「かみちゅ!」舞台探訪

広島県尾道市編〜その2〜



舞台探訪者の心得
 ・探訪先では、地元の人の迷惑にならないように行動する。
 ・観光地でない場所や公共施設でない場所への探訪,撮影には十分注意する。
 ・探訪者の多い場所での行動は控えめに。


「かみちゅ!」舞台探訪− 〜INDEX〜
福山編「読子さん、舞台ですよ!」 福山駅周辺
尾道編〜その1〜「古寺めぐりコース」と「石浜中学校」 駅周辺・某学校
尾道編〜その2〜「石浜中学校」と「来福神社の社殿」 某学校・艮神社
尾道編〜その3〜「もののけの小道」 千光寺周辺
尾道編〜その4〜「見晴らしは来福神社」 千光寺山公園
尾道編〜その5〜「イカデビル」 商店街
尾道編〜その6〜「ゆりえ宅」と「来福神社」 浄土寺周辺・御袖天満宮
尾道編〜その7〜「来福神社の境内」と「光恵坂」 御袖天満宮
尾道編〜その8〜「大和見物の堤防」と「神様ご休息センター入口」 向島
尾道編〜その9〜「突堤」と「日の出渡船」 尾道渡船周辺・福本渡船(尾道側)
尾道編〜その10〜「大和」と「日の出渡船」 向島 大和ロケセット・福本渡船(向島側)
尾道編〜その11〜「商店街(三笠屋)とジョンの坂道」 長江周辺
尾道編〜その12〜「街を見下ろす岩」 浄土寺山
尾道編〜その13〜「DVD Vol.5 初回特典ピンナップ」 しまなみ海道 生口島
尾道編〜その14〜「ゆりえ宅へ続く坂道」 向島

 尾道市編〜その1〜に引き続き、「かみちゅ!」の舞台探訪記です。
 それは、これまでの中で最もハードな舞台探訪の始まりだった…。

 石浜中学校 −尾道市 某学校周辺−
 初日の夜に、「Air-H持ってるSUGI氏の部屋で最新情報収集」と打ち合わせておいたのに、SUGI氏が前日の徹夜疲れで爆睡してしまって、最新情報は無し。今回は忙しくて事前に情報を集めているヒマが無かったので、去年の計画の時に集めた情報を中心にして尾道探訪に望むことに。
 数多くの先駆者の前にその険しい坂道をもって立ちふさがった難攻不落の街、尾道。今日は我々にどんな顔を見せるのであろうか?

 まずは、昨日夕方だったのであまり写真を撮らなかった石浜中学校を目指す。
 途中通ったのが、作中に何度も登場する踏切。

踏切(第1話など)

 場所は、陸橋から見下ろした駅の東の第一踏切。作中では単線だけど、実際には複線。
 緑色の電車はダイヤ改正で無くなったと聞いていたので、電車を待たずにスルーする。残念。
 陸橋を渡って石浜中学校へ。

石浜中正門(第1話など)

 おなじみ、作中で何度も登場する正門。
 日曜日なので生徒の姿は無いが、監視カメラとか稼働しているので、写真を撮って早々に退散。
 ちなみに、この正門は、「新・尾道三部作」の「ふたり」に登場している。この学校は、大林監督の母校でもあるそうだ。

第1話:ゆりえ、台風の中自転車で到着(構図少し違う)第1話:暴風の中階段を上る光恵
第15話:びんちゃん、チョコレートお届け(だいぶ違う)
第5話:ゆりえ、タクシーで早退第1話など:自転車通路

 今回は広角で撮るシーンが多いものだから、視界の中に人が入ってしまうことが度々。

「あ、そこ、射線入ってま〜す」
QLAND「射線って何だよ」
「…ゲルドルバ照準」
SUGI「ゲルドルバ照準(笑)」

 ガンダムネタは年代の通用範囲が広くて便利だなぁ。以後、この日は視界から引いてもらう時は「ゲルドルバ照準」が流行語に(笑)
 学校の敷地を回り込んで行くと、OPに登場する坂道がある。

OP:フェンスが無いけど…

 OPにはフェンスが出て来るけど、ここには無いなぁ、と思っていたら、SUGI氏が「こんなのどうでしょう?」と、撮った写真を見せてくれた。

OP:「だまって俺についてこい」

 うまい! ピントがフェンスに合ってしまったのが惜しいが、アイデアはGood!

 来福神社〜その1〜 −尾道市 艮神社−
 石浜中学校を後にして、線路ぞいに歩いてやって来たのは、信行寺下の踏切。

第16話:ゆりえと健児が自転車で疾走

 第16話でゆりえと健児が自転車に乗って踏切の向こう側を横切るシーンで使われた背景。
 たぶん、DVD Vol.5のパッケージ絵もここだと思うけれども、アレンジされているらしく細部が少し違う。けれども、バスで線路沿いを走った時に踏み切りを観察していて似たような踏切はここだけだったので、たぶんここで良いでしょう。
 ちなみに、この踏切は「尾道三部作」の「転校生」で登場。体が入れ替わった一美(心は一夫)が階段を下りてきて、画面が白黒からカラーに切り替わる印象的な場面で使われている。

 次は、ロープウェイで上まで登って、尾道を上から順に効率良く攻略しよう!
 という計画で、まずはロープウェイの乗り場近くにある艮(うしとら)神社へ。

 ここは、ご覧の通り作中の「来福神社」の社殿のモデル。

艮神社

 奥に小さな別のお社があり、そちらはDVD Vol.6初回特典のピンナップの背景で使われている。

DVD Vol.6 初回特典ピンナップ

 実はここからが誤算の連鎖の始まりだった。QLAND氏が事前に用意した地図を見たら、少し上に別の「艮神社」があるように描かれていたのだ。後から考えると、それは地図が詳細すぎたせいでこの社のことが描かれていたのではないかと思うのだが、その時は気づかずにそっちも見てみよう、という事になって、艮神社を後にしてしまったのだ。
 結局、「別の艮神社」という物は無く、次の日によりによって雨の中をここに戻って来て撮影するハメになってしまったのだが、ここでは以下、その時の写真を掲載しておく。

「来福神社へようこそ〜!」 ('06.11.04再撮影)

 上の写真をクリックして出て来る写真をOPと比べてもらえば、社殿と左側の巨石の配置がそっくりなのがおわかりいただけると思う。

第1話の構図…とは微妙に違うけど

 上の写真は「かみちゅ!」第1話の構図近似…、というのは撮影後に気づいた偶然で(艮神社の場合、第1話の斜め右からの構図はクスノキで社殿が隠れてしまうので、どちらかというと御袖天満宮の方が近いと思う)、この構図は「尾道三部作」のシーンを説明するために撮影したもの。
 左側の鳥居は、小さなお社の境内を通って、その横の「猫の細道」に通じている。「転校生」では御袖天満宮で心が入れ替わった一美がここを通って先の信行寺下の踏切まで下りて行った…ような記憶が。(実際には、御袖天満宮は右手方向なのだが)
 右側のクスノキは、「時をかける少女」の中で和子(原田知世)が過去にタイムスリップしたせいで同一人物が同時に存在出来ずに幼い和子が神隠しに会うシーン(一見するとクスノキの裏に隠れたようにしか見えないが…)で使われたもの。
 その他にも「ふたり」で使われたり、ロケ前にスタッフと出演者がロケの無事と映画のヒットを祈願されたりするそうで、大林映画とは縁の深い神社なのだとか。


第1話:社殿の中(たぶん)第3話:びんちゃんを追うゆりえ(かなり違う)
第1話:渡り廊下を歩くゆりえ(かなり違う)

 写真左は、社殿の中。梁や御簾の形からすると、こちらが作中の「来福神社」の内部のモデルのように見えるのだが…?
 後から気がつくと、DVD Vol.6のパッケージ絵の構図を撮り逃していた。実は御袖天満宮だと思ってこの後そっちで撮ったのだけれども、よくパッケージ絵を見てみると社殿の前に石畳があるので艮神社の方が正解だろうと。
 この時は最終日で、しかも雨の中の撮影だったもので、キャプチャ資料と付き合わせる気力が薄れていたのだ。他にもいくつか撮り逃していて残念。

 '06.11.03に再訪した際に追加撮影しました。

DVD Vol.6 パッケージ絵 ('06.11.03撮影)

 さて、この後我々は、上で触れたように誤算の道を突き進む…。

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