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HAPPY、HAPPY、LOVELY ! − party −





シズカと俺の目線を追って、伊集院と伊崎も由希の方を見た。
「あら、あの人…」
「知ってるの、花?」
伊集院が訊く。

「……………見合い相手」

「え?」
「ええ!?」
「ほほぅ」
三種三様の声を上げて、俺たちは伊崎と由希を交互に見た。
そういえば由希のヤツ、見合いするって言ってたっけ。
へー、お似合いなんじゃねぇ?

「お断わりしましたけれど」
「由希を断った?」
あの美形を? 珍しいヤツ。
「竜くん、人間 顔だけじゃないですから…」
俺の怪訝そうな顔に気がついて、伊集院が言った。
ま、そりゃそーだ。

「お前だって真琴を振ったじゃん」
「そーだな」
私を例に出さないで!
ガンッ、と伊集院はヒールでシズカの足を踏み付けた。
痛そー。   ← 他人事

一方、由希の方はこっちに気付いている様子だったが、ちょっと手を上げて合図をしただけでまた会話に戻っていた。
女性に背の高い中年のオッサンを紹介して貰っている。
「嫌な男」
ぼそっと伊崎が言う。
「由希さまは良い方ですよ?」
伊集院が言った。
「だめ。私ああいう男は生理的に駄目なの」
伊崎はそう言って、本当にイヤ〜〜な顔をしている。
同属嫌悪ってやつか。
「くっついたら面白いのになー」
「静先輩、何をヒトゴトみたいに…。御自分は?」
「俺ぇ〜? 俺は全人類 愛しちゃってるからなぁ…」
冗談だか本気だか区別のつかない様子で、シズカは大袈裟に溜息を吐いた。
でも まあ、確かにシズカには そういうところがあるけどな。
伊集院もそう思ったのか、苦笑している。


「……?」

視線を感じて、ふと目を上げた。





  な   ん で 、 あ の オ ン ナ が 。




「竜くん?」


     『 竜 也 』




「 触んな! 」




とっさに、伊集院の伸ばした手を払った。




綺麗に塗られた爪。


甘い香り。  柔らかい声 、 小さな身長。




伊集院の姿が、あの女と被った。







真琴 パーティ編3












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