草加市立病院産婦人科を救った木下博信草加市長
草加市立病院(wiki)の産科が05年3月休止した。木下博信市長、高元草加市立病院 病院長の尽力で07年10月に産婦人科として復活したが、産科医集めには困難があった。
草加市立病院の産科休止
草加市立病院の産科は開院以来、年に600名から700名(月50名以上)の出産を扱ってきた。産科は医師5人体制で行なっていたが、退職により05年3月には担当医が3人になってしまったため、当直勤務、急患への対処などを含む安全な医療を責任を持って遂行出来なくなり、やむなく休止した。年600名の枠がなくなった事は草加市の母親として大問題だ。産科医不足は全国的な傾向なので、産科医を探すのは困難をきわめた。東武よみうりウェブ版より。
産婦人科の復活
05年10月、高元 草加市立病院 院長が就任。木下草加市長と協力して、07年10月には医師五人を集め、産科を産婦人科として復活、全国的な注目を集めた。産科医不足で多くの病院が閉鎖されていく中での事であった。
高元院長と木下草加市長の連携
「草加市長とはお友達ですので携帯で話します。」草加市立病院(埼玉県草加市)の病院事業管理者を務める高元俊彦院長(60)・・・意思疎通も頻繁で、「これから採用のために医者に会いに行くと言えば、公務をなげうってでも市長はすぐに駆けつけてくれる」と高元院長。同病院の宮野和雄事務部長も「市長は年中病院に顔を出し、励ましてくれる」と話す。
ポイントは首長と病院事業管理者との人間的信頼関係。産科医が集まらず「暗たんたる気持ち」(高元院長)のまま二年近い年月が流れたが、そういう状況下でも、「自治体病院は採算性だけではない」と木下博信市長は全面的にバックアップしてくれたという。
草加市立病院の事業管理者を務める高元俊彦院長 医療経営財務協会HP
全国的な産科医不足
草加市立病院の場合は危機的状況を回避できたが、全国的には産科医不足の解消はされていない。国は「少子化対策に力を入れている」らしいが、国にまかせておけば大丈夫。とは言えない。
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