現代の社会ではストレスを感じずに生きるということは不可能に近いことかも知れません。したがって、たとえストレスが降りかかってきても、あまり気にせず、リラックスできるようになりたいものです。
 精神療法などもこのようなことを目的に行われることが多いのですが、自宅で手軽にできるリラックスの方法について紹介します。

腹式呼吸で副交感神経を鍛える
 ストレスによる緊張や不安が続くと、自律神経のうち交感神経が優位な状態になり、血圧や脈拍数が上がり、やがて心身の不調を引き起します。そこで、意識的に副交感神経を働かせて、自律神経のバランスをとることをお勧めします。
 副交感神経を意識的に働かせる簡単な方法として、腹式呼吸があります。通常の呼吸は、胸式呼吸と呼ばれるもので、これでは息を吐く力が弱いので吸う力も弱くなり、体内に取り込まれる酸素量も限られています。
 ところが、横隔膜を意識的に上下させて行う腹式呼吸は、体内に取り込まれる酸素量も飛躍的に増え、全身の細胞が元気になります。
 腹式呼吸のポイントは、

1)仰向けになって、おへその上あたりに手を添える、
2)下腹に力を入れて腹をへこませ、自然に力を抜く、
3)これを数回繰り返して、腹が上下するのを確認する、

4)口から息をゆっくり吐いて腹をへこませ、鼻からゆっくり吸って腹を膨らませる。 1回の呼吸として30秒程度を目安に、20〜30回繰り返すと、1日のストレスもかなり楽になることでしょう。



 
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