甲斐清子    
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  2009.12.24   牧本隆モノクロームの世界展  ※ 写真をクリックすると大きな画像をご覧いただけます。

 
牧本隆 木炭画 
「小春日」 紙に木炭 80F 江戸川区にある「タワーホール船堀」の一階展示ホールで開催中の「牧本隆 木炭画展・モノクロームの世界2009」を鑑賞した。昨年はじめてこの展覧会を観た時、木炭1本で大画面を描くこの作家のオリジナリティに新鮮な衝撃を覚え、それ以来教室展や個展を通して交流してきた。今日は教室の生徒7名と現地で落ち合い、作品を前に同じ木炭を使う立場同士の制作上の質問や感想などが活発に飛び交っていた。モノクロームとはいえ、木炭の持つ独特の色の深さや複雑さが、観るものをひきつけて放さない。おそらく私も、そして生徒達も木炭の底知れぬ色にとらえられ続けていることに違いはない。そこに大きな共感を覚えるのだった。
 
タワーホール
船堀から眺望 さて、今年最後のおまけがこの写真。
この展示室のある「タワーホール船堀」の最上階に展望ルームがあると聞き、全員で150メートルの高さまで昇り見たこの日の東京です。眼下を流れるのが荒川。遠方やや右側に一番高くそびえるのが、現在墨田区に建設中の話題の「スカイツリー」。これはまだまだ上へ上へと伸びる。今日は暖かく風もなく、少し霞がかかって富士山は臨めなかったが、東京の全貌を東方から眺めることができてこれには全員大喜び!このあと一階の精養軒で洋食ランチを頂き今年のお開きとなった。
 
今年のコラム更新はこれが最後となり、来年はまたさまざまなイベントが控えています。よいお年を!!!
 
 
 
 
  2009.12.20   VANQライブ   ※ 写真をクリックすると大きな画像をご覧いただけます。

 

「VANQ」クリスマスライブ 神楽坂イタリアンの店「トランブルー」マスターの所属するフォークバンド「VANQ」の恒例のクリスマスライブは、今年も20日夜、銀座 Rocky Top に於いてにぎやかに開催された。昨年マスターのお誘いで初めてライブを聴きに出かけ、男声クァルテットのサウンズの素晴らしさと醍醐味に魅了され、以来ファンとなり今年も出かけたのだった。年齢的には私たち「KTM」よりほぼ一回り下だと見受けるこの「VANQ」は、アメリカの「モダンフォーククァルテット」の曲中心のレパートリーを持つが、それ以外にも豊富なキャパシティを持ち、そのテクニックもにくらしいほど・・。同行の我がバンド「KTM」北村氏もかなりな刺激を受けたに違いない。
バンドミュージックの魅力を120パーセント堪能させられた夜だった。
 
 
 
 
  2009.12.19   高校同窓会   ※ 写真をクリックすると大きな画像をご覧いただけます。

 
高校同窓会 2008年冬以来の高校同窓会が、今年は押し迫っての19日行われた。今年は15名の同窓生が集まり、近況を報告しあったり、今回初めて参加した40数年ぶりの友を囲んで思い出話に花が咲いた。
同窓会ではもう顔なじみの面々もたくさんいて、私の個展や教室展にも足を運んでくれる交流の輪が広がっていくのがありがたい。
この日は今年の冬最も厳しい寒波の始まりで夜ともなると体の芯まで冷え込む寒さだった。本格的冬の到来を実感した一日だった。
 
 
 
 
  2009.11.30   この歳で乃木坂ライブハウスデビュー   ※ 写真をクリックすると大きな画像をご覧いただけます。

 
乃木坂ライブハウスにて 11月28日夜、乃木坂ライブハウスにて、元NHKアナウンサーで、現NHKラジオ深夜便のディレクターであるS・Gさんを囲む正体不明(?)のパーティーが開かれ、そこに招かれた私も一曲をご披露する羽目となった。
S・Gさんとは、実に不思議な縁から始まる。彼が宮崎NHKアナウンサーだった40年ほども大昔の話にさかのぼるが、「NHK・FMリクエストアワー」という生ラジオ番組があって、そこに当時フォークシンガーとして活動していた私が毎週土曜日の午後、レギュラーでこの番組に登場していた。
マイクをはさんで若い若いS・Gさんと、またしても若い若い私の、おしゃべりで進める実況放送の思い出の写真が私の手元にもたしか1枚残っているが、この度、このようなかたちで彼の集いに参加できるということがしみじみと嬉しいことであった。
この夜のパーティも大トリを飾る「小さなシャンソンの店の片隅で」という1曲を心をこめて歌わせていただいた。写真のギターは、我がバンド「KTM」のメンバーである高木さん。
 
 
 
 
  2009.11.25   24時間滞在の秋の京都   ※ 写真をクリックすると大きな画像をご覧いただけます。

 
11月23日夜7時より、京都リーガロイヤルホテル大広間において「新内枝幸太夫師籍30周年記念祝賀会」が約260名のお客様を招いて盛大に催された。祝宴オープニングでは、新内ご祝儀曲「古都の四季」が、家元とその弟子(枝幸会社中)一同の出演で披露された。写真はそのオープニングの模様です。三味線の勝新派家元新内勝一朗・勝志壽両師のリードにより、京都枝幸会新人たちの三味線演奏もなんとか難関をクリアした。また、立方は藤流家元藤三智栄・三智愛両氏による舞いが、お祝いの曲にふさわしい華やかさを添えていた。
私はこの日の朝6時半の新幹線で京都に入り、10時にはホテルに着き、午後3時からのリハーサルまで錦市場あたりをぶらぶらする予定だったが、家元に「せっかく紅葉の時期に京都に来たのに、見んと帰るなんてもったいないやないか。近くに東福寺があるから見ておいで」と言われ、「うーむ、それもそうだ」と思い直し行ってきました、タクシーで。寺入り口辺りでは何台もの観光バスから続々と降り立つ観光客の列。それに紛れ込んでたらたら歩き、やっと「通天橋」の見えるポイントに着くと、それはもうものすごい人だかり。いまどき携帯とデジカメを持たない観光客は皆無であろう・・。その全員がカシャカシャと立ち止まって乗り出すようにシャッターを切りまくる中、マイクを持った整備のおじさんが「ハイ、そこ、立ち止まらないでください!前に動いてください!後ろの人が見えません。シャッターは1回だけにしてください!この先にもまだまだたくさんシャッターポイントはありますからね!ほら、立ち止まらないで進んでください!」と叫び続けている。この立ち止まる群れに私もまぎれてご覧の写真をやっとのことで撮りましたが、いかがでしょうか? ぞろぞろと見物の列は押されるように前進し、一種異様な状況のもとでさすがご当地の見事な紅葉を満喫することが出来たというわけ。それにしても庭のいたるところで聞いたあのおじさんたちの「立ち止まらないでください。前へ進んでください。」というセリフ、どこかで聞いたことがあると記憶を辿ると、上野での「伊藤若冲展」の時が新しく・・・それから(私は東京では見なかったが)来日したダヴィンチ作の「モナリザ」披露の時にも・・。あらためて京都の紅葉の人気を思い知らされることになり「百聞は一見にしかず」を実感。
その夜無事本番の舞台を務め、翌24日は午後からデッサン教室のため、朝9時過ぎの「のぞみ」で帰途につき、神楽坂教室へ直行となった。滞在24時間の慌しい旅の報告でした。
  新内枝幸太夫師籍30周年記念祝賀会
 
新内枝幸太夫師籍30周年記念祝賀会
 
新内枝幸太夫師籍30周年記念祝賀会
 
京都の紅葉   京都の紅葉   京都の紅葉
 
 
 
 
  2009.11.2   神保町という街

 
第23回教室展(10月19日~24日)が無事終了し、気がつくともう11月。この秋の慌しかったこと・・。恒例より1ヶ月も早い教室展は新開地神田神保町での開催。初めてのスペースということもあり、色々な不安材料があったにもかかわらず、銀座の画廊とは趣を異にしたどこかレトロな暖かい雰囲気で、緊張感のある落ち着いた空間が展開した。
文房堂ギャラリーはビル全体が画材店とアート教室となっているため、4階のギャラリーへの来訪者も絵に関心を持つ人がほとんどで、丁寧にじっくり鑑賞して頂いたのが嬉しいことだった。単に土地(場所)を変えるということが、実はその地にかかわる人々との新たな出会いを生むいうことでもあるわけで、神保町という街に不思議な親密感を覚えた一週間だった(イベントにて教室展報告掲載中)。
その神保町で年に1度の古本祭りが開催されていたので、電車で18分という近さから先週ぶらりと出かけてみた。神保町駅を出たところからご覧のような本、本、本、本・・・が歩道を埋め尽くし、古本を求めておそらく全国から集まったであろう人、人、人、人・・・の列。たいへんな賑わいを見せていた。で、私が買った2冊の古本は・・・秘密。諸田さん、読んだら回します!
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神保町古本祭り   神保町古本祭り
 
 
 
 
  2009.10.27   麻生区デッサン会へ

 
新百合ヶ丘の「麻生区デッサン会」の講師に呼ばれた。この会は毎月4回同じモデルを描く熱心な絵画同好会で、今年6月にも指導に出かけたことがある。呼ばれる第4火曜日は月最後の回で、モデルは毎週同じポーズを繰り返す最後の実習で、ほとんど完成に近い作品にポイントとなるアドバイスを加えたり、1回きりのデッサンやクロッキーをする人にも基本的な指導をする。木炭、鉛筆、パステル、アクリル、水彩、油彩と多様な画材を使い、制作方法も自在である。比較的大きな油彩やアクリル画を手がけている人もいるし、スケッチブックに鉛筆デッサンする人や木炭紙に木炭で2週続けたデッサンもあり。午後6時からのスタートで、実習後は大急ぎで講評を済ませるともう9時前になる。会員数は28名らしい。この日の参加者は20名を越えていた。主催者である佐藤英行さんと幹部の方と駅近くの居酒屋で1杯飲んでの帰途だったが、運良く快速特急に乗れたのが楽だった。
 
 
 
 
  2009.10.2   日南海岸

 
9月25日から久しぶりに宮崎の「グループ71」デッサン講習会の指導に招かれ宮崎市入り。
恩師太佐豊春先生が他界されてからも、熱心なデッサン活動を続けている仲間たちとの再会の機会に今年も恵まれた。デッサン実習は27日の昼夜が本番だが、26日夜には中央通りの宮崎地鶏の名店でにぎやかな歓談のひと時が嬉しかった。(翌日のデッサン講習会の模様は「教室ニュース」をご覧ください。)
3日間のスケジュールを慌しくこなしながら、今年はなつかしの「大盛りうどん」や「つぼや」のホルモン焼きにも舌鼓を打った。夜まで描いたデッサン実習後、私のわがままに付き合ってくれたグループメンバーの山下、浅井、土持の面々と、七輪で焼きながら味わう西橘通りの老舗「つぼや」のホルモン焼きは、私にとっては宮崎B級グルメのベスト3にノミネートされている。
帰京の28日は飛行機の時間に少し余裕があった。この日も私を車で送ってくれる黒木千代香と今年も出かけるスポットは、日南海岸の眺望がすばらしい名所「堀切峠」だ。峠にたどり着くと突然広がる太平洋の海原にいつも眼を奪われるが、今年のそれは言葉に尽くせないほどの海の青。おそらくこの時期でしか見られないだろう初秋の海の色に思わず二人とも歓声を上げシャッターを切ったのがこの数枚の写真。道の駅まで下ると、まるで約束したような最高のタイミングで飛来したハンググライダー。高い高い秋空の頭上から手を振る鳥になった人は、いったい何を思いながら下界の私たちを見ていたのかしら、、、。
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日南海岸   日南海岸   日南海岸
 
日南海岸   日南海岸   日南海岸
 
 
 
 
  2009.9.30

 
神楽坂教室はこの9月で創立24年目に突入した。毎年恒例のデッサン教室展も、23周年の23回目を迎える。昨年まで続いた銀座の画廊が突然閉廊となったため、今年から神保町という新しい土地に場所を変えて新たな気持ちでスタートすることになった。しかも期日が1ヶ月も早くなり10月開催となったので、長い夏休みが終わったとたん、出品作品の選定やら、額装の打ち合わせやら、案内状作成やらと、準備が早々に始まり各クラスとも慌しいことである。今年からの会場となる「文房堂ギャラリー」の、これまでとまた違った壁面を最大に活かし、作品陳列のレイアウトをはじめ、さまざまな問題に最善を尽くして、わが教室ならではの空間作りを目指したいものだと想いを馳せている。
 
 
 
 
  2009.9.10   秋空    ※ 写真をクリックすると大きな画像をご覧いただけます。

 
秋空 秋がきた。
考えてみると、どれほど前かも思い出せないが、暑い夏が終わり9月の声を聞くと、朝夕の気温の変化や、ほほをなでて過ぎる風のひんやり感や、空の高さと青さに五感で初秋を体感したものだ。
「季節感とはこういうものだったのだ」ということを今年の秋は実感させてくれる。四季の中で、僅かな季節の移ろいにも特に敏感になるのは、猛暑と高湿度からの解放感からくる夏から秋へのこの時期だけではないだろうか。
秋空 10月に入っても残暑が続き、いつまでも台風情報に振り回され続けたり、逆に異様に夏日の少ない冷夏などと、グローバルな異常気象が当たり前のように日常化していた。それが今年は実に秋らしい秋の始まり、やがては「きっぱりと秋」という言葉にふさわしい秋だ。
今日の写真は今朝の自宅から臨む高い青空。子供のころ運動会の練習で見上げた懐かしいあの青空。おまけに今朝の空気は見事にからりと爽快で、完璧な洗濯日和と気象情報は伝えていた。
さて、恒例の「デッサン教室展」は、時期を1ヶ月早めた10月19日~24日の6日間、神保町「文房堂ギャラリー」に会場を移して23回目を数えます。只今ご案内など準備中につき、イベント、教室ニュースにての掲載はしばらくお待ちください。
 
 
 
 
  2009.8.28   夏便り

 
恒例の里帰り。今年は教室が旧盆の入りにかかったため、15日からの帰郷となった。
思い出したが、昨年の夏の里帰りは、連日不安定な空模様が続き、バケツをひっくり返したような大雨と雷に見舞われ、そのつかの間を縫って河川の写真を撮った記憶が新しい。青空がのぞく日が本当に少なかったのだ。
そこへいくと今年は盛夏そのもの。ぬけるような夏空と猛暑が毎日続いた。しかし朝夕はひんやりと肌寒いほどの温度差で、都会の熱中夜のような寝苦しさとは程遠いのがまたありがたい。
帰郷の際の撮影スポットはいつも同じようなものだが、今年は晴天に恵まれた分、緑と青の鮮やかさがひときわ引き立つ写真が撮れたのではないかしら。
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国見が丘   国見が丘からの遠景   一年ぶりの上野の川
国見が丘
 
国見が丘からの遠景 一年ぶりの上野の川
宮崎神宮境内の池   宮崎県庁前の楠の並木   阿蘇の山並み
宮崎神宮境内の池 宮崎県庁前の楠の並木 阿蘇の山並み
 
 
 
 
  2009.7.28   

 
月1回油彩クラスの若月久代さんが、千葉県佐倉市の地元にある喫茶店「K」に於いて、7月いっぱい作品展を開いていた。22日、私と教室の諸田、大原の3人は、それを鑑賞に出かける計画を立てると、若月さんは、佐倉市にある川村記念美術館の池に咲く古代蓮がそろそろ終わりの時を迎えるというので、その案内もスケジュールに入れてくれた。
 
22日正午に京成佐倉で待ち合わせ、若月さんが用意してくれた自家用車の案内でまず臼井にある喫茶店「K]へ。
若月さんは月1回油彩クラスのメンバーなので、平均して毎月1枚の絵を完成させている。その中でも今回は先月描いたあじさいを含めて比較的新しい作品が8点展示されていた(絵画教室ニュース参照)。
店の開店日は、月、火、水の3日間ということらしい。タコスをランチに頂き、店先で販売していた地元農家で取れたトマトやみょうが、いんげんなどを買い込む(この辺にやはりおばさんの生態が覗く。こういうこともあろうかと二人がしっかり折りたたみの買い物袋を取り出したのには完敗)。
高島野十郎作「りんごを手にした自画像」  
それぞれが野菜の袋を若月さんの車に預け、川村記念美術館へ。広々とした庭園を散策しながら古代蓮(別名大賀蓮)を鑑賞。花はいよいよ終盤の時を迎えていたが、大輪の花が鮮やかで、蓮と睡蓮の池を楽しむ。睡蓮の池はモネを彷彿とさせた。
美術館では「4つの物語・コレクションと日本近代美術」が開催中(~9月23日まで)。日本の近代美術を多角的にとらえようという企画展。写真は印象的だった高島野十郎作「りんごを手にした自画像」(1923年・油彩)
 
夕方までゆったりと美術館のひと時を楽しみ、佐倉駅近くの居酒屋で軽く食事を済ませてこの日の収穫野菜を抱えて京成佐倉を発ったのが7時を回っていた。
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川村記念美術館庭園   川村記念美術館:睡蓮の池
 
川村記念美術館:古代蓮   川村記念美術館:古代蓮
 
 
 
 
  2009.6.20   初夏の水辺   ※ 写真をクリックすると大きな画像をご覧いただけます。

 
梅雨の合間に晴れたつかの間の洗濯日和。午後、ご近所の谷口が雑用で我が家に訪れた。少々湿度は高いが風はひんやりと心地よく、二人で近場をぶらり散策することにした。
写真上はマンションの裏側(東方)に流れる「小松川」。対岸の緑の向こうは平行して流れる荒川。小松川はこの荒川に合流している支流だが水は豊富だ。これに深川から「番所橋(ばんしょばし)」まで一直線に貫いて流れる運河「小名木川(おなぎがわ)」が合流している。この小名木川の両岸には最近遊歩道が設置され、そこを西方向へぶらぶら歩くと、川面に揺れる柳の枝や藤棚が新緑を芽吹いて美しい。小名木川にかかる新しい橋「塩の道橋」という名前にも昔からの生活運河としての由来があるに違いない。
写真下はその「塩の道橋」から、今来た番所橋をはるかに臨む運河風景。塩の道橋を向こう岸へ渡ると、「仙台堀川(せんだいぼりがわ)公園」入り口に差しかかる。ここは桜並木の名所となっているが、今は若葉の並木が続いていた。
僅か一時間ほどのミニ散歩だったが、初夏の水辺の景色にしばし眼を洗われるひと時だった。
  小松川
 
小名木川
 
 
 
 
  2009.6.7    

  5月のゴールデンウィークが明けてから、コラム更新もままならない慌しさでしたが、この度色々なイベントが何とか
一段落し、ようやく人心地つきました。
5月13日の「第15回特別ヌードデッサン講習会」、5月25日~31日の「内野沃ガラス絵展2009・第5回」、 埼玉県展出品の田辺弥生作品報告は教室ニュースにて、また6月1日に開催された「新内・いやさかの会第1回」の模様はイベントにてと、、、只今それぞれの報告本アップの準備中につき、しばらくお待ちください!
 
 
 
 
  2009.4.30   琵琶と枇杷   

  今年の春はまだまだおかしい。ゴールデンウイークに突入したというのに、この冷え込みは一体なんだろう。さすがに持病の杉花粉の症状は軽くなり生活は楽になったけれど。
2月から依頼されていた薩摩琵琶と、果物の枇杷の鉛筆ドローイングがようやく完成し、何とか納品の運びとなった。この冬からモデルとして我が家にやって来た薩摩琵琶さんも、やっと奏者の元に戻って行く。特にこの薩摩琵琶は私が最初から真正面のアングルと決めてかかったこともあり、それはそれで思ったよりはるかに難題で、長いこと私を煩わせた。そしてそこにそっと添えられる果物の枇杷と仲良く並んでひとつになり、私の手元から離れてゆく。今回も大変勉強させていただいた。
さて、5月25日から始まる「内野沃ガラス絵展2009・第5回」(監修 甲斐清子)がいよいよ迫って来ました。詳細は絵画教室ニュースをご覧下さい。
 
 
 
 
  2009.4.20   春の京都へ    ※ 写真をクリックすると大きな画像をご覧いただけます。

 
4月11日京都府立文化芸術会館に於いて、私の師匠である新内弥栄派家元・新内枝幸太夫師籍30周年を記念する新内演奏会が行われ、11日、12日と一人京都の旅。今回は客席にてゆっくり師匠の新内や姉妹弟子の舞台を堪能した。11日の会終了後は打ち上げ会、また2次会3次会と、京都、長崎、東京の弟子同士の集いに日ごろの疲れも吹き飛ぶ楽しさだった。翌12日もさすが京都らしい季節のお昼を頂き、皆さんとの歓談に花が咲いた(写真)。この日は夕方の「のぞみ」で、今回出演された大先輩・新内幸鳳さんと帰途に着いた。   春の京都へ
 
さて新内については、来る6月1日お江戸日本橋亭にて、「新内いやさかの会・第1回」が行われます。
詳細はイベントをご覧ください。
 
 
 
 
  2009.4.4   さくら・桜・サクラ その2

 
4月2日、夜の教室が始まる前に時間がとれたので、飯田橋の外堀通りまで一人でぶらぶら散策した。風が強く冷え込みも激しく、やはり開花は4分咲き程度だった。しかし川面にしだれた枝が空の青を映した水面に美しく、また夕陽を浴びて向こう岸を通過する総武線を背景に揺れる小さな花や、大きな幹にしがみつくように可憐に咲く姿がけなげで思わずシャッターを切った。爛漫の花とは一味違うシャッターチャンスに恵まれた。
それから4日の午後自宅近くの満開の枝にヒヨドリが蜜をついばみにとまった一瞬もパチリ。
※ 写真をクリックすると大きな画像をご覧いただけます。
川面に映る桜   川面に映る桜   夕陽を浴びて川向こうを走る総武線
 
桜の幹   満開の枝で蜜をついばむヒヨドリ
 
 
 
 
  2009.4.1   再会

 
数年前にイタリア人に嫁ぎ、フィレンツィエに在住する元教室メンバー・中村素子さんが、1歳8ヶ月になる長女・イクちゃんを連れて鎌倉の実家に1ヶ月間の里帰りをしているというメールが入った。そこで水曜昼クラスメンバーの池谷、諸田、大原の面々と私は、4月1日午後、教室の始まる前の束の間だったが、以前素子さんも一緒によくお茶を飲んだことのある、神楽坂の大久保通りに面した「MOS BURGER CLASSIC」で落ち合った。彼女が教室に入門したのは20代前半の頃だったと思う。教室でデッサンを学ぶ傍ら、着衣モデルもこなしてくれていた。折りしも彼女のデッサン(教室生徒作品バックナンバー2006・2007年参照)がダイナミックに変貌しはじめた頃の渡欧、結婚、出産だったから、彼女の人生も大きく変動したが、数年ぶりに会った素子さんはすっかりたくましくやさしい母親の顔になり、この日同伴されたお母様も「いいお母さんになりました」と顔を緩めておられた。皆でランチをした後、教室に戻り、しばらくイクちゃんと遊びお別れとなった。子育ての合間のドローイングは忘れないと言っていた。これからのフィレンツィエ便りが楽しみなことだ。
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教室にて MOS BURGER CLASSICにて
教室にて MOS BURGER CLASSICにて
 
 
 
 
  2009.3.30   さくら・桜・サクラ  

 
「今年の桜の満開時は例年より早くなる模様」と、天気予報が2月頃から情報を流し出し、「じゃあ、今年は3月25日あたりかも」と、人々はそう思う。その頃から、日々の会話の端々に桜の話題が必ず季節の挨拶のように繰り返される。そのうち、予想だにつかぬ長期の寒気が列島を覆い、予報された満開時期を大幅に狂わせ始める。それでも気の早い輩は、冷気の中、震えながらつぼみも膨らまぬ花見の宴で夜風にあたり風邪を引く。
なんだかこれ毎年のことのように思える。特に近年は、地球温暖化で当然花も早いという説を見事に覆し、なんと今も北国は雪だとか。しかも今年はこの寒気が長過ぎて、だんだん満開時が後へ後へと延期される。知人である薩摩琵琶奏者のFさんが、29日の夜、想定では満開の桜の下でライトアップされながら琵琶を弾き語る仕事があったらしく、
「咲かない花の下でやります。ガックリです。」とぼやいていた。それにこの夜は寒かったし、、と、気の毒だが笑ってしまった。
日本人は桜に弱い。この時期になると、毎年なぜか浮き足立って落ち着かない人を何人も知っている。そう言う私も、毎朝我が家の前の小学校のつぼみばかりを眺めては、まだかまだかと待っている。こんなにじらせた今年の桜も、
4月の声を聞き、いよいよほころび始めるのだ。やれやれ、人騒がせなお花さまではある。
 
 
 
 
  2009.2.27   東国原知事!!!   ※ 写真をクリックすると大きな画像をご覧いただけます。

 
新年のイベントページでも報告しましたが、宮崎の美術集団「グループ71」のメンバーである私の親友・黒木千代香が、昨年大分で開催された「全国身体障害者スポーツ大会・水泳部門」で、見事快挙を成し、この度、宮崎県知事より表彰されました。写真はそのときの二人のスナップですが、感動しました。嬉しいですねえ。何に感動し、何が嬉しいのかと言えば、実はミーハーである私は、東国原知事とのこのツーショット写真に、単純にキャッキャしているのでしょうねえ!この1枚で、東国原知事が、なんだか私のお友達に思えてきました。何はともあれ、大変おめでたい1枚の写真でした。   東国原知事と親友・黒木千代香
 
 
 
 
  2009.2.11   向島百花園

 
建国記念日の11日、向島百花園にて知り合いの主催する「新内おさらい会」に出かけた。東京に長く住んでいながら、名前は聞いたことがあっても縁がなければ近くにこんな庭園があることも知らない。ネットで乗り換えを検索すると、連絡がよければ最寄の東向島までなんと28分で到着!百花園というくらいだから、きっと季節の折々に美しい花を咲かせるのだろう。百花園はこの時期「梅まつり」を開催中で、紅白のさまざまな梅の花が咲き誇り、訪れた人々の目を楽しませてくれていた。立春を過ぎたとはいえ、この日は雲が重く、風の冷たい1日だったので庭の片隅の茶屋で頂いた甘酒が体を温めてくれた。
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向島百花園 梅まつり   向島百花園 梅まつり   向島百花園 梅まつり
 
 
 
 
  2009.2.3   

 
1月23日は町田「新芽会」の描き初め。この日もご覧の通り熱心な実習のあと、町田市内での新年会に招かれ、新旧メンバーを交えての楽しい歓談のひと時があっという間に過ぎていった。来年計画中の「新芽会第4回デッサン展」へ向けての展望が開けた会でもあった。
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町田「新芽会」描き初め   新芽会新年会
 
 
 
 
  2009.1.6     ※ 写真をクリックすると大きな画像をご覧いただけます。

 
暮れの阿蘇連峰(根子岳) 新しい年の初め。
 
暮れから2日まで田舎に里帰りの風景です。
阿蘇熊本空港から田舎まで、今年はバス路線が試験的に数本増設されたお陰で、空港からの交通費が大幅に節約できることとなりありがたい。
また、一昨年の暮れは思いがけない大雪に感動だった帰途も、昨年は好天に恵まれ青々とした阿蘇連峰の眺めだった。
 
元旦の雪化粧高千穂神社 明けて2009年元旦、母の呼びかけで起床して外を覗くと、町はうっすらと雪化粧。その雪も午後にはほとんど溶け、午後から一人で高千穂神社へ初詣に出かける。
高千穂神社は自宅の近所と言うこともあり、幼い頃から慣れ親しんだ本殿がそのままの姿を残して何時行っても懐かしい。
 
冬の俵山風車新年の阿蘇連峰 翌2日には早くも帰京。
復路の車窓から見た新年の阿蘇と、俵山風車の冬版。
一昨年の夏版(コラムバックナンバー2007年夏の絶景参照)とは風情を異にしていて、これもまた美しい。この日は午後の遅い便で東京入りし、帰宅は午後8時を回っていた。
 
深川富岡八幡宮  
東京は連日青空の様子が谷口から写メールで送られてきていた。
3日午後からは谷口と、深川不動尊、富岡八幡宮に詣でる。深川界隈は大勢の参拝者でにぎわっていた。やっとのことで富岡八幡に参り、深川不動尊はあまりの人手に遠くから参拝した。
 
さて、神楽坂教室は6日からスタートし、遠く宮崎市では、グループ71による「グループ71デッサン教室展・2009」も本日6日からスタート(イベント参照)しています。
 
 
 
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