載しているバッテリー容量(パワー)は大きく差があります。  軽自動車でアルファードのような大型ミニバンを、「ジャンピング・スタート」で始動させるには、 バッテリー容量が違いすぎ、まず無理でしょう。

 さらに、バッテリー電圧(V)が同じであることが必要です。  軽自動車や普通車、またほとんどの外車のバッテリー電圧(V)は、12V(ボルト)です。   トラックやバスなどの大型車の多くが24V。  バイクは車種により6Vか12V、というように、それぞれ搭載しているバッテリー電圧(V)は異なります。

 最近はハイブリット車が増えていますが、バッテリーの構造上、他車にジャンプスタートしようとすると大きな負荷がかかり、最悪の場合は故障してしまうおそれがあるため、 基本的にハイブリット車は救援車にはなれない、とされています。  ただ、逆にエンジン車から「ジャンピング・スタート」で電気をもらうことは可能とされます。    ディーゼル車の場合は、ガソリンと異なり同じ排気量でも、必要なバッテリー容量が増えますので、その点に注意が必要です。

 エンジン始動に流れる電流量の目安は、ワンボックス車、大型車、外車では100Aとされています。  「ジャンピング・スタート」では 「ブースターケーブル」を使用しますが、 ケーブルが流せる電流量が低いと、ジャンプスタートがうまくいかないケースもあります。

 ですから、ブースターケーブルは、「どれくらいの電流量(アンペア)を流せるか」、を見極めて選ぶ必要があります。  ケーブルの太さではないわけです。

 「ブースターケーブルの長さ」も重要です。 場合によっては救援車が近づけない位置で「ジャンピング・スタート」をやる必要があるかもしれません。    できるだけ長いものを選んでおきましょう。(2014.4.27)


  

「ジャンピング・スタート」でのエンジン始動

 不慣れな場合だと、「ジャンピングスタート」の手順を間違えたり、 うっかりバッテリーをショートさせてしまう危険性もありますから、不安な場合は業者に依頼することをおすすめします。

 イザ、「ジャンピング・スタート」で始動させようとする時は、余分な電気を使わないよう、どちらの車も、ライトやルームランプ、エアコンなど、すべてのスイッチがオフになっていることを確認します。

 ブースターケーブルを正しい順序で繋ぎ終えたら、まず、救援車側のエンジンをかけます。  そして、故障車をエンジンスタートさせます。  無事ジャンプスタートでエンジンがかかったら、 数分ほど充電した後、ブースターケーブルをつなげたときと逆の手順で外します。

 一旦エンジンがかかれば、あとは燃料が続く限り自力でエンジンは回り続けます。 その間、オルタネータが発電して、バッテリーを充電してくれますから、救援車は用済みとなります。    しばらくエンジンをかけておけば、30分~1時間ほど経つと、ある程度まで充電されています。

 ただし、たとえある程度充電されたとしても、いずれ同じ現象が起こります。   しっかり充電するためにも、早めにカーディーラーや整備工場で、バッテリーの状態を点検をしてもらいましょう。(2021.2.8)


    

「ジャンプスターター」というツールについて

 「ジャンプスターター」は、バッテリー上がりを起こした車やバイクのエンジンを始動させるための、モバイル(携帯型)バッテリーです。

 これさえあれば、救援車が用意できず「ジャンピング・スタート」出来ないときや、山奥に一台だけ取り残されたとき(?)でも、簡単に「ジャンピング・スタート」できる、という超便利ツールです。

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 「ジャンプスターター」そのものは、以前からJAFや整備工場などで業務用として使われてきましたが、近年は軽量コンパクト化・低価格化が進んでいます。

 「ジャンプスターター」は、スマホ・タブレット・ゲーム機などに充電するモバイルバッテリーとして、また、LEDライト懐中電灯としても利用できますから、 災害時やアウトドアでも出番が多そうです。 最近は愛車に常備すべきアイテムとして注目されています。(2021.2.8)


    

「ジャンプスターター」を選ぶには

 車のバッテリーは、軽自動車から大型ワゴン車まで、様々な種類があります。 自分の車のエンジンをスタートさせられる電流を発生させるパワーが、 「ジャンプスターター」にあるかどうかを、見極めて選ぶことが重要です。

 また、「ジャンプスターター」を使えば、一度でエンジン・スタートできる、とは限りません。   「ジャンプスターター」の取説に、『セルを3秒以上回すな』とか、『2回以上行うな』などという注意書きがあります。    つまり、「ジャンプスターター」は無制限に使えるわけではないのです。

 さらに、たとえ「ジャンプスターター」に十分な能力があっても、「ジャンプスターター」本体の充電量が低すぎると、十分な出力が得られず、エンジン始動出来ない場合もあります。    常にしっかり充電されていることを確認しておきましょう。

 「ジャンプスターター」を選ぶ際には、価格だけではなく、何回アタック(クランキング)できるか、という性能にも注意して選ぶ必要があります。  「ジャンプスターター」は買ったけど、 イザ、という場面でパワー不足でスタータを回せず、エンジンがかからない、という悲劇はゼッタイ避けたいものです。

 「ジャンプスターター」の本来の役割は、あくまで「エンジンを動かす」ためのものです。    バッテリーを充電するなら、バッテリーチャージャー(充電器)が必要です。(2021.2.8)


  

「上がってしまった」バッテリーは充電できない?

 「上がってしまった」バッテリーを、ディーラーやガソリンスタンドなどに持ち込み、充電依頼しても、大体『充電できませんね』、で終わります。

 過放電状態(バッテリー上がり)のバッテリーは、内部抵抗が増大してしまい、充電初期に、ある程度の高電圧(17V~20V)にしてやらないと、 電流が流れにくい、という特性があります。

 市販の安価なバッテリー充電器のほとんどは、電圧を一定にしたまま、電流を変えて充電するタイプです。   流せる電流(A)もたかが知れており、 発生電圧はせいぜい14V~16V程度がほとんどです。

 したがって、このタイプの充電器で、いくら「上がってしまった」バッテリーを充電しようとしても、充電電流が流れていかず、全く充電できない、という現象が起こります。    過放電状態のバッテリー充電には、業務用の充電器でもないと到底太刀打ちできない、というわけです。

 自分のYAMAHAxjr1300も、長期間乗らず、MFバッテリーが完全に上がったとき、安物の充電器で充電してみましたが、 全く充電できなかった、という経験があります。

 しばらく走っていないと、バッテリーが上がってしまい困ったことになりますが、通常はバッテリーの寿命でもない限り、長期間放置したままにせず、 普通に走行していれば満充電近くにはなっているはずです。

 「バッテリーが上がり」という事態を招かないよう、時々走行するか、上がってしまう前に小まめに充電するなどして、バッテリーは常に満充電近くに保ちたいものです。(2021.2.8)


  

「上がってしまった」バッテリーを充電するには

 「上がってしまった」バッテリーでも、前記の「ジャンピング・スタート」や「ジャンプスターター」という手段で、とにかくエンジンをかけるところまで持っていける可能性はあります。

 一旦エンジンがかかってしまえば、バッテリーが充電状態となり、1時間も走り回れば、バッテリーはだいぶ回復しているハズです。  こうなれば、後は一般的な「充電器」でも、 十分時間をかけ充電すれば、ある程度のレベルまでは復活するでしょう。

 ただし、一度上がってしまったバッテリーは、だいぶ劣化が進み、もとの性能に戻ることはないといいます。  こうなってしまったら、早めにバッテリー交換をオススメします。

 そういうわけで、個人が持つような「充電器」は、あくまで蓄えている電気が少々減ったようなバッテリーや、 常にフル充電状態にしておきたい時に出番となる道具であり、完全に上がってしまったバッテリーには充電できない、と考えておいた方がよさそうです。(2021.2.8)


  

「普通充電」と「急速充電」

 バッテリー充電の方法には、単純にバッテリー容量を増やす「普通充電」と、バッテリーが上がってしまったときなどに応急的に行う、 「急速充電」があります。

 「普通充電」の場合、充電するときの電流値は、一般的に、バッテリー容量(~Ahと記載)の1/10程度の充電電流で、 ゆっくりと時間をかけて(5~10時間)充電するのが原則とされています。

 例えば、アルファード搭載の寒冷地仕様バッテリー「80D26L」の場合、80がバッテリーの容量(サイズ)となっていますから、「普通充電」する場合、(8A)程度の電流を流し、 ~10時間程度充電するのがベストなわけです。

 「急速充電」はバッテリー容量の1/1という大電流で充電するという、ハードな緊急手段であり、あくまで緊急処理です。    充電時間もバッテリーサイズに関わらず、最大30分間までとされます。

 それ以上の充電は、バッテリーを大きく傷め、寿命が短くなりますので、緊急の時以外は「急速充電」は避けた方が無難です。  特に、 密閉式バッテリーは「絶対に急速充電は禁止」とされています。

 「急速充電」は使う充電器も、それなりの性能と機能が必要ですし、知識も必要ですから、バッテリ上がりの事態でも、できれば「ジャンピング・スタート」で対処するようにし、 ズブのシロウトは「急速充電」に手を出さない方がいいかも。(2014.4.27)


普通充電と急速充電の違い・まとめ

普通充電 急速充電
普通充電は充電するバッテリー容量(~Ahと記載)の1/10程度の充電電流でゆっくりと時間をかけて(5~10時間)充電するのが原則で、 バッテリーの充電状態をほぼ100%まで回復させる充電。

たとえば(55Ahのバッテリー容量)に充電するなら、その1/10程度→5~6Aの充電電流が出力できる充電能力が必要。

寒冷地用大型バッテリー(80Ah)ならばその1/10程度→8Aの充電電流が出力できること。

★......「55B24R」などという形式の頭の数字「55」はそのバッテリーの容量を表すものではなく、性能ランクと呼ばれるバッテリーの総合性能を表す数字。 バッテリーの容量は「~Ah」という単位で表し、カタログや外箱に「○○Ah」という形で記載されている。

エンジンが始動できる状態まで応急的にバッテリーを回復させる充電。

バッテリー液を補充できないタイプのバッテリー(密閉型など)は絶対に急速充電は行わない。 バッテリーが膨れたり、爆発の原因となる。

急速充電はバッテリー容量の半分~3分の2くらいの電流量を目安に30~1時間程度を限界に充電を行う。

30分以上の急速充電は極板を傷めやすくバッテリー寿命を縮めるので、出来るだけ短時間で行うこと。
またバッテリー液温度の上昇しすぎにも注意が必要。

急速充電は短時間で、エンジンをかけることができる位まで充電することができるが、満充電までは充電できない。
また、バッテリーの寿命が短くな るので、緊急の時以外はできるだけ普通充電でバッテリー充電する。




  

完全充電状態になったら充電はストップすること

  「普通充電」でバッテリーに充電する場合、注意が必要なのが「充電時間」です。  「充電」するということは、充電器からバッテリーに電気を送り込んで、バッテリー内部の金属(陰極板と陽極板)の間で電気化学反応を起こさせ、 バッテリー能力を活性化する、というものです。

 バッテリーに充電していったとき、充電終期になると、電解液中の水の電気分解により、水素ガスと酸素ガスが盛んに発生します。    逆に言えば、充電途中でこの蒸発ガスが盛んに発生するようになったら、充電終期と判断できるわけです。   ただし、密閉型バッテリーでは見えません。

 開放型バッテリーを充電する場合、充電時の発生ガスを逃がすため、キャップを少し解放しておけば、 万が一の場合でも最悪の事態は免れるかもしれません。   ただし、ガスに引火爆発の危険がありますので、火気は厳禁となります。

 充電が進み満充電状態近くになったら、自動的にストップすれば、なんの問題もないのですが、危険なのは、そのまま充電し続けてしまうことです。   そうすると最悪の場合、バッテリー液が沸騰し、 触れないほど熱くなり、発生ガスが大量に発生。 やがて、 バッテリー容器が膨らんだとか、極端な場合爆発した、などとという現象が起こります。

 これを防ぐためにも、「充電時間」の管理が非常に重要となるわけです。 一般的な充電時間は、5~10時間が目安とされているのも、そういう事故を防止するためなわけです。

 充電しっぱなし、という事態を避けるためにも、MAXでも充電時間は10時間程度が限度とされていますが、数時間程度の充電にとどめておくほうが無難です。 できれば、充電器にオートストップ機能があれば、理想的です。

 さらに、バッテリー液不足で極板部分が露出している場合には、充電事故の確率がさらに高くなりますから、 必ずバッテリー液量を確認、補水してから充電する必要があります。

 また充電完了後も、すぐキャップを閉めることはせず、30分程度放置して、ガスが抜けきるのを待ってから、キャップを確実に閉めておく、という手順を守りましょう。(2021.2.8)


  

バッテリーには種類がある

 自動車バッテリーには、バッテリーの上にバッテリー液を補充するためのキャップ(液口栓)があり、バッテリー液が減ったら補充する一般的な開放型バッテリータイプと、 シールドタイプまたは密閉式と呼ばれるバッテリーがあります。

 密閉(シールドタイプ)バッテリーは、メンテナンスフリー(MF)バッテリーと呼ばれることもあります。

 バッテリーを交換するときは、自分の車のバッテリーに見合ったスペックを確認してから選びましょう。  自分の車の「バッテリー」形式の見方は、 こちらを参考にしてください。(2014.4.27)


  

やってはいけない、密閉型バッテリーの「急速充電」

 バッテリー液を補充できないタイプのバッテリー(密閉タイプ・MFバッテリー)は、「急速充電」を行うと、発生ガスの逃げ場が無いため、バッテリーが膨れたり、爆発の原因となります。   「絶対に急速充電は禁止」とされています。

 もちろん、MFバッテリーを、「普通充電」しても問題ありません。  ただし、MFバッテリーに限らず、どんなタイプのバッテリーでも、過大な電流を流し続けると、 バッテリー種類にかかわらず、バッテリー液が激しく電気分解され、内部にガスが発生する、という特性があります。

 そのため、密閉されているバッテリーの「普通充電」に使う充電器は、必要以上に電流は流さず、あくまで電流を小さく押さえながら、一定電流で充電できる、「定電流充電器」がベストとなります。(2014.4.27)


  

バッテリーは必ず車両から取り外して充電

 車載状態のまま、つまりバッテリー端子を外さずに充電してしまうと、バッテリーの状態によっては、充電電圧が高くなりすぎる場合があります。

 そうなると、車両搭載の電子機器やECUなどの破損などの恐れが出てきます。     そのため、「定電流充電器」で充電するときは、必ずバッテリー端子は外し、車載状態での充電を避ける必要があります。(2014.4.27)


  

「定電圧充電器」と「定電流充電器」

 充電器一台あればどんな状態のバッテリーにも使えるんだろう........と思いがちですが、いままで見てきたように、バッテリーの状態や、特性によって、適切な充電方法は異なります。  また、 誤った充電方法によって過充電となり、バッテリーが膨らんだとか爆発した、という事故の危険性は、常にあります。

 一般に販売されているバッテリーチャージャーの多くは、「準定電圧充電」という、電圧を一定にして電流を変えて充電するタイプです。  充電中のバッテリー電圧の変動に伴い、電流が変動します。    そのため、充電初期はバッテリー電圧が低いため、充電電流が大きく、終期にバッテリー電圧が上昇すると充電電流が小さくなる、という特性を持っています。

 一般に過放電状態になってしまったバッテリーへの充電は、電圧を(17V~20V)程度まで上げないと、電流が流れにくいとされます。  その点、 業務用の充電器であれば、初期の充電電圧や電流を、手動で任意に設定できますから、充電電流が入りやすいようコントロールが可能です。

 一旦電気が流れれば、徐々に内部抵抗が小さくなっていきます。  その後、充電電圧、電流を絞っていき、通常の充電作業に移行していきます。  予算に余裕があるなら、是非このような高性能のバッテリー充電器が欲しいところです。

 .なお、充電は充電器添付の取扱説明書に従って、正しい手順で行ってください。(2014.4.27)


高機能タイプの充電器 主な特徴

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バッテリー容量に合わせ無段階ボリュームコントロールによる充電電流の微妙な調整でムダのない充電ができる高性能バッテリー充電器。

バッテリー容量に対して、充電器の性能が低い(充電電流が小さい)と、内部抵抗に負けて充電電流が入らない、いつまでたっても満充電にならないといった症状になる。
充電器に「自動車・バイク両対応」と記載されているから大丈夫、と安心せず、必ず充電器の充電電流をご確認すること。



  

バッテリに100%の充電はできない

 充電器メーカーは、一般ユーザーが手軽に安全に扱えるよう、過充電とならないように安全性能を重視しています。  そのため、安全率を大きく取った制御を行っているため、 「なかなか満充電にならない」ような構造になっています。

 充電器の充電完了はバッテリの端子間電圧で見ています。 充電を開始しバッテリの電圧が上がってある一定の電圧まで上がったら充電完了と判断しています。

 しかしバッテリー劣化や過放電状態などのバッテリの充電受け入れ性能が低いと、充電器をバッテリーにつなぐと、即、充電完了ランプが点灯し充電完了となってしまいます。(2014.4.27)


開放型バッテリーの普通充電方法

使用方法・詳細については各充電器の取扱説明書をよく確認して正しく作業してください。 充電器の電源を入れた状態でケーブルのプラスとマイナスのクリップを接触させたり、端子の逆接続は故障の原因になりますので十分注意してください。

大きすぎる充電電流で充電するとバッテリーの性能を低下させてしまう恐れがあり、最悪バッテリーが膨張して破裂することもありますので細心の注意を払ってください。

【バッテリー充電器の使用手順】




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用語の補足

(*1).....蒸発ガス

充電するとバッテリー液が電気分解を起こし水素と酸素が発生します。  そのためバッテリー充電中は火気厳禁といわれています。



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