−6月−

−笑い8−
先日修学旅行がありました。その前に学年集会を持ちました。児童数は100余名です。その前で生活指導等をしたのですが,後から「先生はまじめな顔で子どもを笑わせる。」と言われました。旅行ではホテルに泊まり,夕食は大広間のテーブル席でとることになりました。マイクが用意され,蝶ネクタイをしたボーイの方が端でお代わりの用意をして待っておられます。マイクで「静かに」と言った後,つい「まるで披露宴会場のようですね。」と言ってしまい,後はお約束の「本日はお日柄もよく,このような盛大な会を私のために・・・」とやってしまいました。従業員の方も笑って下さっていて安心(?)しました。

−笑い9−
100名以上の前では笑いもいくらか型にはまったものになってきますが,クラスの中ではいろいろなパターンで楽しんでいけます。その中で手応えの大きいのはやはりエピソードものです。ダジャレはしらけるばかりです。自分の体験や子どもの様子の中で,自分自身が本当におもしろいと思うことを表現豊かに語っていきます。話しているうちにゾーンに入ってしまうと,話している自分と聞いている集団との一体感を感じることができます。そしてある話の場面で笑いが起きたところにもう一段の笑いの追加を置くことができた時,子どもたちは腹を押さえながら笑ってしまいます。私はその時の子どもたちの笑っている様子を再現して再度いっしょに笑うこともあります。また,授業の振り返りの場面で大いに笑える方法があります。

−笑い10−
以前にも書きましたが,体育の授業の振り返りの場で,子どもたち一人ひとりの様子の紹介をすると,大変盛り上がります。そのためにはそれなりの視点で,ゲーム中に「かっこいい姿」「おもしろい状況」「うまいプレー」等のいわゆる「好プレー・珍プレー」を頭の中に収集し,編集しておかなければなりません。そして,ゲーム終了後に子どもたちを集め,その前で表現豊かに子どもの名前をそれぞれ出しながら再現していきます。先日はドッジボールの後,30数名の前でやってみましたが,大いに手応えがありました。

−笑い11−
私は元来無愛想な人間ですので,より笑いについてこだわるところがあります。表情が硬いと,子どもに申し訳ないと思ってしまいます。また,生理学的にドーパミンの効果というものがあるのだとしたら,それを積極的に利用してより効果的な経営をしたいものだとも思っています。

−掲示1−
国語の学習の足跡などを模造紙に書いて,教室の横に張ってあることがあります。学習の中で前時を振り返る時などに便利です。ほとんどはマジックで書いてあるものが多いので,後で整理されたのか,授業中にマジックを使われていたのかもしれません。しかし,掲示のために後で整理するとしたら,時間がかかります。また授業中にマジックの使用では,訂正がきかないだけに緊張したり,書くのに時間がかかりそうです。

−掲示2−
模造紙に学習内容を整理するには時間がかかります。そこで,板書をそのまま写真に撮って,それを拡大印刷すればいいと思いました。これなら,子どもたちも見覚えがあり,前時の学習を思い出しやすいはずです。学校には模造紙大に印刷できる大きなプリンターもありますが,1枚のコストが高いので,遠慮してポスター印刷でB4を9枚貼り合わせる大きさに印刷しました。これで十分読めます。学級を訪れる先生方の評判も良く,おすすめの掲示方法です。

−参観日−
先日参観日があり,道徳の授業をしました。教材名は「星野富弘さん」です。これは先行実践が多くあります。今回初めて授業をしてみて,それだけ価値の高い教材だということがよく分かりました。終盤,星野さんの「神様がたった一度だけ・・・」の詩から続く展開では,思わず声がふるえてしまいます。この教材のおかげで,次の日,家の方からの連絡にもありがたいものがありました。またその後の懇談ではつい私の方が多く語ってしまったのですが,メモを時々取りながら聞いていて下さった方からも嬉しい連絡をいただきました。つくづく不遜だとは思いますが,こういう連絡は嬉しくてつい紹介してしまいます。

−芝1−
今年になって4回小さな庭の芝刈りをしました。芝は刈るほど綺麗になるらしいので,最近毎週刈っています。水をやり肥料をやると,青々とした葉がきれいに育ってきます。見た目をよくするには草取りもしなければなりません。芝の中にある草だけを選んで抜くのは難しいものでした。それが,世の中には便利な道具があるもので,これを使うと面白いように片手で草の根まですっと抜くことができることを最近知りました。お勧めの一品です。

−山法師−
ある日量販店に行って,一目惚れしてしまった樹木がありました。ピンクのハナミズキとヤマボウシです。どちらもミズキ科で,ハナミズキはアメリカヤマボウシの別名です。どちらも3メートル以上あり,とても樹形がきれいでした。ここでO型の性格が出て,2つとも衝動買いしてしまいました。もちろん,2つ買うからということで,いくらか値引いてもらいました。店の車を借りて運んでさっそく庭に植え,支柱も立てました。ハナミズキとヤマボウシは開花(本当は総苞という花の下につく葉の一種)の時期がずれるので,両方を続けて楽しむことができます。

−椿−
昨年,全ての葉がなぜか落ちてしまい,てっきり枯れてしまったと思っていた椿の幹に今年の4月新芽が出ていることに気がつきました。今はどんどん枝を伸ばしている健気な姿に声援を送っているところです。

−凄み−
とかくつまらないプライドがピンチをよりピンチにするものです。ピンチとは,例えば人間関係が崩れていくような局面です。一本取られた相手の膝に埃がついていることに気付いた時,その埃をはらってあげることを「相手に媚びること」と思ってしまうのは,小さくてつまらないプライドでしかありません。一本取られたような時こそ,優しさや感謝を見せる方がより凄みがあり,ピンチが一転チャンスになるものです。

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