−1月−

頌春
あけましておめでとうございます。

昨年末にはパソコンの不調で一時はどうなることかと思いましたが,どうにか更新ができるようになりました。教育現場の忙しさはますます加速度がつき,昨年はゴルフにも1回行けただけでした。今までも自分の課題であった「事務能力の向上」を今年こそ達成したいと思っています。そして「内容のある実践」に取り組んでいきたいと思います。忙しさの中で段々更新も減ってきていますが,1件でもアクセスがあるうちは,そしてパソコンが壊れない限りはこれからも細々と続けていきたいと思っていますので,これからもどうぞよろしくお願いいたします。

−不調1−
昨年の12月,突然パソコンが起動しなくなりました。バックアップは時々取っていましたが,成績処理に関するいくらかのデータはまだコピーしていませんでした。詳しくは12月の一筆箋に書いた通りです。もしかのことを考えてそれなりの対処はしていたつもりでしたが,今回バックアップの必要性を思い知ることになりました。更にリカバリした後,インターネットへの接続ができなくなり,HPの更新もできなくなってしまいました。

−不調2−
2000年にS製のパソコンでHPを立ち上げ,途中からN製のノートにバトンタッチしてきましたが,どちらも少しずつHP作製ソフトの表示関係がおかしくなってきました。ファイル名の表示が何故か一部大文字になったり,転送済みのファイルがいつまでも未転送として表示されたり。そして,今回のリカバリ後はプロバイダとの接続はできたという表示は出ても,インターネットの表示やFTPの接続ができないという?な状態になってしまっていました。

−不調3−
昨年紹介した卒業生用ビデオ編集のために購入したパソコンで光接続の環境設定を新しいプロバイダを通してしていましたが,以前のプロバイダによると,そのHPの更新はその回線を通してしかできないという説明があったので,光を使用することは考えていませんでした。しかし,HPの更新のためのいろいろな手立てを試してみて万事窮した後,ダメ元で新しいパソコンを通して以前のHPへの接続を試してみると,なぜか転送できることが分かり,年末の30日にどうにかお詫びの記事を載せることができ,今日に至っています。

−歴史11−
「・・・この結果の理由として,今まで紹介してきた記憶を蘇らせる3つの仕掛け以外に,後2つ考えられます。」と昨年この一筆箋に書いた次の日にパソコンが壊れて,そのままになっていました。「後2つ」というのは,1つは社会のテストをする2日前から「テスト勉強」という宿題を出すことです。中学のように範囲を示し,試験勉強方法も教えます。中学になり実際にテスト期間になると,塾等でそれなりの勉強方法を教えてもらっている子はすぐ対応できるでしょうが,行っていない子の中には「試験勉強」の方法がよく分からない子もいます。しかし中学になると「自律」を求められ,何もかも「自分で」ということが要求され,中学に入って最初の中間試験でひどい点を取ってしまうこともあります。

−歴史12−
「後2つ」の2つ目は,子どもたちは「先生のトーク」などと日記に書いていますが,例えば最近その存在が疑問視されている「聖徳太子」の授業で紹介している「説明1,2,・・・」のような語りの部分です。ここでできるだけ子どもたちの興味を引くような語りを心がけていきます。まず最初にトークで興味をわかせてから,調べ学習に入るというイメージです。知的にインパクトを感じて学習した内容は,テストの時にも定着している確率が高くなるはずです。

−年賀状−
新採の時に3年生を担任しました。「新採日記」にも書きましたが,全校児童約1800名,各学年7クラスの学校(現在は3クラスまで減少)でした。そのクラスを3,4年と持ち上がり,次の年クラス替えをして5年生の担任となりました。もう随分前になりますが,今でもこの時に担任した子が何人か年賀状を送ってくれます。こういうありがたい年賀状を見ると,つい,「昔は・・・」と思ってしまう今日この頃です。

−一瞬1−
昔,放課後に「先生電話です。」と言われて,「本当に私にですか?」と問い返したことがありました。というのも,「電話です。」の前に「○年生の○○から」という言葉があったからです。その子は私が担任している学年でもないし,普段話したこともない子だったからです。

−一瞬2−
電話に出ると,その子は「明日話がある。」と言います。ここで,あっそうかと思い当たりました。私のクラスの子がその子に何かをしたのだということです。そこで,「先生のクラスの子が何かしたのかな?」と聞くと,「違う。」と言います。もう後は自分自身の問題です。「先生が君に対して何かしたのかな?」と聞くと,それも「違う。」と答えました。

−一瞬3−
上級生や私に対する問題ではなさそうだということが段々分かってきました。実際に次の日話を聞くと,自分に対するクラスの友だちたちの態度についての相談でした。後日,家の方が参観日に教室に来られて,話を聞くと,自分から電話をかけると言い出したそうです。私には覚えがないのですが,どこかで声をかけたことがあるようでした。その時の印象で話を聞いてもらおうと思ったようです。これは大変きわどいことです。

−一瞬4−
以前中学校で,掃除をしていた子のちりとりに,落ちていたごみを入れたことがありました。それまで好意を持ってくれていたその子は,その時から態度が変わってしまいました。ほんの一瞬で人に対する印象が決まってしまうことがあります。「きわどい」というのは,今回は何かのきっかけで偶然,話を聞いてもらおうと思ってもらえるような印象を与えたのでしょうが,きっとその何十倍もの数で一瞬で印象を悪くしていることがあるはずだということです。ほんの一瞬のかかわりや態度が,その後にずっと影響するという怖さを改めて思い出しました。

−電磁石1−
6年生の理科で「電磁石」について学習します。一般的には教材会社の電磁石キットを児童一人ひとりが買って実験をすることになります。この時いつも問題が起きるのは,「コイルを作る」という作業です。きれいに巻かれたエナメル線をほどいて,プラスチックの芯に100回とか200回巻いていくのですが,必ず何人か途中で線をもつれさせてしまいます。そこで今回はちょっと工夫をして,30数名全員のコイルを途中でもつれることなくきれいに仕上げさせることができました。

−電磁石2−
この学校に来るまでは学級の人数も少なかったので,全員にすぐコイルを作らせていましたが,30数名ではきっと一度には全員がうまくコイルをつくることができないと思いました。器用さの違いもあります。そこで隣同士で二人組になり,協力して1つずつ作ることにしました。説明書によると,机の上に単1電池を立て,それに輪ゴム程度の大きさの円に巻いてあるエナメル線の輪を通して,端からコイルの芯に巻いていくようになっています。気をつけてやれば5分ほどでできることです。それが,途中でエナメル線がうまくほどけなかったり,電池から外れて床に落ちて絡まったりするのです。そこで,一人が巻いて,一人はエナメル線が電池から外れないように押さえて,少しずつ出していく役をすることにさせました。

−電磁石3−
エナメル線の説明をし,エナメル線の端のエナメルを剥がした様子を一人ひとりに観察させた後,実際に100回巻きコイルを全員の前で作って見せてからコイルを作る作業に入りました。コイルを作ること自体には大した意味はないので,二人組で協力してとにかく2つのコイルを早く作ることをめざしました。結局これだけで1時間かかってしまいましたが,一人も線が途中でもつれることなく,全員のコイルができあがり片付けも時間内に終わることができました。エナメル線の端の皮膜を剥がした様子を先に見せておいたのは,作業が終わった子からそのイメージでしっかり端のエナメルを紙ヤスリで剥がすよう指示するためでした。ここが中途半端になっていると,この後の実験がうまくいかないことがあるためです。

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