失われたミカドの秘紋と三囲神社

失われたミカドの秘紋は三囲神社で始まり三囲神社で終わる。ここに著者加治 将一の隠された意図があるかもしれない。この物語は古代ユダヤと天皇家のつながりについて書かれている。しかし、単なる日ユ同祖論ではない。
ダビンチコードはルーヴル美術館のガラスのピラミッドで始まり、 ルーヴル美術館のピラミッドで終わりる。

  • 三囲神社は三井財閥の守護神
  • 秦氏とスサノオ
  • 三囲神社2
  • 漢字は聖書に訊け

三囲神社は三井財閥の守護神

三囲神社(墨田区向島)は浅草駅から1kmの所。三柱鳥居で有名である。

三囲神社と三井財閥

三井グループの社名が書かれた石碑 三囲神社は三井財閥の守り神である。右の写真は、三囲神社の境内に立っていた碑で、三井グーループの中核会社の名前が書かれている。(失われたミカドの秘紋p.10)
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三井家

「三井家は藤原道長の子孫。近江六角の武士から伊勢・松坂に進出し、三井高利が日本橋で呉服屋(越後屋)を起こし、後の三越となる。」日本橋三越の屋上には三囲神社の分霊が祀られている。
「三井グループの代表は北家の当主で、代々、三井 八郎右衛門を名のる。」上の写真の一番右の名前。

三囲神社の謎

  • 三柱鳥居は日本の西方、三つ穴灯篭は日本の東方に分布する。両方あるのが三囲神社である。  
       
    1. 三柱鳥居は対馬にもあるので、大陸由来。江上波夫の騎馬民族征服王朝説というのがあるが、大陸由来の天皇家あるいは、それに繋がる一族のシンボルが三柱鳥居ではないか。
    2.  
    3. 三つ穴灯篭は私の知る限り、関東地方にしか存在しない。三つ穴灯篭は天皇家勢力に対抗する一族のシンボルではないか。
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    5. 両方ある三囲神社は、二つの対抗する勢力の手打ち式を表すのかもしれない。
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  • 鳩山一郎がフリーメイソンだった事は有名だが、その鳩山一郎の名前が三囲神社の石碑に刻まれている。
    三井−三囲神社−鳩山一郎−フリーメイソン。

三囲神社の祭神

三囲神社の祭神は宇迦之御魂神で、古事記ではスサノオの子供、日本書紀ではイザナギとイザナミの子供となっている。宇迦之御魂神(ウカノミタマ)wiki

スサノオと秦氏

「高天原を追放されたスサノオは、新羅に渡り、そこから出雲にやってきた。」(失われたミカドの秘紋p.17)秦氏も新羅から渡来したと言われており、秦氏と天皇家の関係についても書かれている。

スサノオ

スサノオは、仏教における祇園精舎の守護神である牛頭天王と習合した。
スサノオwiki。牛頭天王は「ごずてんのう」と読むのだが、牛を「ゴ」と読むのは不自然で、「牛頭の読みはウズではないか」(失われたミカドの秘紋p.21)

秦氏

ウズと言えば、京都の太秦が思い出される。太秦は秦氏の勢力範囲で、広隆寺は秦氏の氏寺である。 秦氏の末裔 広隆寺 聖徳太子
スサノオは秦氏系か?

三囲神社2

三井家と三囲神社と秦氏の謎の関係。

蒙恬将軍の石碑

三囲神社には蒙恬将軍の碑と言うのがある。「蒙恬は、秦の始皇帝に仕えた名将」(失われたミカドの秘紋p.25)三囲神社と秦氏と秦の関係は、読み進むにつれ、明らかになってくる。

三柱鳥居

三囲神社の三柱鳥居の写真
「三角鳥居、三井邸より移す」(失われたミカドの秘紋p.26)原形は京都太秦・木島神社にある。三角鳥居(三柱鳥居)を移したのは三囲神社ではない。「移動は三井家の意志だ。」「三角鳥居は三井の宗教的紋章なのか?」
三井→三囲神社→三角鳥居→木島神社→太秦→秦氏。
三囲神社→宇迦之御魂神→スサノオ→牛頭天王→秦氏

漢字と聖書

多くの漢字の起源が旧約聖書の逸話を元にしたものだと著者は言う。

漢字

漢字の字体統一をしたのは秦の始皇帝と言われている。日本語における文字の使用は、5世紀から6世紀頃の漢字の輸入とともに始まりwiki。果たして、そうか。漢委奴国王印は、後漢の光武帝が建武中元2年(57年)に奴国からの朝賀使へ賜った印だとされる。1世紀には漢字が日本に伝わっていたのだ。と思っていたら、『舞い降りた天皇』文庫版の(P60)に同じ事が書いてあった。

聖書の逸話

例。アダムとエバは神によって禁じられていた果物を食べ、自分たちが裸である事を知り、イチジクの葉で身体を覆った。
裸のネは神を意味し、右側の果は果物だ。こじつけのようだが、他に多数の例が書かれている。(失われたミカドの秘紋p.262)

皇帝の起源

中国の神話伝説時代の権力者は、天皇・地皇・人皇や黄帝など、皇・帝を使った。秦の始皇帝が初めて、皇と帝を結びつけた。
その皇の字は白い王と書く。始皇帝はアジア人ではなく中東の出身ではないかと著者は言う。(失われたミカドの秘紋p.370)

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。