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ホームホビー三昧な生活⇒ギターの弦交換

ギターの弦交換

 マイお宝、『マーチン HD-28V』の"煌びやかな音色"と表現される音の響きが最近どうも調子が悪いようです。    乾いた澄んだ音色とは真逆の、なにやらくぐもったような伸びの無い音で、弾いていてもナンダカ癒されません。

 そういえば、普段は『ヤイリ BL-85R』をメインにしており、マーチンはたまにしか出番がないためギター弦の交換は暫くやってなかったような.......... そろそろ交換する必要がありそうです。

 マーチンは普段は弦を緩めておき、弾くときに弦チューニングをするためついついメンドウになり、普段から弦を張りっぱなしの『ヤイリ BL-85R』を弾くほうがどうしても多くなります。

 ギターの弦にはチューニングをした状態で40kg〜70kgもの張力が常時かかるそうで、 そのため徐々に弦が伸びていき、次第に"弦の音の伸び(サスティン)"が失われて "音にツヤがなくなってくる"といわれます。

 "弦が伸びきって音のツヤがなくなった状態"を一般的に「弦が死んだ」などというそうですが、 レコーディングで曲によっては敢えてダメになった弦を好んで使うプロもいるそうですから、 なかなかサウンドの世界は奥が深そうです。


ギター弦の交換時期

 ギターが最高の音を奏でるのは、"弦を張り替えたその瞬間"で、張り替えた直後から音はどんどん劣化していくというウワサも。    プロのギタリストは、演奏前には全部の弦を張り替えるものだそうですね。(ライブ中でもギターを持ち替えたタイミングで交換する場合もあるとか)

 毎日何時間も弾く人は当然弦の劣化も速く進むでしょうし、 ほとんど弾かない人でも空気中の湿気により自然に弦がサビていきます。

 どれくらいで弦を交換するかは使用条件・環境とも個人差があり、何時間弾いたから取り替えるとは一概に言えないでしょうが、 良いサウンドを追求する人は数日、1〜2週間ごとに替えるかもしれませんし、ただ音が鳴ればいいや、という人は弦が切れるまで使うでしょう。

 弾き終わったあと乾いた布などで1本ずつ弦の汚れを取りサビ防止に努めれば、寿命も多少はのびるかもしれませんが、 やはり定期的に交換するのがいい音を楽しめるコツのようです。   いい音をいつもキープしたいのであれば、"自分のフトコロが許せる範囲の短いサイクル"で交換するのがベストなのかもしれません。

 我がお宝、『マーチン HD-28V』も久しぶりに弦交換したら、またゴキゲンな音色を奏でてくれるようになりました。  『ヤイリ BL-85R』もいいギターなのですが、『マーチン HD-28V』は音の余韻が永〜く残るというか、 残響音がすぐ消えず次ぎの音と交じり合い、音がとても豊かに感じます。

  インディアンローズウッドを裏板・側板につかっているので、ボディからホンノリとバラの香りが漂ってくるのもお気に入りポイントですね。


ギターの弦交換

 必要な道具を準備します。  ギター弦交換の専用道具としては、ペグ(糸巻き)を素早く巻ける弦巻機(ペグ・ワインダーまたはストリング・ワインダー)や、 ブリッジピンを抜く道具などがあります。

 せっかく弦を外すのでこのタイミングでネックの表側、いわゆる指板(しばん・フィンガーボード又はフレットボード)も清掃しておきたいところです。

 張り終えたらニッパなどで余分な弦をカットしますが、長渕剛サンなどアーティストの多くが余った弦をそのままにしてじゃらじゃら揺さぶりながら演奏してますね。    チョット「かっこいいなあ」と思いますが目に入ったりしたら危険かも........

【ギター弦交換に必要な道具】




張替え手順

 弦の交換作業中はあまり顔を弦に近づけ過ぎないようにしましょう。  弦が切れた時はじかれた弦で目などを傷つける場合があります。

ペグを正面から見て、回転方向は緩める場合時計回りすなわち右回りになります。



【ギター弦を緩める】

ペグ・ワインダーを使い6本の弦をダルダルに緩めます。 指で回してもいいのですがこちらを使うと早くて便利です。
ブリッジピンが抜きやすいよう大体ペグを4巻きぐらい回す感じでたるみをタップリとります。

イッペンに全部の弦を外してしまった方が作業は楽ですが、弦交換に慣れていない場合、他の弦張りを参考にしつつ1本ずつ交換するとよいでしょう。

弦を交換するときにはネックに対するストレスを減らすために、いっぺんに6本を外さず一本ずつ交換したほうが良い、と言う説もあります。


【ブリッジピンを抜きます】

ブリッジピンはかなりの張力に耐えてブリッジに入っているので指だけでは抜けない場合がありますから"ブリッジピン抜き"でピンを抜き取ります。

ピン抜きが無い場合には、ペンチの先端などでピンの頭を挟んで引き抜きますが、ピンは消耗品ですのでいいとしても ブリッジ部分には傷つけないように細心の注意をはらいましょう。

外したブリッジピンは無くさないようにしましょう


【ギター弦を外す】

弦を張ったままニッパーで一気にニッパーで6本全部切り取ってしまう、という方法もありますがハネて危険ですし、 カットした先端がボディを削りキズつくかも知れませんからやめた方が良いですね。

カットしてしまうと弦がペグ側、ブリッジ側にバラバラになり片付けに面倒になるので丁寧に緩めてペグから取り外します。



【清掃】

弦を全て外したら、この機会に普段弦が邪魔で清掃できないフィンガーボード(指板)をキレイに掃除します。

かなり手の脂が付いて汚れているので、乾いた布などで丁寧に拭いてください。
タオル地生地はカタイのでボディにキズがつきます。 専用のクロスを使いましょう。(クルマの清掃もタオルは禁止です)

清掃後、ネックオイルを指板全体に塗りこんでおきます。
ボディはポリッシュを吹き付けてクロスで拭きましょう。


【ブリッジホール】

弦を張るときに曲がるため、弦の端についているボールエンドと呼ばれる部分をつまんで弦の折り返しの部分を支点にして折り曲げておきます。

ボールエンドをブリッジホールに入れたら、ブリッジピンの溝に弦を挟み込むようにしてピンを差し込み最後は指でグッと押し込みます。

ピンを差し込んだら位置が固定されるよう弦を引っ張りキチンと保持されているか確認します。


【巻きつけ長さ】

となりのペグまでの距離の、1〜2倍の長さあたりで巻き取りますが、この長さ分がペグに巻きつけられる長さとなります。

1〜3弦はペグに4〜6巻するので2倍程度の長さ、4〜6弦は2〜3巻するので1倍の長さにして巻き始めたほうがいいようです。

あまり長いと弦が重なってダンゴ状態になりチューニングが安定しませんし、音にも影響が出ます。


【ペグに巻きつけ開始】

最初、弦を内側に一旦折り曲げ、弦の下側を通し軽く内側へ引っ張りたるみがでないように保持しておきます。(下の図参照)

その後ペグを巻き取っていきます。


【ペグの巻きつけ方向】

図のように、巻く側の弦を、張る側の弦の下をくぐらせ、上にした状態で反対方向にクイッと引っ張りロック(といってもユルユルでオーケー)しておきます。

この状態でペグ・ワインダーを使い、#1〜3は時計回り、#4〜6は反時計回りに弦を張っていきます。

正常なら自然とペグの穴から下へ下へ弦が巻かれていきます。

どこかで重なったりしたらすぐ戻して、キチンと巻かれるよう指で押さえながら巻き取ります。


【巻き取】

あとはたるまないよう先端を軽く引っ張りながらクルクル巻き取っていきます。
だんだんペグの下側に巻き取られていくのが正常です。

指先でガイドしながらキレイに巻かれていくようにします。 巻数はプレーン弦は4〜6巻、ワウンド弦は2〜3巻が目安です。

あまり巻数が多いと、弦が重なってダンゴ状態になり、チューニングが安定しませんし、音にも影響が出ます。 少なすぎると、チョーキングやアーミングをした時などに抜けてしまいます。


【余分な弦をカット】

余った弦をニッパなどで切断し、チューニングを合わせて完了です。

切る際はチューニングしているうちに弦がペグから外れてしまわないよう、あまり短く切らず数センチ残しておきましょう。



【チューニング】

張りたての弦はなかなかチューニングが合わず音が狂いやすいので、すぐ演奏したいときはある程度のテンションで弦を何度か引っ張ったりしますが、 あまり無理な力で弦を引っ張るとギターに大きなダメージを与える恐れがありますからホドホドに。

時間があるならそのまま放っておき、チューニングが安定するのを待ちましょう。できれば一日の練習の終わりに弦交換をするのがベストです。



ギターの弦、弾かないとき緩める?

 緩めておくか張りっぱなしかの議論は人それぞれのようで、なかなかコレダ、というものはなさそうですが、 "弦は緩めたり張ったりを繰り返すと金属疲労を起こし切れ易くなる"とか、何十キロという弦テンションがボディにかかるので、 "張りっぱなしではギターのネックや表板に悪い影響を与える"、 などイロイロな説があるようです。

 自分の場合、普段使いの『ヤイリ BL-85R』は弦を張りっぱなしで、『マーチン HD-28V』は弾く時に弦を張っています。    たしかに急にマーチンが弾きたくなっても、チューニングから合わせるのでは面倒になりついついヤイリの方を弾いてしまいますので、 本当は張りっぱなしにしておきたいところではあるのですが.......

 『ヤイリ BL-85R』は購入以来ずっと張りっぱなしですが、特にネックが反ったなどという不具合は出ていません。    しかし『マーチン HD-28V』は張りっぱなしで購入から一年ほどたった頃、ネック反りとボディトップが膨らむ不具合が出て修理にだしたことがあり、 それ以来弾かないときはネックへの負荷を取り去るために『ペグ1回転分緩める』ようにしています。

......といいつつ、実は最近は毎日『マーチン HD-28V』を弾くようになりました。 弦も張りっぱなしです。  ネックを握っていると、『マーチン HD-28V』は音に比例して驚くほど振動しますが、『ヤイリ BL-85R』はそれほどでもありません。 楽器の音の違いは、 長い時間かけて作りこまれた伝統の技に大いに左右されるのでしょう。

  『ヤイリ BL-85R』も高音がキレイで決してチャちなギターではないのですが、『マーチン HD-28V』のホンモノの楽器が奏でる豊かな音の響きと較べ、ときどきアッ木の箱から出ている音ダナ、 と感じてしまうことがあります。  音の余韻の長さの違いなのでしょうか。 『ヤイリ』もちろん高級品になれば素晴らしい音を奏でるハズです。


ギター弦の太さ

 ギター弦は、細いほうから第1弦、第2弦、・・・第6弦と呼び、ギターを構えた時一番上になるのが第6弦です。    1・2・3弦はプレーン(スティール)弦といって、鉄弦そのままの裸線(はだかせん)、4・5・6弦はスティール(芯弦)にブロンズやニッケルを巻き付けた巻線弦(まきせんげん)です。

 弦の太さはゲージといい、その直径をインチで表わします。 例えば、.009という表記がされている弦は、0.009インチの太さということになります。

 太い弦ほど音量は大きく力強い音が出ますが、反面テンションもきつく、バレーコードなど押さえるのが大変になります。   初心者は弾きやすい"ライト・ゲージ"や"エクストラ・ライト・ゲージ"がよいと思います。

【ギター弦太さ(エレキギター・アコースティックギターの場合)】




ギターの弦種類

 アコギは、アコースティック・ギター専用の弦を、エレキギターはエレキギター専用の弦を使います。
(アコギにエレキの弦を張っても鳴りますが、アコギ本来の音は出ません)

【ギター弦種類(アコースティックギターの場合)】




   
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