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「かみちゅ!」舞台探訪広島県尾道市編〜その3〜
尾道市編〜その2〜に引き続き、「かみちゅ!」の舞台探訪記です。 そして我々は、尾道の罠にはまって行く…。 八島様を捜して −尾道市 「猫の小道」周辺−
先に「別の艮神社」を探しに出た我々は、艮神社の横の「猫の小道」を登りはじめた。
しかし、50mぐらい登ってもそれらしい神社は無く、さすがに間違いに気づいた。 ここまで来てしまうと、第2話中で八島様を探すシーンに登場した場所がすぐ近くのはず。ならば、そこだけ撮って、その後艮神社に戻ってからロープウェイで上に登ろう、という事に。 途中、番組開始前の宣伝イラストで使われたとウワサの場所を通る。
イラスト中では、赤い郵便ポストが小さな祠になっていて、向こうの通りをみこが歩いている構図になっている。似てる点が多いけれども違う点も多い、論議を呼んでいる場所である。 本当の話はスタッフにしか分からないのだろうが、ここである確率は高いと思う。なぜならば、この後、この坂道を歩いて行くと作中の背景が次々と現れるから。取材スタッフは、間違いなくここを通ったと考えられるのだ。 坂道を登って行くと、そこには…、
第2話で祀とみこがトラのようなもののけと話した場所があった! これはほとんどそっくりそのまま。感動! あると思って歩いてはいるのだけれども、実際にその場所が風景の中の一部として存在している姿を目にするのは、すごい感動がある。これぞ舞台探訪の醍醐味。「尾道に来て良かった!」と思う一瞬である。 ここから坂道の上を振り返ると、
第2話のシーンの背景が、カットの流れの通りに、そこに生きて存在していた。 「かみちゅ!」がこれほど密度の高い取材と細かいカット指定にもとづいて作られたという事実には驚かされる。 ちなみに右の写真の猫石のそばの「タバコ…」の看板は、石ではなく木製だったようで、行った時には無くなっていた。残念。 さて、目的の「猫の小道」を撮ったので艮神社まで引き返すべきか? しかし、キャプチャ資料の中には、もう一つだけ「猫の小道」らしい物件が残っている。 それを探して、もう少し登ってみることにした。 すると…、
DVD Vol.7の初回特典で、光恵ちゃんが猫石に色を塗っているピンナップの背景を発見! 光恵ちゃんファンの自分としては思わずガッツポーズ。 さて、お気に入りの光恵ちゃん物件を見つけたのは嬉しい誤算だったけれども、ここで嬉しくない誤算もまた一つ。 それは、この「尾道アート館」まで登って来てしまうと、もう頂上の千光寺公園まで半分近く登ってしまっているという事。 という事は、事前調査から、千光寺山へのもう一つのルートである千光寺新道が舞台という事が判明しているので、千光寺山を徒歩で歩くルートが2つになってしまう。 情報によれば、取材スタッフのロケハンは3日間で、千光寺山や向島,瀬戸田,伯方島を回ったというから、かなりの駆け足で回ったと推測される。 だから、最初はスタッフの歩いたルートは、効率的な、 艮神社 → ロープウェイ → 千光寺公園 → 千光寺新道 のルートだと思っていた。しかし、このままだと、 艮神社 → 猫の小道(徒歩) → 千光寺公園 → 千光寺新道(徒歩) というサバイバルなルートになってしまう。はたして、取材スタッフは本当にこの千光寺山を徒歩で上り下りしたのだろうか? と、いう疑問をかかえながら、今後のルートを決めるためにとりあえず私が斥候になって先行して数十mほど登ってみた。すると…、
この先に、まだ舞台がある。 この瞬間、我々はロープウェイを使わずに千光寺山を上り下りする事が運命づけられたのだった。 犬とうせんぼの道 −尾道市 千光寺周辺−
ここは、第6話で一年生のきよみやゆりえがジョンに吠えられて通せんぼされたシーンのもの。
このシーン、全部の背景が実際にこの場所に存在している。 私は細かいカットまでモデルがあると思って無くて適当にキャプチャして持って行ったのだが、それでもこれだけ撮れた。独自の資料で全カットをキャプチャしていたQLAND氏はもっと写真を撮っていたのだが、私の方は根負けして撮るのをあきらめた。 後々、ここで細かい写真を撮らなかったのを後悔する事になるのだが、それはまた後で。 さて、ここを撮り終えると、千光寺までもうすぐ。 本当にスタッフはロープウェイを使わなかったのか? という疑問が尾を引いていたが、その解答らしいものを見つけるのは、さらに後の話になる。 閑話休題−その2− 事前資料について
今回、私が事前に用意した資料は、代表的なカットを中心にキャプチャしたもの。あまりあってもWebに掲載し切れないし、撮る時間も限られてるから…という理由で細かいカットは飛ばした(それでもカット数100枚以上)。
それに対して、QLAND氏が用意したのは、細かいカットまで含めて約300枚ある資料。 数はともかく、事前に「『かみちゅ!』はシーンの細かいカットの連続が現地取材にもとづいて作られている事を立証する」というコンセプトを立てて望んだ姿勢は見事。 のんびり、ふらりとした旅も良いですが、最初に旅のコンセプトを決めておくというのも、一つの楽しみ方でしょう。 その他、私は各話数ごとに資料をまとめたのだけど、QLAND氏は予想される舞台ごとに資料をまとめて来た。 これは今回に関しては、舞台ごとの方が現地でパラパラとサーチする手間が省けて良かった。 普通だと、旅行中よりも事前資料作りと事後の旅行記の中で話数を調べる手間の方が大きいので、話数ごとの方が都合が良いのだけど、さすがに100枚を超えるような資料は旅先では不便だった。 撮影枚数によって最適な事前資料作成方法も変わるという教訓でした。 <<戻る 次に進む>> 福山編 尾道編 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14
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