−10月−

−担任−
今朝突然,病気休暇を取られる先生の代理として,その学級の担任をしばらくすることになりました。そして,今月の公開研究会にも授業をするように伝えられました。研究会まで授業ができる日は後10日ほどしかありません。今まで一度もその学級で授業をしたことがありません。子どもの名前も分かりません。1学期いろいろ問題行動のあった学級です。とりあえず今日は休憩時間に一緒に遊びました。これから一体どうなるのでしょうか。

−スイカ2007(4)−
知人から「ところでスイカはどうなったん?」と聞かれました。昨年のこともあり,遠慮してあまり触れないようにしていたのですが,その後のスイカについて少し報告します。結果,食べました。切る時包丁を入れると,パカッといい音を立てて割れたのですが,あまり熟れてはいませんでした。というより,熟れる前に収穫する理由がありました。

−スイカ2007(5)−
理由は芝生の痛みです。実際スイカのつるを取ってみると,つるが伸びていた範囲は日光の当たり方が悪く,そこだけ白くなってしまい,今でもアザのように跡が残っています。スイカを割ってみると,赤い部分が半分ぐらいでしたが,家族はよく食べてくれました。1年経って芽を出したこのスイカは,道徳の授業にも利用させてもらい,毎日の成長を観察する喜びも与えてくれました

−音楽−
にわか担任になって,10月に学級開きを行うという経験をしました。2日目の1時間目の学活では「こっち向くな」ゲームで思い切りはしゃぎました。2時間目の音楽は専科の先生に授業をしていただくので,子どもたちを音楽室に送り出し,私は教室で宿題等の点検をしていました。放課後,音楽専科の先生が「あのクラスが音楽室に入ってきて一言も喋っていなかったのは初めてです。」と言って下さいました。

−書き順1−
三日連休が終わり,明日は担任3日目を迎えます。明日は朝会で例の「秋の七草」を暗唱するつもりです。国語では漢字の復習をします。子どもたちに聞くと,今まで各自で新出漢字の練習をしていたらしいので,試しに2学期に練習したという漢字の書き順をいくつか確認すると,間違っている子がいたからです。時間もないので,黒板の上横一列にずらっと一単元分の新出漢字を書き,前の子から順番に1つずつその漢字の下に画数を言いながら書いてもらいます。

−書き順2−
前に出てきた子は,全体に見えるように腕を伸ばして黒板の上に大きく漢字を書きます。途中で書き順の間違いを見つけた子は「他に」とか「ストップ」と言って,前に出てきて交代して最初から書きます。なぜこういう方法をとるかというと,教師が教えるより,「間違えるかもしれない友達」が黒板に書く方が,後ろで見ている児童が集中して書き順を確認していくからです。今回はこの方法で1単元分の新出漢字の中で2つ,間違いやすい書き順の確認ができました。書き順については必ず全体で丁寧にチェックしていくことが大切だと思います。

−道徳−
今年は生徒指導主事の仕事として,4月から4,5,6年生の道徳の授業を受け持っています。2学期が始まった頃のある日,職員室に5年生の男の子が「次は道徳です。」と呼びに来てくれたことがありました。職員室におられた先生が「わざわざ呼びに来たんだねー。」と言われると,その子は「はい。僕,道徳が一番好きですから。」と奇特なことを言ってくれました。こんな言葉が心にエネルギーを与えてくれます。

−二足−
病休を取られた先生の代理の先生が来られることになりました。これからは,今までの週10時間の他の学級の道徳の授業に戻ることになります。しかし,問題の多いクラスということで,道徳に行く時間以外は,これからもT・Tでそのクラスの授業を行っていくことになりました。教材研究が忙しくなります。できればそのクラスの日記の内容も変えていきたいと思っています。

−漁師1−
生徒指導の担当になって最近つくづく感じていることがあります。5年生社会の勉強の中に「漁師が山に木を植える」話が出てきますが,今その漁師の本当の気持ちが少し分かりかけてきています。

−漁師2−
子どもが学校で過ごす時間の中で一番多いのは「授業」です。もし本当に効果的な生徒指導(小学校は「児童」ですが,なぜかこう言われます)をしようとすれば,当然まずは授業を通して行うのが一番の近道になります。もし授業の中で充実感や満足感,自己肯定感を得ることができれば,問題行動は随分少なくなるはずです。

−漁師3−
子ども一人ひとりが充実感を得ることができる授業。これが問題行動に対する未然防止になります。いわゆる授業改善です。しかし実際はそれはとんでも無いほど難しい課題だからこそ,今も様々な問題を起こさせてしまっています。授業が分かれば楽しくなると言われますが,その「分かる」というところまで到達させるのが難題です。それぞれの子どものレベルというものがあるので,内容全部が「分かる」までいかなくても,せめて「改善」の一部であろう「改楽」「参加意識」「リズム」「テンポ」等だけでもめざすところから始めてはどうかと思います。

−漁師4−
「チャイムと同時に授業を終わること」を1学期に職員会で生徒指導主事の立場からお願いしました。その時もう1つお願いしたのは「子どもたちの元気が出る授業」をしていきましょうということでした。授業改善によって子どもの問題行動も減少するはずと思ってのことでした。しかしただお願いするだけでは何も変わらないだろうとも思っていました。

−漁師5−
魚が育たなくなった時,漁師は山に木を植えに行き,魚の餌になる養分が海に流れ出てくるようにしました。問題行動の未然防止としての効果を授業改善に求めようとするなら,それを求める役(例えば「生徒指導担当」)の者が自ら授業にかかわる部分で具体的にかかわっていけば,ただ「お願いする」よりは変化が期待できそうです。

−漁師6−
「自ら授業にかかわる」という点で,今年,生徒指導主事ということで,4,5,6年生の道徳授業を行うことになり,その中で「授業で子どもが元気になる」技術の提案をしてきたつもりです。また,授業終わりのチャイムも必ず守るようにしてきました。そして,先生方から,子どもが道徳を楽しみに待っていると言ってもらえるようにもなりました。「山に木を植える」ほどの効果はないかもしれませんが,自分なりに,授業をしながら,後ろで見ている担任の先生にメッセージを送ってきたつもりです。

−参観日−
先生が一人病休を取られたため,5日から2週間後の公開研究会が開かれる日まで,その学級の担任をすることになりました。研究会の日,私は国語の授業をしたのですが,すでに指導案もできていて,それを自分なりに解釈して行いました。その日は参観日も兼ねており,学校では保護者アンケートをお願いしました。30名のクラスで25通のアンケートが集まり,その中で「気づき,感想」があったのが12通でした。やはり担任はいいものだとつくづく思いました。

−ミカン1−
3年前に庭に植えたミカンの木が,今年初めて12個の実をつけました。ミカンの花はとてもいい匂いがし,虫たちをよく集めていました。8月には青々していた実も


10月になって色づき始めています。


植える時には,実を食べることなど考えてもいませんでしたが,今は収穫の時を心待ちにしています。

−趣味−
昨年はゴルフに1回しか行けませんでした。今年は知り合いに誘われて3回(82,85,77)行くことができました。それぞれ違うコース,違うメンバーです。いろいろな人と話をしながら,芝生の上をのんびり歩くのは,精神衛生上とてもいいものです。

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