ホーム⇒ホビー三昧な生活⇒オッサンがギター練習?
先だっての週刊文春.「川柳のらりくらり」 の特選句は、
『Fのせいギターの弦が錆(さび)てゆく』、
という句でしたが、一度はギターに挫折した自分も含めギターコード表の、バレーコード(*1)を押さえられずにギターをあきらめた、という思い出をもつカタにとっては、
身につまされる名句ではないでしょうか。
ちなみに、図は諸悪の根源(?)であるギターコード表、"F"コードを押弦する場合の指使いの例です。
一本の指(図では人差し指)で同フレット上の複数の弦を押さえるという、初心者イジメの高度なテクニック(?)が要求され、
これでドウヤッテ音をだすんだヨ、と数多の初心者がツブヤキながらギター練習から遠ざかった、という至難のワザとなるわけで........
バレーコードは、別名セーハコード(*2)とも混在して使われますが、"セーハを制覇"できずにギターをやめる人のいかに多いことか.....
(オヤジギャグですいません)
ところが、一度はギターに挫折したオッサンが懲りもせず、またしても『ギター弾いてみたいナッ...』 という願望をニワカに抱いてしまったんです............
昨今はアコースティックギターが何度目かのブームだそうですが、オッサンのように再びギターに挑戦しようとする団塊世代の人たちはもちろんのこと、
若い女性にもギター愛好者が増えているそうです。
たしかにテレビの歌番組でも女の子がギターを抱えながら歌うシーンが目立つような気がします。
初心者が最初に購入するのは３万～６万円クラスのものが多いようです。
このクラスでは歴史があり品質も安定している日本ブランドの「ヤマハ」や「モーリス」、といったところが定番とされます。
高級ギターになりますが、岐阜県に工房を構える「Ｋ・ヤイリ」と「タカミネ」も、世界的に評価が高いギターメーカーです。
多少お金に余裕が出てきた年配者になるとつい手を伸ばしてしまうのが、なんといっても若かりし頃高嶺の花だった米国ブランドの、「マーティン」と「ギブソン」です。
米国勢では、そのほか新興の「テイラー」も人気があるとのこと。
「マーティンは見た目がシンプルで、音は柔らかく、かつ芯がある。ギブソンは見た目が華やかで、ワイルドな野太い音」、というのが一般的なイメージのようです。
夜しか弾く時間がない、という人たちに支持されているのは、弦をはじいた音を響かせるボディー（共鳴胴）がないギター。
そのまま弾くと音が出ませんが、ヘッドホンやスピーカーにつなげばきちんとアコースティックギターの音が鳴る、という優れものでヘタな音を聞かれたくない、という初心者にもオススメです。
実は、このオッサンも若かりし頃の遠い遠～い昔、女の子にモテたい、という古今東西、未来永劫、世間一般の男がギターに重ね合わせて妄想する、
あの動機につきうごかされ、楽器屋さんに飛び込み、初心者向けのガットギター(*3)を衝動買いしギター弾き方に挑んだクチです。
たしか当時(1975頃)３万ほどで手に入れたような......(松岡モデルのナンバーはほぼ価格と一致しているとか)
(モチロンこんな動機など抱かず純粋にギターを楽しみたい、という硬派の方たちがいらっしゃるのは重々承知しておりますノデ)
まあ、ご想像の通り、はじめてのギターをカカエながら自分がイカに音楽的才能がゼロだったか、という事実を思い知らされ、
折角買ったギターはケースに入れたまま部屋の片隅で埃にまみれる.....
という、イワユル王道をたどったわけなんですが........
日本中でこんな事例は、まさに【はいて捨てるほどの数】が報告されているもの、と推察されます.......
と、ここで話しが終ってしまうと、普通のオジサンの、よくあるタダの苦い思い出話し.....になってしまいます。
ここで話しが最初にもどるんです............
いや、あの目覚めた、ニワカにもよおした、という話しになんですガ......
何をやらかしたかって、またまたヤッチャッタんですネ........
『懲りずにギターを買ってしまう....』
という暴挙を...........
しかも、シカモ...... ナント!! 結果として２本(ヤイリギターとマーチン)も買ってしまった..........もうアホですネ。
『ホウ、....ということは、ナニカ、オマエはギター弾き方に再チャレンジし"F"コードを克服したのか?』....とアナタは思われたことと察します。
....ジツは、そうなんです....スイマセン(別に謝るところでもないとは思うんですが....)。
ホラ、あれですよ....最初は全然ダメだったけど、やってたらいつの間にか出来ていた.....というヤツで、器用だとか才能ではないことは自信をもって言えます。
若いころはアキラメも早く、ご他聞にもれず"F"コードで挫折したものでしたが、年をとってくると多少は辛抱出来るようになったのが幸いしたのかも.......
最近はやっとギター弦の交換がヒトリでやれるまでになったんですから(?)
オッサンと同様、若かりしころギターに挑戦し挫折経験のあるオトウサン........今度は簡単にアキラメないハズですから、よろしかったら是非再チャレンジされることをオススメします。
★....正直言うとオッサンの場合奮起した理由がもうひとつあり、息子が親に似ず高校からロックをガンガン弾きまくっているのを横目で見ていて、チョットくやしい思いがあったのもキッカケといえばそうなんですが......
|
K.ヤイリ BL-85R |
マーチンギター HD-28V |
| MODEL |
BL-85R |
HD-28V |
| 製造年 |
2009年 |
2008年 |
| SERIAL NO |
38203 |
1364266 |
| メーカー価格 |
11万5000円 |
51万4000円【USAプライス】 |
| 店頭価格 |
10万5000円 |
31万8000円 |
| 購入日 |
2009年5月7日 |
2010年2月27日 |
| 付属品 |
肩ベルト. |
クリーナー.クロス |
| 表板 |
ソリッド.スプルース |
ソリッド.シトカスプルース(*5) |
| 裏板 |
プライウッド.レースウッド(*6) |
ソリツド.インディアンローズウッド(*7) |
| 側板 |
プライウッド.レースウッド |
ソリツド.インディアンローズウッド |
| ネック材(棹) |
マホガニー |
セレクト.ハードウッド |
| 指板 |
エボニー(*8) |
エボニー |
| ナット(上駒) |
牛骨 |
|
| ブリッジ(下駒) |
エボニー |
ソリッド.ブラックエボニー |
| 塗装 |
ウレタン |
Polished Gloss/Aging Toner(*9) |
| 弦長 |
64.5 |
25.4インチ.(645.2㎜) |
| ネック幅 |
|
44.5㎜ |
| ボディ高さ |
|
|
| ボディ横幅 |
41 |
|
| 全体の長さ |
103 |
|
| 付属ケース |
ハードケース |
ハードケース |
昔はギターの種類も何もわからず、ガットギター (クラシックギター) を買ったんですが、今回はチョットだけ
マトを絞って、いわゆるフォークギター (古いですネ～.いまどきはアコースティックギターと呼ぶのでしょうか)
というタイプからヤイリギターとマーチンギターを手に入れた次第です。
詳しいいきさつは..... (マアマア、いやがらずに、せっかくここまで読んだんですからもう少し辛抱してくださいネ) ....
昼時にブラリと入った一軒のショッピングモールから始まるンです......
店内をブラブラうろついていたら、....あったんです......
運命の分かれ道で手招きする楽器ヤさん......【し○む○楽器さん】。
その時点ではまだ買う、という確固とした気持ちは芽生えておらず、チョットヒヤカソウか、程度だったんです......ホントです。
ギターコーナーでボンヤリ眺めていたら、店員さんが『よかったら弾いてみませんか』と、元ギター挫折者にやさしくお誘いしてくれるわけです.......
弾くもなにも、以前に買って一ヶ月も続かなかったテクニックでは、到底お受けできない話しなんですが、
歳をとる、ということの数少ないメリツトのひとつ.........
ズーズーしくなる、という機能を起動して、『いいの、ジャア弾いてみようかな....』となってしまい、始まってしまったんです........
運命のファーストステージの、トビラが開いてしまったんです。
| ヤイリギター(*10) |
マーチンギター |
手作りの純国産にこだわり大量生産を拒み高級手工製品アコースティックギターのみを少量生産するギター専門メーカー。
手間隙かけた自然乾燥にこだわり、完全調整後もシーズニングルームでギターに天使を宿させるため音楽を聞かせる、というように徹底した職人気質をもつ。
ポール・マッカートニーなど多くの海外有名アーティストにも愛用され、国内でも桑田佳祐・長渕剛・福山雅治ら多くのミュージシャンのギターも手掛ける。
期限を設けず実費のみでメンテナンスする完全永久保証制度でも知られている。
⇒K.ヤイリギター公式HP
|
アメリカのアコースティックギターのトップ・ブランドとして知られ世界中のミュージシャンに愛用されてきた。
Xブレーシングによる表板の補強も、マーティン社の発明と言われている。
音量を大きくするためにボディサイズを大きくしたモデルを相次いで発表。なかでもドレッドノートタイプは第二次大戦後に大人気となり、現在のアコースティックギターの基礎となった。
★.......ドレッドノートとはイギリス海軍が1906年に建造した大型戦艦で弩(ど)級戦艦として有名。
従来の戦艦は主砲の一部は両舷に配置していたが艦の中心線上に全て配置することで
艦の位置に影響されず左右に砲撃をくわえることが可能となり軍艦革命を起こした。
大型サイズのフォークギターを表す"ドレッドノート「怖い者なし」"という表現もここから由来している。
ちなみに、より大きなものを表す代名詞として使われる「超ド級(超弩級)」という表現は、イギリスが「ドレッドノート」よりさらに大きな戦艦「オライオン」を1912年に完成させたとき、
日本で「弩級」を超えたもの、として称されるようになった。
⇒マーティンギターの歴史について
|
店員さん.... 『どのようなギターをお探しでしょう』 ......
私......... 『ソーダネー、十万くらいのヤツでお勧めは』......
店員さん.... 『メーカーにこだわりはございますか』......
私....... (何にも知らないくせに) 『ヤマハか、あとホラ、外国のなんつったかナー』.....
店員さん.... 『マーチンですか』......
私......... 『ソウソウ、それ』 (実は知らなかった.....)
そんなこんなで、店員さん三本のギター(*4)をセレクトし、チューニングをしてくれて、サア準備は完了......
さて困ったナ......なにせコードなんぞはまったく覚えておらず、大体ドレミの押さえ方も知らないんだから........
仕方なく、とりあえずオープン弦 (どこも押さえない) で三本のギターを替わりバンコに
ジャラ～ン..........ポロ～ン。
私......... 『ケッコウいい音だネ.....(汗)』
店員さん.... 『そうですね、このクラスでしたらどれも良い音が出ますからね』.........
私......... 『....』
それ以上会話は続かず........
でも、ポロ～ン、ジャラ～ンをやっているうち、なんとなく心に響く(もしかして、琴線にフレちゃったか?)ギターがあったんですヨ......
私......... 『これ、どんなメーカーなの』
店員さん.... 『K.ヤイリ(YAIRI)です』
私......... 『ヤイリギター? はじめて聞いた名前だナア....どんな会社?』
( 十万円のギターを買う人ではナイデスネ、このひとは )
店員さん.... 『純国産で、有名メーカーですよ。 なかなか手にはいらないんですよ』
私 ......... 『たしかにこの中では一番気に入ったナ....でも十万以上するんじゃネエ....』
店員さん.... 『本来はもっと高いんですが、セール中ですのでお安くしてますカラ』
私......... (この時点では全く買う気がなかったから)
『ソッカ、残念だナアー、十万だったら考えるんだけど』
店員さん.... 『....少々、お待ちください、店長に相談してきます』
といってスバヤク奥の事務室に行ってしまった.......ヤバイ！
イヤア困ったな....ついトークで言ってしまったけど、ドシロウトがいきなり十万のギターはないよな....
大体、嫁さんが許してくれないヨ
まあセールでこの価格なら、マチガッても十万にはならないハズだからな.......などと考えていると
店員さん、戻ってきて........
『........チョットご希望価格にはできないです』......
もちろん当方としても望むところで、『マア、そうだろうね。 イヤイヤお手間とらせちゃったネ』....
などと嬉しげにそのお店から退散したのでした.............
オイオイ、それじゃ運命のファーストステージとかはどうなったんだ........と思ったアナタ
そうですか........ここまで読んでくださっていたのですか.........
ありがとうございます......キットあなたは忍耐力があるスバラシイお人とお見受けいたしました......
大丈夫です....その後の顛末は、次のページが出来上がるまでお楽しみにお待ち下さい......
(アナタは、今こうツッコミましたね....大丈夫じゃないし、待ってなんかイネ～ヨ！！)
ここまでのお付き合い、ありがとうございました........続きはいずれ、というコトで。
