わたしの車椅子

車椅子の正面から見た画像

正面の画像
*正面の画像
私の車椅子は、人工呼吸器を載せる目的で作られています。幅は75p、高さは150p、奥行きはタイヤからフットレストまでが90pです。重さは約40sで、私が乗ると110kg.になり人工呼吸器と各部品を載せると140kg.にもなります。
普通の車椅子より重たくなります。

クッションは、J クッションを用いて、背もたれは普通のスポンジを使用しています。J クッションの中の構造は、ウレタンとお尻の部分だけゼリー状のジェルが詰めてあります。長時間座っていても、何ら支障はなく褥創も出来ません。

車椅子の側面から見た画像

側面の画像
*側面の画像
側面から見てもらえると判るように、車椅子に比べて非常にタイヤが小さいのが判ります。これはベットから移乗させる為に必要な条件です。ALS患者の様な四肢麻痺患者は、ベッドから車椅子、車椅子からベッドへ移す時は釣り具を使うかシーツをタンカーの代わりに3〜4名で持ち上げて移乗させる。 その為にタイヤが邪魔にならない様に小さく作ってある。

あと肘掛も取り外しが出来るようになっています。これも移乗のときに邪魔になるからです。肘掛も異常に長いのに気が付かれた方も居ると思います。これはリクライニングにした時に必要だからです。ただ欠点なのは、四肢麻痺の患者に肘を掻けて置く力は無いという事です。 その工夫が一つ必要です。もっと打出が乗る幅を広く取って、腕がぶれない様に枠を作ってみてはどうでしょう。もう一工夫も二工夫も居ると思います。

車椅子の後面から見た画像

後面の画像
*後面の画像
後面の特徴は、リクライニングとブレーキのレバーがあります。下には倒れ防止の補助具がついています。
  タイヤの細さを見てください。
これは押す力を極力少なくする為ですが、アスファルト道路では有効ですが。土道や砂などの荒れた道では反対に倍以上重たさが増します。乗っている方も揺れが激しく、それも頭の方が揺れるのが一番困ります。

 背もたれをもっと頑丈に作らないといけません。幾らリクライニングだといっても、背もたれが頑丈でないと振動が全部頭に来てしまいます。これは、私の様な首の筋肉が衰えて頭を支えられない者には、耐えられない苦痛になります。頭が飛び跳ねるという状態が、どの様なものか普通の方には理解できないと思います。それだけ車に乗ることを、考慮して作る事を提案します。

フットレストを上げて見た画像

フットレストの画像
*フットレストの画像
この車椅子は、ストレッチャータイプの車椅子で、フットレストが持ち上がります。幾ら体勢が辛くなって、背もたれを下げても足先が下がった状態で居たならば、その辛さからは開放されません。

足先が少しだけでも持ち上がる事によって辛さが軽減される事は確かです。皆さんもこの点は忘れない様にして下さい。ストレッチャータイプで制作してください。
 それと、難しい注文ですが片足づつ上げ下げ出来ると便利だと思います。これも頑丈に作ってもらう事です。膝から下も重要な点ですからおろそかにしないで下さい。

ブレ-キ&リクライニングのレバ-の画像

レバ-の画像
*レバ-の画像
この画像では少し見難いですが。上のレバーがリクライニングで、下のレバーがブレーキになっています。手の握り部分に横棒が通っていますが、背もたれのねじれを防ぐ為に補強しています。
もう少し改良を加えるのなら、リクライニングのレバーを一つにしたいと思います。
 この車椅子のレバーは2つ付いていて、そのレバーを同時に押しながら上げ下げしないといけない。

 下げる時は、私の身体を支える様にゆっくりレバーを押さえないと、ガクと落ちていくので気を付けないといけない。
 贅沢な話だけど、レバーが1つでそれを押せば自然とゆっくりある程度まで下がって、あとは人が支えながら下ろして行く様にならないか。
 上げる時も同じ様な事がいえる。左右個別にリクライニングの止め具がある為に、左右で止める位置が違ってくる事が在る。 左肩が下がったり、右肩が下がったりと不安定な状態になる。この状態は絶対に避けるべき問題である。これからの改良する1つであります。

車椅子の人工呼吸器を載せる部分の画像

人工呼吸器を載せる画像
*人工呼吸器を載せる画像
この車椅子の最大の特徴は、人工呼吸器とバッテリーと携帯吸引器が載せれる事です。座席の下にそのスペースが作ってあり、横幅が60p、縦の高さが50p、奥行きが70pのスペースがあります。

 足元に当たる奥に、バッテリーと携帯吸引器を置きます。その手前に人工呼吸器を置くとイッパイになります。

後の付属品は別のカゴに入れて持ち運びます。蛇管は後ろ側から出て横棒の中を通って右側に出ます。 人工呼吸器を置けるスペースは、前後にスライドが出来る様に作ってあって、載せたり下ろしたりが便利になっています。




簡易リフトの移乗

車椅子への移乗

リフトの画像
*リフトの画像
私が車椅子に移乗する時は、最低4人の人の手を借ります。あらかじめベッドに、大きめのバスタオルか、乳児用に使う毛布を体の下に引きます。1人が頭を支えるのと、呼吸器を取り扱います。後の3人は、2人が両脇に付き脇の下の位置でタオルを持ちます。もう片方の手は、お尻のでん部の位置でタオルをもちます。最後の1人は、足首を持って支えます。最初にベッドの端まで、私の身体を4人で動かして、車椅子をベッドの端に着けます。 その時に隙間が空かない様にします。両脇を持ってた人は、1人が車椅子のベッド側に接してない方から、車椅子に覆いかぶさるように、上からタオルを持ちます。もう片方の脇を持つ人は、ベッドのマットの上に立ってタオルを持ちます。その状態で、4人が声を合わせて、私を持ち上げて車椅子に移します。車椅子に移乗した後に、人工呼吸器を移しています。そこまで遣るのに15分の時間は掛かります。

リフトを使う理由と仕組み

スリングの画像
*スリングの画像
スリングをリフトに掛けた画像
*スリングをリフトに掛けた画像
リフトを使用する理由を、まずは御話します。
? 移乗する時に人手がいること。
? 少人数で移乗が出来る事。(1人ないしは2人)
? 時間は掛かるが移乗が安全なこと。
以上のことがリフトを利用する利点で在り、経験を積むことが大切だと思います。最初は、リフト業者に講習を受けて学んだ方が好いと思いますが、後は何度も経験を積むことが大切だと思います。 これからリフトへ乗せる方法を説明させてもらいます。リフトへ乗せるために安全に行なうには、2人で行なうのが最適です。まず最初にスリング(右写真)を体の下にセットします。いま私が行なっているスリングは、スタンダードなセットの仕方で、股の間にスリングを交差させて腰とお尻を固定して、体の安定を保ちます。スリングのリフトに引っ掛ける箇所が6箇所あって、リフトには4つのフックか付いていて、 頭の所と胸の所と脚の所に、フックに掛ける箇所がついています。それぞれをフックに掛けて上げるのですが、一番注意をするのは首の角度が問題に成ります。私の場合は人工呼吸器を装着していますから、首の位置の確保が大事に成ります。余りフラットに寝かしても良くないし、身体を立ててもよくないと言えます。その人の楽な形を見つける必要が有ると思います。
スリングフルタイプ
首や体幹の支持力が比較的弱い方に使用します。車椅子に座ったままでセットすることが出来ます。

ベッドから吊り上げる画像

吊り上げ始めの画像
*吊り上げ始めの画像
ベッドから吊り上げた状態の写真(右の写真→)を記載しています。この時に本当は、リフトの操作で1人はリモコンと、回路のパイプの補助をします。もう1人は足元でスリングの端を持って、体の固定と回転を担当します。この写真でも解かる様に、回路のぱぷが垂れ下がった状態で、不安定になっています。このままリフトを上げると、パイプの重みでカニューレが引っ張られて、痛みとオエツに繋がります。極力リフトを操作する人は、パイプの補助ともう一人の補助役の人と、息を合わせて移動させて下さい。


リフトを操作する画像

操作時の画像
*操作時の画像
この画像は、ベッドから吊り上げた後、車椅子に移動させるまでの状況を撮影したものです。もしこの様に一人で操作をしなければ行けない時は、パイプをスリングの端に大きい洗濯バサミで挟んで固定します。回転角度は、90度、180度、270度まで調整可能です。このリフトの最高到達点は180cmまで届くので、高い車椅子でも楽に移乗させる事ができます。このあと身体を反転(180度)させます。




車椅子に以上の仕方

車椅子に乗った画像
*車椅子に乗った画像
車椅子への乗せ方。先程ベッドから、吊り上げて反転(180度)させました。その状態で、リフトを車椅子の所まで廻します。廻した後に車椅子を、お尻の位置まで動かして車止めをロックします。リフトのリモコン操作で、ゆっくりと下ろしていきます。その時に車椅子を、だいたい30度の角度でリクライニングにして、腰の位置を決めます。腰の位置は降ろして行くうちにズレが請じるので、大きいズレなら車椅子を移動させて調整しますが、少しのズレなら膝を合わせて押す事で、腰の位置が車椅子と合います。 腰の位置が決れば後はスリングを抜くときに身体がズレない様にするだけです。




車椅子の後面から見た画像

車椅子に移乗が終わった画像
*車椅子に移乗が終わった画像
スリングを抜く時は、脚の方から抜きます。クロスに掛けた脚のフックを外して、脇のフックを外して、最後に頭のフックをはずします。フックを外し終わったら、クロスした部分をほどき足を片足づつ持ち上げて、腰の所までスリングをズラして行きます。その時に決して足を、高く持ち上げないようにして下さい。持ち上げると、身体が車椅子からずり下がってしまうからです。腰まで上がったスリングは、片方づつ腰から肩まで上がります。そうすれば後は、肩と頭を抜くだけになります。 1人が頭を支えて持ち上げて、もう1人が肩を上げてスリングを肩から抜きます。頭の下をくぐらして、もう一方の肩を抜けばスリングは抜けます。抜く事が出来たら、最後に車椅子のリクライニングを上げて、パイプを整えて行くだけで終わりです。