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ミラーレンズについてのアレコレ

カメラ趣味の父親が持っていたのが、カメラレンズの中で“反射望遠”などとも呼ばれる500ミリ望遠レンズのKenKo製『ミラーレンズ』。

500ミリ望遠のKenKo製ミラーレンズレフレックス.レンズ』という言い方のほうが一般的なのでしょうか。(こっちの呼び名がカッコいい?)

通常の望遠カメラレンズで500ミリといったら、安い物でもン十万もする、シロウトには手が届かない大変なシロモノですが、ナントこれは1〜2万円台で購入できます。

『ナニ、だったらオレすぐ買うわ』、とあわててネット価格など調べる前にもう少々お付き合いください......



ミラーレンズは、反射鏡を使って光を集める、天体望遠鏡にも使われている構造が特徴で、本体サイズが小さい割に、超望遠の焦点距離を実現することができます。

ガラスレンズを用いて光を屈折させて集める一般的なカメラのレンズに比べると、使用するガラスレンズの枚数を少なくできるため、本体を軽量化でき、 価格も低く抑えることができるという利点もあるのですが......

シロウトがクドクド説明するより、このレンズについてアノ『不肖.宮嶋カメラマン』 が著書の中で分かりやすく 語っているのでチョッとご覧ください。




......いかがでしょう。  ミラーレンズ(レフレックス.レンズ)について、ズイブン理解が深まったような気がしてしまうのはこのオッサンだけでしょうか。


★..【不肖.宮嶋カメラマン

「週間文春」や自衛隊広報誌「セキュリタリアン」などで活躍中のフリーカメラマンで著書も多数。

この本『不肖.宮嶋  金正日を狙え!』は金正日がロシアを訪れた際の、宮嶋 茂樹カメラマンによる決死の撮影話が、いつもの抱腹絶倒.宮嶋節炸裂で書かれています。

今回は何時にも増して(?)、さらにドキドキハラハラしながら読んでしまう傑作撮影記ですので是非ご覧ください。

絶対退屈させない本で、オススメです。


宮嶋 茂樹カメラマン.著書の一部

不肖.宮嶋 金正日を狙え! (文春文庫PLUS)

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ミラーレンズの取り扱い

ミラーレンズ中継リング
KenKo製ミラーレンズ取扱説明書によれば、"Tマウント"と呼ばれる中継リングを使用することで各社の一眼レフカメラに取り付けられるそうですので、 まず自分のカメラに合う"Tマウント"も一緒に準備する必要があります。



ミラーレンズ一眼レフカメラに取り付け

カメラによっては使用時に以下のように、特別な設定が必要となりそうです。



メーカー 設定
キャノンEOSシリーズ 本レンズを装着した時に、絞り値が"00"と表示される場合....そのまま使用可。
絞り値に数値(F5.6など)が表示される場合....絞り値を開放(もっとも少ない数値)にして使用。
ニコンUシリーズ、F401シリーズ、他 露出計は使用できないため、撮影モードを「M(マニュアル)モード」にして使用。
ペンタックスistDシリーズ 使用前に絞りリングの使用設定解除が必要。
MENUボタン→カスタムファンクション→「絞りA以外でのレリーズ」をON→OKボタン2回。
★メインスイッチOFFにしても解除状態が保たれるので注意。



現代のミラーレンズアレコレ

フィルム時代の古いミラーレンズは、レンズやミラーの光学特性、あるいは内面反射の処理がデジタルに対応していないので、解像度は落ちるそうです。

最近はデジタル一眼に対応しているタイプが各社より発売されているようです。

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『不肖・宮嶋  金正日を狙え!』・・・・・より

.......手に入れたのはタムロンのレフレックス.レンズであった。  キャノンの純正レンズと同じく500ミリだが、価格は30分の一である。

このレンズがなぜ秘密兵器になるかっちゅうと、まず同じ500ミリでも長さが違う。

わずか10センチ。 500ミリの焦点距離ということは、少なくても50センチの長さがないと計算が合わないというのに、たったの10センチなのである。

理論はもちろん熟知している。  伊達に大学で四年間も写真を専攻してきたのではない。

このレンズの中身はガラスの塊だが、その中に二つの凹面鏡が組み込まれている。  つまりミラーである。

レンズの中を通った光はレンズのいちばん底面のミラーで跳ね返り、再び前面に結像。

直径10センチの前面レンズの中央にはもう一つの小さなミラーがあり、光はそこでレンズの中心に向かって再び跳ね返り、今度はレンズの底面を素通りしてフィルムに結像するのである。

どや、わかるか?



まぁ、素人さんにはわからんでもエエ。 ともかく50センチ要るところを工夫して10センチで済ませているスグレ物、それがレフレックス.レンズである。

そんなスグレ物なら、今でも全メーカーがこぞって量産しているハズであるが、キャノンはもはや作っていない。

なんでか? レフレックス.レンズには構造上致命的な欠点があるのである。 まず絞りがない。

F8の固定絞りである。 フィルムをブチ込んでしまうと露出はすべてシャッタースピードのみでコントロールする。

そしてF8は暗い。 100万円のキャノンのノーマルレンズでF4の開放値、つまりレフレックスはF4、F5.6、F8と、二絞り分も暗いのである。

次にレフレックスのボケ味である。

ノーマルのボケが絞り羽根の形になるのに対し、このレフレックスは、天使の頭上の輪か蛍光灯のような丸いミラーの形のボケが生まれる。

そして最大の欠点はその重量であった。 わずか530グラム。  軽いのが長所であり、短所なのである。

  つまり500ミリの超望遠の五度の画角ではほんのわずかなブレも致命的である。 心臓の鼓動がそのままファインダーを揺らす。  ついでにピントは当然ドシビアーである。

すなわち、シロートが手をだしやすい価格なのだが、とてもシロートの手に負えるシロモノではないのである。

プロ中のプロの手にかかって初めて、その能力を発揮できるレンズなのである。........

文春文庫『不肖.宮嶋  金正日を狙え!』.....より。(画像はHP用にオッサンが追加したもの)

   
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