−9月−

−秋の七草−
2学期が始まります。2学期の始業式の日は「秋の七草」の暗唱から始めます。秋の七草も五七調で覚えられます。黒板に書いてみんなで覚えていきます。覚えた子は立たせて,黒板を見ずに暗唱させ,「すごいね。かしこいね。」とほめほめシャワーを浴びせ,2学期の元気を与えます。家に帰って暗唱した子は感心してもらえます。

−当番1−
夏休み中のウサギ小屋の掃除と花壇の水やりは職員が分担して行います。先日2回目の掃除をしました。次の日,その日の当番になっていた先生から,「ウサギ小屋がすごくきれいになっていました。えさ袋も口がきれいにたたまれて・・・。」と感心してもらいました。実は前の日・・・。

−当番2−
「えさの袋をきっちりたたむ」にはそれだけの理由があったのでした。実は前の日,えさの入った袋を斜めにすると,えさが出る前に大きなゴキブリがポトッと中から落ちて,サササッと走り去ったのです。「おーっ!」と言いながらえさを出していると,また一匹ポトッ・・・。ウサギ小屋の中にある,えさと掃除道具を入れる狭い一室での出来事です。もしゴキブリに過剰に反応する人だったら,頭を打っているかもしれないと思いました。それで袋の口をしっかり折りたたんでおいたのでした。

−報告−
夏休みに校内で研修報告会がありました。全員がA4用紙1枚に研修内容をまとめたものを冊子に綴じて配ってあり,一人ずつ報告していきます。司会者は「一人3分以内で。」と言いましたが,丁寧な報告で2,3分のオーバーが続き,予定時間に終わりそうにありませんでした。私の番が来て約1分で終わると,司会者に「ご協力ありがとうございました。」とお礼を言われました。

−蓋1−
学校間の連携を図るための打ち合わせに,近所の学校に行きました。しばらく話していると,急にその部屋のドアを開けるなり「○○(私の勤めている学校名)の先生はあんな所に車を止めてどうするんか!他の車が出られんことが分からんのか!」と,その学校の先生が鼻息も荒く入って来られました。

−蓋2−
えっ?私の置いた場所では邪魔になるのかな?端っこに考えて置いたはずなのだけど・・・。と出て行こうとすると,他の学校の先生が,「あっ,それ私の車です。」と出て行かれました。いきなり人を叱りつけた先生は,他の学校の先生も来ておられるのに,なぜ「○○の先生」と決めつけられたのでしょうか。それに普通,まず誰の車かを確認するものではないでしょうか。

−蓋3−
私はこういう無神経で自分勝手な人には完璧な拒否反応を示してしまいそうになります。が,誰でもそうでしょうが,態度には極力表さないように努力します。ストレートに反応するのはあまりに稚拙です。第一,こういう人は表裏のない人で,付き合い方によっては自分の味方をしてくれる,大変心強い人となるものです。小さなことに腹を立てて正論を盾に相手に批難的な態度をとったりするのは,愚の骨頂でしかありません。

−蓋4−
臭い物には蓋をする。できない場合はこちら側に蓋をする。匂いがきつい物ほど肥料としては優秀。綺麗事ばかりで綺麗な花は咲かない。こんなことは当たり前のことなのでしょうが,まだまだ達観できない弱さがあります。

−命−
先日5年生の道徳の導入で,「友達につられて,危険な近道(鉄橋を歩いて渡る)をするかどうか」を全員に聞いたときのことです。「渡らない」に挙手をした一人の男の子が,「今までだったら渡る方を選んでいたけど,1学期に道徳で命の勉強をして,渡らない方を選ぶようになった。」と言いました。嬉しい驚きでした。今まで,自分でやっていながら,心のどこかに,「道徳の授業って効果があるんだろうか」という思いがありました。その疑心を吹き飛ばしてくれる一言でした。

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