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2003年11月21日(金)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20031121~.htm#Day21

 やっぱり山口美由紀作品はいい。

 午前中の空き時間、用足しに自転車で出かける。ふとファーストフードのポテトが無性に食べたくなったので、某ファッションビル内にある本屋に寄るついでに、道を挟んだ隣にある店で買って帰ろうと決めて足を向けた。
 ……建物そのものが消えていた。

 本日のお買い物
1,『あずみ デラックス・エディション』(東芝エンタテインメント) [amazonamazon(通常版)]
2,『NOVO』(日活/1と2、DVD Video) [amazon]

 書籍類はなし。
 1は現在『スカイハイ(劇場版)』が公開中の北村龍平監督がメガホンを執った時代劇。初回限定のデラックス・エディションにはメイキングや劇場公開時にテレビなどで放映された関連番組を収録した特典ディスクと、小山ゆうによる原作の第一話をそのまま収めた小冊子が封入されている。劇場で鑑賞したときの感想はこちら。で、早速観てるんですが……佐野泰臣が出ていたのに記憶が薄い、と思ったら、最後の試練でしょっぱなに殺されてたのね。あと、『ALIVE』で重要人物を演じたりょうがちょこっと顔を見せて、こちらもあっという間に殺されているのにもいまごろ気づいたり。
 2は劇場で鑑賞しそこなった作品。シャネルの“ミューズ”に選出されたアナ・ムグラリスと、アレハンドロ・アメナバール監督『オープン・ユア・アイズ』に主演したエドゥアルド・ノリエガが共演した官能スリラー。五分ごとに記憶が消える男を恋人にした女、という設定はあからさまに『メメント』を意識しているが、外側に置いた視点でどのように処理しているのか楽しみ。


2003年11月22日(土)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20031121~.htm#Day22

 三隣亡?!

 週末恒例の映画鑑賞は、本日初日のジョエル・シューマカー監督、コリン・ファレル主演による究極の「密室」サスペンスフォーン・ブース』(20世紀フォックス・配給)。感想は「相変わらず眉毛が濃いねえ」からどうぞ。
 初日ということで、来場者全員にコリン・ファレルの生写真のプレゼントがあった。最近この役者もお気に入りになりつつあるので私はけっこー嬉しかったのだが、映画鑑賞に来て余計なものは必要でない、という人もいるのだろう。でも、せめて捨てるのは自分の家に帰ってから、百歩譲って劇場を離れてからにして欲しい。出入り口そばに置かれたゴミ箱のなかで見つけると、非常にやりきれないものがあります。てか、捨てる以前に受け取らなきゃよかろーに。
 観賞後、ある作品の前売り券を購入しに近くにある別の劇場窓口まで移動する。横の案内板に問題の作品のポスターと「前売り券発売中」の文字を確認してから、窓口の女性に言った。
「xxxの前売り券一枚ください」
「申し訳ありません、当日券のみとなっております」
 一瞬絶句する。窓口の別の女性が指摘してすぐに勘違いに気づき、券を出してくれたが――彼女はいったい、何を間違えたのでしょう。

 本日のお買い物
1,伊坂幸太郎『アヒルと鴨のコインロッカー』(ミステリ・フロンティア/東京創元社) [bk1amazon]
 実は伊坂氏の著書を買うのはこれが初めてです。評判の『重力ピエロ』は帯がどうしても許せなくてずーっと忌避していました。この1は東京創元社の新レーベル第一回配本ということもあって、折角なので購入した次第。広辞苑一冊のために書店を襲撃する相談を初対面の人間に持ちかけられる、という奇妙な導入から始まるミステリ。


2003年11月23日(日)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20031121~.htm#Day23

 江戸川乱歩『幽霊塔 乱歩傑作選18』(創元推理文庫/東京創元社) [bk1amazon]読了。感想はこちらから。あと二冊。
 立て続けに神坂 一『風サワグ地ノ逃亡者タチ』(富士見ファンタジア文庫/富士見書房) [bk1amazon]も読了。こっちの詳細な感想は省かせていただきます。とりあえず、買った日に書いた「ほのぼの」という説明はお詫びして撤回いたします。神坂作品にしては珍しく主要登場人物の「動機」が判明したりあの人の意外な来歴が判明したり(でも大勢には殆ど影響なし)剣呑な展開でした。随所に笑いの種が入っているのはいつも通り。


2003年11月24日(月)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20031121~.htm#Day24

 まず、昨晩のその後。
 簡単に日記をアップしたあと、新宿へ。例によってアレのためなのだが、やっぱり例のごとくその前に映画を一本観ておくのである。この機会にはなるべくホラーやカルト、さもなくば単館のドラマものを選んでいるのだが、今回はめぼしいものがなかったので、大作の先々行レイトショーへ。密かに楽しみにしていたハリウッド産の日本映画、ラスト・サムライ』(Warner Bros.・配給)。感想は「最近なんで風野春樹氏と同じ日に見てることが多いのだ?!」からどうぞ。ときどき劇場すら同じという気がするんですけど……あ、作品そのものは優れもの。細かい点でつっこめますが、史実を抜きにしたらドラマとして批判するところは少ない。日本映画界きっての「斬られ役」福本清三の散りざまが素敵でした。
 観賞後、てきとーに時間を潰したのち、ロフトプラスワンへ。33回目となる新耳袋トークライブ、本当はふたり同行者がいるはずだったのだが、昼間の大事な用件で疲れ果ててしまったとかで急遽欠席、ときどきここで合う知り合いも今日に限って姿が見えなかったので、久々にひとりでの鑑賞となった。
 毎度のごとくここには書けない話も盛り沢山なのだが、ハイライトであるひとかたまりのエピソードは来年発売される『第九夜』のトリを飾る予定らしいので、気になる方はそれをお待ちください。何にしても、わたしが訪れたここ数回のなかでとびっきりのハイクオリティを誇った回でした。特に印象深いのは、「そうそう、悪いことしちゃだめよ」のひとこと。
 その代わり、今夜一晩で絞り尽くしたようで、今年もう一回残っているイベントは期待しないで欲しい、というネガティヴな一言が添えられていたが。
 とりあえず『悪霊食い』は必見らしいです。

 電車での移動や待ち時間を利用して読書を進める。いま重点を置いていたのはとあるハードカバー(映画鑑賞の予習)だったのだが、それだと立ったまま読むのがしんどいので、軽めの新書本を選んで、今日の昼間までに読み終えた。田中啓文『蓬莱洞の研究 私立伝奇学園高等学校民俗学研究会その1』(講談社ノベルス/講談社) [bk1amazon]感想はこちらから。でも電車のなかで読むものじゃなかった。

 あとは寝て生活時間を戻す……あ、あかん、ダメージが残っていて暗がりが怖い……


2003年11月25日(火)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20031121~.htm#Day25

 職場の雨漏りが凄いことに。

 さだまさし解夏』(幻冬舎) [bk1amazon]読了。感想はこちらから。映画の予習、という面もありますが、その映画公開を控えて来月には文庫化されると知って慌てて読んだ、というのもあったり。ハードカバーから一年しか経ってないのになー。
 そろそろクリスティーと乱歩に戻るところなんですが、……今朝になって『私立伝奇学園〜』の続きが無性に気になってしまい、先日箱に詰めたばかりのものを引っ張り出してきてしまった。更に続き(3巻で終わりなのか……ちと悲しい)が読みたくなるんだから、もうちょっとあとにしていいようにも思うのだけど。

 本日のお買い物
1,アガサ・クリスティー/村上啓夫[訳]『ポアロのクリスマス』(クリスティー文庫/早川書房) [bk1amazon]
 近所の本屋はいまだ使い物になりません。今日あたり出ているはずの西澤さんの新刊もエマさんもヴィクトリア朝副読本も何一つ発見できず、仕方なくちまちま揃えているクリスティー文庫のみ一冊購入。クリスマスを挟んで発生する惨劇を、休日返上で追うポアロを描いたシリーズ長篇17作目。読むのは来月のいまごろにしときましょう。

 ふと思い立って鑑賞希望一覧に大量追加。


2003年11月26日(水)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20031121~.htm#Day26

 本日のお買い物
1,西澤保彦『黒の貴婦人』(幻冬舎) [bk1amazon]
2,牧野 修『楽園の知恵 あるいはヒステリーの歴史』(HAYAKAWA SF SERIES J-COLLECTION) [bk1amazon]
3,エドワード・D・ホック/木村二郎[訳]『怪盗ニックの事件簿』(ハヤカワ文庫HM) [bk1amazon]
4,アガサ・クリスティー/田村隆一[訳]『秘密機関』(クリスティー文庫/2〜4、早川書房) [bk1amazon]
5,黒川博行『雨に殺せば』(創元推理文庫/東京創元社) [bk1amazon]
6,森見明日『88の夏休み 〜雫と風音(しおん)〜』 [bk1(ISBN)amazon]
7, 同 『 同  〜深緑(みろく)と栞〜』(6と7、Kadokawa Comics A/角川書店) [bk1(ISBN)amazon]
8,森 薫『エマ(3)』 [bk1amazon]
9, 同 &村上リコ『エマ ヴィクトリアンガイド』(8と9、BEAM COMIX/enterbrain) [bk1amazon]

 仕事帰りじゃ器に限界があるの。だいぶ先送りにしてきました。
 1はタック&タカチシリーズ久々となる短篇集。……いつの間にかこのふたりがメインになってたんだ。あとがきを参照、するまでもなく読み手も作者も未だに混乱してるわけですが。週刊アスキー連載作『スプリット・イメージ』ほか、主に幻冬舎の雑誌に発表した作品中心に収録。2は『異形コレクション』、『SFバカ本』などに発表した短篇を、ヒステリーの治療過程に準えて再編したという一風変わった趣向の作品集。
 3はクラシック・セレクションの一冊、好評の怪盗ニックシリーズ第三巻。ちまちまと揃えている4は、クリスティーとしては珍しいリアル・タイムで年をとり続けたおしどり探偵トミー&タペンスの初登場作品。知らなかったのだが、実は『スタイルズ〜』に続くクリスティの第2作だったらしい。5は『二度のお別れ』に続く、著者の警察小説復刻。
 6と7は本誌と増刊の二誌で同時に連載していたという無謀な作品。北海道のとある沼を舞台に繰り広げられる、底流で繋がったふたつの物語、という趣向らしい。
 待望の8と9である。安定連載中の8はさておき、9は『エマ』の背景となるイギリス・ヴィクトリア朝の風俗を解説した副読本。森氏がファンだという竹本 泉氏との対談も収録しているのでえんじさんほか同志は買うように。あとがきに「ジェイン・オースティンを期待していた方ごめんなさい」と書いてあるあたり、あー、やっぱり解っててこの題名だったんだな、と密かに頷いたり。

 今年は100を超えるかと思ってたが、今月末でどうにか90というところ。流石に一ヶ月に十本は無理だな、うん。そんくらい観ないと大量に見逃すものが出てくるので、意地になれば達成できそうな気はするが、そこまで必死になるようなことでもなし。


2003年11月27日(木)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20031121~.htm#Day27

 紅白歌合戦の出演者発表。最近は毎年のようにさだまさしが出演するので、何だかんだと観る時間も長くなってきたような。今年はほかに陽気なおばはん綾戸智絵の出演もある。……生放送で大丈夫だろうか。いたずらに喋りまくるしピアノ弾き語りだと時間の制約だって無視できるし、下手すると時間食いまくるんじゃないだろうか。私は構わないけど。
 世間的に最大の話題は長渕剛、ではなくたぶん女子十二楽坊だろう。私は初登場時からなーんとなく底が見える気がしていたので特に興味はなかったのだが、「史上二組目のインスト」という言葉に思わず耳を疑った。……もしかして、G-CLEF以来ですか?! そんなに出てなかったの?! てか、クライズラー&カンパニーも出てなかったっけか?!
 ご存じない方のために解説すると、G-CLEFはバイオリンを中心にしたグループで、生音を中心にロック色のある演奏をこなして一部に熱狂的な支持者を得ていたグループ。かくいう私もかなり好きでした。『五右衛門』あたりの弾けっぷりは強烈。一方のクライズラー&カンパニーは葉加瀬太郎を中心に、G-CLEFとほぼ同時期に活動していたグループ。やはりバイオリンがメインながら、よりデジタルな編曲をしていました。ただ、当時は打ち込みにバイオリン乗せただけという印象の曲が前面に出ていたため、私はあんまし好感を持っていなかったのです。今聴いたらどうかは自分でも解りませんが。
 G-CLEFはロックさながらに客席に飛び出して演奏する姿が記憶に残ってますが、クライズラー&カンパニーも出ていたように思っていたのは気のせいか。……まあ、どっちにしても、そんなわけで女子十二楽坊の出演にも特に意外性は感じないし、観ようという気も起きず。SMAPと共演するなら別。

 けっきょくクリスティーの消化を優先しました。アガサ・クリスティー/長野きよみ[訳]『三幕の殺人』(クリスティー文庫/早川書房) [bk1amazon]読了。感想はこちらから。ほんとに、びっくりするくらいハズレがないぞ。

 本日のお買い物
1,『ライフ・オブ・デビッド・ゲイル』(Universal Pictures Japan/DVD Video) [amazon]
2,加納朋子『レインレイン・ボウ』(集英社) [bk1amazon]
3,新潮社事件取材班『黒のトリビア』(新潮文庫/新潮社) [bk1(ISBN)amazon]

 1は劇場鑑賞時に痺れた名品。あした発売のDVDでほかにも欲しいものが色々ありましたが、ひとまずこれを最優先。久々にお薦め品に追加したり。そういや明日は『テハンノで売春していてバラバラ殺人にあった女子高生、まだテハンノにいる』も発売しますよ政宗さん。……レンタルで充分だとは思いますけど。
 2は安定した質を誇る著者の最新連作短篇集。高校卒業から七年を経て集まった七人それぞれの物語。3は書名でもあからさまな『トリビアの泉』の便乗本ですが、確実にオリジナルでは放送できないダークなネタが中心なのでそれなりに独自性は出ている、と思われます。ただ、ざっと眺めただけでも埋め草に無理矢理ねじ込んだらしいネタも少なくなく、どうせ出すならもっと練り込んで欲しかった。本家以上に「知ってる」とか「だから?」と思うことがしばしば。


2003年11月28日(金)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20031121~.htm#Day28

「当選者の発表は賞品の発送をもってかえさせていただきます」
 このテレビ番組などでよく耳にしたり目にしたりするフレーズ、「かえる」ってどういう意味に捉えてましたか?
 文脈を考えれば「代える」、つまり何らかの媒体を以て公に当選者を発表するのではなく、当選した人それぞれに賞品を送ることで発表の代わりにする、という意味なのですから、「代えさせて」以外の字を当てるのは間違っているわけです。
 が、どうも耳だけで聞いたり、漢字を開いて「かえさせて〜」と書く場合が多いせいか、勘違いしている人も少なくないようなのです。正直に言いますと私自身、ときどきどっちが正解なのか迷います。今もこれを書くためにWebを彷徨って確認したぐらいなのです。
 いや何故こんなことを言い出したのかというと、テレビ番組を観ていたとき、プレゼント部分のナレーターの発音がどう聴いても「代えさせて」ではなく「返させて」と言っていたからなのです。たぶん、元原稿が字をひらいていたため、思いこみでそう読んだのでしょうが……

 新潮社事件取材班『黒のトリビア』(新潮文庫/新潮社) [bk1(ISBN)amazon]読了、でも別立てにするほどの感想はなし。が、ミステリ読み(書き)にはところどころ使い物になる情報が入っていたので、それなりに収穫でした。

 本日のお買い物
1,田中ユタカ『しあわせエッチ』(プラザCOMICS/蒼竜社) [bk1amazon]
2,紗夢猫『神様だもの Volume01』(GUM COM!CS/ワニブックス) [bk1amazon]
3,加藤理絵『灰色の乙女たち(2)』(stencil comics/SQUARE ENIX) [bk1amazon]
4,『こみっくパーティー コミックアンソロジーVol.17』(DNAメディアコミックス/スタジオDNA) [bk1amazon]
5,『EVE』(C's Ware/Windows98・Me・2000・XP対応ゲーム/18禁)

 昨日から一転、漫画ばっかし。1はえらい久しぶりという気がする新刊。『愛人 [AI-REN](4)』以来だからたぶん二年振りくらいか。先に『愛人』の最終巻をどーにかしてくれ、とは思うのだが、この方の作風はけっこう好きなので応援の意味も込めて購入。2は色々とベタな設定ながら作者の個性と噛み合ってなかなかおかしい新シリーズ。ざっと眺めてみたら、冒頭から悪魔みたいなことしてるんですけど。3は早くも完結。ってまあ、掲載誌が無くなると知った時点で諦めていたことではありますが……あとがきを見ると、はなから作者にとってはこの辺が潮だったらしい。どっちにしても、ちと残念。近年あまり見ない作風だっただけに。
 5は他でもない、1995年にPC98版として発売された『EVE burst error』の、どうやら五回目となるリニューアル版。オリジナルに愛着はあるものの、今やオリジナルのシナリオライターはとうにいない(現在はAbeldigiANIMEで活動中)、続編はすべて低水準、今回のリニューアルでは原画も一新したがオリジナルの魅力にはとうてい及ばない、と単体であればそんなに食指を誘われない雰囲気なのだが、伝説とも言えるオリジナルPC98版のベタ移植と、主要登場人物が若干重なる先行作『悦楽の学園』(こちらもほぼベタ移植)が同梱されていて、寧ろこの二作に惹かれて購入。PC98版は今となっては98の筐体を引っ張り出してまで遊ぶ気にはなれないし、『悦楽の学園』はWindows95版発売当時には躊躇してとうとう買わずじまいだったもの。仮にリニューアル版の出来が駄目でもこの二本だけで満足、という気がしたので購入。なお、流通の都合上か、amazonではリンクが見つけられませんでした。
 早速フルインストールして、オリジナルとリニューアルの冒頭を遊んでみる……ぐあああ、柴田茜のデザインからして違いすぎて眩暈が。立ち絵のアニメーションなんて申し訳程度でいいんだから、オリジナルと近いデザインか、せめてバストアップにしてくれよう。なんか人が遠いよう。


2003年11月29日(土)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20031121~.htm#Day29

『EVE』(C's Ware/Windows98・Me・2000・XP対応ゲーム/18禁)同梱の『悦楽の学園』終了。短い上に話に何の捻りもない。こーいうシーン用意したからとりあえずAVGっぽくなるように綺麗に並べて話を作って、と言われてそのまんま、という雰囲気。視点人物は事件の解決にほとんど貢献してない、エッチシーンにまるで必然性がない、事件の筋にまるで裏がない(だってこのままなら摘発するの難しくないじゃん!)。はなから付録だと思って手をつけたものなので腹も立たないが、発売当時に買っていたら果たしてどう感じたか。もっとも、いま遊んでみると実に定番の一本道18禁AVGっぽくて、そのシンプルさが却って新鮮で面白かったのも事実。
 恐らくWindows95がリリースされた当時のものを単純にXPに対応させただけなのだろう、ウインドウ表示でも他の窓を隠しやがるわ音声付きのくせに色数は少ないわ、と粗っぽい作りだが、それに比例してスタッフロールで流れる名前も少なくてなお微笑ましい。これが剣乃ゆきひろ氏の作品だとゆーのが信じがたいが、続く『EVE』で急に開眼した格好なんだろうか。まあ、気分転換には良かった。
 しかし、いま遊ぶと『EVE』はオリジナルもリニューアルも余計な会話が多くてちと鬱陶しい……まだどちらも小次郎・まりな共に初日すら終わってません。

 読書が快調です。田中啓文『邪馬台洞の研究 私立伝奇学園高等学校民俗学研究会その2』(講談社ノベルス/講談社) [bk1amazon]読了。感想はこちらから。あー、次の巻まで一年くらい待たないといけないのか……。

 本日の映画鑑賞は二本。まずは午前中に日比谷スカラ座を訪れ、『トラフィック』の脚本家スティーブン・ギャガン初監督による静かなサスペンスケイティ』(東宝東和・配給)、詳しい感想は後日、この辺に。悪くないし志も高いんだけど、微妙。
 一旦帰宅し食事と休憩をとったのち、夕方また有楽町に舞い戻って鑑賞したのは、何故かエディ・マーフィ主演のご家族向けコメディチャーリーと14人のキッズ』(UIP Japan・配給)、詳しい感想はやっぱり後日、この辺に。実はこれ、母が試しに応募してみたら当たってしまった試写会です。母が出かけられなかったので、折角だからと私が出かけた次第。たまーにこういう奇を衒わない、お約束だけの映画を観るのも心地よいのです。正式な劇場公開は12月20日。


2003年11月30日(日)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20031121~.htm#Day30

 今日は感想三昧。

『EVE』(C's Ware/Windows98・Me・2000・XP対応ゲーム/18禁)本編をオリジナル・リニューアル並行して進行中。
 …………づあああああ、長え。
 そりゃSS版あたりを遊んでいた当時と今とでは嗜好も時間的余裕も違っていたわけで、元々長かったものを常に反復しながら話を進めているのだから、結果、倍以上の時間がかかるわけで、余計にそう感じているのは間違いない。解っちゃいるけど、長い。
 某掲示板を眺めて覚悟はしていたのだが、リニューアル版の役者が一部ひどい。たぶん台詞の変更がほとんどないキャラクターのみSS版のものを流用して、他のキャラ、特にエッチシーンなどで音声を吹き込む必要があるキャラクターについてはぜんぶ差し替えたらしい。女性陣については、この業界全体の要求が高まっているせいかほとんど一定水準にあるのだが(読み間違えはどっちかというとディレクターの責任)、男性陣の新規音声を担当した役者がことごとく酷い。特に東海道。
 女性陣についても、弥生の喋りはもっと感情を抑制しないと、とか、本編でその手のシーンがない松乃役にこの人を使うのはけっこー無駄じゃなかったか、とか不満や疑問はあるが、表現については概ね及第点。それだけに、男性陣の下手さが際立つ際立つ。前半で怪しげなムードを醸し出してくれる孔氏がSS版以来の茶風林氏のままなだけに、時速250kmとの絡みは聴いていて辛くなるほどです。
 キャラクターデザインの変更も、まあ、はなから期待はしてなかったが――とりあえず、茜とプリンの変更はひどい。茜は髪型からして違ってるし、プリンは初登場時男の子に間違われたにしては発育が良すぎる(元々のテキストでそんなことが書いてあったから間違いはないのだが、にしても小柄で、少なくとも着衣では誤解される程度のスタイルでないと駄目だろうこの場合)。他にも地の文を無視しているとしか思えないデザインが幾つか見受けられて消沈。想像以上に根腐れしている気が。
 恐らくPS2に移植した素材をそのまま使っているせいだろう、ちょっとアダルトなギャグや、エッチシーン以外のお色気がぜんぶ一括して削除されたままなのも気にかかる。なんか、逆に無理が出ている。特に、オリジナルではスカートの下に隠していたまりなの銃が、リニューアル版では手首の裏に隠してある形になっている。確かに『リベリオン』とかでよく見られるギミックなのだが、スカートよりも上着を脱ぐ可能性のほうが高いわけで、あれでは隠していることにならないと思うのだが如何か。折角成人対象にしたのだから、そのくらいの色気は出してもいいだろーに。あと、プールの場面ではテキストの内容からして弥生よりまりなの水着が過激でないといけないのに、デザインを変えた結果まりながやたらと穏当な雰囲気になってしまったり。そら横からえらいものが見えてしまいそうなデザインがいいとは言わないが(あれで公道をうろついたら猥褻物陳列罪適用されるぞ)、考慮はするべきだろう。
 一方、オリジナルを遊んでいた頃よりこっちの経験値が増していることもあって、前には気づかなかった奇妙な点をいくつか発見したり。最たるものは、(ネタバレのため以下伏せ字)オカルト方面で名前を知られたような人物の作品を国璽にするという事態ってあり得るのだろうか?(ここまで)という点。ただ、もしかしたら後半でちゃんと説明していたことかも知れません。
 いずれにしても、まだ先は長い。

 昨日保留した映画感想のうち、まずケイティ』(東宝東和・配給)のほうを脱稿。「ケイティ・ホルムズなのかホームズなのか」からどうぞ。
 更に、江戸川乱歩『人間豹 乱歩傑作選19』(創元推理文庫/東京創元社) [bk1amazon]読了。感想はこちらから。あと一冊――! ……いや、まだ光文社文庫版が待ちかまえてるんだけどね。


宣伝とかお薦めとか告知とか。

お薦め品
DVD
アラン・パーカー監督『ライフ・オブ・デビッド・ゲイル』 (Universal Pictures Japan/DVD Video) [amazon]
死刑執行前、三日間を費やした一対一のインタビュー、そこから導かれる衝撃の結末――2003年11月28日発売。→深川の感想
宣伝
10/18発売
Bonbee!・原作/深川 拓・文『小説版 ALMA〜ずっとそばに〜』(Heart Novels/宙出版)

本体価格857円 ISBN 4-87287-896-5 [bk1amazon]
2003年05月に発売され好評を博した美少女ゲームのノベライズ。挿絵は神藤みけこさん


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