−11月−

−人間ドック−
毎年ドックに行っています。最近コレステロールが高めなのが課題ですが,視力だけはいつも好成績をキープしています。今回は2年ぶりに左右2.0でした。検査する方のわずかな驚きの表情を見るのがささやかな楽しみです。

−姿勢1−
4月から毎週10クラスの道徳の授業に出ています。どのクラスでも今まで続けてきたのは,資料の本を読む時は必ず両手で持ち,本を立てて読むということです。「背筋を伸ばし」「文字を垂直に見る」習慣を身につけさせることが大切だと思っているからです。

−姿勢2−
「背筋を伸ばし」「文字を垂直に見る」姿勢を半ば強制したのには,2つの理由があります。その1つは授業態度の是正です。国語や社会等で授業中に教材を読むような時,ほおづえをついていたり,寝そべっていたりする子がいます。道徳でもそうなるおそれが十分考えられました。そこで,授業を受ける態度として,気分を引き締めていく目的がありました。

−姿勢3−
理由の2つ目は自分の身体づくりのためです。背筋を伸ばすことで姿勢を良くします。腕を伸ばして両手で本を持ち文字を垂直に見ることで,視力が悪くなるのを防ぎます。そこで子どもたちには,「今みんなの背骨はまだ柔らかい。本を机に置いて上からのぞき込むような見方をしていると,背中が曲がってきて猫背になって(猫背になって歩いて見せる)しまう。背骨の成長にも悪い。身長を伸ばして,綺麗な姿勢で綺麗な歩き方が中学生になった時できるようになるために,1日のうち少しでもいいから,自分で意識して背筋を伸ばして本を読むくせをつけましょう。」と言います。

−姿勢4−
もう1つ,本から目を離して直角に見る方が視力が悪くならないという話もします。最近はこれに先日の人間ドックで視力が左右2.0だった話を付け加え,私自身がその証拠であると言います。中には2.0の意味がよく分からない子もいたので,視力検査表の一番下が見えるんだと言うと,急に背筋を伸ばし,本を真っ直ぐに立てる子も現れ,これは使えるなと思っているところです。

−姿勢5−
偶然,今日保健室前の掲示を見ていたら,ちょうど姿勢について説明してありました。机の上に本を平らに置いてのぞくように見ると,背中の筋肉によけいな力が加わり,疲れやすくなると書いてありました。これもこれからは拡大印刷して大いに利用していこうと思っています。

−ミカン2−
ミカンがとうとう食べ頃になってきました。1つ皮をむいてみると,きっちりと実ができていて,新鮮な果物の味がしました。今まで買っていた物が,庭にできるという感激自体も新鮮でした。


−オペレッタ−
音楽発表会の中でオペレッタをする学年の助っ人を頼まれました。戦争中に動物園の動物を殺すことになった軍関係者の声だけの役です。セリフは5つでした。本番を終わって,音楽の先生から「登場人物の性格のイメージが伝わってきた。」と言ってもらいました。保護者の方から「大学時代は演劇部でしたか?」と聞かれ,「いやー,それほどでもー。」と喜んでいると,「娘は,先生は落語家を目指してたのでは?と言ってます。」とのことでした。

−自由1−
高学年の道徳の学習で「自由」について考えることがあります。指導要領に「自由を大切にし,規律ある行動をする。」1−(3)と指導内容が示されているからです。教材会社が発行している指導資料の中に「本当の自由とはきまりを守って行動すること」とか「自由には規律が伴うことを理解し」というような文言が見られることがあります。「自由」と「本当の自由」とは違うもので,「本当の自由」には「規律が伴う」ものなのでしょうか。

−自由2−
指導資料の中には,導入で「自由とはどんなことだと思うか。」と発問し,児童から「自分の好きなようにすること。」「思い通りにすること。」「我慢しないこと。」等の反応を予想し,学習の終盤で登場人物の気持ちとして「自由とはきまりを守って行動すること。」「自由とは他人に迷惑をかけないこと。」「約束を守ってこそ自由にできる。」等にまとめていく流れが示してあるものがあります。いつもは参考にさせてもらっていましたが,ここは?と思いました。

−自由3−
自由とは何ものにも束縛されないこと,でいいのではないでしょうか。私はこの資料が,「自由」に対する不十分な認識として導入で挙げている「自分の好きなようにすること。」「思い通りにすること。」「我慢しないこと。」が自由の意味だと思います。自由を「本当の自由」とか「うその自由」とか区別し始めると,とても複雑になりそうです。そこで,ここでは「本当の自由とは」と考えていくよりも,「自由は本当にいいものだろうか」という視点で考えていこうと思いました。

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