社会心理学
社会心理学は心理学?社会学?
社会心理学は、人間を社会との関連から研究する心理学と社会学の学際領域。
戦後の社会心理学においては、社会学的な関心が強かったが、1980年代後半までには、社会心理学は
心理学の1分野として、一般的に受け入れられるようになった。
研究は、日常生活の中で当たり前と考えられることが多い(身近な問題を扱う)。
社会心理学に関連の深い分野
認知心理学、認知科学
性格心理学、臨床心理学(臨床社会心理学、コミュニティ心理学)
産業心理学、教育心理学、集団力学
文化心理学、比較文化心理学、進化心理学、行動経済学
など
社会心理学の重要人物
レヴィン
・グループダイナミックスの研究
・「よい理論ほど実践的なものはない」という言葉は有名
ゴードン・オルポート
・『パーソナリティ その心理学的解釈』
・『偏見の性質』
代表的な社会心理学の研究
○アイヒマン実験(ミルグラムの服従実験)
人はどこまで権威者からの命令に従うのか。この実験の被験者は、実験者の要請に従って他の被験者に
苦痛(電気ショック)を与え続けた。
○傍観者実験
緊急事態を目撃している人が多ければ多いほど、援助の手が差し伸べられる可能性が抑制されることを示した実験。
○刑務所実験
看守が冷淡で囚人が従属的であるのは、各人のもともとの性格よりも、
刑務所の中での役割や関係といった社会的状況の影響が大きいことを示した実験。
○サンドイッチマン実験
人は自分の意見や行動を一般的なものであると考え、同じ状況では他人も自分と同じ選択や行動をすると推測する
傾向があることを示した実験。
○コンピュータ・トーナメント
一人一人が自分自身の利益のみを追求するよりも、それらの人々が相互に協力し合う方が、最も利益をもたらすことを
示した実験。
○社会的学習実験
テレビや映画などで攻撃的な場面に接すると、観察学習によって、子供が攻撃的になることを示した実験。
○泥棒洞窟実験
異なる集団間での葛藤の要因は何か。また、その葛藤を解消する方法はあるのかを、少年のキャンプを利用して検証した実験。
(「泥棒洞窟」はキャンプ場の名称)
社会心理学関連書籍
・図解雑学 社会心理学
社会心理学について、図などを使用してとても分かりやすく説明されています。
・社会心理学キーワード
社会心理学の理論が、分かりやすく説明されています。(「図解雑学 社会心理学」よりも少し専門的です。 )
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