−12月−

−ありがとうございました−
今年も後1日となりました。このようなHPに訪れて下さった方々に心よりお礼申し上げます。厳しくなる一方の教育界ですが,その中に教育本来の愉しみを見出しながら,軸をぶらさずこれからも取り組んでいきたいものだと思っています。これからもどうぞよろしくお願いいたします。

−実践発表4−
「次回予告」といっても,実際に次回があるわけではなく,今回は「オーディション」としての実践発表だったので,とにかく10分という短い時間の中にできるだけ「実践」をアピールしていくためにこういう手法を取り入れてみました。しかし,実際にこの5回分の発表をいつかどこかで本当にしてみたいものだとは思っています。今回の発表は教師生活の中でも特別な経験になり,大変思い出深い1年の締めくくりをすることができました。

−実践発表3−
発表の内容は「意欲を高めることと意欲を生かすことの違い」「教具の3つの意味」「各教科(算数,社会,家庭科,理科)における教具の活用例」でした。教具の実物を4種類ほど持って行き,実演もしました。実際には家庭科の教具活用例の紹介中に9分にセットしていたタイマーが鳴ったので,「時間がきたので。」と途中でやめて,「最後に次回の予告をします。」と「次回予告」スライドショーのページに切り替えました。これは約45秒で自動的に8枚のスライドが切り替わるように設定していました。もう1つの作戦とはこの次回予告のために最初の表題を(第1回「教具」の巻)としておいたことです。

−実践発表2−
プレゼン用スライドの表題は
第1回「教具」の巻
−意欲を高め理解を深める教具の利用について−
としました。ここにも1つの作戦があります。そして当日は,持って行ったタイマーを9分にセットしてから発表を始めました。

−実践発表1−
京都で行われたセミナーでの実践発表の時間は一人10分と決められていました。10分というのは本当にわずかな時間です。進行係の人が時間を計って,10分で強制的に終わりを告げられることも考えられました。そこで,内容の構成として前半に一番伝えたいことを配置し,そこだけは丁寧に説明し,後はできるだけ多くの実践例を早回しで時間が来るまでどんどん流していこうという作戦を立てました。

−京都で会いましょう2−
京都で行う実践発表の題名と概要は次の通りです。

(題名) 
「意欲を高め理解を深める教具の利用について」
(概要)
 教具は学習意欲を高めるが,それだけではうまくいかないことがある。
 「意欲を生かす」ことが大事である。
 意欲を生かすために必要なことは「知的体力づくり」と「達成感」である。
 「導入教具」「説明教具」「思考教具」と教具の使用目的と役割をはっきりさせそれぞれを効果的に利用することで,理解を深め思考を鍛えることができる。

−京都で会いましょう1−
23日(日)に京都で「学力向上セミナー」があります。その中のオーディションに私も参加します。このHPの宣伝もちゃっかりとするつもりですので,セミナーに来られて私だとお分かりになった方はぜひ一言声をかけて下さい。

−自由8−
今回は,子どもたちが「自由を大切にし,規律ある行動をする。」(指導要領)ことをめざして,資料に示された「自由には規律が伴う」という方向からでなく,「自由は一歩間違うと怖いものになる」という方向から近づいていきました。ここは,これからも子どもの実態によって変わっていくと思います。

−自由7−
指導要領の解説書には「自由」について次のように書かれています。
自己を高めていくには何ものにもとらわれない自由な考えや行動が大切である。しかし,その自由は放縦とは区別される。自分の自由な意志によっておおらかに生きながらも,そこにはけじめがあり,内から自覚された責任ある規律が伴っていなければならない。
どこにも「本当の自由」などという言葉はありません。自由とは本来「心のまま」「思う通り」「勝手気まま」という意味です。だから解説では「自由は放縦とは区別される」という前にちゃんと「その自由は」と断ってあります。つまり「その自由」とは,「自己を高めていく自由」のことであると限定してあるのです。そして,「自由には規律が伴う」ではなく,「(自己を高めていくには)規律が伴っていなければならない」と道理を説明してあります。

−自由6−
「自由」についての内容項目は5,6年生で「自由を大切にし,規律ある行動をする。」と示されています。これを「本当の自由には規律が伴う」という,まるで悟りの境地のようなレベルで子どもたちに理解を期待していくのは難しいように思います。要領の解説にはちゃんと,「自由」といっても限定した「自由」のことですよということが書いてあります。

−自由5−
「うばわれた自由」の内容は,「ある国の王子が,何をしても自由だと勝手気ままにふるまい,最後は国の規律が乱れ,自分が牢屋に閉じこめられることになる。」というものです。王子と番人のガリューの考え方を対比しながら,自由について考えていきます。そして最後に黒板の最初に書いた

自由は(      )もの

に戻り,再度(    )の中に入る言葉を考えていきます。すると,「こわいもの」といった意味の言葉が出されてくるはずです。私は資料にあった「自由には規律が伴うことを理解し」という部分が納得できず,「自由というものは危ないものだということを理解」させることが大事ではないかと思いました。指導要領にも「自由には規律が伴う・・・」というような書き方はしてありません。

−自由4−
実際の授業では次のような流れになります。まず,黒板に

自由は(      )もの

と書き,それぞれの「自由」に対する考えを聞いていきます。ほとんどが「いいもの」といった肯定的な意見が出されます。そこで,次のように進めていきます。
「今日は,自由は本当にいいものだろうかということについて考えていきます。」(と言った後教材の題名を書く。)
うばわれた自由
(ある国では,動物を捕ってはいけない森と,いい森が決めてあり,どの森でも日の出前には狩りをしてはいけないことになっている説明をする。)
「ある日夜明け前に,森の番人ガリューは銃の音を聞きました。行ってみると,3人の若者がいました。「なぜ撃つ。」と聞くと「遊びだ。」と答えたので,「捕らえてやる。」と言ったが,逆にそのガリューが役人に捕らえられてしまいます。なぜでしょう。」(と,あらすじを話した後,本を開いて音読を始めます。)

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