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「かみちゅ!」舞台探訪広島県尾道市編〜その6〜
尾道市編〜その5〜に引き続き、「かみちゅ!」の舞台探訪記です。 日は傾いたが、1日はあと半分残されている。 我々は街の東を目指して歩いて行く…。 ゆりえ宅 −尾道市 浄土寺周辺−
商工会議所前にて、
というわけで海ぞいを東に向かって歩く。 しかし、渡船の乗り場付近に来てみると、目当ての突堤が無い。あわてて地図を照らし合わせてみると、…
こうして、本当はバスで行くはずだったゆりえ宅に、結局は徒歩で行く事になってしまった。 おまけに、途中で昼食をとるつもりだったのが、街のはずれの方まで来てしまったために適当なお店が無い。結局、我々は食事も休憩も取らずに、街の東の浄土寺付近へ。
上の道は、第16話で健児とゆりえが自転車で爆走するシーンで使われたもの。 線路のぐあいからここら辺だと予想していたのだが、バッチリその通り。 さらに歩いて行くと…、
第16話で、上の線路沿いカットの次に現れるカットのモデルが。 左の絵で、作品中ではジョンは右から走って来るけど、実際には線路は左側方向。 ここで、ある疑念が浮かんだ。 先にも書いたように、作品中では、話のストーリーと実際の現地の位置関係は合っていない事が多い。ところが、この一連の自転車のシーンは、信行寺下の踏切あたりから、この浄土寺周辺まで、まっすぐ街を西から東へ移動している。 ここから山の上に登ったとすると、たしかにこの上の方には、巨石で有名な尾道三山のうちの一つがあるのだ。 もしかして、第16話に登場した巨石のある山というのは、本当にストーリーの流れ通りに、東の方にある、あの山かも…。 などと考えながら、海徳寺を目印に歩いて行くと…、
ありました。ゆりえ宅。 そのまんま、そっくりです。この日は、ちょうど桜が満開でとても綺麗でした。 ちなみに、ここは「新・尾道三部作」の「ふたり」で姉の千津子が亡くなった場所。ファンが花束を置く事もあったのだとか。 ここまで見て来ると、「かみちゅ!」の舞台が、明らかに大林監督の「尾道三部作」の舞台と重なっている事が分かると思う。 これは、一つには大林監督の青春映画へのオマージュという事があると思う。 また、もう一つには、作品中で重要な場所には、後で舞台探訪者が来ても住民の迷惑になりにくい、既に有名な場所を選んだのではないかと思うのだが…。 上のゆりえ宅も、個人宅という事で公開するかどうか悩んだのだけど、千津子の花束の話のように既に有名な場所なので公開に踏み切った次第。 ここまで歩いて写真1枚だと淋しいので、他にも何か無いかともう少し上に登って見ると、何か記憶に引っかかる風景が…、
それは、作品中で、たびたび島側の描写として登場する背景だった! 作品中だと、平地の部分が海になって、右手奥に大橋が描き足されているので判りにくいかも? 第5話だと、幽体離脱したゆりえが自宅の庭先から飛んでいくシーンの直後に登場している。つまり、 「ゆりえ宅の後ろ側の背景は、本当にゆりえ宅の後ろにあった!」 という事実。作品中では、ゆりえ宅は島側にある設定になっている。島側である事を表現するために、海と大橋を描き足したのね。こんな事、実際に現地に来てみなければ絶対に分からないままだった。 いや〜、舞台探訪って、本当に良いものですね。 ('06.11.12 追記) このゆりえ宅の後ろ側に、ジョンが走った坂道があると聞き、再訪した際に行ってみた。
前回来たときにあのトラックの所まで歩いたのに、全然気がつかなかった…orz 舞台探訪問は奥が深いです…。 来福神社の境内 −尾道市 御袖天満宮−
ゆりえ宅を後にして、作中の「来福神社」のモデルである御袖天満宮へ。
上の写真は、DVD Vol.3 初回特典ピンナップで、光恵ちゃんが草花を手前に写っているカットのもの。 「眼鏡っ娘はいいねぇ、リリンが生んだ文化の極みだよ」 そして、ついに我々は、もう一つの「来福神社」のモデル、御袖天満宮へとたどり着いた。
作中では、山門の向こうに神社の境内が見える背景がたびたび登場するのだが、実際に同じ構図は撮れなかった。
ちなみに、ここは「尾道三部作」の「転校生」中で、一夫と一美が転げ落ちて体が入れ替わってしまうシーンで使われた有名な場所である。 ここで、「かみちゅ!」ならではのカットの連続を。
一番下の右が、ゆりえ父が健児が彼氏と聞いて、取り乱して家に誘うシーンのもの。 その他の5枚は、健児とゆりえが筆をくわえたジョンを追いかけるシーンのもの。 この第16話は、あまりに新背景が登場するので、「それ以上街の中を走り回るな〜!(舞台探訪が大変だから)」と心の中で思いながら見ていた。…というのは、自分ぐらいですね、きっと(笑) <<戻る 次に進む>> 福山編 尾道編 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14
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