ホーム⇒カー用品・あれこれ日記⇒車のバッテリーについて考えた(2/2)
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カーショップなどで売られている「バッテリー」を見ると、55B24R などと表記されています。
(このページ内容は国産車向けで、外車や二輪の「バッテリー」は対象外です)
"55" という数字は性能ランクを表しています
(*4) 5時間率容量・・・たとえば55ランクは、【55÷5H(時間)=11A(アンペア)】、11A(アンペア)の電流を5時間放電することが出来る「バッテリー」ということで、
基本的にこの数字が大きいほど高性能な「バッテリー」と言えます。
アルファード3.5L車の例でいくと・・・・標準「バッテリー」は(55D23L)・ 寒冷地標準は(80D26L)【80÷5H(時間)=16A(アンペア)】なので、
「寒冷地仕様車」には、かなり高性能の「バッテリー」を搭載しているのがわかります。
"B" という記号は「バッテリー」の短側面(長さでなく奥行幅)のサイズ記号でJIS規格で幅×箱高さの組み合わせが決まっています。
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(*5) 箱高さ・・・「バッテリー」の上部に突き出ている端子を含まない、ボックス状態での高さで、端子高さまで含めると(総高さ)となります。
"24" という数字は「バッテリー」の長さ寸法を表しています。
"R" という記号は、+端子を手前にして「バッテリー」を上から見たときの +端子位置を表します(右側についているか左側か)。
シロウト考えだと、車のラジオとかの電装品が使えるのは、全て搭載している「バッテリー」のおかげだと思いますが、
実は「バッテリー」は車内電気供給の主役でなく脇役(?)だった、という事実はご存知だったでしょうか?
もちろんスターターを回すだけでエンジンが始動できるのは「バッテリー」の働きのおかげで、車は「バッテリー」がないとスタートできないのは間違いありません。
そのかわり、エンジン始動という大事な仕事を果たした後は、「バッテリー」はヤレヤレということで後は用事がない限り(*6)休んでいます。
(*6)・・・・・走行中(エンジン回転中)に「バッテリー」の出番になる場面というのは・・・・・・・・
電気負荷(電気消費量)が大きくなってオルタネーター(電気を作る装置・後述)だけでは電装品への電気供給能力が追いつかなくなるという場面で、
休憩中の「バッテリー」に蓄えられていた電気を取り出して足らない分を間に合わせる、そして「バッテリー」には減った分の電気がオルタネーターから常に充電されている、
というサイクルを運転中ずっと繰り返しているわけです。
走行中(エンジン回転中)のオーディオ、ライト関係、メーター照明、エアコン、などの電装品を動かすための電気供給は、
実はオルタネーターという装置(後述)がまかなっている、というのが車の電気事情だったのですネ(*7)。
(モチロン、エンジン停止中は「バッテリー」が各電装品へ電力供給しています。)
しかもこのオルタネーターのエライところは、電装品を動かす電気供給でも多忙なのに、消費(放電)して容量が減ってきた「バッテリー」にも、
常に満タンになるまでセッセと充電してあげている、という実にケナゲな働き者なのです。
ここで問題なのが、オルタネーターの供給量より「バッテリー」からの電気取り出し量が多い、という状態が長く続くと、結果的に「バッテリー」の残り容量が少なくなったり
(「バッテリー」が弱る、などと表現します)
最悪あがったり(容量カラ?)する原因になることです。
(*7)・・・・・・従来のクルマでは、発電機となるオルタネーターはエンジン回転中休むことなく常に発電していましたが、
最近の低燃費車は、必要ないときオルタネーター発電を停止しガソリンの燃費を低減(*8)することで省エネを図っているそうです。
車両電圧がある一定基準の電圧以上にあれば充電制御モードになり、オルタネータを止めバッテリーから電気供給を行なう・・・・・
などの記事も見受けられますから最近の技術も日進月歩なのでしょう。
昔の技術内容で書かれているようなホームページの中身では、常に最新情報をキャッチしておかないと時代の進歩に取り残されるのでしょうネ・・・・・・・・
(*8)・・・・・
車にはエンジン回転によってベルト駆動されるオルタネーターという発電機(交流発電するタイプ)が搭載されていて、
そこから発電された交流出力をダイオードで整流し直流に変え、
各電装品に必要な電力を供給するとともに「バッテリー」を充電
しています。
一昔前(ふた昔前?)の車は、構造も簡単なダイナモ(直流発電するタイプ)と呼ばれる方式の発電機を搭載していましたが、 アイドリング状態のエンジン回転数では、
低回転時の発電量が少ないため(充電)能力が十分でなく、「バッテリー」能力も低かったので、弱った「バッテリー」で夜間に信号待ちしている場面などで充電量不足になると、
ヘタしたら交差点でエンコしたものです。
そのため、信号待ちではヘッドライトを消すなどして少しでも「バッテリー」の放電をおさえたものでした。
その名残り(?)で、古いドライバーさん達のなかには、今でも信号待ちなどで停車するとすぐヘッドライトを消すクセのある人をタマに見かけます。
通常の自動車用バッテリーは、エンジンをかける瞬間、セルモーターを回すのに大電流が必要となります。
「スターターバッテリー」という呼び方をするほど瞬間的に大きな電流を流すのには、弱っているバッテリーではスタートできなくなるというわけです。
オルタネータは、エンジンの力を借りて回転することで発電(充電)を行なっているわけですが、
今の車に低回転時でも発電量の大きいオルタネータが搭載されているといっても、エンジンがアイドリング状態では
通常より発電量が下がっていて「バッテリー」に100㌫(フル)充電できていません。
しかも最近の車は電装品の装備数がハンパないですし、大音量のスピーカ搭載、多数モニターなどを追加装備していて、
電力消費(放電)の多い「バッテリー」環境になっている車も多いようです。
そのため例えば、大雨の真夏の夜、渋滞した高速道路でエアコンをガンガン効かせワイパーフル稼働で、後部座席では子供たちが車載テレビを見ている、
というような電気大食い状態(放電)でアイドリング停車していると、「バッテリー」あがり(過放電)の可能性があります。
フル充電となるエンジン回転数は、車種にもよるでしょうが1200回転〜1500回転程度で十分なようなので、もし上記のような場面に遭遇したらたとえ渋滞で進まなくても、
ギヤをニュートラルにし、心持ちアクセル踏みエンジン回転数を数分間上げる
だけで危機を回避できますから覚えておいてソンになりません。
最近は車自身にも、オルタネーターに負荷がかかる(発電量が消費量に負けそうになる)とエンジン回転数自動調整装置が働いてエンストさせないように、
自動的にアイドリング回転数を上げる装置がついているそうですネ。
こんな場面に遭遇する確率の高そうな若いパパさん達は、奥さまと子供たちからの冷た~い視線攻撃を受けないためにも、入る分(充電)より、
出る分(放電) が多ければいずれ「バッテリー」容量が足らなくなる、という家計費にも当てはまる(?)ことに注意すれば余計なトラブルを招くことも無く、
家族円満の楽しいドライブが(タブン)出来るでしょう。
いくら性能の良いオルタネータ(発電機)と「バッテリー」を搭載していても、充電するより消費する電気量が多かったら「バッテリー」能力の限界を超えてしまうわけで、
その対応策としては、標準「バッテリー」搭載車ならむやみに電装品を増やさないようにするとか、
もっと容量の大きい「バッテリー」に交換する、という対応が必要になってきます。
その場合、基本的には搭載スペースに納まる「バッテリー」サイズと形式さえ合っていれば、
性能ランクが下回る「バッテリー」に交換すること以外では特別注意することもないと思います。
(極端な大容量「バッテリー」にするなど、場合によってはオルタネータ本体も強化する必要があるかもしれませんが、
専門的になるのでディラーによく確認されて判断下さい。)
電気関連のカー用品として、車のバッテリー上がり時、補助スターターとして利用される、DC12Vを出力するジャンプスターターというものがあります。
たまにしか乗らない車はバッテリーが弱っていてエンジン始動できない場合がありますが、こんなときこのジャンプスターターがあれば救援を頼まなくても自力で解決できます。
ジャンプスターターはこのような非常時に使うのが一般的ですが、車内用の掃除機(カークリーナー)など車のシガーライター(12ボルト)から電源をとって使うカー用品にも使えます。
こういうカー用品を使うときは普通はエンジンかけっぱなしで作業しますから、どうしてもガソリン消費が気になりますし、バッテリーの負担も気になると思います。
こんな使い道が当てはまるなら、価格もズイブン安くなっていますので、万が一の場合に備え一台用意しておけばなにかと重宝すると思います。
少々価格はアップしますが、インバータースイッチ/AC100V出力( AC100V出力スイッチ付きコンセント)も備える、
多用途なジャンプスターター(ポータブル電源)も発売されていますから、アウトドアレジャーでもかなり活躍すると思います。
あまり安価なものはパワー不足の場合がありますから、購入時はよくカタログやユーザーの声など確認して選ぶ必要があります。
ポータブル電源についてページにも関連記事があります。
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紹介サイト内で評判のよさそうな("感想コメント"が多い)「バッテリー」を形式別に幅広く取り上げてみました。
これ以外の形式で探したいときは紹介サイト内からご覧下さい。
感想コメントなど参考にご自分の車の適合サイズ・形式で使えるタイプをジックリとご検討下さい。
自分もネット購入するときには"感想コメント"はケッコウ見るほうで、全面的ではないですがなにかの参考にはさせてもらっています。
ここでも出来るだけ感想コメントが多そうなサイトをご紹介しています。
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