2015.2.13 1年4か月ぶりのデッサン ※ 写真をクリックすると大きな画像をご覧いただけます。 「木炭紙との再会」
2015年も明けた1月19日、木曜日デッサン夜のクラスは、仕事の都合などで出席する生徒も少なく、決して広いとは言えない教室もこの日はガラガラだった。その日、ヌードのポーズは立像だった。長年お願いしているモデル I さんの流動的な立ち姿がことのほか美しくて私の目をとらえていた。 この日は慢性化した腰の痛みより「描きたい」という気持ちのほうが優先していた。 大きな紙への挑戦も、振り返ると2013年10月以来のことだった。 教室に常備している大型カルトンの中に、私がずっと愛用しているキャンソン紙の在庫がなく、大方の生徒が描く木炭紙MBM倍版(100×65cm)に描くのは実に20数年ぶりのことかもしれない。 I さんの今にも動き出しそうでありながら停止した立ちポーズを、斜め後方のアングルから決め、こちらも立ってのデッサンは、正味80分ほどで一気に描ききる集中の時間だった。木炭紙の描き味が想像以上に新鮮で、少々力を込め過ぎた描線は、それでも生き生きとして心躍る気分に襲われた。立ったままの制作は画板の上げ下げも頻繁に行わなければならず、さすがに制作終了後の腰へのダメージは否めなかったが、それよりも何よりも、久しぶりに画面に向かえたことへの充実感に満たされた夜だった。 **************************************
腰の治療のため、しばらく更新していなかったコラムにようやく新しいページを加えることができました。イベントでは今年の主な2つの展覧会の予定を掲載しました。 |
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