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アルファード・バッテリーの交換

 最近はミラさんに出番を奪われ、すっかり走る機会も少なくなり、ほぼ隠居状態のアルファード

2010年購入以来、7年以上バッテリー無交換でしたが、サスガに最近はエンジンスタートでクランキングさせるとイキも絶え絶えで、もうじきお迎えがきそうな感じ。

アルファード 少し走って充電してやればバッテリーはまた元気を取り戻しますが、そろそろバッテリーを交換する必要があるようです。

アルファード・GGH25W-PRTGK(3.5L 4WD)の標準バツテリーは、「55D23L」。  現在装着しているバッテリーは寒冷地仕様の「80D26L」でPanasonic製。

 今回搭載するバッテリーは同じくPanasonicの、最新技術を結集した高品質バッテリー、チョイ乗り寿命が約2倍という「ブルーバッテリー」・「caos(カオス)」を選択。    よりパワーがあり容量に余裕がある「125D26L」にサイズアップしました。

 バッテリー「125D26L」 バッテリーの規格は、「125D26L」を例にすると、まず125というのがバッテリーの容量(サイズ)で、この数字が大きくなるほどより多くの電気を貯められパワーが大きいことを表します。

 この数字は50以下は2刻み、50以上は5刻みで性能ランクが設定されています。

 アルファードの場合、標準が「55D23L」で寒冷地仕様は「80D26L」ですから、寒冷地仕様車は標準より4ランクも大きいバッテリーを乗せているわけです。    アラスカ向け仕様なのでしょうか。(冗談デス)

 ちなみに、「55D23L」は11A(アンペア)の電流を5時間放電することが出来、「80D26L」は16Aの電流を5時間放電することが出来ます。 「125D26L」だと25Aにもなります。(5時間率容量で比較)

 純正品のバッテリーからノンブランドの車外品バッテリーに交換する場合、この数字は2ランクほど上の性能のものを選べなどといわれるのは、車外品のものは一般的に性能が純正品に比べ低いから、 という前提からのようです。

 自動車メーカーは、よりパワーが必要とされる寒冷地仕様車のバッテリーは、標準バッテリーより数ランク上の性能のバッテリーを搭載しているほどですから、 交換するならサイフの許す限り容量の大きいものを選んでおきたいものです。  当然標準より低い数値のものは容量不足になるので絶対使ってはいけません。

 D26の"D"はJIS規格によるバッテリーサイズの短側面×箱高さの組み合わせ記号のひとつで、 短側面のサイズが173o、高さは204oであるというサイズ記号です。 "D"規格は大型車やディーゼル車に使われているようです。 乗用車は"B"規格、"A"規格は軽自動車に搭載車が多いようです。

 数字の26はバッテリー長側面のサイズ(この場合260o)。  Lはバッテリーの+端子の位置が左右どちらにあるかを示し、左ならL、右ならRを表します。

ということで、バッテリーを交換する場合、一番最初の数字部分(パワー部分)だけは変更OKですが、それ以外の"D" "26" "L" は同じ規格のバッテリーにする必要があります。

 厳密には、バッテリーの「受け皿」部などの「バッテリー格納スペース」に余裕さえあれば、多少サイズアップしたバッテリーでも搭載は可能です。     但し、「55B24」を「80D26」にするなどという場合、接続するバッテリーターミナル端子のサイズも異なりますので、車両側の端子を大きいものに交換する作業が必要となります。

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バッテリー交換の基礎知識

 バッテリー上部左右には、+端子−端子の2本の太い突起があり、この突起はバッテリーターミナルと呼ばれます。   ここに+側、−側の太いケーブルが接続され車体側へ繋がっています。 プラス側バッテリーターミナルには通常赤いキャップが被されています。

 バッテリー交換は、このバッテリーターミナルに繋いである2本のケーブルを脱着する作業を伴いますが、バッテリー交換作業での絶対的な『鉄則』に、 『必ず最初にマイナス側ターミナル(-端子)から外す』、というものがあります。

 実は、プラス側ターミナル(+端子)から先に外してしまうと爆発するとか(冗談デス)、車の電子回路が必ず壊れる、ということはありません。   あくまで作業中にうっかりミスが起こっても大事に至らないようにするため、先にマイナス端子側から外すというのがバッテリー交換作業の常識・オキテ(掟)となっています。

 バッテリーターミナルからケーブルを外すときスパナなどの工具を使いますが、ウッカリして作業中バッテリー周辺のどこか金属部分に接触してしまうことがケッコウあります。

 バッテリーのマイナス側ターミナルは、元々はボディに接続されているので、 マイナス側ターミナルに工具を当てたまま車体金属部分に接触させてしまっても特に問題はありません。

 ところが、最初にプラス側ターミナルから外そうとして、ついうっかりプラス側ターミナルに工具が触れた状態で車体金属部分に接触・通電させてしまったら、 バッテリーの+端子と−端子を直接繋いだ(ショートさせた)のと同じことになり、その瞬間に「バチッ」とハデに火花が飛びます。(経験談)  これ最初慣れていないと以外にやってしまうんデス。

 バッテリー完全充電時には、空気孔から排気された水素ガスが周囲に溜っている可能性がありますし、エンジンルーム内には漏れたガソリンの気化ガスが漂っているかもしれません。    そんな状態で火花が飛んだりしたら引火する可能性があって非常に危険で、最悪の場合バッテリー破損どころか車両火災につながります。

 このような事態を起こさないために、バッテリー交換作業では最初にマイナス側のケーブルを外しておき、 バッテリーの+端子から出て−端子に戻ってくる電気の流れる道を遮断しておくわけです。

 最初に−端子から外すことで電気の流れるルートは切られますから、プラス側ターミナルを外すとき誤って工具がボディに接触したとしても通電せず安全です。   このような理由で外す時は必ずマイナス側ターミナルから行う、という作業手順を決めているわけです。

 それ以外に、バッテリー端子にケーブル端子を脱着する際、一瞬小さな火花が飛ぶことがありますが、これは作業ミスなどではなく「電磁誘導」という現象によるものです。   電気にはそれまでの状態を保とうとする性質があり、取り外した瞬間はいままで電気が流れていた方向に、取り付けた瞬間には電気を流れさせないように、 それぞれ一瞬だけ大電流が流れ小さな火花が飛ぶことがあります。 でもこれは自然現象(?)なのでビビルことはありません。

★.....ちなみに、車に電装品を取り付けるとき、工賃節約のため自分で作業して誤って配線をショートさせ、車が動かなくなる事態が多発しています。   これでは結局修理代のほうが高くついてしまいます。

 電装品の取り付け作業では、『電気が流れたままの配線をいじるのは麻酔をしないで人間を手術するのと同じ』、と言われます。   必ずバッテリーの『マイナス側ターミナル(-端子)を外してから』作業するクセをつけておきましょう。   こうしておけば電気回路は遮断され通電しませんから、作業中ウッカリ配線同士を接触させたり金属部に触れてしまっても、ショート事故は防止できます。

 自分で作業する場合、どんなトラブルが起こってもあくまで自己責任となりますから、作業内容については事前に原理・手順等をしっかり把握し、十分注意して慎重に作業を進めましょう。

ダイハツ・ミラ ブーレーキパッド交換
《ブレーキパッド交換》
ジャッキ・スタンド
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現代の車のバッテリー交換は面倒

 現代の車はオーディオやカーナビ、時計、車内の電装品などメモリー機能のある電子機器が数多く装備されていますが、バッテリーを交換するとこれらのメモリーは電源が失われるため、 オーディオのイコライザー、ラジオのチューニング等の記憶が消去されてしまいます。

 昔の車はそんな高度な装備品は搭載していませんでしたからバッテリーをそのままま交換するだけで済みましたが、昨今はバッテリー交換後には車内の電装品の各メモリー値をイチから再設定し直す作業が必要となり、 ややメンドウな事態になっています。   一部の輸入車など、クルマによっては正規ディーラーなどでの交換が義務付けられているケースもあるほどです。

 特に最近の車はエンジンの制御をコンピュータ(ECU)で行い、使用状況などに合わせて最適な制御を行うためクルマの運行状況を随時学習していますが、 バッテリーを取り外してしまうとこのECU内の学習データまで消失されてしまい、次に学習するまでの間燃費が悪かったり、アクセル操作への反応が鈍かったり、 アイドリングが不安定になるなどの症状が現れます。

 そこで登場するのが、バッテリーを取り外したときでも車内の電装品に電力を供給し、メモリー内容を消さないようにするバックアップ電源装置です。   この装置があれば、バッテリーからケーブルを外してもバッテリーの代わりに車両に一時的に電源を供給しつづけますから、電源が遮断されず電装品のメモリー保護が行えます。
 バックアップ電源取り付け


バッテリー寿命の目安.....白い粉の発生

 バッテリーターミナル周辺はバッテリーの放電状態が長く続いたりして劣化すると白い粉のようなものが発生することがあります。     この白い粉をブラシで除去すると粉が飛散し吸い込む危険がありますから、作業するときは口をマスクで保護しましょう。

 60℃くらいのお湯で洗い落とせばこの白い粉は融解し簡単に除去できますが、バケツのお湯をバッテリーにブチまけるようなことは絶対してはいけません。  濡れ雑巾などでやさしくふき取ります。

 この白い粉の正体はバッテリー液中の硫酸鉛で、古くなるとバッテリーターミナルとバッテリーケースのわずかな隙間などからバッテリー液が蒸発する形で漏れ出し、 バッテリーの端子周りに付着して結晶化したものです。

 バッテリー内部ではバッテリー液の硫酸鉛と電極鉛との化学反応により充電と放電が繰り返されています。  バッテリーが古くなるとこの化学反応に変化が起こり、 硫酸鉛が余り電極鉛表面に「負極表面に硫酸鉛が結晶化して付着する現象」、いわゆるサルフェーション化が起き、 電気を通さない結晶を作ってしまうとされます。   この白い粉の発生がバッテリー寿命の目安にもなります。

 サルフェーションという言葉は、サルファ「Sulfur(英語で硫黄)」が語源になっている、硫酸化反応の事を指す言葉といわれます。  硫酸は「Sulfuric acid」でacidは酸。

 バッテリー「125D26L」 この結晶化したものが付着したままでは電気の流れが悪くなり、バッテリー性能の低下し寿命に影響します。  過放電にならないよう車は置きっ放しにせず時々は走って充電しておきましょう。   またバッテリーターミナル周辺に付着していたら清掃しておきます。   ただそろそろバッテリーの寿命も考えないといけない時期かもしれません。

 アルファードはほとんど乗らず放置してこんな盛大に粉を吹いているわけですが...........デモ、自分の車の場合は、アッパーレベルを超えて補充したバッテリー電解液がモレ、 周囲の金属部分の塗装を痛めその部分に再結晶化して白い粉を噴いたようです。 バッテリー端子周りに白い粉は発生していません。

 バッテリーの劣化は目で見えませんから、買い替えの判断がなかなか難しいですが、こんなとき装着していると便利なのが『LifeWINK』というバッテリー・チェッカーです。

バッテリー交換時期CHK


バッテリーの端子にグリスを塗る?

 最近はどうか知りませんが、昔はバッテリーターミナル付近にベッタリとグリースを塗っていた車が多かったような.......。

 塗る必要はない、とか、イヤ絶対塗っていたほうがいいとか、 ギターの弦を緩めるか張りっぱなしにするかというギロンと似たようなニギヤカさぶりです。

 そもそもどうしてグリスを塗るか、という点ですが、ヤレ電気の通りをよくするサルフェーション対策とか、異種金属の接触による電蝕腐食の防蝕効果、バッテリーがむき出しのトラックは防水のため、 露出した端子にグリスを塗るのは整備の世界では常識で数年後に差が出る、......様々な意見があるようです。

 論点を整理すると、塗るか塗らないかという点以外にも、塗るならどの部分に塗るか、どんな種類のグリスを使うか、というのも大事なポイントとなるようです。

 サルフェーションの対策としてバッテリーターミナル付近にベッタリとグリースを塗っても、そもそもこの現象はバッテリー自体が劣化している証拠なので有効な対策とはいえませんし、 昨今のバッテリーはしっかり密閉されていますからバッテリーケースのわずかな隙間からバッテリー液が蒸発する形で漏れ出す、などという心配はなさそうです。

 「電気の通りをよくする」、という理由から導電性があるグリスをターミナルケーブルとバッテリーターミナルを繋ぐ前に、その間に塗っておく、というケースがあります。  こうしておいて接続すれば電気がよく流れるだろうという理屈のようです。

 これに関しても、なにもグリスを塗らずとも接続前に端子接触部分をキレイに清掃してから繋げはいい話で、そもそも端子は軟らかい鉛素材なので、手で動かそうとしても動かなくなる程度まで締め付ければ、 しっかりと密着しますから十分通電されるハズです。

 ですから繋いだ後にバッテリーターミナルの表面にベッタリとグリースを塗って、サアこれで電気が通りやすくなるゾというのは話が違います。

 またグリスには通電性がほとんどないものがありますから、端子と端子の間に塗るにしてもグリスであればなんでもいいというわけにはいきません。  単にゴミが付き易くなり汚くなるだけかも知れません。

 一部の車種では、車両側に繋がるターミナルケーブル端子が砲金製や鉄材や銅にメッキ処理したものなどもあり、これらの場合は防錆処理が必要ですからバッテリーとケーブルを接続したら 空気や水分を寄せ付けないように接続端子全体を覆うよう薄く塗りつけておく、というのは必要な処置かもしれません。


アルファード・バッテリー交換の手順

 バッテリー交換時は全ての電装アクセサリーをOFFにし必ずエンジンを切っておき、キーシリンダー型の車の場合は鍵も抜いておきます。     ドアを閉めるなどしてルームランプやカーテシランプなどのエンジンを切っていても点灯してしまう部分も必ずOFFにします。

 キーを完全に抜き取り5分以上そのまま放置。  カーテシランプがOFFにならない車は、ドアを閉めるなどして点灯しないようにし、 作業中ドアの開閉をしたり、スイッチ類を操作したりといったことは控えるようにします。

 特に、最近のインテリジェントキータイプのモデルなど、クルマによっては単にキーをシリンダーに差し込んだだけで、一部のシステムが起動してしまうこともあるほか、 キーを抜いてもしばらくの間は微弱な電流が流れ続けていることもあるので注意が必要です。           

アルファード・バッテリー交換の手順


交換に必要な道具

  • 手袋.......感電の防止にゴム製を。 養生のため軍手も。
  • スパナ..........10ミリ。  12ミリソケット。
  • 保護メガネ.....希硫酸から目を守る。
  • さび止めグリース...。       
  • さび落とし.......ワイヤーブラシ、紙ヤスリ、サビ止めスプレー。
  • その他..........ウェス。

バッテリー電解液には硫酸が使用され常に水素ガスが発生し取扱いを誤ると事故やケガに結びつくので正しい取扱いが非常に重要。  バッテリーを取扱う時は保護メガネやゴム手袋を必ず着用する。
バッテリー「125D26L」 【メモリーバックアップ電源を準備】

エーモン メモリーバックアップ電源。

単三乾電池×6本使用する。
バッテリー「125D26L」

【ターミナル部清掃】

古くなるとケーブル端子部分に粉が噴いていたり、錆が発生している。    ケーブルターミナルの腐食部をワイヤーブラシか紙ヤスリで磨き清掃するが、粉が飛散し吸い込む危険があるので注意。

メモリ保護装置を取り付けるターミナル部の接触が悪くなっている場合があるため事前に金属ブラシなどでよく研磨しておく。
バッテリー「125D26L」 【バッテリーターミナルにメモリ保護装置のワニ口を接続】

バッテリーからターミナル・ケーブルを外す前に、ターミナル・ケーブル側にメモリ保護装置(メモリーバックアップ)を接続しておく。

まず+側ケーブルから噛ませる。  ワニ口クリップのプラスとマイナスのコードは絶対に接触させないよう注意。
接続するときは必ずプラス側⇒マイナス側の順に接続する。
バッテリー「125D26L」 【作業中ケーブルが外れないよう注意】

ターミナル・ケーブルに挟んだワニ口クリップは簡単に外れてしまう。  使用中に外れないようテープ留めなどしておきしっかり固定しておくこと。
外れてしまったら結局普通にバッテリーを外して作業したのと同じでメモリーバックアップができない。
バッテリー「125D26L」 【10ミリスパナでマイナス側ケーブルから外す】

最初は必ずマイナス側から外す。  ケーブル固定ナットを外すときは手で回せる程度まで緩めるだけでよい。  固着して外れないときは左右にこじるようにすれば引き抜くことができる。
このときマイナス端子がプラス端子に絶対に接触しないように。  外したケーブルは軍手などでカバーし端子に接触しないよう側面に追いやっておく。
バッテリー「125D26L」 【次にプラス側のケーブルを外す】

次に樹脂カバーが被せられているプラスケーブル側を外す。

外したプラス端子とマイナス端子は軍手などで養生しておき不用意に金属部分に触れないよう十分注意する。
 
バッテリー「125D26L」 【外したターミナル・ケーブルとメモリ保護装置を養生】

外したバッテリー・ケーブルとメモリ保護装置は、バッテリー交換作業の邪魔にならない場所に退けておく。

外したケーブルターミナルが、バッテリー端子やボディ部分に触れショートするといううっかり事故防止のため、軍手などで包み金属部分に触れないよう養生しておく。
バッテリー「125D26L」 【ステー(バッテリー固定金具)に白い粉が】

ステーやバッテリー取り付け台の金属部分には結晶化した白い粉が吹き、塗装がヤラレかなりサビが発生している。

腐食部のサビ落とし剤を塗りしばし放置。  サビを落としてペイントする必要がある。
バッテリー「125D26L」 【バッテリー固定金具を外す】

ステーは奥の10ミリ・ブラケット固定ナット(Jボルト)と手前の12ミリ・ボルトの2箇所を外さないと取り出せない。

奥のナットを外す場合、ナットがJボルトから抜ける瞬間エンジンルーム内にJボルトが脱落することがあるので、落下しないようJボルトを押さえておく。
バッテリー「125D26L」 【フロント部分のカバーを外す】

手前のボルトはフロントグリル上のカバーを外さないと手が届かない。  ステー(取付金具)を固定している手前のボルトを外すためカバーを外す。   カバーはクリップ4本を引き抜けば外れる。

ついでなので外したカバーは水洗いして清掃しておく。
バッテリー「125D26L」 【クリップの外し方】

カバーは4箇所のクリップ(プラスチックの留め金)で固定されている。

外すときは先端の薄い工具の先をこじ入れ、まっすぐ上に持ち上げ手で引き抜く。

バッテリー「125D26L」 【クリップの構造】

カバーをボディに固定しているクリップ。   このタイプは差し込む前に、予め中心のヘッドを上に引きあげておく。 真ん中を押し込んでやるタイプのクリップもある。

何度も抜き差ししていると先端の開いているパーツが破損しやすくなる。
バッテリー「125D26L」 【やっとバッテリー固定金具を外せる】

カバーを外すとエアフィルター吸入口付近のステーを固定するボルト(右端)に工具が届く。

12ミリのボックス・レンチでボルトを取り外せばステー(取付金具)がフリーになり取り出せる。
バッテリー「125D26L」 【古いバッテリーを取り外す】

周辺の部品や配線に引っかからないよう気を付けて、寒冷地仕様の「80D26L」を垂直に持ち上げて慎重に取出す。

バッテリーは鉛の塊みたいなもので「125D26L」なら18キロの重量でとにかく重い。 取り外すときは両手でしっかり保持し落とさないよう注意しながらゆっくり引き上げる。
バッテリー「125D26L」 【バッテリー取り付け台の取り外し】

バッテリーの下に敷かれている「受け皿」は漏れたバッテリー液などにより塗装が剥がれ一部腐食している。

このままではボロボロになってしまうのでこの際取り出してサビを落とし塗装する必要がある。
バッテリー「125D26L」 【バッテリー取り付け台が外れない】

バッテリー取り付け台をフレームに固定している2本の12oボルトのうち、奥のボルト(茶サビ)を緩めるのに四苦八苦。  エアフィルターホースが邪魔してレンチが真っ直ぐに入らない。

仕方ないのでスパナを駆使して少しずつ緩めたが半日つぶしてしまった。
バッテリー「125D26L」 【やっと外れた】

苦労してなんとか取り出したバッテリー取り付け台。 右手奥のボルトにだいぶ手こずった。

あちこち塗装がはがれサビが浮いている。  手遅れになる前に気づいてよかった......
バッテリー「125D26L」 【さらにもう一枚の取り付け台】

外した取り付け台の下にもう一枚ある。 取り付け台は片側のみでボルト留めされているが、重いバッテリーを支えるためには2枚重ねで強度をだしている?

2本の12oボルトでフレームに固定されているが、こちらは周囲に邪魔なものがないのでカンタンに外せる。

バッテリー「125D26L」 【下にあった取り付け台】

こちらも手前の部分の塗装が剥がれてサビが出ている。

でもそれほど重症ではなさそう。

バッテリー「125D26L」 【フレーム部分もひどいサビッぷり】

エンジンルームのバッテリー周辺のフレームは、バッテリー液が飛散した部分の塗装がはがれサビが浮いている。

かなりの重症。 これは徹底的にサビ落とししないと。
バッテリー「125D26L」 【バッテリー固定部分をソックリ取り外した】

バッテリーを固定する関連パーツをすべて取り外した状態。

エンジン取り付け金具や一番下のフレームまでサビが侵食している。  この後は手の届く範囲を徹底サビ落とし。

緑のテープは養生用。
バッテリー「125D26L」 【役に立ったサビ落とし液】

今回サビ落としで大活躍したのがSOFT99のサビ落とし液「RUST DiSSolVer」。
サビ部分に筆でタップリ塗りこみ10分ほど置くとかなりキレイにサビが落ちる。  ひどい箇所でも何度か繰り返せばほぼ落ちてくれるスグレもの。

ただこれでも何箇所かは完全に落としきれなかったほどひどいサビッぷり。
バッテリー「125D26L」 【黒ペイントで塗装】

二枚のバッテリー取り付け台のサビを落とし、ツヤありブラックのカラースプレーで塗装。

サビた部分になかなかキレイに塗装がのらず、数回に分けて重ね塗り。
バッテリー「125D26L」 【ステー(取付金具)にも塗装】

こちらもサビを落とした後に塗装する。

ゴールドのスプレー缶があったのでこちらはハデに金色で。



バッテリー「125D26L」 【塗装完了&取り付け】

フレームもサビを落としホワイトスプレーで塗装。

塗装しておいたバッテリー取り付け台を取り付ける。

パッと見は新車? 
バッテリー「125D26L」 【カバーを敷く】

バツテリーが乗るプラスチック製のカバーをバッテリー取り付け台の上に敷いておく。

奥のブラケット固定Jボルトも事前に仮固定しておく。

バッテリー「125D26L」 【新しいバッテリーの取り付け】

奥のブラケット固定ナット(Jボルト)は際限なく締め込むことができるのでナットの締めすぎに注意。  Jボルト先端が置き台に引っかかっているが、 最近の車種はこの部分がプラスチック素材になっていたり金属性でも強度が弱いので、変形してしまうおそれがある。
コツは、締め上げていくことによりバッテリーを動かそうとしても完全に動かなくなった位置から1回転ほど回したら締め付けはストップすること。
バッテリー「125D26L」 【ステーとバッテリーの隙間】

バッテリーを固定するステー(取付金具)と、バッテリーの端はややスキマがある。

古いバッテリーのときは周りをプラスチックで囲んでいたが、邪魔なのでつけない分バッテリーとステーの間にスキマが開いた。  このままではしっかり固定できない。
バッテリー「125D26L」 【スキマを埋める】

クッション性のあるゴム状のものでスキマを埋める。

厚みのある片面テープを、スキマに入る厚さにスライスして挟む。   これでスキマは解消。

バッテリー「125D26L」 【バッテリーにケーブルを繋ぐ】

バッテリーの逆接続を行うとショートする危険があるのでしっかり+−の極性を確認してから接続すること。
取り外したときと逆の手順でまずプラスケーブルを接続してからマイナスケーブルを繋ぐ。

プラスケーブルを繋いだらショート事故防止のためカバーをかぶせておく。
バッテリー「125D26L」 【LifeWINKの取り付け・動作確認】

ケーブルを繋ぐとき一緒にLifeWINKの配線も繋ぐ。 マイナスケーブルを繋ぐと右端のLED(良好)が1個のみ点灯する。

エンジンをスタートさせると数秒後にLEDが1から5レベルまで流れるように点灯すれば正常。   エンジン始動性レベルが低下するにつれ表示レベルのMAX数字が下がっていく。  LEDが1しか点灯しなくなったら要交換。
バッテリー「125D26L」 【ケーブル端子は確実に繋ぐ】

バッテリーターミナルはテーパ状になっていて根元が太くなっており、上から手で押し込んだだけでは完全にかみ合わない。   ターミナルケーブルを端子に接続するとき、ナットを締め付ける前にケーブル端子を上から軽く叩き完全に噛ませておく。

この接触が悪いとスパークした影響で端子が解けてしまう可能性がある。



 

バッテリーの交換時期がわかる「LifeWINK」

  Panasonicの「LifeWINK」は、新品バッテリーに交換したときバッテリーに取り付けておき、 バッテリー劣化状況の診断をエンジン停止中でも常時(24時間)ずっと診断しつづけてくれる装置。    消費電流が少ないため常時取り付けた状態でもカーバッテリーにはほとんど影響を与えません。

バッテリー「125D26L」  この装置は「新品時(ここ重要!!)のバッテリー」のエンジン始動電圧を内蔵メモリーに記憶しておき、その健康状態(電圧パターン)を基準として、劣化に伴って低下してくる電圧とを比較、解析することで、 従来にない高精度なバッテリー寿命診断を実現してくれるというスグレもの。

 いままで目視では確認できなかったバッテリーの劣化状況を、5段階のLED表示で一目でわかるようにし「寿命の見える化」を実現したもので、 カーバッテリーの交換時期が誰にでも判別できるようになります。

 そもそもカーバッテリーは、劣化するほどエンジン始動時や走行中の電圧値が低下します。  ロードサービス出動理由の40%は「バッテリーあがり」と言われますから、 バッテリーの適切な管理はドライバーにとってかなり重要です。

 エンジンがかからないといっても、バッテリーの寿命が原因なのか、それともライトの消し忘れなどで単にバッテリーが放電してしまっただけなのか、 はたまたバッテリー以外のトラブルなのかはシロウトには判断できません。

 もし単にウッカリして放電させたのが原因であれば、「LifeWINK」が再度充電すれば使える状態かどうか判断し充電不足LEDで知らせてくれます。  充電不足なら充電器で充電をするか、 ジャンピングによりエンジンを始動させた後、しばらく走行すれば電圧が回復しますから、新しいバッテリーに交換せずともそのまま使用することができます。

 一方、エンジンがかからない原因がバッテリー側ではなく車両側の故障であった場合、「LifeWINK」は車両側(充電系)からの電気の供給状態も常に監視しすることで、 車両側の異常なのかバッテリー側に問題があるのか見わけ、車両異常の場合LED表示で知らせてくれますから、 ワザワザ無駄なバッテリー交換をぜずに済みます。

 この「LifeWINK」があれば、イザ故障か?という場合、本当はバッテリー以外のトラブルなのに新たにバッテリーを買ってしまった......という失敗が未然に防止できますからサイフにもヤサシイ装置なのです。   こういうスグレモノの「LifeWINK」ですが、使用するにあたりいくつかの注意点があります。

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Panasonicの「LifeWINK」
バッテリー「125D26L」 【バッテリーと同時に取り付ける】

LifeWINK対応のパナソニック製新品カーバッテリーと同時に取り付ける必要がある。    新品バッテリーと同時に取り付けず、「LifeWINK」だけ後で取り付けたような場合は正しく判定しない。

はがれ防止タイプの端子を採用しているため差し込むとき多少の抵抗があるので強めに端子に押し込む。
バッテリー「125D26L」 【バッテリーに固定】

バッテリーを取付金具で固定後、LifeWINK本体裏面の両面テープを使いバッテリー上面に貼り付け固定する。

バッテリーの液口栓(排気孔)の上には破裂の危険性があるので絶対に取り付けない。




 

バックアップ電源

 現代の車のバッテリー交換作業では、バックアップ電源は必需品となっています。  バックアップ電源といっても、 今回使用するのは大掛かりな装置ではなく、単三電池6本を使用して9Vを発揮するものです。    車の電装品は概ね最低電圧9V程度で動作するようになっているそうです。

 当然この装置でエンジンを掛けるなど負荷の大きい作業は出来ませんが、電装品のメモリバックアップ程度なら十分対応可能となるわけです。   今回は塗装作業もあったので延べ3日間ほどバッテリーを外していましたが、無事メモリーは維持されていました。  そこそこ持久力もあるようです。

 バックアップ電源の発生電圧はバッテリーより低く、かつ逆流防止機能がついているので、バッテリーが生きてる間はバックアップ電源に電気が流れません。

 バックアップ電源の取り付け場所として、今回使ったエーモン製のようにバッテリーターミナルに繋がるケーブルの端子に接続するタイプと、 シガーソケットに接続するタイプのものがありますが、できればシガーソケットに繋ぐタイプは避けた方が賢明です。

 その理由として、シガーソケットに繋ぐ方式のバックアップ電源を使うときには、スターターキーをアクセサリー位置(ACC)にする必要があり、 ACC(アクセサリ電源オン)状態にしていると、たとえエンジンが掛かっていなくても電装品によっては通電し作動状態となってしまうものがあるためです。

 ちなみにルームランプやマップランプのように、(ACC)にしなくても動作する装置は、常時電源といわれる、スターターキーのオン/オフと無関係な"常に電気が流れている回路"に接続されています。    欧州車はシガーソケットが常時電源のものが多いそうです。

 バックアップ電源をシガーソケットに接続している状態で新しいバッテリーを取り付けると、電装品システムに流れる電圧の方がバックアップ電源よりも高い場合、電流が逆流してパンクするトラブルが発生してしまう、ということが考えられます。     ということで、バックアップ電源はバッテリー・ケーブル端子に直接接続するタイプがオススメです。

 ひとつの疑問として、シガーソケットは本来は電気の出力端子ですが、そこに電気を供給(入力)するバックアップ装置を繋いでも大丈夫なのか、ということが浮かびます。    実は、そこが電気の出力端子なのか、はたまた入力端子なのかは、ズバリ外部との関係で決まる相対的なものです。

 バッテリーを外す前はシガーソケットはたしかに出力端子でしたが、バッテリーが外された状態でシガーソケットに電気の発生元となるバックアップ装置を入れるのですから、 今度は"シガーソケットが電気の入力端子"とみなされるわけです。

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エーモン バックアップ電源
バッテリー「125D26L」 【メモリーバックアップ電源】

ワニ口クリップのプラスとマイナスのコードは絶対に接触させないよう注意。  バッテリーに接続されているターミナル・ケーブルに、まず+側から噛ませる。

ターミナルをはさむ際は必ずプラス側⇒マイナス側の順に接続する。 ターミナル・ケーブルに挟んだワニ口クリップは簡単に外れてしまう。  使用中に外れないようテープ留めなどしておきしっかり固定しておくこと。

外れてしまったら結局普通にバッテリーを外して作業したのと同じでメモリーバックアップができない。

あまり知られていないバッテリー交換の裏ワザ

 

 シロウトがやるには危険なので基本的にはおススメできませんが、単にバッテリーの交換だけなら、メモリーバックアップ装置を使わずともメモリーを保護できるという裏ワザがあります。

 これは、エンジンを掛けたままバッテリーを取り外してしまう、というアラワザなのですが、実は車はエンジンが一旦掛かってしまえばバッテリーの出番はほぼありません。   これはオルタネーターという装置が電気を造り電力を供給しているためで、バッテリーを外してしまってもエンジンはストップしないのです。

 ただしオルタネーターの発電パワーには限界があり、能力以上の電力を要求されるとバッテリーの電力を必要としますから、作業中は全ての電装品をオフにしエンジン回転数を高めておくなどの工夫も必要となります。    エンジンが動いたままの作業ですから当然いろいろと危険も伴う作業ですが、自己責任での裏ワザとして知っておくと、一か八か(?)というとき役立つかも知れません。


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