Communication-Device


意思伝達

 

私の意志伝達の方法は

@【口の動きで伝達方法】

口の動きで意思の疎通を図る。これはとても高等な技術を要します。口の動きだけで伝える時は、簡単な単語だけを伝えます。たとえば、
『倒して』『ずり上げて』『おしっこ』『痛い』『パイプの水』『パイプの位置』『パソコン』『頭』『まくら』『座布団』 とか言います。この単語には一つ一つ意味があって、
『倒して』=ベッドを倒す。                『ずり上げて』=ベッドからずり下がった身体を上げる。
『おしっこ』=尿をスカットクリーンで取る。   『痛い』=手が痛い。足が痛い。背中が痛い。お尻が痛い。
『パイプの水』=人工呼吸器の回路の水取り。      『パイプの位置』=回路を身体に真っ直ぐにする。
『パソコン』=パソコンをベッドで出来る様にセットする。       『頭』=頭の向きや顔の向きを変える。
『まくら』=枕を上下左右に動かす。  『座布団』=座布団をクッション代わりにして膝の下や足首に挟む。

これらの言葉を、口の動きで見極めなければいけない。状況判断も大事だし、顔の表情でも察知できる。こう言う事でも意思伝達の方法とも言えます。

A【文字盤の伝達方法】

一般的文字盤
*一般的な50音縦書き文字盤

長い文章などを伝えるのは、文字盤を使い伝えます。その様な手段を用いないと意思を伝えることが出来ません。誰もが最初は、文字盤に対しては抵抗が在ります。私でも人工呼吸器を着けた当事は、口の動きで読み取って貰おうと必死でした。自分の潜在能力を如何しても遺して置きたいと言う意識が働くのだと思います。パソコンやレッドチャットを使う方も居ますが、私は伝わるのが遅いから使いません。読み取る相手が成れて来たら文字盤の方が早いです。読み取る相手も読むだけではいけません、そこに読解力が必要とされます。読み取って文章を理解して行かないといけない。とても難しい事です。私の文字盤で習得出来るのには、3ヶ月は掛かります。それまでは前に伝えた文を忘れてしまったり、文の切る場所を間違えて意味が通じない事はショッチュウおきます。そんな時の虚しさは何とも言い表せません。

【文字盤の使い方】

私の文字盤
*私の文字盤

 まず文字を視るのは止めて、相手の目線を見ます。文字盤を3行に分けます。1行目は、左からアの段〜タの段がある、2行目は、1〜5のグループ、6〜0のグループ、濁点とマル、ナの段がある。3行目は、右からハの段〜ワの段までがある。この様に区分けをして、相手の目線が1行目を見ているのか、2行目を見ているのか、3行目を見ているのか、を判断します。それが判ると、今度は4つに分かれているグループの、どのグループを見ているかを見極めます。どこを見ているかが判ったら、そのグループの位置まで、自分の目と相手の目が直線になるまで、文字盤を動かします。それが終ると、アの段であれば真中がアで、イが上に、右回りでウエオという配置になる。相手からの合図は、上の文字を示す時は額が動く、右の文字を示す時は右の頬を動かす、左の文字を示す時は左の頬を動かす、下の文字を示す時は顎を動かし、中心の文字を示す時は目の瞬きで現す。簡単な説明で判らないかも知れませんが、一度誰かと二人で試して下さい。

B【パソコンの伝達方法】

ピエゾ
    *ピエゾ
PCセット
*ピエゾのセット

私は電話の代わりにパソコンを通信手段の代わりとして使い(MAIL通信)、それに文章の作成や手紙に使っています。あとは調べ物をする時とか、本が読みたい時はインターネットのサイトを用います。辞書とか読書は、本をめくる作業が必要とされるので、それが私達の様な四肢麻痺の人間にとっては、本を持ったり捲る作業は不可能なことです。
だから顔とか手の指とか足の指とかで、まだ動き脳力がある筋肉でパソコンを操作します。私は顔の頬の筋肉を持ち上げてスイッチセンサーに信号を送ってパソコンの意思伝達装置(オペレートナビ)で操作をしています。

私が操作に用いるコミュニケーションエイドは、ピエゾ・ニューマティックセンサースイッチと言って3種類のスイッチセンサーに分かれていて、手や足や頸や顔の動きで操作する。手の場合は指のほんの少しの動きや筋肉の微妙な動きでも逃しません。足は足の指の動きやカカトの動きで感知をします。頸の場合は、頭の傾ける事で圧力が掛かり、センサーが機能する。顔は頬や額の筋肉を動かす事によって操作をする。

ピエゾセンサー
*ピエゾセンサ-
ニューマティック
*ニュ-マティック
ディップスポンジセンサー
*ディップスポンジセンサ-
  1. ピエゾセンサー(圧電素子)=このスイッチはとてもコンパクトで、顔の頬・額・顎などや手の指などまだ筋力の低下などが現れてない部分に設置可能です。スイッチの付け方は、すごく簡単で動く箇所にバンソウコウで張るだけで済みます。

  2. ニューマティック= このスイッチの特徴は、センサーがエアバッグに成っていて、指の微妙な動きを感知し機能します。操作の手順は、口でエアバッグをふくらまして、手や足をエアバッグの上に置いて、手の指や足首や足先を少し動かすだけで、バッグからエアーが漏れてセンサーが働く仕組みになっています。

  3. ディップスポンジセンサー= このスイッチの中身自体がスポンジが使用されており、ある程度の力が加わると低電圧が流れてセンサーが働く。用いられるのは、足のカカトや膝、腕の肘や手に用いられる事が多い。


ある程度の知識があれば、パソコンの意思伝達装置(オペレートナビ/伝の心)の操作にも使用できるし、呼び出しようのスイッチにも使用できます。電源は、普段は部屋のコンセントから取って、外出時は電池を使用して、手軽に持ち運びが出来るのが利点です。それに誤作動防止機能装置が付いている事も私には助かります。

 ピエゾ・ニューマティックセンサースイッチ      ピエゾセンサーの設置     エアバッグの設置
*ピエゾ・ニュ-マティクセンサ-スイッチ      *ピエゾセンサ-設置       *エアバッグ設置

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