猫ちゃんの去勢手術

手術について                  手術費用\15,000-(税別)

雄猫は、性成熟に達するとトイレ以外の壁や柱や布団などに、尿をスプレー状にかけるマーキングをするようになります。このおしっこは縄張りを示すためにかける為に、非常に臭いがきつく、一度かけられると、掃除をしてもなかなか取ることができません。

また、マーキングは習慣化してしまうと、去勢手術を実施しても、収まらないケースがあります。その為、雄猫はマーキングを始める前に、去勢手術を実施する事をお勧めします。

病気の治療のための手術ではない為、迷われる飼主様も多くいらっしゃいますが、多くの飼主様は、このマーキングの臭いに困り果てて、手術の相談に来院されます。

猫ちゃんの場合には、病気の予防の為に去勢手術をするというよりは、発情期の雌猫が近所に出現したときの雄猫ちゃん自身と飼主様のストレス軽減、生活の質の向上の為に去勢手術を実施する事が多いように思います。

推奨の手術時期は?

当院では、生後7カ月齢前後の時期に、去勢手術を行うことをお勧めしております。マーキングとの兼ね合いで、手術時期を早めることも可能ですのでお困りの際には、ご相談ください。

どんな手術?

当院では、術後の体調を観察する為、一泊二日で去勢手術を実施しております。猫ちゃんの去勢手術は、精巣を摘出する手術になります。創口は左右の陰嚢に約1cmで、血管の結紮は行いますが、皮膚はすぐに癒合する為、皮膚縫合は行いません。

麻酔の方法は?

手術の際に行われる麻酔には大きく分けると3種類あります。①注射による全身麻酔②麻酔ガスによる吸入麻酔③局所麻酔です。避妊去勢手術であれば、①の注射麻酔のみでの手術を実施している病院もあります。しかし、安全面を考えて当院では、①から③の麻酔を組み合わせて手術を実施しております。それによって、麻酔薬の欠点をそれぞれが補い合って、より安全に手術を行うことが可能となります。

段階を追って徐々に麻酔を深めていきます。まずは、注射麻酔により、猫ちゃんをボーっとした状態(鎮静状態)にして、それから実施される処置の恐怖心を取り除きます。次に、眠らせる注射麻酔薬を注射し眠らせます。眠った瞬間に、呼吸のアシストを行えるように気管にチューブを挿入して、その管から、吸入麻酔薬を投与します。手術中は、この吸入麻酔薬がメインの麻酔薬になります。それにより、最大限の安全性向上を図ることができます。最後に、鎮痛を目的として、局所麻酔を施して、吸入麻酔薬の投与を中止し、患者様が覚醒するまで慎重に見守ります。

痛みはないの?(ペインコントロールのお話)

猫ちゃんは元々脳内麻薬の作用で、様々な痛みを感じにくい動物と言われています。

麻酔中は、麻酔薬の効果で痛みを感じることはありません。しかし、術後は無痛ということは無いと思われます。その為、当院では、患者様が感じる痛みを最小限に抑えるために、痛みのコントロールを積極的に実施しています。

術前より消炎鎮痛剤の投与を行い、さらに、手術中に手術部位に局所麻酔(歯医者さんの麻酔)を施し、患者様が麻酔覚醒直後の痛みを感じやすい時間帯を少しでも楽に過ごせるように心がけております。

手術費用の内訳は?

入院費、麻酔料(注射麻酔、吸入麻酔、局所麻酔)、手術料(精巣出術)、皮下注射(点滴剤、抗生剤、消炎鎮痛剤)、内服薬(抗生剤7日間分)が、全て含まれるパック料金となっております。診察料(初診\1,200-、再診\500-)および、それぞれの消費税は別途必要となります。

術後の注意事項は?

手術の翌日に退院となります。デリケートな猫ちゃんは傷がとても気になって、必死に舐めてしまう事があり、創口が悪化してしまう事があります。その為、退院時にエリザベスカラーをお貸ししますので、創口を舐めてしまう猫ちゃんは、エリザベスカラーの装着をして、創口を舐めさせないようにお気を付けください。走り回ったり、飛び回ったくらいでは、創口が悪化する事はありませんが、唯一、舐めてしまうと傷口が悪化し、追加処置が必要になることがありますので、その点にはお気を付けください。

また、術後には傷口の化膿を防ぐために、抗生物質の内服薬を処方させて頂きます。粉末と錠剤がありますので、飲みやすい方をお伝えください。どうしても、内服薬を内服する事が出来ない場合には、長時間効果の持続する抗生物質の注射を接種する選択もありますので、ご希望の方は獣医師までその旨お伝え下さい。注射の場合には追加料金が必要です。

術後の通院は?

通常は、通院の必要はありません。何か、心配な点がありましたら、当院までご連絡をお願い致します。

実際の手術の流れ

予約
手術は予約制となっております。事前にお電話、または受付にて事前にご予約をお願いします。TEL:03-3921-4111
前日
夜の食餌は、通常通り与えて下さい。(午前0時より前に与えて下さい。)ただし、食べ残しがある場合や、置きエサがある場合(オヤツ、ガムを含めて)には、午前0時を回ったら取上げて頂き、絶食を開始してください。お水は飲んで頂いていて結構です。
当日
朝の食餌(オヤツを含む)は与えずに、9:00~11:00までの間でご来院ください。お水は、ご自宅を出られるまで、飲んで頂いて結構です。ご来院時に、次の日の朝の食餌をお持ちいただけましたら、慣れている普段の食餌を与えさせて頂きます。
翌日
診察時間内にお迎えをお願い致します。退院時間は、月曜~土曜日は9:00~12:00、16:00~19:00。日曜・祝日は、9:00~12:00となります。
お迎え後
通常は来院の予定はありません。抗生物質の内服薬を忘れずに飲ませてあげてください。