■薬の中止と再発の防止
 抗うつ薬による治療が効果的であったからといって、勝手に抗うつ薬の服用を中止することは絶対にするべきではありません。症状が改善することで、抗うつ薬を少しずつ減量することはできますが、少なくとも6ヵ月から1年程度は継続的に服用することが必要です。したがって、この間もきちんと医師の診察を受け続けることが大事です。

 また、うつ病はたとえよくなっても再発する可能性があります。1年以内の再発率は20〜30%あるともいわれています。このようなことから、薬物療法で治ったとしても、うつ病のもともとの発症原因と考えられる要因を取り除く必要があります。つまり、自分の性格が問題であったのか、仕事のやりすぎが問題であったのか、あるいは職場環境が問題であったのか、思いあたる原因を取り除かなければ、再発の危険性が高くなります。このような問題を解決するためには、薬物治療だけではなく精神療法やカウンセリングが重要となります。


 
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