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2004年03月01日(月)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20040301~.htm#Day01ほんとーは昨日読み終わっていたのですが、昨日は『ゴシカ』の感想もあったので、敢えて一日アップを遅らせてみました。MYSCON5の読書会課題本、島田荘司『ネジ式ザゼツキー』(講談社ノベルス/講談社) [bk1/amazon]読了、感想はこちらから。『涙流れるままに』を途中で挫折して以来の島田作品ですが、こちらは虚心に楽しめました。ただ、やっぱし横書きにした必要はあんまり感じなかった……あのくらいなら別の方法でも良かったんじゃあ。
ところで、これを読んだ直後に『エル・マリアッチ』を観たんですが、全然違う話にも拘わらず何かが重なって見えます。なんで。最近そんなん多いぞ。第76回アカデミー賞受賞者一覧。
作品賞 『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』(日本ヘラルド、松竹・配給)
監督賞 ピーター・ジャクソン/『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』
主演男優賞 ショーン・ペン/『ミスティック・リバー』(Warner Bros.・配給)
助演男優賞 ティム・ロビンス/『ミスティック・リバー』
主演女優賞 シャーリズ・セロン/『Monster』(GAGA・配給)
助演女優賞 レニー・ゼルウィガー/『コールドマウンテン』(東宝東和・配給)
長篇アニメーション部門 『ファインディング・ニモ』(ブエナビスタ・配給)
外国語映画賞 『みなさん、さようなら』カナダ作品(COMSTOCK・配給)
ドキュメンタリー(長篇) 『The Fog of War』
ドキュメンタリー(短篇) 『Chernobyl Heart』
短篇アニメーション部門 『Harvie Klumpet』
短篇部門 『Two Soldiers』
脚色部門 『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』
オリジナル脚本部門 『ロスト・イン・トランスレーション』(東北新社・配給)
作曲部門 『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』
主題歌部門 “Into The West”/『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』
美術部門 『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』
撮影部門 『マスター・アンド・コマンダー』(ブエナビスタ・配給)
衣裳デザイン部門 『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』
編集 『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』
メイクアップ部門 『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』
音響 『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』
音響編集 『マスター・アンド・コマンダー』
視覚効果 『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』
LOTR、ノミネートぜんぶ制覇してまったやん!! 前々から「ある意味波乱のない結果になりそうだ」とは思っていたけど、まんまやん?!
日本勢は残念な結果に終わりましたが、事前の情報からたぶんこっちだろう、と予測していたところに落ち着いたので、個人的には納得。ただ、私感なのですが、そこまでティム・ロビンスの演技は良かったかなーと思わないでもない。一つ二つは獲るだろう、という予感はあっても、アカデミーはじめノミネートされたほとんどを獲得するほどに傑出していたとはあまり思えない。流れが出来てしまうとみんなそっちへ向かってしまうのはあまりいい兆候ではないと思うのですが、如何なものか。昨日DVDで鑑賞した『エル・マリアッチ』(Sony Pictures) [amazon]の感想をかるーく書いたのでアップ。「バンデラスというより板尾創路」からどうぞ。
今日は映画サービスデー。ふだんなら喜んで出かけるところなのですが、いきなり真冬に舞い戻ったかのような寒さに加えて腹具合が芳しくなかったので、家で大人しく過ごすことに。買い物すらなし――にするはずが、何となく収まりがつかなかったので、近所の本屋でかる〜く買ってきました。
本日のお買い物
1,遠藤淑子『空のむこう』 [bk1/amazon]
2,宇仁田ゆみ『男女 宇仁田ゆみ作品集』(1と2、JETS COMICS/白泉社) [bk1/amazon]
3,影崎由那『かりん(2)』(Kadokawa Comics Dragon Jr./角川書店) [bk1/amazon]
女性漫画家の新作ばかり三冊。1は初のJETS COMICS、のはずですが、ざっと見た限りまったく普段通りの遠藤作品集。書き下ろしのエッセイ漫画も収録。まずこれを半分だけ読みましたが、ここしばらくの著者の作品集で特にクオリティが高いかも。2は最近お気に入りの著者、白泉社での三冊目となる作品集。ジュンク堂でサイン会用に予約してあるんですが、次に買いに行くまで我慢できそうになかったので買ってしまいました。ばか。
もしかしたら著者の作風にいちばん合っているシリーズかも、という気がしてきた3は、もうじきノヴェライズの2巻も発売するようです。異様に早いノヴェライズに戸惑う作者の心中を綴った書き下ろし漫画のおまけつき。
2004年03月02日(火)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20040301~.htm#Day02ながいこと同じ話についてばっかり考えていたら頭の中に膿が湧いてきたような気分になったので、別の話を引っ張り出してそちらを練ってみた。吃驚するくらい色々と思い浮かんだのだけど、やっぱりかなり毒が混ざっていた。……それはそれですっきりした、んだけどあとの処置をどうしよう。
……今度は通勤ルートのすぐそばで火事だ。知っていても一回も訪れたことがない店ではあったが、こうも続くと非常に嫌な感じ。
ヤマギワの別店舗にCDを探しに行くが、敷地が狭すぎて品揃えも悪い。旧作がないのはいいとしても、新作すらめぼしいものがない。あの辺をうろついていると、ソフト館の店員と思しき人々が道を行き来しているのを見かけるので、案外早いうちに何とかするんじゃないかという気はするのだが、それまでCDは別のところで買うしかないかなぁ。ジャズが新旧共にふんだんに揃っていたのって、あそこぐらいしか知らないんだけど……本日のお買い物
1,『怪談新耳袋 ―白いひも編―』(KING RECORDS/DVD Video) [amazon]
2,神坂 一・原作/トミイ大塚・作画『スレイヤーズ 水竜王の騎士(3)』(Kadokawa Comics Dragon Jr./角川書店) [bk1/amazon]
3,岩井志麻子『恋愛詐欺師』(文藝春秋) [bk1/amazon]
4, 同 『偽偽満州(ウェイウェイマンジョウ)』 [bk1/amazon]
5,柴田よしき『水底の森』(4と5、集英社) [bk1/amazon]
1は映像版『新耳袋』第二シリーズ最終巻。ともさかりえ大盤振る舞いの三本主演(しかもぜんぶ役が別。このシリーズでは珍しい)に、03話『スクープ』では原作者木原浩勝氏に『呪怨』の清水崇監督までちらっと登場、更に撮影中のカメラに写りこんだ、“ハエ説”では説明のつかないスカイフィッシュ三匹の映像まで収めた豪華版にしてお値段は控えめ。個人的に映像化して欲しかった話のひとつ『板人形』が笑い話風味にされてしまったのが不満ですが、シリーズ通しての最高傑作と言える『白いひも』が最後の最後に収録されているので、大満足。
2はオリジナル原作だからこそ出来る新設定オンパレードの最新刊。リナ視点である原作では出来なかった“可愛い”リナ表現とか新しい上位魔族とかメー○ルもどきの新キャラとか、読んでて飽きません。
3以降は懐事情からしばし購入を控えていたハードカバー三冊。3は様々な女性達の壮絶な出来事を描いた短篇集、4は昭和初期の大陸を舞台にした逃走の物語。5は刑事が追い始めた事件と彼の過去が結びついていくサスペンス。オキサイド・パン監督が『the EYE』より前に製作した映画『ワン・テイク・オンリー』の公式サイト発見。楽しみだー。それにしても、『RAIN』は短期間ロードショー、『the EYE』は単館、本編は単館レイトショー……頑張れ。
2004年03月03日(水)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20040301~.htm#Day03江戸川乱歩『江戸川乱歩全集第7巻 黄金仮面』(光文社文庫/光文社) [bk1/amazon]読了、感想はこちらから。桃の節句に読み終える本じゃない。じゃあなんなら相応しいのか、と訊かれるとそれはそれで困る。
最近買い物は固め打ちになりがちです。何故なら、……手近な小さな書店では、欲しいものが全然揃わないから。もと行きつけの店は依然として頼りにならないし、自宅近所の店は入るものが偏りすぎていてこれまた心許ない。けっきょく、大きなところに立ち寄ったときに纏めて買う、というのがいちばん堅実に思えてしまうのです。やもすると、帰宅途中にわざわざ池袋まで大幅に遠回りしたくなるのをグッと堪える毎日。そこまで苦労して行っても買うものが二・三冊だとまた哀しいの。
『プリッツ』のCMが凄い。いや凄いのは松浦亜弥。あの娘、アベレージ高すぎる。初見のとき、完全に目が釘付けになってしまいました。
それに対して、見ていて異様に不愉快になるのは、『生烏龍』。意図するところは解るのだけど、言動の不愉快さだけが際立って商品にいいイメージが持てない。だが、あのCMの最大の欠陥は、舞台が販売会社そのものに思えてしまうこと。あんな馬鹿社員しかいない会社の商品、買いたいと思います?
2004年03月04日(木)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20040301~.htm#Day04……買い物もなく、特に書くこともない。可能なら今週末の初日に『レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード』を鑑賞しようと、予習のつもりで『デスペラード』のDVDをひととおり観たので、その感想でも書いて誤魔化そうかと思ったが、なんか準備をしているあいだに久々の『刑事コロンボ』テレビ放映が始まってしまったので、明日以降とさせていただきます。そりゃ観たことある奴ですよ、ですけどね。
2004年03月05日(金)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20040301~.htm#Day05昨日ちょっと触れた、『デスペラード』(Sony Pictures/DVD Video) [amazon]の感想を脱稿。「ギターケースから出して撃つという発想は彼らになかったのか?」からどうぞ。新作では火まで噴いてるしね。ケースが焼けるだろあんた。
ところで昨晩放映されていた『新刑事コロンボ 汚れた超能力』ですが……すっきり中身忘れてましたが、こんなに駄目なオチだったのね。あれでは“証明”にも“証拠”にもならないと思う。超能力のトリックやあいだのやり取りは面白いだけに、半端な締め方が勿体ない。「新」のつくのより、前のものを流してくれないかな〜。本日のお買い物
1,ゆうきまさみ『鉄腕バーディー(4)』 [bk1/amazon]
2,七月鏡一・藤原芳秀『闇のイージス(15)』(1と2、ヤングサンデーコミックス/小学館) [bk1/amazon]
3,山口美由紀『春告小町(3)』 [bk1/amazon]
4,なかじ有紀『ビーナスは片想い(11)』(3と4、花とゆめコミックス) [bk1/amazon]
5,宇仁田ゆみ『男女 宇仁田ゆみ作品集』(JETS COMICS/3〜5、白泉社) [bk1/amazon]
6,丹沢 恵『ごめんあそばせ(13)』(まんがタイムコミックス/芳文社) [bk1/amazon]
7,梅村 崇『FINAL FANTASY CRYSTAL CHRONICLES 小さな村の年代記』(GAME NOVELS/SQUARE ENIX) [bk1/amazon]
8,霞 流一『ウサギの乱』 [bk1/amazon]
9,黒田研二『白昼蟲 <ハーフリース保育園>推理日誌』 [bk1/amazon]
10,高里椎奈『ユルユルカ 薬屋探偵妖綺談』 [bk1/amazon]
11,森 博嗣『四季 冬』(8〜11、講談社ノベルス/講談社) [bk1/amazon]
12,時雨沢恵一『アリソンIII(上) ルトニを車窓から』(電撃文庫/メディアワークス) [bk1/amazon]
13,ディクスン・カー/井上一夫[訳]『盲目の理髪師』(創元推理文庫/東京創元社) [bk1/amazon]
14,『藤子・F・不二雄☆ワンダーランド ぼくドラえもん 02 2004.3.20』(小学館)
何カ所かの店で買いましたが、順番通りではありませんし概ねジュンク堂で仕入れました。あっちの店にこれはあるけどこれはないだろう、さすがにこのくらいなら揃うだろう、などと考えながら移動してもまるで思惑通りに並んでない。厭になるぞもう。
好調に巻を重ねる1と2は、しかし話としては事態が悪化の一途を辿ってます。ハズカチー展開のままいつまで続くのかの4、今日日の少女漫画にしては珍しく(あれだけイチャイチャしてやがったくせに)なかなか一線を超えませんでした、が、の最新刊。もしかして、大学卒業まで続ける気なのだろうか。5は来週のサイン会のために予約してあったものをいったん引き取りました。
7は、だいたいいつ頃発売するのかも知っていたのにその当時である今年はじめには探すことさえ忘れていた。不覚。8以降は久々に講談社ノベルス今月の新刊ぜんぶ。8は意外にも講談社ノベルス初登場の霞氏最新作、こんどは兎です。9は久々のハーフリース保育園第二作、推薦文が貫井徳郎氏。11はようやくの完結――なお、さすがに合本のほうは買いません念のため。
12は完結までカウントダウンとなったらしい1年振り最新作。収集中の13は豪華客船のなかで発生する殺人事件を描いた、1934年の作。14は、けっきょく定期購読することに決めましたが、今日申し込んだばっかりだったので、これに限っては探し回らねばなりませんでした。土管に関する話など、豆知識本としてもそれなりに有効。お願いだから、誰か『まさかのミステリー』のスタッフに“フェアプレイ精神”というものを教えてやってください。問題に事実と異なる映像を使用するのは最悪の反則なんですってば。ヒントの出し方よりも、いかに嘘をつかずに事実を隠すかに凝ってください。
あと、端々に無理矢理挿入する観客もどきの「えー」も大っ嫌いなんですが、まあそれだけは演出として認めます。だからせめて、問題の作り方ぐらい真面目に考えて。
2004年03月06日(土)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20040301~.htm#Day06昨晩、『スカイハイ2』の放送はありませんでした。つまらん。
今月は映画サービスデーを見送ってしまったし、早朝に叩き起こされるので梯子しやすい第二・第四土曜日のうち一回はMYSCONの都合もあって二本観るのは無理。ならば梯子する余裕のある日に梯子してしまおう、ということで、本日初日の映画を立て続けに鑑賞。はじめは六本木に行くつもりが、家を発つのが遅かったせいでどーやっても間に合いそうにない時間になってしまったので、急遽途中下車していつも通りの銀座界隈で鑑賞。
一本目は、きのう前作の感想をアップしたばかりのロバート・ロドリゲスによるエル・マリアッチ・サーガ第三作『レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード』(Sony Pictures・配給)。感想は、「確かにミッキー・ロークは老けました」からどうぞ。私じゃなくて、退場するときわたしの前あたりを歩いていた人がこー言っていたのよ。
二本目は、押井守監督九年振りのアニメーション新作『イノセンス』(東宝・配給)。士郎正宗の作品とはどうも波長が合わない気がして、『ドミニオン』を読んだきり漫画も映画もまったく観ていなかったのだが、これだけは盛んに流していた予告編に琴線を刺激されまくっていたので、スケジュールの合わせやすかったことを幸いに初日に鑑賞した次第。ただ、初回に舞台挨拶があったせいか異様に劇場の対応がまごついていて、休憩時間中に食事をするどころか飲物やプログラムを買う時間さえなかったのが困りもの。初日で、しかも舞台挨拶があると解っているのだから、せめてそのあいだの休憩時間ぐらいちゃんと設定しようよう。売店も大量の客を捌ききれず飽和状態になっていたし。更に、アニメーションという先入観からかどうも子連れで入場している人もいたようですが、案の定途中で退場していた模様。……無理がある。
映画そのものの感想は、二本アップするのは大変なので後日この辺に。本気でもう一回観たいです。大傑作。但し、万人に評価されるものではないと思うけれど。
まったく正反対の映画二本を梯子したつもりが、正反対は正反対でもある一点を軸にひっくり返しただけの作りになっていたようで、けっきょく似たような印象が残ってしまった。いや、出来に不満はなかったので、いいんだけど。
2004年03月07日(日)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20040301~.htm#Day07一昨日の東京新聞夕刊「放射線」欄の担当者が京極夏彦氏に触れていた。へー、と思いつつ読んでいくと、『姑獲鳥の夏』と『魍魎の匣』を平安時代に想を得た平安朝もの、といった具合に記している。末尾に「これからも目の離せない作家」と添えているが……その前に、ちゃんと「目を向ける」のが先でしょう。たぶん該当作を読んでいないわけではないのでしょうが、確認せずに書いてしまっては。
ついでに、本日付朝刊の一面下段『水洗』にて「井上陽水のミリオンセラー『氷の世界』」に触れていたのですが、何気なく読んでいたら、変な違和感がある。一風変わった歌詞? 作詞が井上陽水ではない曲? ……やがて、やっと理解した。この筆者、楽曲『氷の世界』ではなくて、アルバム『氷の世界』のなかの一曲に言及していたのです。なら「ミリオンセラー『氷の世界』」という半端に煽るような説明ではなくて、「アルバム『氷の世界』」と端的に書くべきではないのか。確かに、後半、文中で採りあげている楽曲の作詞者に未だに印税が入っている、という記述があるので、売り上げに触れる意味もあるのだけど、それにしても説明が雑だ。ロングセラーアルバム、ぐらいに書くのが妥当ではないのか。文章がギチギチに詰まっているので、字数を増やすわけにはいかなかった、という事情もあるようですが、なら後半の不要な記述をちょっと削ればいいだけの話。
この新聞、ほかの速報性のある記事よりもこういう若干時間をかけられる記事のほうが雑に感じられることがままあるようです。終面に掲載されている、東京各地の“坂”に触れているシリーズ記事も、紀行文としてはもとよりただの取材文として読んでもひどい出来だし。よその大新聞よりもローカルな記事が豊富で、取り外し可能なテレビ欄とか週末の映画スケジュール表とか利用価値のある部分も多いので、基本的には重宝しているのですけど……。本日のお買い物
1,山田正紀『イノセンス After The Long Goodbye』(徳間書店) [bk1/amazon]
2,ジョン・ディクスン・カー/大庭忠男[訳]『眠れるスフィンクス』 [bk1/amazon]
3, 同 /斎藤数衛[訳]『疑惑の影』 [bk1/amazon]
4,カーター・ディクスン/島田三蔵[訳]『騎士の盃』(2〜4、ハヤカワ文庫HM/早川書房) [bk1/amazon]
1はきのう鑑賞してきた映画の前日譚、『攻殻機動隊』以後のエピソードを山田正紀氏が独自に描いたもの。巻末には押井守監督との対談も収録しております。
2以降は読者アンコールフェアによって復刊されたカー作品。迷う余地なく購入。すべて二刷なのが無性に泣けてきます。3はのちに単独でも登場するバトラー弁護士がフェル博士と共演する長篇、4はメリヴェル卿最後の事件。ちなみに復刊フェア対象作品の商品ページはすべて価格が古いもので表示されてますが、正しくは一律800円(本体)です。『イノセンス』の感想は、思うところあって明日以降に。
2004年03月08日(月)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20040301~.htm#Day08『砂の器』、昨晩放送分でついに犯行動機の一端が明かされた。ハンセン病の部分を描かずにどう片づけるつもりだったのか、一番不安に感じていた点だが――なるほどそう来たか。まだ詳細な事情は語られていないものの、これなら和賀英良がああまでして本当の出自を隠そうとした動機になりうる。
まだあと三回ぐらいあるはずなのにこの段階まで進んでしまったのに若干の不安が残っているが、現時点でこのリメイクはほぼ成功している、と言っていいように思います。最終回にあるはずのコンサートシーンがいまから楽しみだー。『イノセンス』(東宝・配給)の感想、ようやく脱稿。「実は私の誕生日は押井守氏と同じ」からどうぞ。一日まるまる間隔を開けたのは、またしても昔のゲームに遊び耽っていたから……というのも正直あるが、頭の中に溢れすぎた言葉を整理するためでもあった。それでも書き始めたら言葉が尽きなくて困りました。てか、途中で纏めるのは諦めましたよ、もう。
高田崇史『QED 龍馬暗殺』(講談社ノベルス/講談社) [bk1/amazon]読了、感想はこちらから。……うーん。一部、『イノセンス』と重なるところがあっただけに、余計拙さが際立ってしまったような。
本日のお買い物
1,北条 司『Angel Heart(10)』(BUNCH COMICS/新潮社) [bk1(ISBN)/amazon]
今度は香の生き別れの姉が登場しました。
2004年03月09日(火)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20040301~.htm#Day09『イノセンス』の感想にも書きましたが、士郎正宗作品との相性が悪いと自覚している私は、当然ながら映画版の『攻殻機動隊』は観てません。が、……『イノセンス』を観た感じでは、やっぱりあちらも観ておいた方がいいような。少なくとも『イノセンス』については単独でも充分成立する作品だと認識しており、その手応えを信じる限り原作を読まなくても楽しめるのでは、と思うのですが――
いやそれ以前に、劇場版パトレイバーを見なおすのが先か。そういえば、あれの犯行動機のアウトラインも『イノセンス』に通じるものがあったような。テレンス・マリック監督、ベニチオ・デル・トロ主演でチェ・ゲバラの映画を撮る、という企画がずいぶん前から公表されているのですが、先日プロジェクトの開始が延期された、というアナウンスがなされました。この計画、監督交代とかで頻繁に延期してるんですが……大丈夫かのう。デル・トロが監督する予定だった『ラスベガスをやっつけろ』続編とか、ロバート・デ・ニーロとの共演でリメイクするという噂があった『カオス』みたいにまた消えたりしないだろうか。
まあ、制作の噂がいつの間にか消えてるなんて、そんな珍しいことでもないんですけど。デル・トロの公式ページではまだ計画は存続していることを示すためか、現時点で決定しているフランカ・ポテンテなどの共演者の名前を並べてますが……それだって気づいたら入れ替わってる、なんて日常茶飯事だもんねえ。本日のお買い物
1,恐怖2ちゃんねるプロジェクト[編・著]『電網百物語 恐怖2ちゃんねる』(Virtual Cluster・発行、ブッキング・発売) [bk1/amazon]
2,折原 一『チェーンレター』 [bk1/amazon]
3,瀬川ことび『妖怪新紀行』(2と3、角川ホラー文庫/角川書店) [bk1/amazon]
4,菅 浩江『永遠の森 博物館惑星』(ハヤカワ文庫JA/早川書房) [bk1/amazon]
5,二階堂黎人・編『新・本格推理04 赤い館の怪人物』 [bk1(ISBN)/amazon]
6,江戸川乱歩『江戸川乱歩全集第27巻 続・幻影城』(5と6、光文社文庫/光文社) [bk1(ISBN)/amazon]
7,『ミステリーズ! Vol.04 SPRING 2004』(東京創元社) [bk1(ISBN)/amazon]
『かりん 増血記(2)』 [bk1/amazon]はまだ並んでなかった……bk1では即日発送なのに……
1は題名から一目瞭然、2ちゃんねるに投稿された「こわい話」のなかから厳選されたエピソードを収録したもの。あんまり2ちゃんねる関連の本には魅力を感じないのですが、こればっかりは大好物なので購入。編者が言うほど実話の比率が高いとは思いませんが、個人的には作り話でも構わないのです。
2から6までは角川ホラー文庫と光文社文庫の新刊からとりあえず2冊ずつ。うち2は……最初、どんな作品だか解りませんでした。折原一作品はけっこうマメにチェックしているのに、買った覚えも観た覚えもない。なのに題名だけ見覚えがある。まあ、似たようなタイトルはいっぱいあるからな〜などと思いつつ、店頭であとがきを読んで、驚いた。これ、二年半ほど前に「青沼静也」名義で、しかもホラー大賞に投稿しようとして締め切りに間に合わなかった作品という名目で刊行されたものだそうです。そりゃ見覚えなかったはずだ。他人の作品だと思ってたんだもの。ネットで検索をかけると、当然ながら誰ひとりそんな事実には言及すらしてません。名義が違っていたためか、ハードカバーの売り上げは散々だったそうで、この文庫で折原名義に戻したということらしい。……そらそうだ。見覚えがあったのに手許にないということは、私でさえ買うのを躊躇ったんですから。
3は例によって書き下ろしの、コミカルな妖怪もの。発表当時話題を攫った4は意外にも親本そのものを持っていないので、躊躇うことなく購入。
この時期恒例の5、今回はお知り合いの小田牧央さんの名前が見えます。6は第26巻に続く大部の評論、ですが2/5くらい目録なので、ますます資料的価値のほうが高そうな。巻末エッセイはさきごろ急逝された都筑道夫氏が昭和50年に発表したものを再録。7は激太り中。
あとこれとこれを買おうかどうしようかしばらく迷ってましたが、いったんスルー。MYSCON明けぐらいまで悩むことにしよう。たぶん前者は買うことになるでしょうが、さすがに後者はなあ……文庫版で持ってるもんなあ……。……アップロードからだいぶ経った夜中に自分の日記を読み返していて気づいた。相性が悪い、って書いたのは感想のほうじゃなくて6日付の日記のほうでした。てへ。
ついでに現況報告。実録怪談本はさっさと読み終える、という自分のなかに限る鉄則に従い、さっそく『恐怖2ちゃんねる』を読んでますが……なかなか良質です。さすがに大量の書き込みから厳選しただけのことはある。匿名ならでは、『新耳袋』や『「超」怖い話』シリーズでは収録困難なタイプの話が多いのもナイス。前掲2シリーズ以外の怪談本では久々の収穫っぽい。
2004年03月10日(水)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20040301~.htm#Day10受験シーズンも佳境を越えたようだが、まだ悲喜こもごもは尽きぬらしい。
母の知っている方の娘さんが現在中三で、母を介して色々と話を聞くのだが、なにやら面倒なことになっているらしい。もともとかなり早い段階から公立の高校一本に本命を絞っていたらしいのだが、親や学校の手前そう言い出すことも出来ずに私立を受験、合格したあとでそれを告白してそうとう親御さんを困らせていたらしい。入学金も支払わず、合格は立ち消えになったようだ。
が、更に困ったのは、その肝心の本命校に引っかからなかったこと。ややランク下の公立校なら充分合格圏内であり、二次募集の空きも多い、と説得しているのだが、当の本人は本命校以外には行きたくない、ほかの学校に行くくらいなら高校に進まない、ぐらいのことを言っているらしい。意志が固いというか本当にはた迷惑な娘じゃ、とは思うものの、わたし自身進学の時には若干タイプは違えど似たようなことを言っていた記憶があるので別に驚きはない。
こーいうときは親と教師と当事者がじっくり話し合って、納得のいく結論を出すべきなのだが――どうも、最大の問題は教師にあったらしい。卒業にあたって、卒業生の名簿にそれぞれの進学先を明記する項目があるらしいのだが、そこをどうしたらいいでしょう、と親に訊ねたらしい。決まってないし決めようがないのだから空欄にしておくしかないだろう、と思うのだが、驚いたことにこの教師、「こんなことは初めてです」と言ったらしい。
我が耳を疑う発言ではないか。確かに少子化の昨今、どうかしてどこかの学校に潜り込むことは可能だろうが、志望のしっかりしている子供ほどギリギリまで悩むことは珍しくあるまい。そんなことは一回でも進学する生徒を受け持ち、ほかの教師と情報交換を欠かさなければ解る話だ。いったいどこの若造じゃ、と訊ねたのだが。
四十代だそうな。きっと、そうとう深い井戸でお育ちだったのでしょう。あの文句はその先にいい言葉が続くが、勿体ないので当てはめたくない。
確か最近は学校教師の適性審査と再教育プログラムが実施されているはずだが、こういう話を聞くと効力に疑問を感じてしまう。問題の娘が気の毒だ――概ね自業自得ではあるのだが、担当がしっかりしていればこんな時期にそんなこじれ方をするほどの問題児ではあるまいに。
無事丸く収まるのを祈るばかりだが、その為にいちばん邪魔なのはこの教師だという気がする。ジョン・ディクスン・カー/大村美根子、深町眞理子、高見 浩[訳]『カー短編全集6/ヴァンパイアの塔』(創元推理文庫/東京創元社) [bk1/amazon]読了。感想はこちらから。
ついでにきのう買ったばかりの恐怖2ちゃんねるプロジェクト[編・著]『電網百物語 恐怖2ちゃんねる』(Virtual Cluster・発行、ブッキング・発売) [bk1/amazon]も読了、感想はこちらから。本日のお買い物
1,『28日後...』(20世紀フォックスホームエンターテイメント) [amazon]
2,『悪霊島 サウンドリニューアルエディション』(角川大映、Pony Canyon) [amazon]
3,『座頭市 『最強。』エディション』(バンダイビジュアル/1〜3、DVD Video) [amazon]
4,川井憲次『イノセンス サウンドトラック』(Victor Entertainment/CD) [amazon]
5,津原泰水『ペニス』(双葉文庫/双葉社) [bk1/amazon]
6,甲斐 透・著/影崎由那・原作『かりん 増血記(2)』(富士見ミステリー文庫/富士見書房) [bk1/amazon]
Wポイントサービスデーにつき。
1は劇場公開で見逃していた作品のフォロー。『トレインスポッティング』の監督、と書くと聞こえはいいのに『ザ・ビーチ』の監督と書くと途端にイメージが悪くなるのはどうしてなんでしょう、のダニー・ボイルが監督し、やはり『ザ・ビーチ』の原作者であるアレックス・ガーランドが脚本を書き下ろしたホラー映画。
2は個人的に最もお気に入りの実写版金田一耕助・鹿賀丈史が唯一登場する作品、待望のDVD化。時代設定を70年代初頭ごろ(……のはず)に変更し、金田一をヒッピー風に描くという一風変わった作品。挿入歌として使われているビートルズの曲がまた合ってるんだ……と書こうと思ったら、帰宅後パッケージの裏を見ると、挿入歌はいずれも別の歌手によるカバー版に差し替えられている、と書いてあって愕然とする。いやそら、権利問題が難しかっただろうけど……うーん。
3は北野映画最新作、タップダンスなども取り入れた現代風時代活劇。さいきん刀の立ち回りを観るのが楽しくて仕方ないので、発売を待ち焦がれてました。劇場で鑑賞した当時の感想はこちら。先日鑑賞したアレのサントラである4は、主題歌もそうだがオープニングなどに使われていた民謡歌手75人によるコーラスを取り入れた曲がじっくり聴きたかったので購入。
5はさておき(ごめんなさい特に書くこと思いつきません)、6は待望の小説版二巻。前巻同様、漫画版の二巻と三巻のあいだのエピソードという位置づけ。昨晩、コミックの来月新刊一覧から買いたいものをチェックしていて、ふと違和感を覚えた。価格がおかしい。ふたつ三つ、いつも通り5%を足してチェックしていて、途中でそれが間違いのもとだと悟った。
そういや、来月から内税表記なのだ。どうやら新刊確認に使っていたサイトではいち早く、来月分から内税表記に改めていたらしい。計算が楽といえばそうなんだけど……わ――――――!!!! 待ちに待ち焦がれていた『Jeepers Creepers 2』の日本公開が発表された――!!!!! 邦題『ヒューマン・キャッチャー』とずいぶん変わってしまったが、その程度どってことないわっ! ありがとう20世紀FOX!
宣伝とかお薦めとか告知とか。
宣伝
10/18発売
Bonbee!・原作/深川 拓・文『小説版 ALMA〜ずっとそばに〜』(Heart Novels/宙出版)
本体価格857円 ISBN 4-87287-896-5 [bk1/amazon]
2003年05月に発売され好評を博した美少女ゲームのノベライズ。挿絵は神藤みけこさん。
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2004年02月下旬
2004年03月中旬
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