熱中症について

梅雨が長引いておりますが、8月に入って梅雨が明けると、ワンちゃんにとって一番苦手な季節がやってまいります。猛暑がやってきたときには、飼主様と同様に、ワンちゃんも熱中症に対し注意が必要です。

日中の熱い時間帯のお散歩は当然ですが、日が沈んだ後でも、アスファルトは蓄熱しておりますので、お散歩をする際には路面の温度を飼主様の手のひらでご確認を頂き、路面の温度が落ち着いてから、お散歩に行くようにしてください。

特に、短頭種犬種(パグ、ボストンテリア、ブルドッグ、フレンチブルドッグ、シーズー等)は、喉の構造から大変熱が体内にこもり易く、熱中症には注意が必要です。

また、老齢のポメラニアン、ヨークシャーテリアの子で、気管虚脱(呼吸が早くなると、がーがー音が聞こえる子)を患っている子も、それほど暑い環境でなくても、興奮して呼吸が早くなるだけでも体温が上昇してしまう為、熱中症に注意が必要です。

熱中症の予防には、水を常に飲めるようにしておくことと、呼吸がゼーゼーする程の運動を避けるようにしましょう。また、短時間であっても、車内にワンちゃんを一人で置いておくことは、行わないように気をつけましょう。

熱中症は、命に係わる病態ですが、しっかりと、飼主様が注意をすれば、防ぐことのできる病態なので、これからの熱い季節は、特に注意を払って過ごしていきましょう。

2020年07月30日