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「かみちゅ!」舞台探訪広島県尾道市編〜その4〜
尾道市編〜その3〜に引き続き、「かみちゅ!」の舞台探訪記です。 誤算のうちに、我々はついに千光寺山の山頂までたどり着く。 位置的に来福神社 −尾道市 千光寺公園周辺−
先の場所から少し登ると、もうそこは千光寺。
千光寺を横目に見ながら、我々は目的の場所へ。 この先には、DVD Vol.8のパッケージ絵のモデルがあるはずなのだが…。
…あれ? 何だか予想と形が違う。 あの背景の海岸線の形からすると、この辺から撮ればきっと…
…むむ、かなり色々と違う。
むむむ、屈辱。 ここだと思ったのには一応理由があって、 (a)「かみちゅ!」の舞台は大部分が大林監督作品の舞台とかぶっている。 この鼓岩は「あの夏の日」に登場している。 (b)尾道市で巨岩で有名な山は、千光寺山,西国寺山,浄土寺山の3つ。 このうち、パッケージ絵の背景の入り組んでいる海岸線に一番近いのが千光寺山。 というもの。ここでモデルの可能性はとしては3つ、 (1)やっぱりこの場所がモデルで、岩がアレンジ、背景を小アレンジ。 (2)西国寺山がモデルで背景がアレンジ。 (3)浄土寺山がモデルで背景がアレンジ。 のうちのいずれか。 残り2つを調べて無いのでわからないのだけど、自分としては背景を重視して(1)説に傾いているのだけど、はたしてどうなんだろう? 疑惑の鼓岩を後にして、我々は千光寺山頂の展望台を目指す。 展望台は、鼓岩の場所からさらに上に登った場所にある。 この日は桜が満開で、千光寺公園は休日の観光客で一杯。大勢の観光客に混じって歩いた末にたどり着いた頂上の展望台では…。
さて、ここから見下ろすと…、
作品中に登場する俯瞰の風景が眼下に広がっている。感動。 対岸からの描写を見ると、どうも来福神社は、場所的には千光寺あたりをイメージしているんじゃないかと思う。 実際に来福神社があったら、見渡せる風景はこんなものだと思ってもらえれば良いんじゃないかと。 さて、この展望台から千光寺公園内を見回して見たけれども、DVD Vol.8のパッケージ絵そっくりの巨石は見あたらない。 それと、第16話「ほらね、春が来た」でゆりえと健児が座った巨石もこの公園内にあると期待していたのだけど、それも見つける事が出来なかった。一体、あれはどこにあるのだろうか?… 第9話の坂道 −尾道市 千光寺新道−
色々と納得行かないながらも、撮るものは撮ったので、下山することに。
もうお昼近くになってしまったと言うのに、まだ目的地の半分以上が残っている。 今度は事前の予定通りに、千光寺新道を降りて行く。 すると、そこには…、
第9話「時の河を越えて」の中の1シーンでの、ゆりえ,祀,光恵,健児の4人が歩いた風景があった。 すごい、本当にあるんだ〜、と感心していると、QLAND氏が「蓮の池もある〜?」と上から聞いて来る。 はぁ? 蓮の池? ああ、作中で漁船の三つ葉丸君が潜っていた池の事ですか。何言ってるんですか、そんなものがそうそう都合良くあるはずが…。
うわっ! 本当にあったよ! なんと、このシーンは、全部本当の風景から描き起こしていたのだ。 しかも、シーンの一連のカットを実際の位置関係そのままで。 まいった。最近現地取材で作られているアニメが増えているけれども、ここまで細かい取材とカット指定で作られた作品は初めて。ここまでやられてしまうと、もうグゥの音も出ません。 作品自体も素晴らしい事ながら、この細部へのこだわりには脱帽です…○| ̄|_ 『「かみちゅ!」は、現地取材の位置関係の通りに、カットの流れが作られている。』 今回の舞台探訪は、その事実を立証する旅であったのか、とここに至って気がついたわけなのだが、そうすると、さっきの「犬とうせんぼの道」もマメに撮っておくのだった、とちょっと後悔したのだった。 <<戻る 次に進む>> 福山編 尾道編 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14
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