メンタルヘルス広場/うつに関する非営利団体

■カウンセリング
　うつ病の治療で一番大事なことは、すでに述べてきましたように、なぜうつ状態になったのか、再発しないためにはどのような考え方、生活を送ればよいかなど、原因と予防策を講じることです。
　そのためには、十分な時間をかけて患者さんの本音を聞きだす必要があります。通常、仕事のあり方、家族との関係、ストレス発散の仕方、自分の性格が形成された子ども時代などについて、お聞きします。同時に自己を振り返っていただき、なにが原因で追い詰められることになったのかを洗い出します。

　このようなことをカウセリングと言い、医師や心理療法士も行いますが、最近では、経験豊かで特別なトレーニングを受けた専門の看護師（カウンセリングナース）を置いている病院もあります。平均的なカウンセリングの所用時間は１回につき３０分から１時間で、週に２回程度のペースで行われます。今までに話したことのない会話を通して、自分の内面を見つめ、これまでの生き方を整理することで、うつ病になった原因を探ります。このようなカウンセリングはうつ病の根本的な治療法であると同時に予防にも効果的であることが確かめられています。

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