国見山(霜野山)の麓の山岳密教寺院                          文字サイズ:               
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熊本県山鹿市の
  鹿央町霜野に
  ありますよ
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     康平寺を守護してきた     日吉山王宮

 おそらくは、康平元年(1058)、比叡山延暦寺を手本にして、「康平寺」が天台系の山岳密教寺院として、霜野に進出した時、近江の国の坂本にある「日吉(ヒエ)大社」から、同じく康平寺の守護神として勧請(カンジョウ)されたと思われる。現在の社殿は、江戸時代の宝永7年(1710)に建てられたものである。

 明治初年以降、神仏分離令が出され、「日吉神社」と呼ぶようになり、大正9年に建立された鳥居には、「日吉神社」とあるが、それ以前は、本地垂迹(ホンチスイジャク)説に立ち、神仏混淆(コンコウ)の名残から、「日吉山王宮(サンノウグウ)」、または「山王権現宮」と言われ、江戸期に何度も再建・修復した拝殿の扁額(ヘンガク)には、「山王宮」と書いてある。


日吉山王宮の祭神名
 「大己貴神」って、「大国主命」のことだよ。    日吉神社の神のお使いのおサルさん

 もともとは、釈雙圓の『康平寺延寿院坊舎略記』に記してある通り、近江坂本の日吉大社のように、上七社、中七社、下七社揃った二十一社を祀ってあったと思われる。神殿内には今も、ご神体を収める神庫が3つある。

 
日吉神社の鳥居
日吉神社の鳥居は、大正9年に建立
両側の狛犬と、手前の石灯籠は、
御大典記念の昭和3年に建立
日吉神社の拝殿と階段上の神殿

左上の日吉神社の神殿と、
下の拝殿(平成18年元旦撮影)
現在神殿へは左手前の階段から上る
神殿横にある合殿
 合殿(日吉神社の神殿横)
           昭和41年

泉山神社(天御中主神)
      元霜野字泉山 
(9世紀「泉寺」もあった。)

白山比咩(ヒメ)神社(白山比咩神)
      元霜野字本堂口 
(日吉神社と共に勧請)


神殿の彫刻

神殿の軒下の周りの彫刻
神殿の軒下の外回りに
素晴らしい彫刻があります
神殿正面の軒下にある二匹の龍
正面には、雲間に舞う2匹の龍が
力強くまた優美に彫られています。
神殿の屋根の破風を支える力神さん
神殿造りの屋根の左右の破風を、
力神(リキジン)さんが支えています。
古事記に出てくる植物や動物の彫刻
左右や後ろの欄間には、古事記に出てくる
植物や動物の彫刻(時じくの香具の木の実etc)
後にある日吉神社の神の使いの猿の彫刻
後ろ正面に日吉山王宮の神の使いの猿の彫刻
右から「見ザル、言わザル、聞かザル」
右から、「見ザル、言わザル、聞かザル」です。
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